2 / 17
2 悲しい前世
しおりを挟む
どうやらクロエは一年前に戻ってしまったらしい。
ある日、クロエはガブリエルと出かける約束をしていました。今回は彼の両親の国王様と王妃様に挨拶に行き、夕食をいただいてゆっくりと過ごす予定。
ガブリエルの家に行く前に、二人で街をブラブラ歩くのもクロエは楽しみにしてた。その時偶然、学園の友人に会ってガブリエルの幼馴染のマリアが重い病気にかかっていることを聞かされるのです。
「クロエ申し訳ないがデートを楽しんでいられなくなった。僕はマリアのところに行ってくる」
「えっ?これからご挨拶に行くのに……ガブリエルはいつ戻って来るの?」
「それは分からない」
前世ではこのようになってしまい、彼は幼馴染に片時も離れず看病することになって、この日は戻ってくることはありませんでした。
「いつまでいるつもりなの?今日で五日目よ」
「こんな状態のマリアをほっとけない」
「だけどガブリエルがいてもどうしようもないでしょ?」
「クロエは冷たいな。血も涙もないのか」
クロエは何度もマリアが入院している病室に足を運んで、彼に帰って来るように催促しました。生きてはいますが眠っているような状態のマリアは、心臓病で医者から余命半年の宣告をされたそう。
しばらくしてマリアの病気は完治しますが、二人の関係は深まり取り返しがつかないところまで到達してしまう。マリアがガブリエルの子供を身籠ったためです。
マリアの妊娠が発覚するまでは、クロエはまだガブリエルとやり直せると思っていましたが、絶望のどん底に落とされる。そして婚約破棄を宣告されて強引に聖女から引きずり下ろされました。
「私が聖女を辞めてしまえばこの国が滅びますよ!」
「黙れ詐欺師!偽の聖女の分際で僕をたぶらかした悪女め!」
「偽の聖女とおっしゃられても私には見当がつきませんが……?」
「まだ素直に認めないのか?ふてぶてしい奴だ」
前任の聖女が加齢の影響を受け引退宣言した。その時に魔力の強い聖女候補を国が集めて、クロエは選ばれ正式に聖女に任命されたのです。
加えて先代の聖女からは、自分よりも魔力範囲も効果がより大きいと太鼓判を押されていました。
それなのにどうして偽の聖女と暴言を吐かれなければならないのか……?この際、婚約破棄されることには納得できますが、聖女を剥奪というのはクロエは受け入れられません。
ある日、クロエはガブリエルと出かける約束をしていました。今回は彼の両親の国王様と王妃様に挨拶に行き、夕食をいただいてゆっくりと過ごす予定。
ガブリエルの家に行く前に、二人で街をブラブラ歩くのもクロエは楽しみにしてた。その時偶然、学園の友人に会ってガブリエルの幼馴染のマリアが重い病気にかかっていることを聞かされるのです。
「クロエ申し訳ないがデートを楽しんでいられなくなった。僕はマリアのところに行ってくる」
「えっ?これからご挨拶に行くのに……ガブリエルはいつ戻って来るの?」
「それは分からない」
前世ではこのようになってしまい、彼は幼馴染に片時も離れず看病することになって、この日は戻ってくることはありませんでした。
「いつまでいるつもりなの?今日で五日目よ」
「こんな状態のマリアをほっとけない」
「だけどガブリエルがいてもどうしようもないでしょ?」
「クロエは冷たいな。血も涙もないのか」
クロエは何度もマリアが入院している病室に足を運んで、彼に帰って来るように催促しました。生きてはいますが眠っているような状態のマリアは、心臓病で医者から余命半年の宣告をされたそう。
しばらくしてマリアの病気は完治しますが、二人の関係は深まり取り返しがつかないところまで到達してしまう。マリアがガブリエルの子供を身籠ったためです。
マリアの妊娠が発覚するまでは、クロエはまだガブリエルとやり直せると思っていましたが、絶望のどん底に落とされる。そして婚約破棄を宣告されて強引に聖女から引きずり下ろされました。
「私が聖女を辞めてしまえばこの国が滅びますよ!」
「黙れ詐欺師!偽の聖女の分際で僕をたぶらかした悪女め!」
「偽の聖女とおっしゃられても私には見当がつきませんが……?」
「まだ素直に認めないのか?ふてぶてしい奴だ」
前任の聖女が加齢の影響を受け引退宣言した。その時に魔力の強い聖女候補を国が集めて、クロエは選ばれ正式に聖女に任命されたのです。
加えて先代の聖女からは、自分よりも魔力範囲も効果がより大きいと太鼓判を押されていました。
それなのにどうして偽の聖女と暴言を吐かれなければならないのか……?この際、婚約破棄されることには納得できますが、聖女を剥奪というのはクロエは受け入れられません。
26
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の日の夜に
夕景あき
恋愛
公爵令嬢ロージーは卒業パーティの日、金髪碧眼の第一王子に婚約破棄を言い渡された。第一王子の腕には、平民のティアラ嬢が抱かれていた。
ロージーが身に覚えのない罪で、第一王子に糾弾されたその時、守ってくれたのは第二王子だった。
そんな婚約破棄騒動があった日の夜に、どんでん返しが待っていた·····
姉妹同然に育った幼馴染に裏切られて悪役令嬢にされた私、地方領主の嫁からやり直します
しろいるか
恋愛
第一王子との婚約が決まり、王室で暮らしていた私。でも、幼馴染で姉妹同然に育ってきた使用人に裏切られ、私は王子から婚約解消を叩きつけられ、王室からも追い出されてしまった。
失意のうち、私は遠い縁戚の地方領主に引き取られる。
そこで知らされたのは、裏切った使用人についての真実だった……!
悪役令嬢にされた少女が挑む、やり直しストーリー。
婚約破棄はまだですか?─豊穣をもたらす伝説の公爵令嬢に転生したけど、王太子がなかなか婚約破棄してこない
nanahi
恋愛
火事のあと、私は王太子の婚約者:シンシア・ウォーレンに転生した。王国に豊穣をもたらすという伝説の黒髪黒眼の公爵令嬢だ。王太子は婚約者の私がいながら、男爵令嬢ケリーを愛していた。「王太子から婚約破棄されるパターンね」…私はつらい前世から解放された喜びから、破棄を進んで受け入れようと自由に振る舞っていた。ところが王太子はなかなか破棄を告げてこなくて…?
妹のために犠牲になることを姉だから仕方ないで片付けないでください。
木山楽斗
恋愛
妹のリオーラは、幼い頃は病弱であった。両親はそんな妹を心配して、いつも甘やかしていた。
それはリオーラが健康体になってからも、続いていた。お医者様の言葉も聞かず、リオーラは病弱であると思い込んでいるのだ。
リオーラは、姉である私のことを侮っていた。
彼女は両親にわがままを言い、犠牲になるのはいつも私だった。妹はいつしか、私を苦しめることに重きを置くようになっていたのだ。
ある時私は、妹のわがままによって舞踏会に無理な日程で参加することになった。
そこで私は、クロード殿下と出会う。彼との出会いは、私の現状を変えていくことになるのだった。
虐げられたアンネマリーは逆転勝利する ~ 罪には罰を
柚屋志宇
恋愛
侯爵令嬢だったアンネマリーは、母の死後、後妻の命令で屋根裏部屋に押し込められ使用人より酷い生活をすることになった。
みすぼらしくなったアンネマリーは頼りにしていた婚約者クリストフに婚約破棄を宣言され、義妹イルザに婚約者までも奪われて絶望する。
虐げられ何もかも奪われたアンネマリーだが屋敷を脱出して立場を逆転させる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
堅実に働いてきた私を無能と切り捨てたのはあなた達ではありませんか。
木山楽斗
恋愛
聖女であるクレメリアは、謙虚な性格をしていた。
彼女は、自らの成果を誇示することもなく、淡々と仕事をこなしていたのだ。
そんな彼女を新たに国王となったアズガルトは軽んじていた。
彼女の能力は大したことはなく、何も成し遂げられない。そう判断して、彼はクレメリアをクビにした。
しかし、彼はすぐに実感することになる。クレメリアがどれ程重要だったのかを。彼女がいたからこそ、王国は成り立っていたのだ。
だが、気付いた時には既に遅かった。クレメリアは既に隣国に移っており、アズガルトからの要請など届かなかったのだ。
復縁は絶対に受け入れません ~婚約破棄された有能令嬢は、幸せな日々を満喫しています~
水空 葵
恋愛
伯爵令嬢のクラリスは、婚約者のネイサンを支えるため、幼い頃から血の滲むような努力を重ねてきた。社交はもちろん、本来ならしなくても良い執務の補佐まで。
ネイサンは跡継ぎとして期待されているが、そこには必ずと言っていいほどクラリスの尽力があった。
しかし、クラリスはネイサンから婚約破棄を告げられてしまう。
彼の隣には妹エリノアが寄り添っていて、潔く離縁した方が良いと思える状況だった。
「俺は真実の愛を見つけた。だから邪魔しないで欲しい」
「分かりました。二度と貴方には関わりません」
何もかもを諦めて自由になったクラリスは、その時間を満喫することにする。
そんな中、彼女を見つめる者が居て――
◇5/2 HOTランキング1位になりました。お読みいただきありがとうございます。
※他サイトでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる