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もうすぐ卒業
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ラルフレッドさんと私はあれから、無事に婚約の運びとなりました。
けれど、私はよくわかりませんわ。
お父様とキンヴァリー侯爵様と、ラルフレッドさんが話を進めたみたいですの。
私は当事者でありますのに、呼ばれないってどういう事でしょうか?
まぁ、元々貴族の結婚というのは、両親が決めるのがほとんどですし、お父様やラルフレッドさんの事は信用しておりますから、酷い話にはならないでしょうからいいのですけれども。
けれど、婚約発表はキャスパー王子がしていない為、差し置いて私達が先にするのも…というのもあり、卒業を待って発表をする事になりましたわ。
発表はしないけれども、卒業したら婚約発表をし、ラルフレッドさんの将来の基盤が出来たら私が嫁ぐという事を両家で契約を交わしたみたいなので、他の人が婚約の申し込みに来てもどうにでも出来る、とラルフレッドさんが安堵されておりました。
最も、生活の基盤を早く安定させないと結婚出来ないからとラルフレッドさんは侯爵家の仕事も少しずつ任せてもらっているみたいですわ。私は『申し訳ないですわ』と言ったら『何を言っている?俺のワガママなのだからいいんだよ。早く一緒に暮らしたいだけなのだからね。楽しみに待っていてね。』と言って下さいました。お優しいですわ。
卒業と言えば、卒業式のあとに卒業披露会があります。石の魔力を使って、余興というか、出し物というか…とにかく、魔力を使ってなんでもいいのですけれど、何かを見せるのですわ。やりたく無い人はやらなくてもいいのですけれど、せっかくだからと私もやる事といたしました。学校で学んだ事の集大成ですわね。でも、何を見せましょうか。
そういえば、シュタリーさん。最近は落ち着いて来たのか話題を提供して下さらないの。
それで、ラリアーが『とうとう彼女も落ち着いたのかしら。とある筋からの噂では、キャスパー王子の逆鱗に触れ、コーデル男爵に話が言ってしまったとか。それで、次悪さをしたら適当な所に嫁いでもらうからと言われたとかなんとか…。ねぇ、サイメーラ知らない?』
と聞いた。サイメーラは珍しく『さぁ…私は知らないわ。』とだけしか答えなかった。いつもは、些細な情報でも言うし、知らなければ知らないでもっと食い掛かってくるでしょうに。私とラリアーは顔を見合わせたわ。
けれど、何となくですけれど、当たっているような気がしますわ。だってあのキャスパー王子のサイメーラへの愛!見ていられなかったものね。溺愛そのものでしたわ。それでよく学校で知らないふりが出来ましたわね。
…まぁ、ラルフレッドさんと私も似たようなものですけれどね。
けれど、私はよくわかりませんわ。
お父様とキンヴァリー侯爵様と、ラルフレッドさんが話を進めたみたいですの。
私は当事者でありますのに、呼ばれないってどういう事でしょうか?
まぁ、元々貴族の結婚というのは、両親が決めるのがほとんどですし、お父様やラルフレッドさんの事は信用しておりますから、酷い話にはならないでしょうからいいのですけれども。
けれど、婚約発表はキャスパー王子がしていない為、差し置いて私達が先にするのも…というのもあり、卒業を待って発表をする事になりましたわ。
発表はしないけれども、卒業したら婚約発表をし、ラルフレッドさんの将来の基盤が出来たら私が嫁ぐという事を両家で契約を交わしたみたいなので、他の人が婚約の申し込みに来てもどうにでも出来る、とラルフレッドさんが安堵されておりました。
最も、生活の基盤を早く安定させないと結婚出来ないからとラルフレッドさんは侯爵家の仕事も少しずつ任せてもらっているみたいですわ。私は『申し訳ないですわ』と言ったら『何を言っている?俺のワガママなのだからいいんだよ。早く一緒に暮らしたいだけなのだからね。楽しみに待っていてね。』と言って下さいました。お優しいですわ。
卒業と言えば、卒業式のあとに卒業披露会があります。石の魔力を使って、余興というか、出し物というか…とにかく、魔力を使ってなんでもいいのですけれど、何かを見せるのですわ。やりたく無い人はやらなくてもいいのですけれど、せっかくだからと私もやる事といたしました。学校で学んだ事の集大成ですわね。でも、何を見せましょうか。
そういえば、シュタリーさん。最近は落ち着いて来たのか話題を提供して下さらないの。
それで、ラリアーが『とうとう彼女も落ち着いたのかしら。とある筋からの噂では、キャスパー王子の逆鱗に触れ、コーデル男爵に話が言ってしまったとか。それで、次悪さをしたら適当な所に嫁いでもらうからと言われたとかなんとか…。ねぇ、サイメーラ知らない?』
と聞いた。サイメーラは珍しく『さぁ…私は知らないわ。』とだけしか答えなかった。いつもは、些細な情報でも言うし、知らなければ知らないでもっと食い掛かってくるでしょうに。私とラリアーは顔を見合わせたわ。
けれど、何となくですけれど、当たっているような気がしますわ。だってあのキャスパー王子のサイメーラへの愛!見ていられなかったものね。溺愛そのものでしたわ。それでよく学校で知らないふりが出来ましたわね。
…まぁ、ラルフレッドさんと私も似たようなものですけれどね。
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