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3. スタンリー侯爵家
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私がスタンリー侯爵家に住みはじめて、アドルフ様やお義母様はとても良くしてくれてるわ。
お義父様は、お仕事でお忙しいのですって。
私が病弱な体から丈夫な体になってきているのも、スタンリー家に来て生活しているからですって。
家庭教師のカレン先生はとても厳しいのよ、失敗すると扇子で私の手をぶってくるの。あり得ないわ!!!
…でも、お義母様に話したら抱き締めて下さったの。別に、女の人に抱き締められても…と思ったのだけれど、よく考えたら義理でも母親なのよね。
そしてとても優しい声で、労って下さったわ。頭も撫でて下さった。『あなたは今まで病弱だったから仕方ないわ。ゆっくりでいいのよ、知識を増やしていきましょう。』と。
あぁ、なんて優しいお義母様なのかしらって感動したわ!!!
思えば、私はお母様にそんな優しい言葉かけてもらった事あったかしら?『あなたは病弱だから、やらなくていい。』しか言われなかったものね。でも、やらなかった結果がこれじゃない!?お母様がもう少し『勉強しなさい』って言ってくれていたら、カレン先生にぶたれなかったんじゃないの!?
アドルフ様にも話すと、その度に打たれた箇所を撫でてくれたり優しいキスをしてくれるから、まぁ…仕方ないわね。
私がうまくこなせば、カレン先生は扇子でぶってこないから、見返してやるわ!!
アドルフ様も、侯爵家を継ぐ為のお仕事なのかしら?良く分からないけれど、忙しいみたい。
でも、早く終わった時は私の部屋に来てくれて、体を求めてくれるのよ。朝起きた時には、隣にいないから少し淋しいのだけれど仕方ないわね。次期侯爵ですもの、忙しい身だわよね。
☆★
「ダリアは、価値のある物の目利きは素晴らしいね。買い付け、一緒に行ってみるかい?」
と、アドルフ様が言って下さった。当たり前よ、伯爵家でもそれなりの物はちゃんと見てきたもの。
日帰りだけれど、馬車で工房に行くのですって。話がまとまれば、新規事業としてスタンリー侯爵家が出資するのだそう。私は、宝石が見られればそれでいいのですけれど。
「まぁ!これが本当にそんな値段で売れると思ってるの?スタンリー侯爵家を馬鹿にしないでちょうだい!そんなガラス細工ではなくて、本物を出しなさいよ!」
私が言うと、その工房の店主は慌てて奥へ行き、違うデザインの物を持ってきた。
「申し訳ありやせん!ちと…間違えたんです。こちらが本物で…。」
「…そうね、こんな輝きよね。嘘はダメよおじさま。」
「ダリア。だけど良く分かったね。見た目はそう大して変わらなくないかい?」
「いいえアドルフ様。この宝石は、光に当てると輝きが変わるのです。偽物を販売しようとしたから少し怒ったフリをしてしまいました。」
「なるほど。ダリアは本当に素晴らしい。その知識を生かさないかい?私もそうしてくれると嬉しい。もちろん、嫌だったらいいんだよ。」
「まぁ!どうすればよろしいの?アドルフ様の為になるのでしたら喜んで!」
「嬉しいなぁ。じゃぁここの工房との窓口をやって貰おうかな。」
アドルフ様の役に立つ事が見つかったわ!喜んで下さるのなら頑張るわ!
お義父様は、お仕事でお忙しいのですって。
私が病弱な体から丈夫な体になってきているのも、スタンリー家に来て生活しているからですって。
家庭教師のカレン先生はとても厳しいのよ、失敗すると扇子で私の手をぶってくるの。あり得ないわ!!!
…でも、お義母様に話したら抱き締めて下さったの。別に、女の人に抱き締められても…と思ったのだけれど、よく考えたら義理でも母親なのよね。
そしてとても優しい声で、労って下さったわ。頭も撫でて下さった。『あなたは今まで病弱だったから仕方ないわ。ゆっくりでいいのよ、知識を増やしていきましょう。』と。
あぁ、なんて優しいお義母様なのかしらって感動したわ!!!
思えば、私はお母様にそんな優しい言葉かけてもらった事あったかしら?『あなたは病弱だから、やらなくていい。』しか言われなかったものね。でも、やらなかった結果がこれじゃない!?お母様がもう少し『勉強しなさい』って言ってくれていたら、カレン先生にぶたれなかったんじゃないの!?
アドルフ様にも話すと、その度に打たれた箇所を撫でてくれたり優しいキスをしてくれるから、まぁ…仕方ないわね。
私がうまくこなせば、カレン先生は扇子でぶってこないから、見返してやるわ!!
アドルフ様も、侯爵家を継ぐ為のお仕事なのかしら?良く分からないけれど、忙しいみたい。
でも、早く終わった時は私の部屋に来てくれて、体を求めてくれるのよ。朝起きた時には、隣にいないから少し淋しいのだけれど仕方ないわね。次期侯爵ですもの、忙しい身だわよね。
☆★
「ダリアは、価値のある物の目利きは素晴らしいね。買い付け、一緒に行ってみるかい?」
と、アドルフ様が言って下さった。当たり前よ、伯爵家でもそれなりの物はちゃんと見てきたもの。
日帰りだけれど、馬車で工房に行くのですって。話がまとまれば、新規事業としてスタンリー侯爵家が出資するのだそう。私は、宝石が見られればそれでいいのですけれど。
「まぁ!これが本当にそんな値段で売れると思ってるの?スタンリー侯爵家を馬鹿にしないでちょうだい!そんなガラス細工ではなくて、本物を出しなさいよ!」
私が言うと、その工房の店主は慌てて奥へ行き、違うデザインの物を持ってきた。
「申し訳ありやせん!ちと…間違えたんです。こちらが本物で…。」
「…そうね、こんな輝きよね。嘘はダメよおじさま。」
「ダリア。だけど良く分かったね。見た目はそう大して変わらなくないかい?」
「いいえアドルフ様。この宝石は、光に当てると輝きが変わるのです。偽物を販売しようとしたから少し怒ったフリをしてしまいました。」
「なるほど。ダリアは本当に素晴らしい。その知識を生かさないかい?私もそうしてくれると嬉しい。もちろん、嫌だったらいいんだよ。」
「まぁ!どうすればよろしいの?アドルフ様の為になるのでしたら喜んで!」
「嬉しいなぁ。じゃぁここの工房との窓口をやって貰おうかな。」
アドルフ様の役に立つ事が見つかったわ!喜んで下さるのなら頑張るわ!
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