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二人で。
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結局、サイメーラとキャスパー王子があんな二人だけの世界に入り込んでしまったから、私とラルフレッドさんは特別演習ホールから出ることにした。
「ははは。顔、真っ赤だよ。大丈夫?」
ラルフレッドさんが私の顔を見て言った。仕方ないと思いますわ!だって、あんないつもツンツンしていたサイメーラが、デレデレと乙女になって…とても可愛いけれど、目のやり場に困ったわ!
「ええ…かなり驚きまして…。両想いでしたのね。」
「そうだね。それも幼い頃からね。ま!じゃあせっかくだし、俺達はどうする?練習する場所もなくなったし、王都にお茶でもしに行く?」
え!?こ、これは…デートのお誘い!?いえいえ、違うわよね、きっと冗談よね。
「練習場所でしたら、旧演習ホールがありますわ。先生からいつでも使っていいと言われましたの。よろしければ、少し、そちらへ行きませんか?」
王都へ行く事は冗談にしても、せっかくラルフレッドさんといるのにすぐに別れるのは少し淋しく思いました。ですので、せっかくでしたら一緒に練習をと思って私から誘ってしまいましたわ。
「あちゃー、デートの誘いは断られたか。けれど、良かった!もう少し一緒にいられるんだね。いいよ、行こう。」
…もう!ラルフレッドさん、誤解してしまうような言葉言わないでいただきたいですわ!なんだか胸がドキドキして、視線を合わせられなくなっちゃうわ。おかしいわね。なぜかしら?
旧演習ホールに付くと、私達は取りあえず隅にあった背もたれのないベンチに座った。これも、ぼろぼろだったがこの建物を直した時に一緒に直したものだ。
「ねぇエレナール嬢。せっかく二人でいられる機会を与えられたから、これを逃したくないんだ。俺の気持ちを言っていいかい?」
え!?俺の気持ち?なんでしょう…。
私はなぜだか聞くのが怖いと思ったけれど、確かに二人きりになる機会はこれからも、そうないと思うから彼の方を向いて頷いた。
「良かった!あのさ、このレインヴォー国は侯爵家の生徒って言ったら君と俺の二人だよね?学年が違うと他にもいるけれど。だから、どうしても入学前から君を意識していたんだ。初めは、ライバルとして。」
そうだったのね…全く知らなかったわ。私は、そんな事何も気にしていなかったわ。
「それで、初めの頃は勝手に君を敵対視していた。我ながら小さい男だと思うよ。ハハ。」
と、苦笑しながら言った。
「そうだったのです?私は全然わからなかったですわ。」
「そうか、それなら良かったが…。探索の儀でもそうだ。君がどんな石を見つけるのか気になって探していたら、とても嬉しそうに石を見ていた君を見つけた。だから思い切って話し掛けてしまった。だけれど、想像していたものより違う石だったから、傷つけるような言葉を言ってしまったかもと後悔したよ。エレナール嬢。君は見た目に騙されず、本質を見極められる人だったのだと気付かされた。誰もが大きく輝いた石がいいと少なからず思っていたはずなのに。」
「そんな…。小さめで私にはとても似合いの石だったまでです。」
確かに、初めは小さいと少し哀しく思ったけれど、サイメーラとラリアーで話した時や、家族と話した時にこれでいいんだって思えたもの。
「それからだよ。君を敵対視していたのがだんだん、違う気持ちを抱きながら見るようになって…。いつからだろうか。エレナール嬢、君を愛しいと思うようになったんだ。」
まぁ…!そんな…!顔がじわじわと熱を帯びていくのを感じました。
「もし、君が受け入れてくれるのならば、婚約者になってほしい。そして、結婚しよう!俺は、侯爵家を継ぐ立場にあるけれど、エレナール嬢となら頑張りたいと思えたんだ。」
そう言って、私の手を握ってくれた。私は、その申し出をとても嬉しいと思ってしまったわ。私もいつの間にか、ラルフレッドさんを見ていたのかも知れないわ。
「はい。お願いいしたします。あ、でもお父様に…。」
「やった!!うん、そうだね。申し込みは、もちろん侯爵家に出させてもらよ。ただ、エレナール嬢の気持ちを確かめたかったんだ。さっそく、話を進めてもいいかな?君は、高位貴族の侯爵家だから相手からしたら気後れする奴も多いんだけど、婚約を申し込みしようと企てている輩は多いからね。別の奴に申し込まれる前に話を進めていきたい。」
「え?私にそんな話は来ていないと思いますし、これからも来ないと思いますけれど…はい。よろしくお願いします。」
合同練習しようと思ったのに、なんだか違う話になってしまったわ。思いがけない話ではあったけれど、心がとても温かくなって、すごく嬉しかったわ。
今日は眠れないかもしれない…!
「ははは。顔、真っ赤だよ。大丈夫?」
ラルフレッドさんが私の顔を見て言った。仕方ないと思いますわ!だって、あんないつもツンツンしていたサイメーラが、デレデレと乙女になって…とても可愛いけれど、目のやり場に困ったわ!
「ええ…かなり驚きまして…。両想いでしたのね。」
「そうだね。それも幼い頃からね。ま!じゃあせっかくだし、俺達はどうする?練習する場所もなくなったし、王都にお茶でもしに行く?」
え!?こ、これは…デートのお誘い!?いえいえ、違うわよね、きっと冗談よね。
「練習場所でしたら、旧演習ホールがありますわ。先生からいつでも使っていいと言われましたの。よろしければ、少し、そちらへ行きませんか?」
王都へ行く事は冗談にしても、せっかくラルフレッドさんといるのにすぐに別れるのは少し淋しく思いました。ですので、せっかくでしたら一緒に練習をと思って私から誘ってしまいましたわ。
「あちゃー、デートの誘いは断られたか。けれど、良かった!もう少し一緒にいられるんだね。いいよ、行こう。」
…もう!ラルフレッドさん、誤解してしまうような言葉言わないでいただきたいですわ!なんだか胸がドキドキして、視線を合わせられなくなっちゃうわ。おかしいわね。なぜかしら?
旧演習ホールに付くと、私達は取りあえず隅にあった背もたれのないベンチに座った。これも、ぼろぼろだったがこの建物を直した時に一緒に直したものだ。
「ねぇエレナール嬢。せっかく二人でいられる機会を与えられたから、これを逃したくないんだ。俺の気持ちを言っていいかい?」
え!?俺の気持ち?なんでしょう…。
私はなぜだか聞くのが怖いと思ったけれど、確かに二人きりになる機会はこれからも、そうないと思うから彼の方を向いて頷いた。
「良かった!あのさ、このレインヴォー国は侯爵家の生徒って言ったら君と俺の二人だよね?学年が違うと他にもいるけれど。だから、どうしても入学前から君を意識していたんだ。初めは、ライバルとして。」
そうだったのね…全く知らなかったわ。私は、そんな事何も気にしていなかったわ。
「それで、初めの頃は勝手に君を敵対視していた。我ながら小さい男だと思うよ。ハハ。」
と、苦笑しながら言った。
「そうだったのです?私は全然わからなかったですわ。」
「そうか、それなら良かったが…。探索の儀でもそうだ。君がどんな石を見つけるのか気になって探していたら、とても嬉しそうに石を見ていた君を見つけた。だから思い切って話し掛けてしまった。だけれど、想像していたものより違う石だったから、傷つけるような言葉を言ってしまったかもと後悔したよ。エレナール嬢。君は見た目に騙されず、本質を見極められる人だったのだと気付かされた。誰もが大きく輝いた石がいいと少なからず思っていたはずなのに。」
「そんな…。小さめで私にはとても似合いの石だったまでです。」
確かに、初めは小さいと少し哀しく思ったけれど、サイメーラとラリアーで話した時や、家族と話した時にこれでいいんだって思えたもの。
「それからだよ。君を敵対視していたのがだんだん、違う気持ちを抱きながら見るようになって…。いつからだろうか。エレナール嬢、君を愛しいと思うようになったんだ。」
まぁ…!そんな…!顔がじわじわと熱を帯びていくのを感じました。
「もし、君が受け入れてくれるのならば、婚約者になってほしい。そして、結婚しよう!俺は、侯爵家を継ぐ立場にあるけれど、エレナール嬢となら頑張りたいと思えたんだ。」
そう言って、私の手を握ってくれた。私は、その申し出をとても嬉しいと思ってしまったわ。私もいつの間にか、ラルフレッドさんを見ていたのかも知れないわ。
「はい。お願いいしたします。あ、でもお父様に…。」
「やった!!うん、そうだね。申し込みは、もちろん侯爵家に出させてもらよ。ただ、エレナール嬢の気持ちを確かめたかったんだ。さっそく、話を進めてもいいかな?君は、高位貴族の侯爵家だから相手からしたら気後れする奴も多いんだけど、婚約を申し込みしようと企てている輩は多いからね。別の奴に申し込まれる前に話を進めていきたい。」
「え?私にそんな話は来ていないと思いますし、これからも来ないと思いますけれど…はい。よろしくお願いします。」
合同練習しようと思ったのに、なんだか違う話になってしまったわ。思いがけない話ではあったけれど、心がとても温かくなって、すごく嬉しかったわ。
今日は眠れないかもしれない…!
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