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11 学びの先生②
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「レツィア-!どこー?」
二日後。
ロミーナと洗濯物を川で洗っていると、教会の方から大きな声が聞こえた。
「あのお声は、先日お会いしたオリーヴィア様でしょうか?」
顔を上げたルクレツィアに、ロミーナがそう呟く。
「レツィア?」
「多分、ルクレツィア様の事でしょうね。」
なぜレツィアと呼ばれたのか分からないが、とりあえず返事を返す。
「ここです!」
「ああ、いたいた!レツィアったら、こんなこともしてるの?すごいわねぇ…」
大きく手を振りながら腰までの波打つ金髪を靡かせてやって来たオリーヴィアは、ルクレツィアを見るとそう言ってまじまじと洗濯物を見つめる。
「…なんだか楽しそうね。」
ゴシゴシと布をこすり汚れを落としているのだが、それが楽しそうだと言われたルクレツィアは、微笑んで言葉を返す。
「ええ、大変ですが綺麗になると嬉しいです。」
「そうなのね。
…ねぇ、今日は私ね、レツィアに刺繍を教えに来たのよ。淑女の嗜よね。
でもこれが終わらないとやれないわよね?私もやっていい?」
「えっと…」
「聞いたわよ、レツィアはリッカルダに洗濯物の干し方を教えたんでしょう?
だったら私に、洗い方を教えてくれるかしら?」
「はい!」
そう言われたら、ルクレツィアもまだそんなにしっかり熟せるわけではないが少しだけ先輩であるので、拙いながらもロミーナから教わったやり方を伝える。
「えっと、まず汚れを水で少し濡らして…」
「なるほどね。…こう?」
「はい、もう少し近くを持って…そうです。」
「レツィア、教え方とっても分かりやすいわ!
でも、リッカルダとはもっと親しく話せたのでしょう?私にももっと気軽に話して欲しいわ!」
「は、はい!えっと…うん。」
ルクレツィアにとったら、リッカルダとはまだ年齢が近いため話しやすかったが、オリーヴィアは七歳も上のため見た目もどうしても年上のお姉さんであり、気易く話していいものか迷いがあった。
それでも、そう言われてしまえば、アンネッタも言っていたしいいかと割り切るように言葉を言い直した。
「ふう…案外とっても疲れるのね、肩が凝ったわ。」
「オリーヴィアさん、お手伝いありがとう。体が痛くなるまでごめんなさい。」
「あ、レツィアいいのよ!新鮮だわ!
洗濯がこんなに大変だったなんて初めて知ったもの。これからは汚さないように気をつけないといけないわね!」
洗濯を終え、リッカルダに教えた干すやり方も教えて欲しいと言って手伝ったオリーヴィアは爽快感もあり嬉しそうにそう言った。
「お二人ともお疲れさまでした。
オリーヴィア様、お待たせしました。ルクレツィア様、あとは私が片付けておきますから。」
「え、でも…」
「ずいぶんとお時間とらせてしまいましたから。」
「ありがとう、ロミーナ。確かに少し時間が減ってしまったけれど、まだ昼まではいられるから大丈夫よ。
でもそうね、お願いできる?レツィア、行きましょ。」
「う、うん。ロミーナ、お願いね。
オリーヴィアさん、肩叩きましょうか?」
「やぁねぇ、そこまでじゃないわ!でもレツィアは優しいのね。ありがとう。
あ、私の事はオリーヴィアって呼んでちょうだいね?」
そう言って、オリーヴィアはさっと腕を伸ばしレツィアの手を繋いで建物へと向かった。
「ここでやりましょ。」
手を洗って、部屋へと入ったオリーヴィアはルクレツィアへとそう言った。そこはリッカルダに教えてもらった、あの小さな部屋だった。
「ここ昔は面談室だったのかしらね?まぁよく知らないけれど、ここでいいでしょ。」
と言ってドサリと、先ほど持ってきたと手にした取っ手のついた編んだ籠を机の上に置いた。中身が見えないように布が掛けられており、それを外したオリーヴィアは、対面に置かれた椅子を持って反対側に置かれた椅子の近くへと置きそこに座ってルクレツィアへと声を掛ける。
「レツィアは刺繍やったことある?」
「いいえ、まだ…って、すごい!たくさん!!」
その籠の中には、刺繍に使う道具と、色とりどりの刺繍糸が入っていた。ルクレツィアは、母がしていた刺繍を少し見たことがあったが、それよりもたくさんの種類の色があると思った。
「うふふ、喜んでもらえて良かった!せっかくやるのだもの、いろんな色があった方が選ぶのが楽しいでしょ?
といっても、初めはそんなにたくさん糸は使わないから安心してちょうだい。」
そう言ったオリーヴィアは、下の方に入れていたハンカチを取り出して見せた。
「ほら、これなんてどう?」
ハンカチを広げてルクレツィアへと見せる。元は白かったのか少し色褪せたハンカチは、四隅の一角に少し濃い緑と薄めの緑の刺繍糸をうまく使った細長い葉が一つ刺繍が施されている。
「何かの葉?素敵!」
「本当!?
これはね、初めて私が作ったものよ。オリーブの葉なのよ。」
「え!?」
初めてと言われたが、葉の輪郭もいびつではなくはっきりしているし、丁寧に作られたように感じたルクレツィアはそれを手に取らせてもらい、じっくりと見つめる。
「やだわ、レツィア。そんなに穴が開くほど見ないでちょうだい!
いくら小さい頃に作ったとはいえ、恥ずかしいわ。」
「え、だってこれ本当に初めて…?とっても素晴らしい出来映えです。」
「うふふ。レツィアって本当かわいいのね!
よく見ると、糸が等間隔になっていなかったり、解れそうになっているの。ほら、裏を見るとこんな感じなの。
それに、初めてといってもこのくらいの図案を刺繍するまでには少し練習をするのだから慣れるものよ。
でもね、レツィアならきっとこれよりも上手く出来るようになるわ。」
確かに、縫われた糸が等間隔では無く短いところ長いところも少しではあるがあるし、糸が切れそうになっている部分もあった。それでも、これより上手く出来るとはまだやったこともないルクレツィアには思えずに不安しかなかった。
「そ、それは難しいかと…」
「ま、苦手な人もいるものね。でもやってみると案外時間を忘れて、楽しいのよ。こういうのは自分が楽しいかどうか、よ?
レツィアも早速やってみましょ?」
「うん…」
「大丈夫!初めはみんな出来ないものだから。私、最初の頃は指に何度も穴が開いて怪我だらけだったの。でも今は結構刺繍、好きになったのよね。
さ、まずはこの中から好きな色を選んで?基礎の基礎からやるわよ?」
「うん。どれでもいいの?」
「もちろん!」
「じゃあ…」
ルクレツィアとオリーヴィアは、顔を突き合わせてしばし同じ時を過ごしていた。
「できた…」
「うん、いいわね!上手よ!」
針と糸を通す練習から始め、徐々にルクレツィアが慣れて来ると、次は何を作ろうかとオリーヴィアがルクレツィアの言葉を聞きながら図案を考え、大きな輪郭だけであるが曲線の満月を作る事に成功した。
「なかなか筋もいいわよ。等間隔に縫えているし。今度来る時には続きをしましょ。黄色だけでもいろんな色があるのよ、中を縫いましょうね。」
輪郭の中の満月の色は何色がいいか考えておいてねとそう言ったオリーヴィアは、この籠を置いていくから好きに使ってと言った。
「え、でもこんなにたくさん…」
「いいのよ、そのために持ってきたのだもの。これは全部レツィアのもの。だから練習に全部使ってもいいのだからね?」
そう言ってウインクをしたオリーヴィアは、もう帰らないとと言って立ち上がる。
「オリーヴィア、とてもためになったし楽しかったわ!」
教えてもらううち、幾分か親しくなった二人の仲は、緊張していたルクレツィアの気持ちも少しだけほぐし、言葉遣いもだんだんとほぐれて口調を崩していた。
「良かった!じゃあまたやりましょ、レツィアまたね!」
「うん!あ、待って、見送らせて?」
「いいのいいの!
あ、でもじゃあ一緒に食堂まで行こ!」
そう言って二人はにっこりと笑い合いその部屋を出るのだった。
二日後。
ロミーナと洗濯物を川で洗っていると、教会の方から大きな声が聞こえた。
「あのお声は、先日お会いしたオリーヴィア様でしょうか?」
顔を上げたルクレツィアに、ロミーナがそう呟く。
「レツィア?」
「多分、ルクレツィア様の事でしょうね。」
なぜレツィアと呼ばれたのか分からないが、とりあえず返事を返す。
「ここです!」
「ああ、いたいた!レツィアったら、こんなこともしてるの?すごいわねぇ…」
大きく手を振りながら腰までの波打つ金髪を靡かせてやって来たオリーヴィアは、ルクレツィアを見るとそう言ってまじまじと洗濯物を見つめる。
「…なんだか楽しそうね。」
ゴシゴシと布をこすり汚れを落としているのだが、それが楽しそうだと言われたルクレツィアは、微笑んで言葉を返す。
「ええ、大変ですが綺麗になると嬉しいです。」
「そうなのね。
…ねぇ、今日は私ね、レツィアに刺繍を教えに来たのよ。淑女の嗜よね。
でもこれが終わらないとやれないわよね?私もやっていい?」
「えっと…」
「聞いたわよ、レツィアはリッカルダに洗濯物の干し方を教えたんでしょう?
だったら私に、洗い方を教えてくれるかしら?」
「はい!」
そう言われたら、ルクレツィアもまだそんなにしっかり熟せるわけではないが少しだけ先輩であるので、拙いながらもロミーナから教わったやり方を伝える。
「えっと、まず汚れを水で少し濡らして…」
「なるほどね。…こう?」
「はい、もう少し近くを持って…そうです。」
「レツィア、教え方とっても分かりやすいわ!
でも、リッカルダとはもっと親しく話せたのでしょう?私にももっと気軽に話して欲しいわ!」
「は、はい!えっと…うん。」
ルクレツィアにとったら、リッカルダとはまだ年齢が近いため話しやすかったが、オリーヴィアは七歳も上のため見た目もどうしても年上のお姉さんであり、気易く話していいものか迷いがあった。
それでも、そう言われてしまえば、アンネッタも言っていたしいいかと割り切るように言葉を言い直した。
「ふう…案外とっても疲れるのね、肩が凝ったわ。」
「オリーヴィアさん、お手伝いありがとう。体が痛くなるまでごめんなさい。」
「あ、レツィアいいのよ!新鮮だわ!
洗濯がこんなに大変だったなんて初めて知ったもの。これからは汚さないように気をつけないといけないわね!」
洗濯を終え、リッカルダに教えた干すやり方も教えて欲しいと言って手伝ったオリーヴィアは爽快感もあり嬉しそうにそう言った。
「お二人ともお疲れさまでした。
オリーヴィア様、お待たせしました。ルクレツィア様、あとは私が片付けておきますから。」
「え、でも…」
「ずいぶんとお時間とらせてしまいましたから。」
「ありがとう、ロミーナ。確かに少し時間が減ってしまったけれど、まだ昼まではいられるから大丈夫よ。
でもそうね、お願いできる?レツィア、行きましょ。」
「う、うん。ロミーナ、お願いね。
オリーヴィアさん、肩叩きましょうか?」
「やぁねぇ、そこまでじゃないわ!でもレツィアは優しいのね。ありがとう。
あ、私の事はオリーヴィアって呼んでちょうだいね?」
そう言って、オリーヴィアはさっと腕を伸ばしレツィアの手を繋いで建物へと向かった。
「ここでやりましょ。」
手を洗って、部屋へと入ったオリーヴィアはルクレツィアへとそう言った。そこはリッカルダに教えてもらった、あの小さな部屋だった。
「ここ昔は面談室だったのかしらね?まぁよく知らないけれど、ここでいいでしょ。」
と言ってドサリと、先ほど持ってきたと手にした取っ手のついた編んだ籠を机の上に置いた。中身が見えないように布が掛けられており、それを外したオリーヴィアは、対面に置かれた椅子を持って反対側に置かれた椅子の近くへと置きそこに座ってルクレツィアへと声を掛ける。
「レツィアは刺繍やったことある?」
「いいえ、まだ…って、すごい!たくさん!!」
その籠の中には、刺繍に使う道具と、色とりどりの刺繍糸が入っていた。ルクレツィアは、母がしていた刺繍を少し見たことがあったが、それよりもたくさんの種類の色があると思った。
「うふふ、喜んでもらえて良かった!せっかくやるのだもの、いろんな色があった方が選ぶのが楽しいでしょ?
といっても、初めはそんなにたくさん糸は使わないから安心してちょうだい。」
そう言ったオリーヴィアは、下の方に入れていたハンカチを取り出して見せた。
「ほら、これなんてどう?」
ハンカチを広げてルクレツィアへと見せる。元は白かったのか少し色褪せたハンカチは、四隅の一角に少し濃い緑と薄めの緑の刺繍糸をうまく使った細長い葉が一つ刺繍が施されている。
「何かの葉?素敵!」
「本当!?
これはね、初めて私が作ったものよ。オリーブの葉なのよ。」
「え!?」
初めてと言われたが、葉の輪郭もいびつではなくはっきりしているし、丁寧に作られたように感じたルクレツィアはそれを手に取らせてもらい、じっくりと見つめる。
「やだわ、レツィア。そんなに穴が開くほど見ないでちょうだい!
いくら小さい頃に作ったとはいえ、恥ずかしいわ。」
「え、だってこれ本当に初めて…?とっても素晴らしい出来映えです。」
「うふふ。レツィアって本当かわいいのね!
よく見ると、糸が等間隔になっていなかったり、解れそうになっているの。ほら、裏を見るとこんな感じなの。
それに、初めてといってもこのくらいの図案を刺繍するまでには少し練習をするのだから慣れるものよ。
でもね、レツィアならきっとこれよりも上手く出来るようになるわ。」
確かに、縫われた糸が等間隔では無く短いところ長いところも少しではあるがあるし、糸が切れそうになっている部分もあった。それでも、これより上手く出来るとはまだやったこともないルクレツィアには思えずに不安しかなかった。
「そ、それは難しいかと…」
「ま、苦手な人もいるものね。でもやってみると案外時間を忘れて、楽しいのよ。こういうのは自分が楽しいかどうか、よ?
レツィアも早速やってみましょ?」
「うん…」
「大丈夫!初めはみんな出来ないものだから。私、最初の頃は指に何度も穴が開いて怪我だらけだったの。でも今は結構刺繍、好きになったのよね。
さ、まずはこの中から好きな色を選んで?基礎の基礎からやるわよ?」
「うん。どれでもいいの?」
「もちろん!」
「じゃあ…」
ルクレツィアとオリーヴィアは、顔を突き合わせてしばし同じ時を過ごしていた。
「できた…」
「うん、いいわね!上手よ!」
針と糸を通す練習から始め、徐々にルクレツィアが慣れて来ると、次は何を作ろうかとオリーヴィアがルクレツィアの言葉を聞きながら図案を考え、大きな輪郭だけであるが曲線の満月を作る事に成功した。
「なかなか筋もいいわよ。等間隔に縫えているし。今度来る時には続きをしましょ。黄色だけでもいろんな色があるのよ、中を縫いましょうね。」
輪郭の中の満月の色は何色がいいか考えておいてねとそう言ったオリーヴィアは、この籠を置いていくから好きに使ってと言った。
「え、でもこんなにたくさん…」
「いいのよ、そのために持ってきたのだもの。これは全部レツィアのもの。だから練習に全部使ってもいいのだからね?」
そう言ってウインクをしたオリーヴィアは、もう帰らないとと言って立ち上がる。
「オリーヴィア、とてもためになったし楽しかったわ!」
教えてもらううち、幾分か親しくなった二人の仲は、緊張していたルクレツィアの気持ちも少しだけほぐし、言葉遣いもだんだんとほぐれて口調を崩していた。
「良かった!じゃあまたやりましょ、レツィアまたね!」
「うん!あ、待って、見送らせて?」
「いいのいいの!
あ、でもじゃあ一緒に食堂まで行こ!」
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