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奪還
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リリーの部屋に入った私は驚きました。
生活や勉強に必要な物ばかりの私の部屋と違い、リリーの部屋には可愛い小物や高そうなお香や置物などがいくつもありました。
そう言えば前にリリーの部屋に入ったのはかなり幼いころだったような気がします。
それがいつの間にここまで私と差がついていたとは。やはり母上にとっては私よりもリリーの方が可愛いのでしょうか。それとも我がままは言った者勝ちということなのでしょうか。
さて、それはともかく私の精霊が閉じ込められている小箱を探さなければと思っていると、不意に私は机の引き出しの一つからオーラのようなものを感じます。
いえ、正確に言えば魔力の流れでしょうか。
私はそれに惹きつけられるようにして手を伸ばすと引き出しには鍵が掛かっています。が、私がそれに気が付くと魔力の流れはかすかにではありますが、机の上の別の引き出しの方へと流れていきます。
私はその魔力の流れに従うように引き出しを開けます。
するとそこにはちょうど机の引き出しに合いそうな小さな鍵が仕舞われていました。私はその鍵で引き出しを開けます。
するとそこに魔法で結界のようなものが張られていたのか、その瞬間けたたましい音が鳴り響きます。
「どうしよう!?」
驚いた私ですが、開いた引き出しの中にはきれいな、しかし表面には魔法の術式がびっしりと施された小箱が見えます。
その箱を見た瞬間これこそが私の精霊が閉じ込められた箱だと確信しました。
すぐに私は箱を手に取るとそれを開きます。
すると中からは溢れんばかりの魔力とともに光り輝く美しい小人の姿をした精霊が現れました。
精霊だけあって、幼いころに見た姿と全く変わっていません。
彼女(厳密には性別はないけど女性の容姿をしている)は私を見るとほっとしたような笑顔を浮かべます。
「ディスペル」
箱から出て来るなり、彼女が呪文を唱えるとリリーが施していたアラームの魔法はたちどころに消滅します。
「やっと会えた……」
「お待ちしていました」
そう言って彼女がぺこりと私に頭を下げます。
その姿を見て不覚にも私は目じりが熱くなるのを感じました。そこで私ははっと気づきます。先ほどから私を案内してくれた魔力の正体は彼女だ、と。
「もしかして引き出しや鍵を見つけられたのも……」
「はい、早く元の持ち主の元に帰りたくて」
「ごめんね、遅くなってしまって」
それを聞くと私は再会の喜びとここまで彼女を別人の元に置いてしまったことへの罪悪感で胸がいっぱいになります。
とはいえとりあえず先ほどまでここで音が鳴り響いていたので誰か来るかもしれません。この場をすぐに離れた方がいいでしょう。
私は大事に精霊を手に乗せると、足早に自室へと向かうのでした。
生活や勉強に必要な物ばかりの私の部屋と違い、リリーの部屋には可愛い小物や高そうなお香や置物などがいくつもありました。
そう言えば前にリリーの部屋に入ったのはかなり幼いころだったような気がします。
それがいつの間にここまで私と差がついていたとは。やはり母上にとっては私よりもリリーの方が可愛いのでしょうか。それとも我がままは言った者勝ちということなのでしょうか。
さて、それはともかく私の精霊が閉じ込められている小箱を探さなければと思っていると、不意に私は机の引き出しの一つからオーラのようなものを感じます。
いえ、正確に言えば魔力の流れでしょうか。
私はそれに惹きつけられるようにして手を伸ばすと引き出しには鍵が掛かっています。が、私がそれに気が付くと魔力の流れはかすかにではありますが、机の上の別の引き出しの方へと流れていきます。
私はその魔力の流れに従うように引き出しを開けます。
するとそこにはちょうど机の引き出しに合いそうな小さな鍵が仕舞われていました。私はその鍵で引き出しを開けます。
するとそこに魔法で結界のようなものが張られていたのか、その瞬間けたたましい音が鳴り響きます。
「どうしよう!?」
驚いた私ですが、開いた引き出しの中にはきれいな、しかし表面には魔法の術式がびっしりと施された小箱が見えます。
その箱を見た瞬間これこそが私の精霊が閉じ込められた箱だと確信しました。
すぐに私は箱を手に取るとそれを開きます。
すると中からは溢れんばかりの魔力とともに光り輝く美しい小人の姿をした精霊が現れました。
精霊だけあって、幼いころに見た姿と全く変わっていません。
彼女(厳密には性別はないけど女性の容姿をしている)は私を見るとほっとしたような笑顔を浮かべます。
「ディスペル」
箱から出て来るなり、彼女が呪文を唱えるとリリーが施していたアラームの魔法はたちどころに消滅します。
「やっと会えた……」
「お待ちしていました」
そう言って彼女がぺこりと私に頭を下げます。
その姿を見て不覚にも私は目じりが熱くなるのを感じました。そこで私ははっと気づきます。先ほどから私を案内してくれた魔力の正体は彼女だ、と。
「もしかして引き出しや鍵を見つけられたのも……」
「はい、早く元の持ち主の元に帰りたくて」
「ごめんね、遅くなってしまって」
それを聞くと私は再会の喜びとここまで彼女を別人の元に置いてしまったことへの罪悪感で胸がいっぱいになります。
とはいえとりあえず先ほどまでここで音が鳴り響いていたので誰か来るかもしれません。この場をすぐに離れた方がいいでしょう。
私は大事に精霊を手に乗せると、足早に自室へと向かうのでした。
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