【完結】兄様が果てしなくアレなのですけど、伯爵家の将来は大丈夫でしょうか?

まりぃべる

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告白

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「俺と結婚してくれないか?」

 そう言われ、私は言われた言葉を改めて反芻する。

 え?本当に?私が良いように解釈したのではないわよね?だって、相手は気さくに話して下さってはいるけれど公爵令息様よ。
そう、グルグルと頭の中で考えてしまっていた。

「ねぇ、どうかな?」

 …は!そうね。返事をしなければ失礼よね。

「あの…私でよろしいのでしょうか…。」

 そう、疑問で答えてしまった。

「いいに決まっているさ!だから、君と話したくてどうしようかと模索していたんだ。すると、ブルフェスへ着替えを届けに毎日来ていたからね。もうこれは俺の出番だと思ってしまったよ。女性達は君をもみくちゃにしようとしていたし。もう毎日が学院に行くの楽しみになってしまったね。だから今はとても淋しいんだ。…レフィアはどう?そんな事、微塵も思う日はなかった?」

 そう問われて、私の答えなんて決まっているわ。

「いいえ。私も、本当は着替えを預ける以前から、あの…お、お慕い申し上げておりました。」

 言った!言ってしまったわ!!恥ずかしい…!
 私は、俯いて、両手は膝に置いていたのだけどドレスを意味もなく摑んでしまった。

「ああ嬉しい!本当に?ああ、ドレスがシワになってしまうよ。ほら。ねぇ、じゃあ未来は見えてきたよね。俺も、レフィア以外考えられないんだ。愛しているよ。ああレフィア…。」

 そう言って、私を引き寄せ、抱きしめてくれた。

 きゃあ……!嬉しいわ!
ケイフィス様は肩幅があるから広い胸に私は包まれてしまうわ。それに、なんて素敵な香り…。

「ちょっとちょっと!さすがにケイフィス、それはまだ早いよ!!僕の可愛い妹に手を出すなら早く婚姻の書類作成を進めてよ!!いや、進めても僕の大切な妹だからな…いくらケイフィスでも…。」

 と、いきなり話に割って入ってきた人が…兄様だわ。
 は!そうよ!!同じ部屋にいたのじゃないの!

 私は慌てて離れようとしたが、ケイフィス様は離してくれなかった。

「やだよ!確かに書類は進めるし、伯爵に話を正式に申し込みに行くから。絶対、俺がレフィアを幸せにするからさ。ブルフェスの手助けがあったのは本当にありがたいけれどね。これからは俺がレフィアを大切にするから。お前は次期辺境伯爵を支えてやれよ。」

「当たり前だよー。サーリンは僕の太陽なんだから。でも、辺境伯は強いんだよなー。しごかれるだろうな。」

「ブルフェスだって弱くはないじゃないか。まぁ、確かに辺境伯がいるから国の防壁は強いわけで、その指揮を執っている人が弱いわけはないし。」

「まぁね-。でもサーリンと離れなくないから、頑張るよ。こんな僕を愛してくれるのはサーリンしかいないからね。」

 そう言いながらサーリン姉様の頬に兄様は唇を当てた。
その前からだけれど、それよりももっとサーリン姉様は顔が赤くなっているわ。そして、『もう…!嬉しいけど…でも…キャー!!』とフルフルと首を振りながら呟いている。とても可愛いらしいわ。これからは親族になるのね!
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