19 / 332
18話 「ばれたらしい」
しおりを挟む
「ふんふんふーん、ふふーん、ふんす」
鍋の中身をかき混ぜながら楽し気に鼻歌をくちずさむ加賀、ブイヨンはもうできたのか今かき混ぜているのは鶏のトマトソース煮のようだ。
ふいに扉が開き八木が何やら胸に抱えて入ってくる。
「おー? お疲れー、石鹸できたのー?」
入ってきた八木に気が付いた加賀は振り向くと八木へと声をかける。
「とりあえずはな、つっても固まるまでもうしばらくかかるが……早いのだと明日には固まるんでないかな、そのあとは熟成させて完成だ」
「熟成ってことはすぐ使えるわけじゃないんだー」
八木の言葉に目に見えて落ち込む加賀、作った石鹸がすぐ使えると思っていたのだろう。
八木が言うには作った石鹸をすぐ使うと手荒れ等が起きる場合があるそうだ。
それならしょーがないかーと言う加賀だが、口を尖らせ横を向いているその様子からは納得していないのがばればれであった。
そんな加賀をみて八木は思わずといった感じで苦笑すると口を開いた。
「まあ、いくつか試しに使ってみて、肌があれなければ使ってみても大丈夫だと思うぞ?」
「本当っ!?」
八木の言葉に加賀はぱっと表情を変えると嬉しそうに振り返ると手をあげ歓声を上げる。
それを見てまだうまくいくと決まったわけじゃないぞ、と八木がいうも加賀には聞こえてない。
「まったく……ん? 誰か来た? バクスさんかな」
ドアの外からこつこつと歩く音が聞こえてくる。
八木がドアのほうを見るとガチャリと音を立てドアノブが回り扉が開く、姿を見せてたのは八木が考えた通りバクスであった。
「バクスさん、お帰りなさい」
「あ、バクスさんお帰りなさーい」
バクスに姿を確認した八木がバクスへと声をかけるとそれに気が付いた八木もそれに続く。
「おう、今戻った…何やらうまそうな匂いがするな、夕飯はうまく作れたようだな……それにこいつはもしかして石鹸か? もうできたのか」
部屋の中には先ほどから煮込まれている鶏のトマトソース煮の匂いが漂っている。
香辛料を使って作られたそれはバクスにとっても美味しそうな匂いと感じたようだ。
続いて机の上に置かれたまだ型に入ったままの石鹸をみて興味深そうに近づいていき、手を伸ばし触れようとしたとこで八木がまったをかける。
「あ、バクスさん石鹸ですけどまだ固まってないんで、触れないほうがいいですよ」
「む、そうなのか」
「ええ、早くても明日、遅ければ1週間ぐらいは置いておくことになりますね」
「そうか、なら明日を楽しみにしておくとして……とりあえず飯にするか、せっかく作ってくれたんだしな」
「はいっ、いまよそうんで少し座って待っててくださいー」
加賀の言葉に二人は椅子へと腰かける。
さきほどから漂ってくる匂いが気になるのだろう、バクスはソワソワした様子である。
「さていったいどんな料理が…っ!?」
加賀が運んできた皿をことりと机におく、皿には焼きたてのオムレツ、さらには昼から準備していた鳥ノトマトソース煮が乗っている。
焦げ無一つ無く綺麗に焼かれたオムレツは卵の色が濃いのか、若干オレンジがかった濃い黄色をしていて
トマトソース煮はトマトの赤色が実に鮮やかである。
赤と黄色のコントラストが綺麗で実に美味そうであるが…バクスの目には奇妙なものと映ったのであろう、ぎょっとした表情をして無言となってしまっている。
料理は次々と運ばれており、最後にパンをいれた器を置いたところで加賀がバクスが固まっていることに気が付く。
「これで全部です…あの、バクスさん?」
「お、おう…なかなか豪勢? だな……なあ、この赤いのは一体…?」
「あ、それは鳥のトマトソース煮ですよー。ソースも結構良いできですし……おいしいと思いますよ?」
「なるほどこの赤いのはトマトか…そういや東の国ではトマト使った料理あるって聞いたなあ」
加賀の言葉を聞いてなるほどと言うバクスであるがその顔は引きつったままである。
加賀が椅子に座り食事がはじまるもなかなか手を付けようとしない、八木が一口食べうまそうにしているのを見て決心がついたのかフォークとナイフを手に取り鶏肉へと手を伸ばす。
鶏肉はよく煮込まれているためほとんど抵抗なくナイフが通っていく、その事にバクスはほうと一言つぶやくと切った鶏肉を口へと運んでいく、まずは一口。味を確かめるようにゆっくり咀嚼していく、次第に速度は速くなり口に含んでいたものを飲み込むとまた鶏肉へとナイフをいれる、今度はより大きく切り取り再び口へと運んでいく。その仕草や顔の表情からバクスがその料理を気に入ったことが伺える。
バクスは鶏肉は半分ほど食べると次にオムレツへと取り掛かった、おそらく同じような料理はこちらでも一般的なのだろうこちらは躊躇うことなく口へと入れ、そのふんわりとした食感に驚きの声をあげる。
どちらもバクスはかなり気にいったようで皿が空になるのにはさほも時間はかからなかった。
「うぅむ、こりゃまた予想以上にうまいな……っと、スープも飲ん…で?」
「ん、黄色いのがコーン、白いのがジャガイモのスープです。コーンの方は甘味が結構あるので好みがわかれるーかも、です」
「ああ、黄色いのはコーンか…とりあえず一口」
新鮮なコーンと牛乳を使って作ったスープは加賀から見ても、見た目、香り、味すべてにおいて満足できる出来栄えとなっていた。
一口含むとコーンと牛乳の香り、それにアクセントにいれた胡椒と細切りし炒めた猪の塩漬けの香ばしい香りが口一杯に広がる。
コーン自体の甘味がかなりあったこともあり、スープは割と甘目となっているが、牛乳の濃くと猪肉の塩加減が絶妙の加減となっている。
バクスも初めは戸惑っていたがすぐに慣れ、またこのスープの事もかなり気にいったようでこちらの皿もあっという間に空となる。
「こっちの鶏肉煮たのもスープも美味いな……すまんがお代わりもらえるか?」
「はいっ、一杯つくったのでたくさん食べてくださいねー」
「加賀、俺も俺も」
「ほいほい」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後もバクスと八木は何度かお代わりし、大量に用意してた料理はほとんどなくなっていた。
加賀のバクスへおいしい料理を作るとという目的は間違いなく成功したといえるだろう。
「トマトソース? もそうだがコーンスープうまかったなあ……あ、もちろんジャガイモも美味かったぞ?」
「ありがとうございますー。コーンスープは甘味あるので好み別れるかと思ってたんですが…気に入ってもらえてよかったです」
「俺はどっちかというとコーンの方が好きかもな、パンとの相性も良いし、本当美味いと思うぞ」
そう言いながらバクスは皿に残ったソースをパンで拭うとひょいっと口へと放り込み咀嚼し飲み込むと美味いと満足げに笑った。
バクスに改めてお礼を言うと加賀はそういえば、と昼間の事を思い出した。
バクスが帰ってきたらパンの事、小麦粉の事を聞くつもりだったと。
「バクスさんバクスさん、そのパンの事で質問いいですかー?」
「ん? 別にかまわんがパンがどうかしたのか?」
「そのパンかなりおいしいですよね、それで結構良い小麦粉使ってるんだろうなーと思ったんですけど。昼間買ってみた小麦粉は…その、あまり良いものじゃなかったので…できればそのパンに使っているような小麦粉を入手したいんですけど、どこで売ってるとか分かりますか…?」
加賀の言葉にバクスは顎に手をあて斜め上を見ながら少し考えたそぶりを見せる。
だがすぐに手を下すと加賀へと向き直し口を開いた。
「すまんが、このパンに使ってるような小麦粉がどこで売ってるかは分からん。が、知ってるやつには心当たりがある…まあ、そのパン屋の主人なんだがな、俺の知り合いなんだ。明日の朝でもパン買いに行こうと思っていたところでな、加賀も一緒に来て聞いてみたらどうだ?」
「いいんですか? やったー」
バクスの言葉に小躍りする加賀、八木は腹が膨れたのと思ってたより石鹸が上手く作れそうなのか機嫌よさそうに固まりかけた石鹸をつついている。
そんな二人をみてバクスはこうつぶやいた。
「料理といい、石鹸といい……さすが神の落とし子だな」
鍋の中身をかき混ぜながら楽し気に鼻歌をくちずさむ加賀、ブイヨンはもうできたのか今かき混ぜているのは鶏のトマトソース煮のようだ。
ふいに扉が開き八木が何やら胸に抱えて入ってくる。
「おー? お疲れー、石鹸できたのー?」
入ってきた八木に気が付いた加賀は振り向くと八木へと声をかける。
「とりあえずはな、つっても固まるまでもうしばらくかかるが……早いのだと明日には固まるんでないかな、そのあとは熟成させて完成だ」
「熟成ってことはすぐ使えるわけじゃないんだー」
八木の言葉に目に見えて落ち込む加賀、作った石鹸がすぐ使えると思っていたのだろう。
八木が言うには作った石鹸をすぐ使うと手荒れ等が起きる場合があるそうだ。
それならしょーがないかーと言う加賀だが、口を尖らせ横を向いているその様子からは納得していないのがばればれであった。
そんな加賀をみて八木は思わずといった感じで苦笑すると口を開いた。
「まあ、いくつか試しに使ってみて、肌があれなければ使ってみても大丈夫だと思うぞ?」
「本当っ!?」
八木の言葉に加賀はぱっと表情を変えると嬉しそうに振り返ると手をあげ歓声を上げる。
それを見てまだうまくいくと決まったわけじゃないぞ、と八木がいうも加賀には聞こえてない。
「まったく……ん? 誰か来た? バクスさんかな」
ドアの外からこつこつと歩く音が聞こえてくる。
八木がドアのほうを見るとガチャリと音を立てドアノブが回り扉が開く、姿を見せてたのは八木が考えた通りバクスであった。
「バクスさん、お帰りなさい」
「あ、バクスさんお帰りなさーい」
バクスに姿を確認した八木がバクスへと声をかけるとそれに気が付いた八木もそれに続く。
「おう、今戻った…何やらうまそうな匂いがするな、夕飯はうまく作れたようだな……それにこいつはもしかして石鹸か? もうできたのか」
部屋の中には先ほどから煮込まれている鶏のトマトソース煮の匂いが漂っている。
香辛料を使って作られたそれはバクスにとっても美味しそうな匂いと感じたようだ。
続いて机の上に置かれたまだ型に入ったままの石鹸をみて興味深そうに近づいていき、手を伸ばし触れようとしたとこで八木がまったをかける。
「あ、バクスさん石鹸ですけどまだ固まってないんで、触れないほうがいいですよ」
「む、そうなのか」
「ええ、早くても明日、遅ければ1週間ぐらいは置いておくことになりますね」
「そうか、なら明日を楽しみにしておくとして……とりあえず飯にするか、せっかく作ってくれたんだしな」
「はいっ、いまよそうんで少し座って待っててくださいー」
加賀の言葉に二人は椅子へと腰かける。
さきほどから漂ってくる匂いが気になるのだろう、バクスはソワソワした様子である。
「さていったいどんな料理が…っ!?」
加賀が運んできた皿をことりと机におく、皿には焼きたてのオムレツ、さらには昼から準備していた鳥ノトマトソース煮が乗っている。
焦げ無一つ無く綺麗に焼かれたオムレツは卵の色が濃いのか、若干オレンジがかった濃い黄色をしていて
トマトソース煮はトマトの赤色が実に鮮やかである。
赤と黄色のコントラストが綺麗で実に美味そうであるが…バクスの目には奇妙なものと映ったのであろう、ぎょっとした表情をして無言となってしまっている。
料理は次々と運ばれており、最後にパンをいれた器を置いたところで加賀がバクスが固まっていることに気が付く。
「これで全部です…あの、バクスさん?」
「お、おう…なかなか豪勢? だな……なあ、この赤いのは一体…?」
「あ、それは鳥のトマトソース煮ですよー。ソースも結構良いできですし……おいしいと思いますよ?」
「なるほどこの赤いのはトマトか…そういや東の国ではトマト使った料理あるって聞いたなあ」
加賀の言葉を聞いてなるほどと言うバクスであるがその顔は引きつったままである。
加賀が椅子に座り食事がはじまるもなかなか手を付けようとしない、八木が一口食べうまそうにしているのを見て決心がついたのかフォークとナイフを手に取り鶏肉へと手を伸ばす。
鶏肉はよく煮込まれているためほとんど抵抗なくナイフが通っていく、その事にバクスはほうと一言つぶやくと切った鶏肉を口へと運んでいく、まずは一口。味を確かめるようにゆっくり咀嚼していく、次第に速度は速くなり口に含んでいたものを飲み込むとまた鶏肉へとナイフをいれる、今度はより大きく切り取り再び口へと運んでいく。その仕草や顔の表情からバクスがその料理を気に入ったことが伺える。
バクスは鶏肉は半分ほど食べると次にオムレツへと取り掛かった、おそらく同じような料理はこちらでも一般的なのだろうこちらは躊躇うことなく口へと入れ、そのふんわりとした食感に驚きの声をあげる。
どちらもバクスはかなり気にいったようで皿が空になるのにはさほも時間はかからなかった。
「うぅむ、こりゃまた予想以上にうまいな……っと、スープも飲ん…で?」
「ん、黄色いのがコーン、白いのがジャガイモのスープです。コーンの方は甘味が結構あるので好みがわかれるーかも、です」
「ああ、黄色いのはコーンか…とりあえず一口」
新鮮なコーンと牛乳を使って作ったスープは加賀から見ても、見た目、香り、味すべてにおいて満足できる出来栄えとなっていた。
一口含むとコーンと牛乳の香り、それにアクセントにいれた胡椒と細切りし炒めた猪の塩漬けの香ばしい香りが口一杯に広がる。
コーン自体の甘味がかなりあったこともあり、スープは割と甘目となっているが、牛乳の濃くと猪肉の塩加減が絶妙の加減となっている。
バクスも初めは戸惑っていたがすぐに慣れ、またこのスープの事もかなり気にいったようでこちらの皿もあっという間に空となる。
「こっちの鶏肉煮たのもスープも美味いな……すまんがお代わりもらえるか?」
「はいっ、一杯つくったのでたくさん食べてくださいねー」
「加賀、俺も俺も」
「ほいほい」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後もバクスと八木は何度かお代わりし、大量に用意してた料理はほとんどなくなっていた。
加賀のバクスへおいしい料理を作るとという目的は間違いなく成功したといえるだろう。
「トマトソース? もそうだがコーンスープうまかったなあ……あ、もちろんジャガイモも美味かったぞ?」
「ありがとうございますー。コーンスープは甘味あるので好み別れるかと思ってたんですが…気に入ってもらえてよかったです」
「俺はどっちかというとコーンの方が好きかもな、パンとの相性も良いし、本当美味いと思うぞ」
そう言いながらバクスは皿に残ったソースをパンで拭うとひょいっと口へと放り込み咀嚼し飲み込むと美味いと満足げに笑った。
バクスに改めてお礼を言うと加賀はそういえば、と昼間の事を思い出した。
バクスが帰ってきたらパンの事、小麦粉の事を聞くつもりだったと。
「バクスさんバクスさん、そのパンの事で質問いいですかー?」
「ん? 別にかまわんがパンがどうかしたのか?」
「そのパンかなりおいしいですよね、それで結構良い小麦粉使ってるんだろうなーと思ったんですけど。昼間買ってみた小麦粉は…その、あまり良いものじゃなかったので…できればそのパンに使っているような小麦粉を入手したいんですけど、どこで売ってるとか分かりますか…?」
加賀の言葉にバクスは顎に手をあて斜め上を見ながら少し考えたそぶりを見せる。
だがすぐに手を下すと加賀へと向き直し口を開いた。
「すまんが、このパンに使ってるような小麦粉がどこで売ってるかは分からん。が、知ってるやつには心当たりがある…まあ、そのパン屋の主人なんだがな、俺の知り合いなんだ。明日の朝でもパン買いに行こうと思っていたところでな、加賀も一緒に来て聞いてみたらどうだ?」
「いいんですか? やったー」
バクスの言葉に小躍りする加賀、八木は腹が膨れたのと思ってたより石鹸が上手く作れそうなのか機嫌よさそうに固まりかけた石鹸をつついている。
そんな二人をみてバクスはこうつぶやいた。
「料理といい、石鹸といい……さすが神の落とし子だな」
13
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生小説家の華麗なる円満離婚計画
鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。
両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。
ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。
その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。
逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる