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封印の儀
ノームと菜園
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思わぬ王国の重大事に参加することになった私だったが、数日は準備に時間がかかると殿下が言っていた。この数日を何に使おうか、と悩みつつとりあえず自室に戻ろうと城内を歩いていく。
するとその途中で、アンナが難しい顔をして庭を眺めているのが見える。アンナは王宮付きのメイドだが、今は私の世話を担当してくれている。昼間の間は元々の仕事をしているのだろう。
「どうしたの?」
私は後ろからアンナに声をかける。すると彼女はよほど真剣に悩んでいたのか私の接近に気づかなかったようで、びくりとして振り向く。
「し、シルアさん!? ……すみません、大声を上げてしまいまして。失礼いたしました」
「悩んでるようだけど何かあったの?」
「実は……」
するとアンナは目の前に広がる土を指さす。そこは小さな菜園となっていて、たくさんのキャロットが植えられており、葉っぱが土の上に顔を出している。キャロットはオレンジ色の根菜で、スープやシチューによく使われる。
「最近なぜかキャロットの元気がなくて困っていたんです。特に育て方とか気候にいつもと変わったところはないはずですが」
「でも見た感じ普通に見えるけど」
アンナは思い悩んでいる様子であったが、私は特に野菜に詳しい訳ではないけどキャロットの葉っぱは元気よく育っているように見える。
「そうなんです、なぜか今朝見たら戻っていて。昨日まではもっとしおれていたのですが。一体どうしてなんでしょう?」
アンナは首をかしげるが、私に話すことでもないと思ったのだろう、すぐに目を伏せる。
「すみません、変なこと話してしまって。きっと私の育て方の問題ですよね」
「いや、そんなことないって」
今朝からか。昨日までの菜園を見ていないから何とも言えないけど……と思ったところでふと私は気づく。
急に元気が良くなったのはもしや私が、正確には土の精霊であるノームがやってきたからではないだろうか。私についてきてくれた精霊たちはかなり大きな力を持っているらしいし、近くの土地に影響を与えてもおかしくはない。
「もしかしてこのキャロットの実りが良くなったのはあなたのおかげ?」
私が尋ねると、ノームはこくりと頷く。
「えぇ!? シルアさんはそんなことまで出来るのですか!?」
それを聞いたアンナは大仰に驚く。
厳密には私の力ではないので何とも言えない気持ちになる。
「いや、私というかノームの力なんだけど」
「でもそんなすごい精霊に好かれているなんて、シルアさんもやはりすごい方なのでは……」
「全然そんなことはないって」
が、そんな私の言葉とは反対に菜園に植えられたキャロットの葉っぱはすくすくと育っていく。言うまでもないけど、本来植物が育っていく速度なんて肉眼で見て分からないぐらいゆっくりのはずだ。
そして葉っぱは育っていきあっという間に収穫しごろの成熟具合になる。
これにはアンナだけでなく私まで呆気にとられてしまう。傍らではノームがいたずらっぽい笑みを浮かべている。とんだいたずら心だ。相変わらず精霊たちが何を考えているのかはよく分からない。
「せっかくですし、今日はこれを夕飯にしますね」
「それなら楽しみにしてるね」
目の前で起こっていたことが想像力の限界を超えすぎていたからか、アンナの切り替えは早かった。
アンナは早速何本かのキャロットを収穫し、鼻歌を歌いながらキッチンへと向かっていくのだった。
アンナの姿が見えなくなると、私はふと気になったことをノームに尋ねる。
「さっきアンナが言っていた、昨日までキャロットの生育が悪くなっていたのって何でか分かる?」
(この辺にはかすかに邪まな気配を感じる。おそらくそのせいだと思うけど)
「それってもしや」
そう言って私はファーヴニルが封印されていると言われる地がある方角を指さす。それを見てノームは頷いた。
(そっちから流れてきている)
やっぱり本当に封印は弱まっているんだ。しかも邪気のようなものが溢れ出て周囲に影響を与えているということは、もうあまり猶予はないのかもしれない。
アンナは自分の育て方が悪かったのかもしれないと不安に思っていたようだし、この件が解決したら教えてあげようと思うのだった。
「さて、あのキャロットですが試しに味見してみたらとっても甘かったのでタルトにしてみました」
夕飯の後、そう言ってアンナはこんがり焼けたオレンジ色のタルトを持ってくる。目の前に置かれるだけで、甘いにおいが鼻腔をくすぐる。
「わあすごい、いいにおい!」
「良かったです。味の方も自信があるので是非食べてみてくださいね」
そう言ってアンナがタルトを切り分けてくれる。私はフォークで一口すくって口に入れる。ふわふわの生地にキャロット特有の砂糖のものとは違う甘味が口の中に広がり、私は思わず幸福感に満たされる。
「おいしい」
そう言って私はすぐにもう一口、口に入れる。うん、おいしすぎて止まらない。アンナも自分の分を切り分けておいしそうに食べている。私はすぐに自分の分を食べ終えてしまう。
「……あの、もう一切れいい?」
私はやや遠慮がちに言う。
「もちろんです。私ももう一切れ食べようかな……」
結局私はもう一度お代わりしてしまい、合計三切れも食べてしまったのだった。
するとその途中で、アンナが難しい顔をして庭を眺めているのが見える。アンナは王宮付きのメイドだが、今は私の世話を担当してくれている。昼間の間は元々の仕事をしているのだろう。
「どうしたの?」
私は後ろからアンナに声をかける。すると彼女はよほど真剣に悩んでいたのか私の接近に気づかなかったようで、びくりとして振り向く。
「し、シルアさん!? ……すみません、大声を上げてしまいまして。失礼いたしました」
「悩んでるようだけど何かあったの?」
「実は……」
するとアンナは目の前に広がる土を指さす。そこは小さな菜園となっていて、たくさんのキャロットが植えられており、葉っぱが土の上に顔を出している。キャロットはオレンジ色の根菜で、スープやシチューによく使われる。
「最近なぜかキャロットの元気がなくて困っていたんです。特に育て方とか気候にいつもと変わったところはないはずですが」
「でも見た感じ普通に見えるけど」
アンナは思い悩んでいる様子であったが、私は特に野菜に詳しい訳ではないけどキャロットの葉っぱは元気よく育っているように見える。
「そうなんです、なぜか今朝見たら戻っていて。昨日まではもっとしおれていたのですが。一体どうしてなんでしょう?」
アンナは首をかしげるが、私に話すことでもないと思ったのだろう、すぐに目を伏せる。
「すみません、変なこと話してしまって。きっと私の育て方の問題ですよね」
「いや、そんなことないって」
今朝からか。昨日までの菜園を見ていないから何とも言えないけど……と思ったところでふと私は気づく。
急に元気が良くなったのはもしや私が、正確には土の精霊であるノームがやってきたからではないだろうか。私についてきてくれた精霊たちはかなり大きな力を持っているらしいし、近くの土地に影響を与えてもおかしくはない。
「もしかしてこのキャロットの実りが良くなったのはあなたのおかげ?」
私が尋ねると、ノームはこくりと頷く。
「えぇ!? シルアさんはそんなことまで出来るのですか!?」
それを聞いたアンナは大仰に驚く。
厳密には私の力ではないので何とも言えない気持ちになる。
「いや、私というかノームの力なんだけど」
「でもそんなすごい精霊に好かれているなんて、シルアさんもやはりすごい方なのでは……」
「全然そんなことはないって」
が、そんな私の言葉とは反対に菜園に植えられたキャロットの葉っぱはすくすくと育っていく。言うまでもないけど、本来植物が育っていく速度なんて肉眼で見て分からないぐらいゆっくりのはずだ。
そして葉っぱは育っていきあっという間に収穫しごろの成熟具合になる。
これにはアンナだけでなく私まで呆気にとられてしまう。傍らではノームがいたずらっぽい笑みを浮かべている。とんだいたずら心だ。相変わらず精霊たちが何を考えているのかはよく分からない。
「せっかくですし、今日はこれを夕飯にしますね」
「それなら楽しみにしてるね」
目の前で起こっていたことが想像力の限界を超えすぎていたからか、アンナの切り替えは早かった。
アンナは早速何本かのキャロットを収穫し、鼻歌を歌いながらキッチンへと向かっていくのだった。
アンナの姿が見えなくなると、私はふと気になったことをノームに尋ねる。
「さっきアンナが言っていた、昨日までキャロットの生育が悪くなっていたのって何でか分かる?」
(この辺にはかすかに邪まな気配を感じる。おそらくそのせいだと思うけど)
「それってもしや」
そう言って私はファーヴニルが封印されていると言われる地がある方角を指さす。それを見てノームは頷いた。
(そっちから流れてきている)
やっぱり本当に封印は弱まっているんだ。しかも邪気のようなものが溢れ出て周囲に影響を与えているということは、もうあまり猶予はないのかもしれない。
アンナは自分の育て方が悪かったのかもしれないと不安に思っていたようだし、この件が解決したら教えてあげようと思うのだった。
「さて、あのキャロットですが試しに味見してみたらとっても甘かったのでタルトにしてみました」
夕飯の後、そう言ってアンナはこんがり焼けたオレンジ色のタルトを持ってくる。目の前に置かれるだけで、甘いにおいが鼻腔をくすぐる。
「わあすごい、いいにおい!」
「良かったです。味の方も自信があるので是非食べてみてくださいね」
そう言ってアンナがタルトを切り分けてくれる。私はフォークで一口すくって口に入れる。ふわふわの生地にキャロット特有の砂糖のものとは違う甘味が口の中に広がり、私は思わず幸福感に満たされる。
「おいしい」
そう言って私はすぐにもう一口、口に入れる。うん、おいしすぎて止まらない。アンナも自分の分を切り分けておいしそうに食べている。私はすぐに自分の分を食べ終えてしまう。
「……あの、もう一切れいい?」
私はやや遠慮がちに言う。
「もちろんです。私ももう一切れ食べようかな……」
結局私はもう一度お代わりしてしまい、合計三切れも食べてしまったのだった。
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