【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。

魔力を秘めた石

｢あなたの石…屑石じゃないの？｣

　あら…酷い言葉を言われましたわ。見た目が黒色ですものね。大きさも、皆様がお持ちのようなものより遥かに小さいものね。小指の先ほど。
　自分でもよく見つけたと思ったわ。でも、とっても光り輝いていたのよ。

　そしてこの見た目でも結構な魔力を秘めているのですよ。お願いした事は想像以上にこなしてくれるのです。



　
　
　この国では、13歳になると、貴族もそうでない人もヴァレンチス学校へ通う。

　1年生は、聖なる山へ登り、頂上の石場で自分にだけ光って見える石を手にし、人生を共にする。
装飾品にして目で楽しむ人もいる。
石の魔力を元に生活に役立てる人もいる。

　その石は、それぞれの特性の魔力があり、学校ではその石の扱い方を学ぶ。

　そして学校で三年学んだ後は、領地に帰る人、各方面に就職する人、そのままヴァレンチス学校王宮部で王宮内の一室で研究する人もいる。

　まぁ、一般の人もいるので学んだ事とは一切関わりがない生活をする人もいる。
　また、卒業した歳にそのまま結婚する人もいる。





　私、エレナール=コンプスター。侯爵領地で育ちました。
　この国に生まれたからには、石と仲良くなるためにさまざまな事を学ぶため、学校に通っておりますわ。

　しっかり石について学んでいきたいと思います。