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オルスト公爵
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その後オーウェン様は急いで出発の準備を始めました。私は元々大したものを持ってきた訳でもないので、準備というよりは出発の挨拶が主になります。
短い間でしたが、伯爵家の方々には良くしていただいたのでお礼を言いにいくと、彼らも「頑張って来てくれ」「国を変えてください」などと激励の言葉をいただきます。
最後に私はレナに出発を告げることにします。
「短い間だったけどありがとう、レナ」
「いえ、こちらこそイレーネさんのお世話を出来て楽しかったです。どうかお気を付けて」
「ありがとう」
こうして慌ただしく別れを済ませた私たちは館を出発するのでした。
旅に出るのは私とオーウェン様を除くと、オーウェン様の重臣が三人、そして護衛の兵士が五人ほど、さらに雑用の人夫も三人という伯爵家にしてはかなりの小所帯でした。
「本当にこの人数で王宮に乗り込むのですか?」
「ああ、出来るだけ多くの兵を館に残していきたいからな。とはいえ俺にも考えがある。まず我らの領地のすぐ隣に、広大な領地を持つオルスト公爵がいる。彼は今領地に戻っているところなので、事情を説明して協力を得ようと思う」
「うまくいきそうでしょうか?」
「ああ、帝国が攻め込んでこれば我らの次は公爵が侵略を受けることになる。とはいえ、いざとなれば力を借りることになる」
「はい、私の力が役に立つのでしたらいつでも構いません」
隣とは言ったものの、伯爵家も公爵家も領地が広いため、オルスト公爵の館に辿り着くまでは馬車でも三日ほどかかってしまいました。
公爵の館は伯爵家と違い、城塞というよりは舞踏館のような華美なものでした。広くはないですが、館の壁はきれいな彫刻に彩られ、庭には珍しい花々が咲き誇っています。
私たちが門までたどり着くと、事前に話が通っていたためすぐに中へ案内されます。中はまるで王宮のようにきれいな調度品や絵画がいっぱいあり、豪奢な絨毯が敷かれてあります。
「ようこそ我が館へ」
私たちが案内された部屋にいたのは四十ほどのふくよかな男性でした。日々贅沢な暮らしをしているせいか、体中がつやつやしており表情も穏やかに見えます。人の好さそうなおじさん、といったところでしょうか。
「ウィラード伯爵家の跡継ぎ、オーウェンと申します。このたびはお招きいただきありがとうございました。そしてこちらが元聖女のイレーネです」
「よろしくお願いします」
「おお、聖女殿。お越しいただきありがたい」
公爵様には私にもにこにことした笑みを浮かべます。
「ではおかけください」
「さて、早速ですが用件を申し上げます。ただいま我が領は帝国の侵略を受けているにも関わらず、王国はまともな対処をしようとしません。そればかりかボルグ殿下は聖女イレーネを追放し、自分の愛人を聖女の位につけ、誰もそれを阻止しないなど王国の政治は乱れに乱れています。そのため我らはイレーネを聖女に戻し、王国の政治を正そうと考えています。どうか公爵閣下もお力添えをお願いできないでしょうか」
オーウェン様の堂々たる弁舌に公爵様はふうむと考えこみます。
「なるほど。とはいえボルグ殿下が無能かどうかは、イレーネ殿が本当に聖女にふさわしいかどうかで変わってくるのではないだろうか?」
「イレーネの力を疑うと言うのか?」
公爵様の言葉にオーウェン様は少々苛立ったように答えます。
すると公爵様は慌てて首を振ります。
「そうではない。あくまで可能性として、ボルグ殿下がより力のある者を聖女にした可能性もあるということを言っているのだ。そこで私としては是非その力を見せていただきたい」
「見せるとはどうすればいいんだ」
「実は我が娘がこのところずっと重病で臥せっている。全身に真っ赤なぶつぶつが出来、熱が下がらず、食事も喉を通らずにずっとうなされている。医者や神官を呼んでも皆さじを投げてしまった。まことの聖女であれば治すことも出来るだろう」
それを聞いたオーウェン様はちらりとこちらを見ます。この公爵は明らかに駆け引きのついでに私に身内の難病を治してもらおうと思っているようですが、私としては異存はありませんので頷きます。
「では案内しよう」
そう言って公爵様に連れていかれた部屋には私と同い年ぐらいの少女が横たわっていました。おそらく眠っているのですが、その呼吸は荒く、きれいな顔には真っ赤なぶつぶつが出来ています。
「我が娘、アリアだ。頼む、是非治してくれ」
「分かりました。お願いします、神様」
私は彼女の苦しむ姿を見た瞬間、是非とも治してあげたいという気持ちになります。王宮にいた時は殿下が不快にならないよう、殿下の前では控えていましたがもはやそういうしがらみもありません。私は彼女を治すため、両手を合わせて本気で祈りを捧げます。
するとそんな祈りが届いたのか、一筋の光が天から降って来て彼女の全身を包みます。そして光が消えると、彼女の顔からぶつぶつが消え、彼女はゆっくりと目を開きました。
「父上?」
「おお、アリア、大丈夫か!?」
「は、はい、さっきまであれほど苦しかったのに今では何ともありません」
「良かった、アリア……」
そう言って公爵様はベッドの上の娘を抱きしめます。私はほっとしつつ二人を見守るのでした。
やがて眼を真っ赤にした公爵様が私たちの方を振り返ります。
「このたびは本当にありがとうございました」
「いえ、目の前で苦しむ人がいれば助けたいので」
「これは能力、性格ともに真の聖女様に間違いありません。我がオルスト公爵家、是非お二人のお力添えをさせていただきます」
こうして私たちはまず一人、大貴族を味方にしたのでした。
短い間でしたが、伯爵家の方々には良くしていただいたのでお礼を言いにいくと、彼らも「頑張って来てくれ」「国を変えてください」などと激励の言葉をいただきます。
最後に私はレナに出発を告げることにします。
「短い間だったけどありがとう、レナ」
「いえ、こちらこそイレーネさんのお世話を出来て楽しかったです。どうかお気を付けて」
「ありがとう」
こうして慌ただしく別れを済ませた私たちは館を出発するのでした。
旅に出るのは私とオーウェン様を除くと、オーウェン様の重臣が三人、そして護衛の兵士が五人ほど、さらに雑用の人夫も三人という伯爵家にしてはかなりの小所帯でした。
「本当にこの人数で王宮に乗り込むのですか?」
「ああ、出来るだけ多くの兵を館に残していきたいからな。とはいえ俺にも考えがある。まず我らの領地のすぐ隣に、広大な領地を持つオルスト公爵がいる。彼は今領地に戻っているところなので、事情を説明して協力を得ようと思う」
「うまくいきそうでしょうか?」
「ああ、帝国が攻め込んでこれば我らの次は公爵が侵略を受けることになる。とはいえ、いざとなれば力を借りることになる」
「はい、私の力が役に立つのでしたらいつでも構いません」
隣とは言ったものの、伯爵家も公爵家も領地が広いため、オルスト公爵の館に辿り着くまでは馬車でも三日ほどかかってしまいました。
公爵の館は伯爵家と違い、城塞というよりは舞踏館のような華美なものでした。広くはないですが、館の壁はきれいな彫刻に彩られ、庭には珍しい花々が咲き誇っています。
私たちが門までたどり着くと、事前に話が通っていたためすぐに中へ案内されます。中はまるで王宮のようにきれいな調度品や絵画がいっぱいあり、豪奢な絨毯が敷かれてあります。
「ようこそ我が館へ」
私たちが案内された部屋にいたのは四十ほどのふくよかな男性でした。日々贅沢な暮らしをしているせいか、体中がつやつやしており表情も穏やかに見えます。人の好さそうなおじさん、といったところでしょうか。
「ウィラード伯爵家の跡継ぎ、オーウェンと申します。このたびはお招きいただきありがとうございました。そしてこちらが元聖女のイレーネです」
「よろしくお願いします」
「おお、聖女殿。お越しいただきありがたい」
公爵様には私にもにこにことした笑みを浮かべます。
「ではおかけください」
「さて、早速ですが用件を申し上げます。ただいま我が領は帝国の侵略を受けているにも関わらず、王国はまともな対処をしようとしません。そればかりかボルグ殿下は聖女イレーネを追放し、自分の愛人を聖女の位につけ、誰もそれを阻止しないなど王国の政治は乱れに乱れています。そのため我らはイレーネを聖女に戻し、王国の政治を正そうと考えています。どうか公爵閣下もお力添えをお願いできないでしょうか」
オーウェン様の堂々たる弁舌に公爵様はふうむと考えこみます。
「なるほど。とはいえボルグ殿下が無能かどうかは、イレーネ殿が本当に聖女にふさわしいかどうかで変わってくるのではないだろうか?」
「イレーネの力を疑うと言うのか?」
公爵様の言葉にオーウェン様は少々苛立ったように答えます。
すると公爵様は慌てて首を振ります。
「そうではない。あくまで可能性として、ボルグ殿下がより力のある者を聖女にした可能性もあるということを言っているのだ。そこで私としては是非その力を見せていただきたい」
「見せるとはどうすればいいんだ」
「実は我が娘がこのところずっと重病で臥せっている。全身に真っ赤なぶつぶつが出来、熱が下がらず、食事も喉を通らずにずっとうなされている。医者や神官を呼んでも皆さじを投げてしまった。まことの聖女であれば治すことも出来るだろう」
それを聞いたオーウェン様はちらりとこちらを見ます。この公爵は明らかに駆け引きのついでに私に身内の難病を治してもらおうと思っているようですが、私としては異存はありませんので頷きます。
「では案内しよう」
そう言って公爵様に連れていかれた部屋には私と同い年ぐらいの少女が横たわっていました。おそらく眠っているのですが、その呼吸は荒く、きれいな顔には真っ赤なぶつぶつが出来ています。
「我が娘、アリアだ。頼む、是非治してくれ」
「分かりました。お願いします、神様」
私は彼女の苦しむ姿を見た瞬間、是非とも治してあげたいという気持ちになります。王宮にいた時は殿下が不快にならないよう、殿下の前では控えていましたがもはやそういうしがらみもありません。私は彼女を治すため、両手を合わせて本気で祈りを捧げます。
するとそんな祈りが届いたのか、一筋の光が天から降って来て彼女の全身を包みます。そして光が消えると、彼女の顔からぶつぶつが消え、彼女はゆっくりと目を開きました。
「父上?」
「おお、アリア、大丈夫か!?」
「は、はい、さっきまであれほど苦しかったのに今では何ともありません」
「良かった、アリア……」
そう言って公爵様はベッドの上の娘を抱きしめます。私はほっとしつつ二人を見守るのでした。
やがて眼を真っ赤にした公爵様が私たちの方を振り返ります。
「このたびは本当にありがとうございました」
「いえ、目の前で苦しむ人がいれば助けたいので」
「これは能力、性格ともに真の聖女様に間違いありません。我がオルスト公爵家、是非お二人のお力添えをさせていただきます」
こうして私たちはまず一人、大貴族を味方にしたのでした。
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