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6.侍女ロミーナ
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《ロミーナの思考》
「さ、夕食の片付けも済んだし、風呂の準備でもするよ。三人とも、ついといで!」
アンネッタに言われ、ルクレツィアは今度は何だろうとワクワクとしていた。対してロミーナとアデルモは、戦々恐々としていた。
料理こそ調理場が狭いためにルクレツィアは作業台の傍で座っていたが、朝から昼食を挟み午後まで掛かって自分たちが使う椅子を作らされた。
伯爵家の令嬢のルクレツィアにこんなことさせていいのかとロミーナとアデルモはヒヤヒヤしたが、ルクレツィアが思いのほか楽しそうにしているものだから、怪我をしなければいいかと見守りつつ作業していた。
「おお、三人とも初めてにしては上手く出来てるじゃないか!」
アンネッタからそう労われ、ルクレツィアは手を叩いて喜んでいた。そしてロミーナとアデルモも柄にもなく誇らしく思ってしまった。
だが、ルクレツィアは貴族のお嬢様。そう何度も使用人がやるようなーー本来であれば、椅子を作る事は使用人はやらないーー事をさせていいものかとロミーナとアデルモは顔を見合わせる。
「今度はなにかしら?楽しみね!」
しかし、アンネッタについていく途中ルクレツィアにそう言われたら、頷くよりほかなかった。
「まぁ、体を動かしている内はルクレツィア様も嫌な事を考える暇もないだろう。」
アデルモは、ルクレツィアの後に続いてロミーナと並びながらそう口を開く。
「…まぁそうね。旦那様達がどう対処されているか、まだ分からないものね。あの人は、本当に旦那様の弟かと思うくらい感情の赴くままに動かれる方だもの…」
「それ以上言うな。今回もまぁどうにか上手く屋敷から追い出すとは思うが…」
ボソボソとロミーナとアデルモはルクレツィアに聞こえないようにそう話し、二人は昨日の事を思い返す。
ーーールクレツィアの父であるベルトランド=コラユータ伯爵の弟、ビアッジョは領内の端にある家に住んでいる。
それは伯爵が結婚すると同時に建てられ、ベルトランドの両親と共に数人の使用人と移り住んだ。
ベルトランドより三歳年下の二十四歳のビアッジョは未だ独り身で、ビアッジョが成人すると間もなく相次いで両親が亡くなった為一人で住むには些か大きい棟であったが、そのまま結婚もせず兄の世話になっている。であるのに伯爵の位を得るのは本来であれば自分なのだと、成人してからは常々屋敷にやってきてはわめき散らしている。
幾度も先触れも無しにやってくるため、こちらに出向くよう手配をさせられる際には弟には内密に連絡するように使用人達には言ってあるからこそ、今回も訪ねてくる事が分かったのだ。
普段ビアッジョがやってくる時には、ルクレツィアが幼い頃は部屋から出ないようにと使用人達がそれとなく配慮していた。しかしルクレツィアが成長し、屋敷内で大きな声が聞こえてしまえば何事だと驚いたり気にしてしまう為、そのような時は使用人達が気を効かせて鉢合わせしないよう気を配りながら外へと出掛けるようにしていた。
だが、きっと今回はいつもとは違うだろう。そう思うから、ルクレツィアを普段から仕えている侍従と侍女をつけ念のためしばらく避難するようにと行かせたのだ。
何故違うのか。それは、ビアッジョには無駄に自信があるからーーー。
この国は、現在アポリナーレ国王が治めている。長年他国との争いも無く、周辺諸国とも和平条約を結んでいるため治安もいい。
王妃はロザリアといい、二人はベルトランドとその妻テレーザと同世代である。成人と共に国王と王妃となってまだ若いが、それなりに国は栄えている為手腕は悪くない。
そんなまだ二十代後半と若いアポリナーレ国王が、最近、病に倒れたのだ。これはまだ大々的に発表はされていないが、社交に参加している者には最近国王が出席しない為なんとなく気づいている者もいた。だが、それを大っぴらに口に出すものは貴族社会に籍をおいているものであれば居るはずもない。周辺諸国と和平条約を結んでいるとはいえ、いつ他国が裏切るかは分からない。国王が弱っている事を悟られてはいけないと、国王の子供達が勉強のためだと理由を付け主要大臣と共に外交を行っている。
コラユータ伯爵領は、山に囲まれており空気も水も澄んでいる。そんな場所で、主な特産物は薬草であるサフランであった。紫色の可愛い花を咲かせるサフランはとても万能で、スパイスやお茶、スープなど料理にも使えるし布地を染める染料にもなる。
難点は採れる量がかなり少ない事。赤い雌しべが原料だが、それは少ない。
それ故貴重であり高価でもある。また、薬膳にも使えるため、病の治療にも一役買っていた。
であるから、ビアッジョは以前から貴重なサフランを自分で育てたい、この領地は自分のものだと言い張っているのだ。
…実際には、サフランの世話も満足に出来ず、領地の経営を任せられるだけの勉強も真面目にしない為、ただのお荷物な存在であった。
それでもベルトランドは、肉親であるビアッジョを見限る事なく、仕事も碌にしない弟の世話を焼いていた。ビアッジョの世話をする使用人には、給与も特別手当てを付け、信頼の置けるものをつけていた。両親が生きている頃はあまり目立たなかったのだが、ビアッジョは思いつきで行動する帰来があるし、感情のままに暴言を吐くため使用人がすぐに辞めてしまうからだ。
そんなビアッジョが、どこから聞いたのか国王がどうやら体調を崩し公の場に出て来ないのだと噂を知り、真相を聞きにベルトランドへと訪ねて来たのが一週間ほど前。その時は、『国王が病に倒れたのは本当か?だったら国王にサフランを売りつけ、それで体調が回復すればうちのサフランはもっと有名になるのではないか?』と言いに来た。
ベルトランドは、いくらうちのサフランが上質でも、王宮のお抱え医師だって国内で選ばれた優秀な人物なのだからと、ビアッジョの言葉をいつものように適当にあしらい帰した。
しかし、気が治まらなかったのだろう、一週間ほどは大人しくしていたが『そうは言ってもやはりうちのサフランで回復すれば今よりもっと高値で売れるはずだ!兄貴はやっぱり才がない!オレが伯爵をした方がよっぽど領地の為になるはずだ!!』と昨日朝起きるとすぐに使用人に思いを吐露し、『お前もそう思うだろう?なぁ!?』と襟元を掴んで顔を引き寄せて問い、『今日という今日は分からず屋の兄貴に思い知らせてやる!おい、本邸へ行く!準備しろ!!』と言ったのだそうだ。
使用人達はビアッジョのいつもにも増して鼻息の粗さに驚き慌てて、一人は本邸へ伝令を、他の者は準備をするふりをして、まずは朝食を摂りましょうと少し時間を稼いだのだ。
その事を聞き、ベルトランドはルクレツィアに何かあってはいけないと、昔、風の噂で聞いた事のあったアンネッタのところへ避難させようとした。俗世間から切り離された廃れた教会で住む人物がいる事は、場所が王都の端にある事もあり、その存在は貴族社会では知る人ぞ知る話で公然の秘密でもあった。
そんな所へ妻テレーザも共に避難させようと思ったのだが、テレーザはそれを拒否した。『あなたを一人には出来ないわ。さすがに大事にはならないと思うけれど念のためルクレツィアだけは、ロミーナとアデルモと共に少しの間避難させましょう。』と言ったのだ。
(ビアッジョ様は一人で寂しいのかしら。一週間に一度はベルトランド様へと知らせを出そうともせずに難癖をつけにやってくるのだもの。実際はあちらの使用人が気を利かせて知らせてくれるからいいようなものの。
仕事も真面目に取り組まれないし、やる事もないのでしょうね。せめてサフランの栽培をしっかりやってくれさえすればいいのに。困った人だわ…。
それにルクレツィア様はいつまでここにいればいいのかしら。)
ロミーナが思い出しながらそうため息を吐いた時、ルクレツィアの声が響いたため
慌てて、そちらへ意識を向ける。
「ねぇ、ロミーナ!アデルモも早く来て!
お風呂ですって!うちとは違うわね!」
声の方へ進めば、扉が開きっぱなしになっておりそこを覗けばルクレツィアが中で声が響くと声を出していた。
「あーあー。ねぇ、声が響くのね!」
「ふん。そんなに面白いかね?
ここが浴槽。入る前にはあっちで体を洗うんだよ。流すお湯は沸かしたものをこの瓶に溜めるから、隣の瓶に入ってる汲み置きの水と合わせて適当に温度を調整するんだよ。
浴槽は皆が入り終えるまで張り替えたりしないからね、あまり汚さないでおくれ。」
アンネッタはそう言って、まだ水の張られていない下に掘られた石造りの、一人で足を伸ばして入るには広い浴槽を指指してから、反対側にある腰の高さほどの瓶を指したりして説明をする。
「その浴槽に、まず水を入れる。
火を焚くのは反対に回って外でやるよ。外で焚けば、その熱がこっちに伝わって水が温められるからね。
私一人の時は面倒だからやってなかったから、うまく使えなかったら今日は我慢しておくれ。」
「どうやって水を入れるの?あの瓶?」
「まぁあれでもいいけどね。昼間水を汲んだろ?あれを持ってこよう。大変だけどみんなでやればそれなりに早く終わるよ、さぁ行こうか。」
「はーい!」
ルクレツィアが楽しそうにアンネッタについて行くのを見て、ロミーナは心が少しだけ軽くなるのだった。
「さ、夕食の片付けも済んだし、風呂の準備でもするよ。三人とも、ついといで!」
アンネッタに言われ、ルクレツィアは今度は何だろうとワクワクとしていた。対してロミーナとアデルモは、戦々恐々としていた。
料理こそ調理場が狭いためにルクレツィアは作業台の傍で座っていたが、朝から昼食を挟み午後まで掛かって自分たちが使う椅子を作らされた。
伯爵家の令嬢のルクレツィアにこんなことさせていいのかとロミーナとアデルモはヒヤヒヤしたが、ルクレツィアが思いのほか楽しそうにしているものだから、怪我をしなければいいかと見守りつつ作業していた。
「おお、三人とも初めてにしては上手く出来てるじゃないか!」
アンネッタからそう労われ、ルクレツィアは手を叩いて喜んでいた。そしてロミーナとアデルモも柄にもなく誇らしく思ってしまった。
だが、ルクレツィアは貴族のお嬢様。そう何度も使用人がやるようなーー本来であれば、椅子を作る事は使用人はやらないーー事をさせていいものかとロミーナとアデルモは顔を見合わせる。
「今度はなにかしら?楽しみね!」
しかし、アンネッタについていく途中ルクレツィアにそう言われたら、頷くよりほかなかった。
「まぁ、体を動かしている内はルクレツィア様も嫌な事を考える暇もないだろう。」
アデルモは、ルクレツィアの後に続いてロミーナと並びながらそう口を開く。
「…まぁそうね。旦那様達がどう対処されているか、まだ分からないものね。あの人は、本当に旦那様の弟かと思うくらい感情の赴くままに動かれる方だもの…」
「それ以上言うな。今回もまぁどうにか上手く屋敷から追い出すとは思うが…」
ボソボソとロミーナとアデルモはルクレツィアに聞こえないようにそう話し、二人は昨日の事を思い返す。
ーーールクレツィアの父であるベルトランド=コラユータ伯爵の弟、ビアッジョは領内の端にある家に住んでいる。
それは伯爵が結婚すると同時に建てられ、ベルトランドの両親と共に数人の使用人と移り住んだ。
ベルトランドより三歳年下の二十四歳のビアッジョは未だ独り身で、ビアッジョが成人すると間もなく相次いで両親が亡くなった為一人で住むには些か大きい棟であったが、そのまま結婚もせず兄の世話になっている。であるのに伯爵の位を得るのは本来であれば自分なのだと、成人してからは常々屋敷にやってきてはわめき散らしている。
幾度も先触れも無しにやってくるため、こちらに出向くよう手配をさせられる際には弟には内密に連絡するように使用人達には言ってあるからこそ、今回も訪ねてくる事が分かったのだ。
普段ビアッジョがやってくる時には、ルクレツィアが幼い頃は部屋から出ないようにと使用人達がそれとなく配慮していた。しかしルクレツィアが成長し、屋敷内で大きな声が聞こえてしまえば何事だと驚いたり気にしてしまう為、そのような時は使用人達が気を効かせて鉢合わせしないよう気を配りながら外へと出掛けるようにしていた。
だが、きっと今回はいつもとは違うだろう。そう思うから、ルクレツィアを普段から仕えている侍従と侍女をつけ念のためしばらく避難するようにと行かせたのだ。
何故違うのか。それは、ビアッジョには無駄に自信があるからーーー。
この国は、現在アポリナーレ国王が治めている。長年他国との争いも無く、周辺諸国とも和平条約を結んでいるため治安もいい。
王妃はロザリアといい、二人はベルトランドとその妻テレーザと同世代である。成人と共に国王と王妃となってまだ若いが、それなりに国は栄えている為手腕は悪くない。
そんなまだ二十代後半と若いアポリナーレ国王が、最近、病に倒れたのだ。これはまだ大々的に発表はされていないが、社交に参加している者には最近国王が出席しない為なんとなく気づいている者もいた。だが、それを大っぴらに口に出すものは貴族社会に籍をおいているものであれば居るはずもない。周辺諸国と和平条約を結んでいるとはいえ、いつ他国が裏切るかは分からない。国王が弱っている事を悟られてはいけないと、国王の子供達が勉強のためだと理由を付け主要大臣と共に外交を行っている。
コラユータ伯爵領は、山に囲まれており空気も水も澄んでいる。そんな場所で、主な特産物は薬草であるサフランであった。紫色の可愛い花を咲かせるサフランはとても万能で、スパイスやお茶、スープなど料理にも使えるし布地を染める染料にもなる。
難点は採れる量がかなり少ない事。赤い雌しべが原料だが、それは少ない。
それ故貴重であり高価でもある。また、薬膳にも使えるため、病の治療にも一役買っていた。
であるから、ビアッジョは以前から貴重なサフランを自分で育てたい、この領地は自分のものだと言い張っているのだ。
…実際には、サフランの世話も満足に出来ず、領地の経営を任せられるだけの勉強も真面目にしない為、ただのお荷物な存在であった。
それでもベルトランドは、肉親であるビアッジョを見限る事なく、仕事も碌にしない弟の世話を焼いていた。ビアッジョの世話をする使用人には、給与も特別手当てを付け、信頼の置けるものをつけていた。両親が生きている頃はあまり目立たなかったのだが、ビアッジョは思いつきで行動する帰来があるし、感情のままに暴言を吐くため使用人がすぐに辞めてしまうからだ。
そんなビアッジョが、どこから聞いたのか国王がどうやら体調を崩し公の場に出て来ないのだと噂を知り、真相を聞きにベルトランドへと訪ねて来たのが一週間ほど前。その時は、『国王が病に倒れたのは本当か?だったら国王にサフランを売りつけ、それで体調が回復すればうちのサフランはもっと有名になるのではないか?』と言いに来た。
ベルトランドは、いくらうちのサフランが上質でも、王宮のお抱え医師だって国内で選ばれた優秀な人物なのだからと、ビアッジョの言葉をいつものように適当にあしらい帰した。
しかし、気が治まらなかったのだろう、一週間ほどは大人しくしていたが『そうは言ってもやはりうちのサフランで回復すれば今よりもっと高値で売れるはずだ!兄貴はやっぱり才がない!オレが伯爵をした方がよっぽど領地の為になるはずだ!!』と昨日朝起きるとすぐに使用人に思いを吐露し、『お前もそう思うだろう?なぁ!?』と襟元を掴んで顔を引き寄せて問い、『今日という今日は分からず屋の兄貴に思い知らせてやる!おい、本邸へ行く!準備しろ!!』と言ったのだそうだ。
使用人達はビアッジョのいつもにも増して鼻息の粗さに驚き慌てて、一人は本邸へ伝令を、他の者は準備をするふりをして、まずは朝食を摂りましょうと少し時間を稼いだのだ。
その事を聞き、ベルトランドはルクレツィアに何かあってはいけないと、昔、風の噂で聞いた事のあったアンネッタのところへ避難させようとした。俗世間から切り離された廃れた教会で住む人物がいる事は、場所が王都の端にある事もあり、その存在は貴族社会では知る人ぞ知る話で公然の秘密でもあった。
そんな所へ妻テレーザも共に避難させようと思ったのだが、テレーザはそれを拒否した。『あなたを一人には出来ないわ。さすがに大事にはならないと思うけれど念のためルクレツィアだけは、ロミーナとアデルモと共に少しの間避難させましょう。』と言ったのだ。
(ビアッジョ様は一人で寂しいのかしら。一週間に一度はベルトランド様へと知らせを出そうともせずに難癖をつけにやってくるのだもの。実際はあちらの使用人が気を利かせて知らせてくれるからいいようなものの。
仕事も真面目に取り組まれないし、やる事もないのでしょうね。せめてサフランの栽培をしっかりやってくれさえすればいいのに。困った人だわ…。
それにルクレツィア様はいつまでここにいればいいのかしら。)
ロミーナが思い出しながらそうため息を吐いた時、ルクレツィアの声が響いたため
慌てて、そちらへ意識を向ける。
「ねぇ、ロミーナ!アデルモも早く来て!
お風呂ですって!うちとは違うわね!」
声の方へ進めば、扉が開きっぱなしになっておりそこを覗けばルクレツィアが中で声が響くと声を出していた。
「あーあー。ねぇ、声が響くのね!」
「ふん。そんなに面白いかね?
ここが浴槽。入る前にはあっちで体を洗うんだよ。流すお湯は沸かしたものをこの瓶に溜めるから、隣の瓶に入ってる汲み置きの水と合わせて適当に温度を調整するんだよ。
浴槽は皆が入り終えるまで張り替えたりしないからね、あまり汚さないでおくれ。」
アンネッタはそう言って、まだ水の張られていない下に掘られた石造りの、一人で足を伸ばして入るには広い浴槽を指指してから、反対側にある腰の高さほどの瓶を指したりして説明をする。
「その浴槽に、まず水を入れる。
火を焚くのは反対に回って外でやるよ。外で焚けば、その熱がこっちに伝わって水が温められるからね。
私一人の時は面倒だからやってなかったから、うまく使えなかったら今日は我慢しておくれ。」
「どうやって水を入れるの?あの瓶?」
「まぁあれでもいいけどね。昼間水を汲んだろ?あれを持ってこよう。大変だけどみんなでやればそれなりに早く終わるよ、さぁ行こうか。」
「はーい!」
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