【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。

まりぃべる

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19 コラユータ領にて

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 馬車の中、エルヴェツィオとルクレツィアはそこから見える景色や今までの事などいろいろな話をしていると思ったよりも早くにコラユータ領の屋敷へと辿り着いた。


「さぁ、足元に気をつけて。」


 馬車が停まり、降りる準備が整ったとみえて扉が開けられた為、エルヴェツィオは先に降りてからそう声を掛けると、ルクレツィアが馬車から降りる手助けをした。


「ありがとう。」


 差し出されたエルヴェツィオの手を緊張しながら掴み、馬車のステップを降りたルクレツィアは、八年ぶりに見る屋敷を感慨深い気持ちを胸にコラユータ領の屋敷を見上げた。


(良かった…何も変わっていないわ。)


「バルトロ、済まないな。」

「とんでもありません。今日はよろしくお願い致します。」


 エルヴェツィオは、そこで恭しく立っていたエルヴェツィオよりも年齢が上に見える見知らぬ若い男性に声を掛けてから、ルクレツィアへと顔を向けて紹介した。


「ルクレツィア、こいつはバルトロ。
 ここで補佐をしながら俺とのつなぎ役をやらせているよ。」

「ルクレツィア嬢、初めまして。私はバルトロ=セノフォンテと申します。
 以後、お見知りおきを。」


 そう言うと、バルトロと呼ばれた彼は深々とお辞儀をする。


「私はルクレツィア=コラユータと申します。あなたがここを助けてくれていたのですね、バルトロ様、本当にありがとうございます。」


 ルクレツィアは、慌てて淑女の礼を取った。


「とんでもありません、私は特に何も。
 さぁ、ご両親がお待ちです。早速参りましょう。」





 屋敷に入り応接室に通されると、ベルトランドとテレーザが座っていた。が、エルヴェツィオとルクレツィアが入ってくると二人は立ち上がり、目に涙を溜めて声を上げた。


「あぁルクレツィア…お帰りなさい…!」
「またこの屋敷でルクレツィアを見れるなんて……!」


 テレーザは幾度となくルクレツィアに会いに教会に来てはいたが、ベルトランドは視察と称して一年に一度会いに行ければいい方だったので、一段と綺麗になったルクレツィアを見て声を震わせた。


「お父様、お母様…ただいま戻りました。」


 ルクレツィアも複雑な心境であり、また元気な二人の姿を見られて安心した事も相まってルクレツィアも目に熱いものが込み上げてくる。
 そんな雰囲気を変えるように、バルトロは声を掛けた。


「では、一旦座りましょう。」


 それに倣い、皆ソファへと腰を下ろしたところで、すぐにベルトランドが正面に座るエルヴェツィオに視線を向けて話し出した。


「オホン。
 今日は、このように時間を作って頂き感謝致します。
 改めまして。王太子様、私どもコラユータ領の事をずっと気に掛けて下さって、心から感謝申し上げます。」

「いえ。
 ベルトランド伯爵、こちらこそ今から行う事に心を痛めるかとは思いますが、了承頂き感謝致します。」

「とんでもない!…本来であれば、私がもっと弟に対してしっかりと対応していれば、私を階段から突き落とすなんて暴挙に出なかっただろうと、今さらながら自分の不甲斐なさに悔やまれます。」


 頭を下げ、唇を噛みながら話すベルトランドに、即座にバルトロが口を挟んだ。


「それは違います。」

「バルトロ殿、いつも私を助けてくれてありがとう。済まないね、君にも長い間世話になって…」

「伯爵…」

「ベルトランド伯爵、過ぎた事は仕方ありません。
 しかし、冷たい事を言うようですが犯した罪はやはり償わなくてはなりません。それが、血を分けた家族だとしたらなおさら。」


 エルヴェツィオは、敢えて固い表情でそう伝える。


「…そうだね。私が許せば収まる話だと思っていたが、そうでは無かったんだな。
 王太子様、貴方様に一任致します。」


 そう言って項垂れるベルトランドに、エルヴェツィオは一つ頷いて言葉を繋ぐ。


「彼には、ベルトランド伯爵を階段から突き落とした傷害…いえ殺人未遂、伯爵家の高価な調度品を壊した器物破損、使用人へ与えた精神的苦痛、の罪を償っていただこうと思います。
 それから…これはベルトランド伯爵と伯爵夫人、ルクレツィアには辛い事かもしれませんが敢えて伝えさせてもらいます。彼は、両親の殺人罪も疑いが掛かっております。」

「なんですと…!?」
「まぁ…!」
「!」

「バルトロ、そうだな?」

「はい。遡って調べました。ビアッジョ殿は、伯爵が夫人と結婚されたのを機にご両親と共に住まいを移されてますね?」


 エルヴェツィオに話を振られたバルトロは、ベルトランドに諭すように切り出した。


「あ、あぁ…そうだ。」

「そして、少ししてご両親は相次いで同じように突然亡くなった、と伺っております。間違いありませんね?」

「そうだ。…それがか?」

「はい。当時の使用人に聞き取り調査をしました。
 住まいの近所に、セリに似ているムラサキケマンという植物が自生している箇所があります。
 そして当時ビアッジョ殿が、料理人に『今日は料理にこれを使ってくれ。両親に食べさせたい』と言ったそうで、大量に葉っぱを取ってきたそうです。何故それを?と思ったが反論すれば怒鳴りわめき散らかすので、前伯爵夫妻の夕食のスープに入れたそうです。
 前伯爵は心臓麻痺でその日の内に、前伯爵夫人は昏睡状態になり二日ほどして亡くなった、そうですね?」

「…確かに。
 だか私はその食事の話は聞いてない!」

「料理人は、そのあとすぐに辞めております。報告するのを随分と悩んだそうですけれどもその葉は全て使っており明白な証拠があるわけでもないために、心優しい伯爵を気に病ませる訳にもいかないと口を噤む事を選んだそうです。
 しかし、私が調査をしていると知り、重い口を開いてくれました。」

「…。」


 両親を思い出しているのかベルトランドは再び唇を噛み、悔しそうな表情をしてから俯いた。それを心配するようにテレーザがベルトランドの肩に手をやってから背中を摩った。


「辛いかもしれない。だが、それがもし事実であれば殺人罪も追加される。
 そうだな…姉オリーヴィアが嫁いだザクーアン国は砂の多い国。そこで労働者となり働くか、妹リッカルダが嫁いだブレッサノ国で鉱夫となり働くのが妥当であろう。殺人を本当に犯しているなら相手が両親でもあるし死罪もあり得るが…命は大切に為べきであるからな、今までを見た分、汗水垂らして罪を悔いて働いてもらうのもまた償いであるだろう。」

「はい…はい。そうですね…うっうっ…まさか、そんな…うっうっ……」
「あなた…」


 ベルトランドはとうとう泣き出し、テレーザは尚も背中を撫で続ける。


「確かにここのサフランは素晴らしい。国王陛下と、王妃殿下の体調不良をも正常へと回復させてくれたのだから。
 だからといって、彼の罪が消える訳ではないんです。」


 エルヴェツィオの言葉に、首を縦に動かすだけのベルトランド。
 ベルトランドもまた、サフランの出来が良いのは理解していたしビアッジョの言っていた、王族に売り込む事をしても良かったのだ。ただ、今まで王宮にまで販売をしていなかったものをいきなりそれをするのは手順を踏まなければならないし、王宮には国内や他国からの厳選されたものがあるはずだと直談判をしなかったのも事実であった。それを早くからしていればこんな事にはならなかったのかもしれないと、悔しい思いが溢れていたのだ。


 と、ドタドタと大きな音が近づいてきたと思ったら、ノックもされずに応接室の扉がいきなり開いた。


「おい!誰だ!?オレ様に断りもなく、この屋敷にやってきたのは!?
 この屋敷の主はこのオレ様ビアッジョであることを知らんのか!?」

「主である方でしたら、扉を叩きもせずに押し入るように入る不作法な真似はしないと思いますが。」


 座っていたバルトロが、すかさずビアッジョに向けて口を開いた。


「ああ?またバルトロか!お前はここの使用人の新参者の癖にいつもオレ様に口応えするよなぁ!オレ様はこの屋敷で一番偉いんだから、オレ様がやる事に文句を言っても無駄だぞ!
 …ん?兄さん泣いてるのか!?みっともねぇなぁ。どうしたってんだよ!?
 え?見た事ない若造がいるな、お前が兄さんを泣かせたのか?おい言ってみやがれ!!」


 ルクレツィアは、いきなりの事で驚き固まっていると隣のエルヴェツィオが口を開いた。


「どんな理論を並べるかと思えば、子供すら言わないような御託を並べるなんて…いや、教育を受けさせてもらってもそれを吸収する頭が無いとこうなるのだといい勉強になった。なぁバルトロ?」

「そうですねぇ。なかなかこちらの言う事を理解して頂けませんから、私も随分と苦労しました。」

「な…!なんだと!?それはこっちの台詞だ!オレ様が言う事を全く聞き入れん馬鹿な使用人は、お前だろうが!!」


 エルヴェツィオの簡単な挑発にまんまと乗ったビアッジョは、顔をみるみる内に真っ赤にさせ大きな唾を飛ばして人差し指でバルトロを指しながら大声を出した。


「おやおや、自分に都合が悪くなるとすぐ大声を出して相手を威圧させようとするとはいつもながらに浅はかな考えをお持ちでらっしゃいますねぇ。」


 バルトロはそう言って、大袈裟に肩を落として息を吐く。
 ますます苛立ち顔を赤くさせたビアッジョはけれども巧い言葉が続かず、足に力を入れ地団駄を踏むと廊下に向かって他の使用人を呼ぼうと大声を出す。


「はぁ!?な…なに言うか!
 おい、誰かあいつをつまみ出せ!もう我慢ならん!!バルトロは解雇だ!!」


 しかしそんな言葉に従う使用人がいるはずもなく、誰もやって来ないのでますますビアッジョばその場で足踏みをするように地面を踏み鳴らしている。


「はぁ…うるさくて耳が破れそうだ。おいお前、ちょっと黙ってくれるか?
 それから、出て行くのはお前の方だからな、勘違いするなよ。」

「は?
 おい、若造!ちょっと顔がいいからって、人の屋敷でなにほざいてんだ!貴様の方こそ黙りやがれ!!」


 その数々の暴言に、先ほどまで泣いていたベルトランドが気を持ち直し、慌てて口を開く。


「ビアッジョ!!黙るのはお前だ!!
 王太子様、大変申し訳ございません!確かに両親は私と同じように弟にも教育もさせていたと思うのですが、このように育ってしまい…」

「兄さん!なんでオレ様が黙…え?おうたいし…王太子様?」

「そうだビアッジョ!いいからとりあえず頭を下げなさい!!」


 ベルトランドはそう言って、ビアッジョの傍まで来ると頭を持って無理矢理下げさせる。


「痛っ…痛いな!下げる、下げるから!
 …本当に、王太子なんか?」

「黙ってくれ!」


 ベルトランドは、それでも足らないとビアッジョの膝をつかせて自らも床に正座し、頭を床に付けるように下げた。


「ベルトランド伯爵、気にしないで下さい。
 彼は、私たちのような常識のある人間として見てはおりませんから。」


 苦笑しながらエルヴェツィオがそう言うと、ベルトランドは頭をがばっと上げて先ほどまで泣いていた顔をまた歪ませ、口を開こうとするが何を言えばいいのか迷い、言葉を繋げずまたも唇を噛み、とうとう赤い血がじわりと滲んだ。


「それより、これからの事を説明しよう。誰かさんは全く理解が及ばないだろうから、順を追って説明をする必要がありそうだからね。」


 そう言ったエルヴェツィオは、隣のルクレツィアの手を優しく握り、ルクレツィアへ視線を向けると安心させるように微笑んでから、再び鋭い視線をビアッジョへと向けた。
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