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エピローグⅢ
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それから約半年ほど経ちました。
母上とリリーは別荘で静養しているようで、時折父上の家臣からの報告で様子を知らせてもらえるのですが、一応大きな問題は起こっていないようです。もっとも母上が心の病を治すのは先は長そうですが。
テイラー伯爵家ではあれから色々あったらしいですが、パーシーは後継者を外されて彼の弟が家を継ぐことになったようです。やはりあそこまで暴走してしまう人物を重要な地位につけるのは難しいということでしょう。
私とパーシーの事件は当時はかなり話題になりましたが、その後国内で豪雨災害が起こるとすぐに忘れられていきました。
「ミア様、アルフ様が御来訪です」
「分かったわ」
そんなある日、私の家にアルフがやってきたことをメイドが告げます。
用件を察していた私はそれを聞いて緊張で身を固くしました。
「久しぶりだね」
そういって部屋に入って来たアルフは前回会ってから少し日が経っていたためか、少し大人びて見えました。あの件以来彼は自信がついたのか、政務なども精力的に取り組んでいるようです。
そんな彼が私の向かい側に座ると私は緊張するのを感じました。
「ひ、久しぶり」
「……先ほど父上に聞いたんだが、正式に僕と君の婚約が決まった」
「!? 本当に!?」
「ああ、本当だ」
アルフが頷くのを見て、私はほっとしました。
お互いが望んでいてももっといい相手がいれば必ずしも成立しないのが政略結婚です。元々家同士の交流があったとはいえ、ノーランド侯爵はリリーの件でうちに不信感を抱いていたらしいので、そこから婚約にこぎつけたのはアルフのおかげでしょう。
「ありがとう、アルフ」
「こちらこそ、あの日ミアの方から婚約して欲しいと言ってくれて嬉しかった。それがなければ今日の婚約はなかったかもしれない」
「だって、人生で初めて私のことをあんなに思ってくれる人と出会えたから」
あの事件以来アルフの人生が変わったように、私の人生も変わりました。
屋敷の中では母上やリリーの目を気にせず振る舞うことが出来ましたし、魔法が使えるようになったので外でもそれを披露することが増えるようになりました。
そのため、事件が起こった家という評判があったにも関わらず、交流がある人の数は一気に増えたのです。
「そうか。間もなく他家にも公表されると思うけど、真っ先にミアに伝えたくて」
「私もアルフの口から聞けて良かった」
「これからもお互い手を取り合って生きていこう」
「はい」
「では早速父上に挨拶に行こう」
そう言ってアルフは立ち上がります。
こうして、私とアルフの新しい人生が始まったのでした。
母上とリリーは別荘で静養しているようで、時折父上の家臣からの報告で様子を知らせてもらえるのですが、一応大きな問題は起こっていないようです。もっとも母上が心の病を治すのは先は長そうですが。
テイラー伯爵家ではあれから色々あったらしいですが、パーシーは後継者を外されて彼の弟が家を継ぐことになったようです。やはりあそこまで暴走してしまう人物を重要な地位につけるのは難しいということでしょう。
私とパーシーの事件は当時はかなり話題になりましたが、その後国内で豪雨災害が起こるとすぐに忘れられていきました。
「ミア様、アルフ様が御来訪です」
「分かったわ」
そんなある日、私の家にアルフがやってきたことをメイドが告げます。
用件を察していた私はそれを聞いて緊張で身を固くしました。
「久しぶりだね」
そういって部屋に入って来たアルフは前回会ってから少し日が経っていたためか、少し大人びて見えました。あの件以来彼は自信がついたのか、政務なども精力的に取り組んでいるようです。
そんな彼が私の向かい側に座ると私は緊張するのを感じました。
「ひ、久しぶり」
「……先ほど父上に聞いたんだが、正式に僕と君の婚約が決まった」
「!? 本当に!?」
「ああ、本当だ」
アルフが頷くのを見て、私はほっとしました。
お互いが望んでいてももっといい相手がいれば必ずしも成立しないのが政略結婚です。元々家同士の交流があったとはいえ、ノーランド侯爵はリリーの件でうちに不信感を抱いていたらしいので、そこから婚約にこぎつけたのはアルフのおかげでしょう。
「ありがとう、アルフ」
「こちらこそ、あの日ミアの方から婚約して欲しいと言ってくれて嬉しかった。それがなければ今日の婚約はなかったかもしれない」
「だって、人生で初めて私のことをあんなに思ってくれる人と出会えたから」
あの事件以来アルフの人生が変わったように、私の人生も変わりました。
屋敷の中では母上やリリーの目を気にせず振る舞うことが出来ましたし、魔法が使えるようになったので外でもそれを披露することが増えるようになりました。
そのため、事件が起こった家という評判があったにも関わらず、交流がある人の数は一気に増えたのです。
「そうか。間もなく他家にも公表されると思うけど、真っ先にミアに伝えたくて」
「私もアルフの口から聞けて良かった」
「これからもお互い手を取り合って生きていこう」
「はい」
「では早速父上に挨拶に行こう」
そう言ってアルフは立ち上がります。
こうして、私とアルフの新しい人生が始まったのでした。
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