【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。

まりぃべる

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7.エルヴェツィオの側近スパーノ

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 《側近、スパーノ》




「…そろそろか?」


 十二歳になるスパーノ=セノフォンテは侯爵家の三男である。
 今、目の前の扉を見ながら同じく側近の立場である、侍女二人と話していた。ここにいる三人はそれぞれ違う主についており、彼女らも主をここで待っていた。

 夜の暗闇がだんだんと開けていくこの時間、今はハラハラとして好きではなかった。なぜなら、彼らが仕えている主が皆に黙って抜け出し出掛けているからだ。まぁ、こうやって側近は知っているのだから公然の秘密ではあるのだが。


「お?早いな、スパーノ。」

「エルヴェツィオ様!!…お帰りなさいませ。」


 限られた者しか知らされていない秘密の通路がある扉を開けたエルヴェツィオは、今一番長く共に時間を過ごしている側近のスパーノを見て声を掛ける。
 他の二人の侍女も、エルヴェツィオを見て挨拶をし、エルヴェツィオはその二人に『あいつら姉と妹の帰りはもう少し後だと思う。』と告げた。


 必ず帰ってくるという約束の元、一人で出掛けているのだが、本来であれば護衛もつけずに出掛けるなんてもってのほかの地位にいる人物で、何かあっては心臓が保たないと思いながらも顔を見れば安堵をして同い歳である主に恭しく頭を下げる。


「ただいま。ふう…今日も大変な一日が始まってしまうな。」

「…そうですね、いつもお疲れさまです。」

「なんだ、スパーノ。嫌みか?」

「とんでもない!心からの労いの言葉でございます。」


 そう軽口を言いながら、歩きながら話す。

 主であるエルヴェツィオが、をするようになったのは九歳になって政務を少しずつ覚えられてからだ。
 以前は太陽が顔を出している空いた時間に出掛けていたが、最近は忙しくなり昼間に出掛けられない時には睡眠時間を削ってまで息抜きをされている。体調を崩されないか心配ではあるが、『息抜きしない方が俺が潰れる』と言われてからは、公務に間に合うようにという条件付きで黙認する事となってはいるのだが。

 この扉の向こうの秘密の通路には手漕ぎトロッコが幾つもあり、それを漕げば繋がった線路の向こう側まで進んでいける。線路は数本あり、この行き先は限られた者だけが教えられるのだ。
 王族の緊急避難用の通路だと、第一王子の側近となったスパーノは教え込まれているが、他にこの存在を知る者はやはり限られた上層の者だけである。

 今は近隣諸国と和平協定も結ばれているし、有事なんてものはなかなか起こらないのでこのようにもっぱら息抜きのために使われているようだった。


「まぁ、俺の側近であるお前も暇ではないよな。そろそろ人を増やすか?スパーノ、済まないな…」

「エルヴェツィオ様からそのような…勿体ないお言葉です。」

「それでなんだが…一つ頼まれてくれないか。」

「え?」

「コラユータ伯爵家を見てきて欲しいんだ。」

「はぁ!?」


 どこをどう考えたら、そう結びつくのか分からず第一王子の側近らしからぬ声を出して立ち止まってしまうスパーノに、苦笑しながらもう一度済まないと告げてからエルヴェツィオは理由を話そうと、スパーノの肩をポンと軽く叩いてから歩き出す。


「コラユータ伯爵家であるかもしれない。何も無いならそれでいいんだが。
 本当だったら俺が見に行きたいんだけどな。」

「それは無理ですね、朝からすでに詰め込まれた公務がぎっしり立て込んでます。」

「だろ?だから、信頼出来るスパーノに行ってもらいたい。
 実はな…」




「…というわけで、スパーノ、お願いだ。」


 一通り、たった今過ごして来た息抜き先での出来事を話したエルヴェツィオは立ち止まりスパーノに頭を下げた。


「…珍しいですね、分かりましたよ。
 でも、私が居ないので補佐が居なくなりますよ?」

「分かってる。そこはどうにかするよ。」


 まぁ、もし本当に貴族のお家騒動があれば国が乱れる原因にもなり兼ねないので、見過ごすわけにはいかないだろう。そう思い、スパーノは頭に入っていた今日の公務の流れを素早く伝え、エルヴェツィオを食堂へと送ってから、早速準備をしにその場を離れた。




 ☆★


 馬を走らせ、日が高くなる前にはコラユータ領に着いたがスパーノは驚いた。初めて訪れたのだが周りはあたり一面薄紫色の花が絨毯を敷き詰めたかのように咲いている。その花たちの間にしゃがみ込んだ人が疎らに見えた。


(へー…のどかでいいところなんだな。)


 そこを越え、立派な建物のある門のあるところまで行けば、門を入って少し行った玄関前で使用人姿の男女が三人固まって話をしている姿が見えた。


(ん?)


 少し距離があるからかもしくは小さな声で話しているからか内容までは聞こえない。しかし深刻そうに話していると思ったスパーノは、馬から下りて曳きながら、門をくぐって声を掛ける。
 見れば、一人の女性は目を赤くさせて涙を溜めている。



「お邪魔いたします。
 あのう、どうされました?」

「あぁ、いえなんでも…」


 その中で一番年嵩の男性がそう言い淀む。


(まぁ、見ず知らずの子供の僕には話さないか。)


 と、スパーノは思いながら言葉を繋ぐ。


「私はとある方に頼まれてこちらまで来ました。
 ベルトランド=コラユータ伯爵はご無事ですか?」

「!!」


(なるほど…やはり何かあったんだな。もう一押し、か?)


「私はスパーノと申します。一応これでもセノフォンテ侯爵家の三男です。決して悪いようには致しません。
 あなた方はこちらで働かれている方々ですか?」

「は、はい…。あの…」


 ガシャーン!!


 と、大きな音が屋敷の方から響いた。ガラスが割れたような音に、そこにいる人達は顔を強張らせる。


(チッ…)


 スパーノが、馬を彼らへと託して屋敷へと入ろうとすると、年嵩の男性が止める。


「お待ち下さい!!」

「だが…!」

「あれはきっと、一人で暴れているだけですから…」

「え?」

「実は……」




 思ったよりも、事は深刻であった。

 ーーーベルトランド=コラユータ伯爵の弟であるビアッジョが昨日の昼前、屋敷にやってきた。
 使用人はいつものように応接室へ案内したのだが、そこを勝手に出てベルトランド伯爵を探そうと屋敷の中を我がもの顔で二階へと向かう。子供の頃は住んでいた家であるため、家の造りは知り尽くしていたのだ。
 ベルトランド伯爵はの使用人から連絡があり来るのが分かってはいたが、敢えてゆっくり行こうと執務室を出ると、ビアッジョと二階の廊下で鉢合わせた。
 少し驚いたが話は応接室でしようとビアッジョに『どうした?部屋で待てなかったのか?』と言って応接室へと進もうとするといきなりビアッジョが『兄さん!やっぱりうちのサフランを国王へ渡したらいいと思うんだ!恩を売ろうよ!!』とつばを飛ばしながら言った。
 ベルトランドが『何度も言わせるな。うちのサフランは確かに出来がいい。だが、それを国王陛下に直接手渡す事は直ぐには無理だ。まぁ、とりあえず下で話そう。』と返事をし、廊下を歩いて階段まで行った時、『この、分からず屋-!』と大きな声を出しながらベルトランドの背を思い切り押した。
 ベルトランドは思いもしていなかったため、足を踏み外し中央の踊り場まで転げ落ちてしまった。
 大きな音がしたため、使用人達は一斉に階段へと集まるとベルトランドの頭から血を流した姿を見て女性の使用人たちは悲鳴を上げ、男性の使用人たちは階上のビァッジョを見つめながらベルトランドへと駆け寄る。

 その騒ぎを聞き部屋から出てきたテレーザは、目の前にビアッジョがいて驚いたが、その視線の先を見て更に驚き『な、何を…』と声を上げ言葉を失う。
 我に返ったビアッジョが『いいか!これからは兄に代わって俺が伯爵だ!俺の言う事を聞け!分かったな!!』と言ってドタドタと大きな足音を立てて執務室に行ってしまった。

 残った使用人たちは止まりそうになる思考を奮い立たせ、踊り場付近まで近寄り『ベルトランド様!』と声を掛ける者、医者を呼びに行く者、ビアッジョを捕まえようと執務室に向かおうとする者、それでも動けず膝から崩れ落ちて啜り泣いている者もいたそうだ。
 だが、ビアッジョを捕まえに行った使用人たちに向かってビアッジョは執務室の当主が座る椅子の背もたれに凭れながら『いいか、兄はここを豊かにしようと努力はしなかった。俺が、サフランを使ってもっと豊かにしてやる!もっと価値を世間に知らしめるべきだろ!そうなったらもっと豊かになるんだぞ!分かったら出て行け!』と怒鳴った。
 皆、腸が煮えくりかえるほどの気持ちではあったが、とりあえず逃げる気はないだろうと、ビアッジョのいる部屋を後にしてベルトランドを手当てする方を選んだ。
 ややもして、医師が到着し診ると、ベルトランドが少しだけ『う…』と声を上げた。そのため動かしていいと判断した医者はベルトランドを部屋へとゆっくりと移動させる指示を出し、しばらく安静が必要だと伝えた。
 テレーザも気丈に振る舞ってはいたが指先が震えているのを見た医者が、『奥様もお気を確かに。』と声を掛け部屋へと移動させた。


 ベルトランドの意識は、一日経った今も戻らないという。

 そして、ビアッジョはというと使用人を執務室へ呼びつけては何かしょうもない事を頼み、怒鳴り散らかしているのだとか。


「調度品も、投げつけ壊されております。」


 そのため、執務室にある動かせる物は呼びつけられた際に急いで取り除いたり、廊下に飾られてある壺や絵画など動かせるものは違う部屋へと移動したそうだ。
 ティーカップも、投げつけ割られては適わないと上等なものではなく安物を使用する事とした。


「昨日は、執務室の椅子から動かず一晩過ごされました。」


 ビアッジョはよほど執務室の、執務机にある革製の椅子が気に入ったのかそこに座って無駄に左右にゆっくり動かしたり、背もたれに体を沈み込ませてはニタニタと顔を綻ばしているらしい。少し角度を倒せば、仮眠を取れるようにもなっていたその椅子は、伯爵家当主になりたかったビァッジョの憧れでもあったのだ。


「これからどうしたものか、頭を悩ませておりました。」


 一筋の涙を流しながら、スパーノへ伝えたのは執事長だ。


(ふむ…これは思ったより厄介だな。伯爵の弟とやらを捕まえれば話は早い。だがそうするとこの領地はどうなる?王族預かりとなるか…いや、伯爵の容態も心配だし、ここは一旦……)


 スパーノは素早く頭を巡らす。どの道一人では対応出来ないし、話を持ち帰り対策を練ろうと思った。


(恐らく、僕だけでは動けないから兄に頼る事になるかもしれないな。けれどまずはエルヴェツィオ様に報告か。)


 スパーノの五歳上の次兄もまた、王宮で働く文官である。


「それはみなさん、さぞ辛かったのでしょう、一刻も早く伯爵の意識が戻られる事を祈っております。
 先ほども申し上げた通り、私はある方よりこちらの状況を把握するようにとの命令を受けております。ですので、私もお力添えをいたしたいと存じますが如何でしょうか。」


 スパーノはそう言うと、懐から一つの勲章を差し出した。それは、国王陛下から賜るもので、王宮で働いているという証だ。


「それは…!あ、有難く存じます!!」


 そして、その存在を知っている執事長は深々と頭を下げる。


「許可をいただきありがとうございます。それでは……」


 そう言ってスパーノは、素早く練った案を元にこれからの事をそこにいる三人へ話し出した。
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