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249話 「春の陽気3」
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浮かれた様子で宿に戻ってきた八木。
食堂で休んでいた加賀に事の顛末を話しているようだ。
「へー」
「そんな訳で明日どこかいこうと思うんだけど、何かいい場所ないか?」
お茶をすすりながら八木の話に相槌を打つ加賀。
何かいい場所がないかと尋ねられ顎に指をあて考える。
「んー、暖かいし……ピクニック? 釣りでもいいかもね、せっかく道具はあるんだし」
「あーいいかもね釣り。この前のワカサギ釣りはエルザさん居なかったし……」
ピクニックあたりは八木も考えていた事ではあるが、釣りという選択肢が加賀からでる。
元々道具はあったのと前回エルザが行かなかった
「お弁当は用意しておくから楽しんで来るといいよー」
「えっ」
「ん?」
どうやら加賀は行くつもりがないようだ。
てっきり行くものだと思っていた八木が驚き声を上げる。
「加賀はいかんの?」
「明日はちょっとむりー」
八木の問いに目の前で大きく手を交差しバッテンを作る加賀。
「まじか……ほ、ほかの人は」
「アイネさんとうーちゃんも同じでバクスさんは何か用事あるってさー。あ、母ちゃんは春物量産で手が離せないと思う」
どうやら宿の従業員は全滅の様であった。
探索者達も残っているが、普段ダンジョンに潜っている彼らが一緒に行くかどうかは不明である。
「まっじかー」
「いいじゃん、二人で行ってくればー。デートだよデート」
にししと笑みを浮かべそう話す加賀に八木もまんざらではない様であるが、急にまじめな顔になると口を開く。
「いやそれは……てか二人だと危ないだろ。何かあったらさー」
八木が心配してたのは二人きりの場合何かあった際に対処できず危険であると言うことだ。
いつも遠出する際はアイネかうーちゃん、それに探索者達が付いてきてくれていた為危険はなかったが二人となればそうはいかない。
そう八木は考えたようだが加賀は違うようだ。
「何言ってるのさ、精霊さんにお菓子あげてお願いすればいいじゃないー」
「あっ」
つい最近お菓子をあげれば八木でも精霊魔法を使える事が判明したばかりだ。
精霊に護衛を頼み、さらにアイネにデーモンの護衛をよこしてもらえば護衛としては十分だろう。
「そんな訳だから明日用のお菓子は用意したげる。半年ぐらい寝かせたパウンドケーキあるからそれ持ってくといいよ」
「……あの、それってもしかしてもしかしなくても……アイネさんむっちゃこっち見てるんですけどっ!?」
「アイネさんには話しておいてあげるから、ほらお風呂でも入ってきなー」
厨房からにょきっと顔を出すアイネの視線から逃がすように八木の背中をぐいぐい押す加賀。
食堂から出て行ったところで加賀のほうをじーっと見つめるアイネに事情を話すべく口を開くのであった。
「……そういうことね」
加賀から事情を聴いてそう口にするアイネ。
「ごめんね、あれ1個貰っちゃうけど……」
「いいよまだいっぱいあるもの……それより他の皆にも言っておかないとね」
眼前で手を合わせ謝る加賀を見てふるふると首を振るアイネ。
何を話しているのか気になって見ただけで、出会った頃の骸骨状態ならともかく今は他人が食べようがどうこうする事はない。
「そだねー……冷やかしに行きそうなのが一名おるし」
冷やかしそうな者……具体的に言うとヒューゴである。
「それじゃ私は玄関で来た人皆に話しておくから、加賀は夕飯の準備お願いしてもいい?」
「ほいさー」
だが入り口前でアイネが待ち構えていれば問題はないだろう。
アイネは玄関に、加賀は厨房へとそれぞれ向かうのであった。
食堂で休んでいた加賀に事の顛末を話しているようだ。
「へー」
「そんな訳で明日どこかいこうと思うんだけど、何かいい場所ないか?」
お茶をすすりながら八木の話に相槌を打つ加賀。
何かいい場所がないかと尋ねられ顎に指をあて考える。
「んー、暖かいし……ピクニック? 釣りでもいいかもね、せっかく道具はあるんだし」
「あーいいかもね釣り。この前のワカサギ釣りはエルザさん居なかったし……」
ピクニックあたりは八木も考えていた事ではあるが、釣りという選択肢が加賀からでる。
元々道具はあったのと前回エルザが行かなかった
「お弁当は用意しておくから楽しんで来るといいよー」
「えっ」
「ん?」
どうやら加賀は行くつもりがないようだ。
てっきり行くものだと思っていた八木が驚き声を上げる。
「加賀はいかんの?」
「明日はちょっとむりー」
八木の問いに目の前で大きく手を交差しバッテンを作る加賀。
「まじか……ほ、ほかの人は」
「アイネさんとうーちゃんも同じでバクスさんは何か用事あるってさー。あ、母ちゃんは春物量産で手が離せないと思う」
どうやら宿の従業員は全滅の様であった。
探索者達も残っているが、普段ダンジョンに潜っている彼らが一緒に行くかどうかは不明である。
「まっじかー」
「いいじゃん、二人で行ってくればー。デートだよデート」
にししと笑みを浮かべそう話す加賀に八木もまんざらではない様であるが、急にまじめな顔になると口を開く。
「いやそれは……てか二人だと危ないだろ。何かあったらさー」
八木が心配してたのは二人きりの場合何かあった際に対処できず危険であると言うことだ。
いつも遠出する際はアイネかうーちゃん、それに探索者達が付いてきてくれていた為危険はなかったが二人となればそうはいかない。
そう八木は考えたようだが加賀は違うようだ。
「何言ってるのさ、精霊さんにお菓子あげてお願いすればいいじゃないー」
「あっ」
つい最近お菓子をあげれば八木でも精霊魔法を使える事が判明したばかりだ。
精霊に護衛を頼み、さらにアイネにデーモンの護衛をよこしてもらえば護衛としては十分だろう。
「そんな訳だから明日用のお菓子は用意したげる。半年ぐらい寝かせたパウンドケーキあるからそれ持ってくといいよ」
「……あの、それってもしかしてもしかしなくても……アイネさんむっちゃこっち見てるんですけどっ!?」
「アイネさんには話しておいてあげるから、ほらお風呂でも入ってきなー」
厨房からにょきっと顔を出すアイネの視線から逃がすように八木の背中をぐいぐい押す加賀。
食堂から出て行ったところで加賀のほうをじーっと見つめるアイネに事情を話すべく口を開くのであった。
「……そういうことね」
加賀から事情を聴いてそう口にするアイネ。
「ごめんね、あれ1個貰っちゃうけど……」
「いいよまだいっぱいあるもの……それより他の皆にも言っておかないとね」
眼前で手を合わせ謝る加賀を見てふるふると首を振るアイネ。
何を話しているのか気になって見ただけで、出会った頃の骸骨状態ならともかく今は他人が食べようがどうこうする事はない。
「そだねー……冷やかしに行きそうなのが一名おるし」
冷やかしそうな者……具体的に言うとヒューゴである。
「それじゃ私は玄関で来た人皆に話しておくから、加賀は夕飯の準備お願いしてもいい?」
「ほいさー」
だが入り口前でアイネが待ち構えていれば問題はないだろう。
アイネは玄関に、加賀は厨房へとそれぞれ向かうのであった。
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