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10 学びの先生①
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さらに三日経ち。
「ルクレツィア、居る-?」
そう言って、朝早く教会にやって来たのは艶めく金髪を腰まで真っ直ぐ伸ばしたリッカルダだった。
「リッカルダさん、こんにちは!」
ルクレツィアは今日もロミーナと一緒に洗濯物を干しているところだった。からっとした天気は、洗濯物もすぐに乾くため朝食を終えたらすぐに近くの川へ洗いに行っている。
「エルヴェツィオから聞いたわよ、必要かと思ったから、持ってきたのよ。」
そう言ったリッカルダは、肩に掛けた布製の鞄から取り出した。
それはなんと『貴族の心得・入門編』、『貴族大名簿』、『淑女への道のり・初級編』という分厚い辞書のような本だ。
「え!…重かったわよね、ありがとう。」
「うふふ、だって必要でしょ?ここにも本はあるけど、こういった本は置いて無いものね。」
「リッカルダ様、ありがとうございます。」
ロミーナも、これでルクレツィアに教えられると感動し、そのように答えた。
「いいのよ、私にはもう必要ないし。でも、これが必要無くなったならいつでも言って!まだまだたくさんあるわよ?」
持ってきたのは分かりやすく書かれた入門編で、年齢や習得内容に合わせ段階的に中級・上級編もある。リッカルダは片目を瞑ってウインクをした。
「えーありがたいけどそんなに学べるかしら?」
「大丈夫よ!私が教えてあげるから。」
「え?」
「だって、せっかくだもの!本当ならオリーヴィアもエルヴェツィオも教えたがったのよ?でも二人とも忙しいから、私が立候補したの!」
そう言って屈託無く笑うリッカルダに、ルクレツィアはとてもありがたいと思った。
昨日から、アンネッタに貴族の学びもやった方が良いとは言われたが、今まで伯爵家で使っていた教本を持ってきていたわけでは無いため、とりあえずはと今まで習った復習をしていたのだ。だが、昨日行った挨拶の仕方やお辞儀の角度、言葉遣いなどはどれも習った事ばかりで新しく何かを覚えたいと思っていたのだ。ルクレツィアは、今はまだそれ程難しい事を学んでいないからか知らない事を教わるのは好奇心をくすぐられるのか楽しく、文字もだいぶ読み書き出来るようになったし、計算も繰り上がりや繰り下がりがない簡単なものであれば出来るようになっていた。
「リッカルダさん、嬉しいわ!」
「ふふふ。あ、条件はリッカルダって呼ぶ事!ね?
じゃあそれが終わったら早速行きましょ!
あとそれを干すのね?」
川で洗った洗濯物が、籠にあと数枚残っている。それを指してリッカルダは言った。
「う、うん。え、でも…」
「いいのよ。手伝った方が早く終わるでしょ?といっても、私やった事は無いから、ルクレツィア先生教えてくれます?」
「まぁ!…ええ、よろしくってよ。」
そう言うとルクレツィアもリッカルダもお互い顔を見合わせて吹き出し、もういつの間にか長く共に過ごす友人のような気易い空気が二人の間を流れているようだった。
洗濯物を干すのが終わると、アンネッタを探す。そして裏の畑にいるのをみつけると、リッカルダがルクレツィアにいろいろと教えるからルクレツィアを借りると言い出した。
「そう。別に私に断りを入れなくてもいいんだけどね。本来のルクレツィアには必要な事だろうし。
けれどリッカルダ、あんた時間はいいの?」
「ええ、昼までなら大丈夫よ!」
「そう。じゃあ早めに昼ご飯にするかい?」
「食べたい!…って言いたいところだけど、午後のティータイムには帰らないといけないのよね。」
「それに間に合うのならいいのね?じゃあ準備の簡単な大麦のトマトリゾットにしようか。」
「やったぁ!アンネッタのご飯美味しいんだよねー!楽しみ!
ルクレツィア、行こ?」
そう言ってリッカルダは、ルクレツィアを連れて建物へと向かった。
「ここ?」
そこは、まだルクレツィアが入った事のない小さな部屋だった。
中は、かなり年季の入った装飾も何もない木製の机と一人掛けの椅子が向かい合わせに置かれている。それだけしかない部屋ではあったが、勉強するのにはもってこいの部屋だ。
「元は何の部屋だったのかしらね。
食堂だと料理するからいろいろと気になるし、礼拝堂じゃあ広すぎるからここで充分でしょ?」
そう言って、リッカルダは三冊のうちどれにしようかと少し悩み、すぐに一冊取り出した。
「やっぱりまずはこれでしょ。さ、ビシバシいくわよ!」
「はい、お願いします!」
ルクレツィアも気合いを入れるように姿勢を正した。
☆★
一時間ほどすると、良い匂いが漂ってきた。
「あーこの匂いたまんない!
アンネッタの料理ってどれもとっても美味しいのよね。」
鼻をクンクンとさせて、リッカルダはうっとりとして言った。
「確かに。とても美味しいわ。」
ここへ来てからロミーナもルクレツィアも手伝ってはいるが、味付けは大抵アンネッタがしていたために頷いた。
「あーいいなぁ…私もここでアンネッタの料理を毎日食べたい!」
そう言われ、ルクレツィアはどう答えようか迷い曖昧な笑みを浮かべると、それを見たリッカルダはすぐさま謝った。
「あーごめん、ルクレツィア。あなた別に好きでここにいるわけじゃないものね、気軽に言い過ぎたわ。」
「ううん、そんな…気にしないで。」
「本当にごめん…。
あーもう、こんな良い匂いを嗅いだら勉強が手につかないわよね。食堂に行きましょ!」
そう言って、リッカルダは雰囲気を断ち切るように立ち上がり、ルクレツィアを引っ張るようにして食堂へと向かった。
「良い匂い…!」
「本当!ねぇアンネッタ、出来たのー?」
そう食堂へ入るとすぐにルクレツィアとリッカルダは声を上げる。
「あら、呼びに行く手間が省けたね。
ちょうど出来たよ、ほらリッカルダは早く食べなさい。」
「やったぁ!ルクレツィア、お先-!」
そう言ってリッカルダは手を洗うとすぐに席につく。その間に、アンネッタは早く帰ると言ったリッカルダの分をよそって手渡す。
「いっただっきまーす!
…あれ?椅子が増えてる?」
そう言ったリッカルダは、前回来た時よりも三脚増えた椅子を見遣る。
ルクレツィアも手を洗い、ロミーナは片付けをしていたが、それを聞いてリッカルダへと顔を向ける。
「あぁ、もし皆が勢揃いしたら座れないだろう?まぁそれならそれで誰かが立って食べればいいんだけどさ、新たに作ったんだ。」
「へー。なんか、今までのとちょっと違うね。一個ずつ違うんだ、良いじゃん!」
リッカルダは口にスプーンを運びながら、作られたと言った椅子を一つずつ見つめて言った。
確かに、同じように作ったと言っても個性が出ている。アデルモは切り口もまっすぐで意外と丁寧に作り込んであるし、ロミーナのは切る時に力が足りず最後は目一杯体重を乗せたりしたためまっすぐになっていない箇所がある。ルクレツィアもほとんど自分で切ったり打ちつけたりしたが、力が足りない時にはアデルモが手伝ったため曲がっている箇所もあるが幾分とさまになっている。
リッカルダの肯定の言葉を聞き、ルクレツィアは誇らしげに微笑む。
アンネッタは、それに言葉を返した。
「リッカルダ良く気づいたねぇ、この前来たエルヴェツィオは気づいてないんじゃないの?
三人がそれぞれ作ったんだ。今度リッカルダも作るかい?」
「そう?エルヴェツィオも何か言ってたような気がするけど…。
えーそうなんだ!ルクレツィア、すごいじゃん!
でも、今はいいや。ルクレツィアの勉強見てるの楽しいし。」
「そうかい?ま、好きにしな。
遅れたら困るのはリッカルダだよ、早く食べなさい。」
「うん、分かってる。でも熱いんだよー。
あ、ルクレツィアも早く食べなよ!とっても美味しいから!」
「うん!」
褒められたルクレツィアは微笑みながら早く食べたいとリッカルダの隣に座った。
「ルクレツィア、居る-?」
そう言って、朝早く教会にやって来たのは艶めく金髪を腰まで真っ直ぐ伸ばしたリッカルダだった。
「リッカルダさん、こんにちは!」
ルクレツィアは今日もロミーナと一緒に洗濯物を干しているところだった。からっとした天気は、洗濯物もすぐに乾くため朝食を終えたらすぐに近くの川へ洗いに行っている。
「エルヴェツィオから聞いたわよ、必要かと思ったから、持ってきたのよ。」
そう言ったリッカルダは、肩に掛けた布製の鞄から取り出した。
それはなんと『貴族の心得・入門編』、『貴族大名簿』、『淑女への道のり・初級編』という分厚い辞書のような本だ。
「え!…重かったわよね、ありがとう。」
「うふふ、だって必要でしょ?ここにも本はあるけど、こういった本は置いて無いものね。」
「リッカルダ様、ありがとうございます。」
ロミーナも、これでルクレツィアに教えられると感動し、そのように答えた。
「いいのよ、私にはもう必要ないし。でも、これが必要無くなったならいつでも言って!まだまだたくさんあるわよ?」
持ってきたのは分かりやすく書かれた入門編で、年齢や習得内容に合わせ段階的に中級・上級編もある。リッカルダは片目を瞑ってウインクをした。
「えーありがたいけどそんなに学べるかしら?」
「大丈夫よ!私が教えてあげるから。」
「え?」
「だって、せっかくだもの!本当ならオリーヴィアもエルヴェツィオも教えたがったのよ?でも二人とも忙しいから、私が立候補したの!」
そう言って屈託無く笑うリッカルダに、ルクレツィアはとてもありがたいと思った。
昨日から、アンネッタに貴族の学びもやった方が良いとは言われたが、今まで伯爵家で使っていた教本を持ってきていたわけでは無いため、とりあえずはと今まで習った復習をしていたのだ。だが、昨日行った挨拶の仕方やお辞儀の角度、言葉遣いなどはどれも習った事ばかりで新しく何かを覚えたいと思っていたのだ。ルクレツィアは、今はまだそれ程難しい事を学んでいないからか知らない事を教わるのは好奇心をくすぐられるのか楽しく、文字もだいぶ読み書き出来るようになったし、計算も繰り上がりや繰り下がりがない簡単なものであれば出来るようになっていた。
「リッカルダさん、嬉しいわ!」
「ふふふ。あ、条件はリッカルダって呼ぶ事!ね?
じゃあそれが終わったら早速行きましょ!
あとそれを干すのね?」
川で洗った洗濯物が、籠にあと数枚残っている。それを指してリッカルダは言った。
「う、うん。え、でも…」
「いいのよ。手伝った方が早く終わるでしょ?といっても、私やった事は無いから、ルクレツィア先生教えてくれます?」
「まぁ!…ええ、よろしくってよ。」
そう言うとルクレツィアもリッカルダもお互い顔を見合わせて吹き出し、もういつの間にか長く共に過ごす友人のような気易い空気が二人の間を流れているようだった。
洗濯物を干すのが終わると、アンネッタを探す。そして裏の畑にいるのをみつけると、リッカルダがルクレツィアにいろいろと教えるからルクレツィアを借りると言い出した。
「そう。別に私に断りを入れなくてもいいんだけどね。本来のルクレツィアには必要な事だろうし。
けれどリッカルダ、あんた時間はいいの?」
「ええ、昼までなら大丈夫よ!」
「そう。じゃあ早めに昼ご飯にするかい?」
「食べたい!…って言いたいところだけど、午後のティータイムには帰らないといけないのよね。」
「それに間に合うのならいいのね?じゃあ準備の簡単な大麦のトマトリゾットにしようか。」
「やったぁ!アンネッタのご飯美味しいんだよねー!楽しみ!
ルクレツィア、行こ?」
そう言ってリッカルダは、ルクレツィアを連れて建物へと向かった。
「ここ?」
そこは、まだルクレツィアが入った事のない小さな部屋だった。
中は、かなり年季の入った装飾も何もない木製の机と一人掛けの椅子が向かい合わせに置かれている。それだけしかない部屋ではあったが、勉強するのにはもってこいの部屋だ。
「元は何の部屋だったのかしらね。
食堂だと料理するからいろいろと気になるし、礼拝堂じゃあ広すぎるからここで充分でしょ?」
そう言って、リッカルダは三冊のうちどれにしようかと少し悩み、すぐに一冊取り出した。
「やっぱりまずはこれでしょ。さ、ビシバシいくわよ!」
「はい、お願いします!」
ルクレツィアも気合いを入れるように姿勢を正した。
☆★
一時間ほどすると、良い匂いが漂ってきた。
「あーこの匂いたまんない!
アンネッタの料理ってどれもとっても美味しいのよね。」
鼻をクンクンとさせて、リッカルダはうっとりとして言った。
「確かに。とても美味しいわ。」
ここへ来てからロミーナもルクレツィアも手伝ってはいるが、味付けは大抵アンネッタがしていたために頷いた。
「あーいいなぁ…私もここでアンネッタの料理を毎日食べたい!」
そう言われ、ルクレツィアはどう答えようか迷い曖昧な笑みを浮かべると、それを見たリッカルダはすぐさま謝った。
「あーごめん、ルクレツィア。あなた別に好きでここにいるわけじゃないものね、気軽に言い過ぎたわ。」
「ううん、そんな…気にしないで。」
「本当にごめん…。
あーもう、こんな良い匂いを嗅いだら勉強が手につかないわよね。食堂に行きましょ!」
そう言って、リッカルダは雰囲気を断ち切るように立ち上がり、ルクレツィアを引っ張るようにして食堂へと向かった。
「良い匂い…!」
「本当!ねぇアンネッタ、出来たのー?」
そう食堂へ入るとすぐにルクレツィアとリッカルダは声を上げる。
「あら、呼びに行く手間が省けたね。
ちょうど出来たよ、ほらリッカルダは早く食べなさい。」
「やったぁ!ルクレツィア、お先-!」
そう言ってリッカルダは手を洗うとすぐに席につく。その間に、アンネッタは早く帰ると言ったリッカルダの分をよそって手渡す。
「いっただっきまーす!
…あれ?椅子が増えてる?」
そう言ったリッカルダは、前回来た時よりも三脚増えた椅子を見遣る。
ルクレツィアも手を洗い、ロミーナは片付けをしていたが、それを聞いてリッカルダへと顔を向ける。
「あぁ、もし皆が勢揃いしたら座れないだろう?まぁそれならそれで誰かが立って食べればいいんだけどさ、新たに作ったんだ。」
「へー。なんか、今までのとちょっと違うね。一個ずつ違うんだ、良いじゃん!」
リッカルダは口にスプーンを運びながら、作られたと言った椅子を一つずつ見つめて言った。
確かに、同じように作ったと言っても個性が出ている。アデルモは切り口もまっすぐで意外と丁寧に作り込んであるし、ロミーナのは切る時に力が足りず最後は目一杯体重を乗せたりしたためまっすぐになっていない箇所がある。ルクレツィアもほとんど自分で切ったり打ちつけたりしたが、力が足りない時にはアデルモが手伝ったため曲がっている箇所もあるが幾分とさまになっている。
リッカルダの肯定の言葉を聞き、ルクレツィアは誇らしげに微笑む。
アンネッタは、それに言葉を返した。
「リッカルダ良く気づいたねぇ、この前来たエルヴェツィオは気づいてないんじゃないの?
三人がそれぞれ作ったんだ。今度リッカルダも作るかい?」
「そう?エルヴェツィオも何か言ってたような気がするけど…。
えーそうなんだ!ルクレツィア、すごいじゃん!
でも、今はいいや。ルクレツィアの勉強見てるの楽しいし。」
「そうかい?ま、好きにしな。
遅れたら困るのはリッカルダだよ、早く食べなさい。」
「うん、分かってる。でも熱いんだよー。
あ、ルクレツィアも早く食べなよ!とっても美味しいから!」
「うん!」
褒められたルクレツィアは微笑みながら早く食べたいとリッカルダの隣に座った。
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