【完結】兄様が果てしなくアレなのですけど、伯爵家の将来は大丈夫でしょうか?

まりぃべる

文字の大きさ
2 / 18

サンクレバドラー伯爵家

しおりを挟む
「兄様は今日も、してくるからお帰りが遅くなるそうです。」

 夕食時。
兄様以外の、お父様、お母様、2歳年下の妹、私で食事をしている時に両親に伝えました。


「そうか。」

 白髪が増えてきた緑目のお父様は、寡黙であまり話さない。
仕事が忙しくて疲れているのか、家に帰って来ても疲れた表情を見せるばかり。

「まぁ!ブルフェスは本当に素晴らしいわね!きっともうすぐ卒業だから、頑張っているのね!!でも遅くまで大丈夫かしら。」

 赤い髪に赤い瞳のお母様は、反対によく話す。ちょっと抜けていると言うのかしら?言葉の通りに読み取る為、子爵家の出とはいえ、貴族に向いてないのじゃないかと思うわ。
 顔に感情がすぐ出るので、良く言えば可愛らしいのですけれど、貴族にはやっぱり向いてないと思いますわ。
まぁ、着飾る事や、お買い物は大好きですからその点は、貴族向きではあるのでしょうけれども。

「お兄様はまたなの?いい加減にすればいいのに。」

 桃色の髪に水色の瞳の妹は2歳年下。だからまだ学院には通っていないのですけれど、交友関係が素晴らしいのです。私よりも知り合いがたくさんいるわね。
 幼い頃より本をたくさん読んでいたからかとても優秀で、私よりも知識があるのじゃないかしら。
 兄様の事はあまり良く思っていないのか刺々しい言葉を使う。
 容姿はとっても可愛らしいから、学院に入ったら引く手あまたでしょうね。


「あなた!そう言えばそろそろブルフェスの卒業よね!せっかくだから皆のドレスを新調しましょうよ!」

 ん?お母様。卒業式はドレスは着ませんし、皆って誰ですか?お母様の事?保護者は学院に着ませんから、ドレスは必要ないと思うのですけれど…。

「お母様-!良いですわね!でもお母様は卒業式に出られませんのよ。そもそも制服ですから。けれど、ドレスは賛成!私そろそろ大人めのドレスが欲しかったの!」

「あら、そうだったかしら?じゃあ、なにか適当な…そう、そうね。卒業式の少しあとに王宮で夜会があるじゃない?それだったら、新調しないと失礼よね!?でもアリールル。あなたはまだフリフリの可愛らしいのが似合うわよ。まぁ、相談して決めましょうね!」

 お母様は、お父様に話し掛けたつもりだったのでしょうけど、結局お父様の返事は聞いていないわね…。

 それに、妹のアリールルがさり気なく卒業式にお母様は参加されないと教えると、違う行事を絞り出して提案しているわ。
何か理由を付けてドレスを新調なさりたいのね。
 確かに、貴族が買い物をする事は、国の経済を回す事になるから大切ではありますけれどね。けれどほどほどになさいませんと、お母様のクローゼットは入りきらないとこの前侍女が嘆いておりましたわよ。

 お父様も、お母様に視線を一度送ったけれど、お母様が見てくれないからかまた食事を再開しだしたわ。



 最近はいつもこのような食事風景ね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)

柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!) 辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。 結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。 正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。 さくっと読んでいただけるかと思います。

貧乏伯爵家の妾腹の子として生まれましたが、何故か王子殿下の妻に選ばれました。

木山楽斗
恋愛
アルフェンド伯爵家の妾の子として生まれたエノフィアは、軟禁に近い状態で生活を送っていた。 伯爵家の人々は決して彼女を伯爵家の一員として認めず、彼女を閉じ込めていたのである。 そんな彼女は、ある日伯爵家から追放されることになった。アルフェンド伯爵家の財政は火の車であり、妾の子である彼女は切り捨てられることになったのだ。 しかし同時に、彼女を訪ねてくる人が人がいた。それは、王国の第三王子であるゼルーグである。 ゼルーグは、エノフィアを妻に迎えるつもりだった。 妾の子であり、伯爵家からも疎まれていた自分が何故、そんな疑問を覚えながらもエノフィアはゼルーグの話を聞くのだった。

結婚相手が見つからないので家を出ます~気づけばなぜか麗しき公爵様の婚約者(仮)になっていました~

Na20
恋愛
私、レイラ・ハーストンは結婚適齢期である十八歳になっても婚約者がいない。積極的に婿探しをするも全戦全敗の日々。 これはもう仕方がない。 結婚相手が見つからないので家は弟に任せて、私は家を出ることにしよう。 私はある日見つけた求人を手に、遠く離れたキルシュタイン公爵領へと向かうことしたのだった。 ※ご都合主義ですので軽い気持ちでさら~っとお読みください ※小説家になろう様でも掲載しています

完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。

水鳥楓椛
恋愛
 男爵令嬢オードリー・アイリーンはある日父が負った借金により、大好きな宝石だけでは食べていけなくなってしまった。そんな時、オードリーの前に現れたのは女嫌いと有名な公爵エドワード・アーデルハイトだった。愛する家族を借金苦から逃すため、オードリーは悪魔に嫁ぐ。結婚の先に待ち受けるのは不幸か幸せか。少なくとも、オードリーは自己中心的なエドワードが大嫌いだった………。  イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。

朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。 宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。 彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。 加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。 果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています

22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。 誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。 そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。 (殿下は私に興味なんてないはず……) 結婚前はそう思っていたのに―― 「リリア、寒くないか?」 「……え?」 「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」 冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!? それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。 「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」 「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」 (ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?) 結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?

崖っぷち令嬢の生き残り術

甘寧
恋愛
「婚約破棄ですか…構いませんよ?子種だけ頂けたらね」 主人公であるリディアは両親亡き後、子爵家当主としてある日、いわく付きの土地を引き継いだ。 その土地に住まう精霊、レウルェに契約という名の呪いをかけられ、三年の内に子供を成さねばならなくなった。 ある満月の夜、契約印の力で発情状態のリディアの前に、不審な男が飛び込んできた。背に腹はかえられないと、リディアは目の前の男に縋りついた。 知らぬ男と一夜を共にしたが、反省はしても後悔はない。 清々しい気持ちで朝を迎えたリディアだったが……契約印が消えてない!? 困惑するリディア。更に困惑する事態が訪れて……

処理中です...