23 / 25
23 ご挨拶
しおりを挟む
「右側は客間。各国の要人は王宮の方に泊まるから、今、ここにはルクレツィア用と、あとはいつ来るかは分からないけどオリーヴィアやリッカルダだけが帰って来たら泊まるくらいかな?」
オリーヴィアやリッカルダは他国に嫁いだ為、その伴侶とこの国にやって来る時には王宮の国賓用の客室に泊まる。そう説明され、左側は…と言われてそちらを向いたところで、後ろから声が掛かった。
「あらあら、いらっしゃい!」
「やあ、こんにちは。」
それに振り返りながら素早く返事をするエルヴェツィオは、少し異を唱える。
「母上、父上!早くないですか?」
「そんな事無いわよ!ねぇあなた?」
「うむ。決して切り上げてきたわけではないぞ!」
「…切り上げてきたのですね。まぁ、来てしまったなら仕方ないです。
ルクレツィア、俺の父と母だよ。」
はーっと息を吐くエルヴェツィオは慌てて振り返ったルクレツィアへと簡単に紹介する。
「!
ルクレツィア=コラユータと申します。本日…」
「あぁ、よいよい!堅苦しくせんでも。
家族になるんだから。
それよりも、ずいぶんと遅くなってしまったがサフランを分けてくれた事、感謝するよ。」
「そうね!私は喘息持ちだし、あの時は本当に苦しかったの。それを助けてくれてルクレツィアちゃんありがとう!
それに、私達の家族になる決心をしてくれて嬉しいわ。
さ、一緒にお茶しましょ?」
「い、いえ私は特には…体調が良くなってよかったです。」
エルヴェツィオにどことなく似た優しい微笑みと共に二人に言われ、ルクレツィアは咄嗟に言葉を繋いだあとにエルヴェツィオを見た。
確かに今日顔合わせの為に来たけれども、いきなりだったから。
「ごめん、ルクレツィア。部屋を見せてからだと思ってたんだけど、お茶にしよう。お腹も空いたよね。」
エルヴェツィオは苦笑しながら、ルクレツィアへと声を掛ける。
「まぁ!もうお茶の時間よ?お昼食べてないの?それはいけないわ!軽食も用意させましょうね。」
そう言って、王妃はルクレツィアへと近づき腕を取ってスタスタと歩き出した。
「母上、あまりルクレツィアを困らせないで下さいよ!」
「分かってるわよ!でもね、オリーヴィアもリッカルダも居なくなっちゃったから…ルクレツィアちゃんと仲良く出来たらなって。
ルクレツィアちゃん、緊張してるわよね?私もそうだったもの。でもね、ここは王宮だけど家よ?寛ぐ場所なの。だから難しいかもしれないけれど、そんなに固くならなくていいから、ね?」
ルクレツィアはびっくりしたが、労うような言葉を掛けられ、王妃様も元は貴族で嫁いで来たんだった、と学んだ事を思い出しニッコリと微笑みを返した。
「天気もいいし、あっちでしましょ!」
そう王妃に言われ、建物の裏側にある庭の四阿に連れてこられたルクレツィアは、この庭も素敵だと思った。
手前に咲いている大きな花を見てルクレツィアは口を開いた。
「素敵ですね。ダリア、ですか?」
「そうなの!アポリナーレがね、指示したらしいのよ。」
嬉々として言う王妃に、そういえば国王の名前はアポリナーレだったと思い出し、そちらを見遣ると首を掻いて照れながら笑った。
「ハハハ。ロザリアの美しさには負けるけれどね、こう、凛としたダリアの咲く様がロザリアに似ていると思ってね。」
「もう!アポリナーレったら!」
そんな風にお互い照れながらも嬉しそうに話す国王陛下と王妃殿下の姿を見て、なんだか自分の両親みたいに仲がいいのだと感じていつの間にか緊張も解れてきたルクレツィアは、そういえばと頭に浮かんだ事を口に出した。
「いつだったかリッカルダが…あ、リッカルダ様が言ってました。」
「あら、いいのよ?公の場ではないから呼び方はいつも通りで。
何かしら?」
「はい、分かりました。
えっと、国王陛下は、庭で咲いている花を王妃殿下に贈られていたと。
もしかしたら、ここの庭ですか?」
「まぁ!あの子、そんな事ルクレツィアちゃんに言っていたのね。
そうよ。ダリアの花や、奥にはキンモクセイ、ラナンキュラスって言う花も咲いているわ。あと、デルフィニウムもあっちに咲いているの。それも頂いたわねぇ。」
「花言葉、もあるのですよね?」
「フフフ…らしいわね。
あ!花言葉といえば。ダリアの花を贈られた時は嬉しかったけれどびっくりもしたのよ?ダリアってね、華麗とか優美とかの花言葉と、裏切りって言う花言葉もあるのよ。」
ルクレツィアを見ていたロザリアはチラリとアポリナーレの方を見ながら言うので、アポリナーレは慌てて言葉を繋いだ。
「あの時は悪かった!」
「あと…ピンクや黄色のデルフィニウムもだったかしら?移り気っていう花言葉。どういう意味!?って。」
私を疑っているのかしら?って問い詰めたのよ、と笑ったロザリアに、アポリナーレも眉を下げ、苦笑しながら弁解するように繋ぐ。
「花言葉には、良い言葉しかないと思っていたんだがね。それ以来、花言葉をメッセージカードと添えて渡すようにしたんだよ。」
そう言って笑い合う二人を見て、ルクレツィアはもう一度、素敵ですねと呟いた。
「へぇー、そんな事があったんだ。知らなかったよ。」
それを聞いていたエルヴェツィオは、初めて知ったと目を見開きながら言う。
「あなたはもう少し周りに目を向けた方がいいのではなくて?オリーヴィアもリッカルダも知っている事よ。
それより…ルクレツィアちゃん、お願いがあるのだけれど。」
再びルクレツィアへと視線を向けたロザリアは、諭すように言葉を告げる。
「え?なんでしょう…?」
改まって言われ、ルクレツィアは姿勢を正すと、エルヴェツィオはそれに苦言を呈す。
「ちょっと、母上?」
「あら、無理難題じゃないわよ?
こういう場では、呼び方、変えてくれると嬉しいわ。」
「あ…はい。えっと…」
「何度も呼び方を変えるのなんて面倒でしょう?
だから今日から義父、義母って呼んでくれると嬉しいわ!」
「そうだなぁ。結婚は一年後ではあるが、アポリナーレよりも義父、と呼ばれる方がより家族になったように感じるなぁ。
出来れば、呼んでくれると私も嬉しい。」
ロザリアの言葉に、アポリナーレもうんうんと頷きながら言うものだから、ルクレツィアは、確かに無理難題ではないけれどある意味難しいと思いながらもその言葉に優しい気配りを感じて応える。
「は、はい…善処します。」
「うふふ。ありがとう、呼んでくれるのを楽しみにしてるわね!
あぁそうそう、リッカルダがいろいろと教えてたっていうし、王太子教育もそんなにしなくてもいいかもしれないから、その時は一緒にお茶でもしていろんな話を聞かせてくれると嬉しいわ。」
「母上…嫌がらせはしないで下さいよ。」
「あらエルヴェツィオったら酷いわ!嫌がらせなんてしないわよ!」
そう言って、頬を膨らますロザリアはとても可愛く見え、ちょっと強引ではあるが優しく気遣いをしてくれる義母とうまくやっていけるといいなと思ったルクレツィアだった。
オリーヴィアやリッカルダは他国に嫁いだ為、その伴侶とこの国にやって来る時には王宮の国賓用の客室に泊まる。そう説明され、左側は…と言われてそちらを向いたところで、後ろから声が掛かった。
「あらあら、いらっしゃい!」
「やあ、こんにちは。」
それに振り返りながら素早く返事をするエルヴェツィオは、少し異を唱える。
「母上、父上!早くないですか?」
「そんな事無いわよ!ねぇあなた?」
「うむ。決して切り上げてきたわけではないぞ!」
「…切り上げてきたのですね。まぁ、来てしまったなら仕方ないです。
ルクレツィア、俺の父と母だよ。」
はーっと息を吐くエルヴェツィオは慌てて振り返ったルクレツィアへと簡単に紹介する。
「!
ルクレツィア=コラユータと申します。本日…」
「あぁ、よいよい!堅苦しくせんでも。
家族になるんだから。
それよりも、ずいぶんと遅くなってしまったがサフランを分けてくれた事、感謝するよ。」
「そうね!私は喘息持ちだし、あの時は本当に苦しかったの。それを助けてくれてルクレツィアちゃんありがとう!
それに、私達の家族になる決心をしてくれて嬉しいわ。
さ、一緒にお茶しましょ?」
「い、いえ私は特には…体調が良くなってよかったです。」
エルヴェツィオにどことなく似た優しい微笑みと共に二人に言われ、ルクレツィアは咄嗟に言葉を繋いだあとにエルヴェツィオを見た。
確かに今日顔合わせの為に来たけれども、いきなりだったから。
「ごめん、ルクレツィア。部屋を見せてからだと思ってたんだけど、お茶にしよう。お腹も空いたよね。」
エルヴェツィオは苦笑しながら、ルクレツィアへと声を掛ける。
「まぁ!もうお茶の時間よ?お昼食べてないの?それはいけないわ!軽食も用意させましょうね。」
そう言って、王妃はルクレツィアへと近づき腕を取ってスタスタと歩き出した。
「母上、あまりルクレツィアを困らせないで下さいよ!」
「分かってるわよ!でもね、オリーヴィアもリッカルダも居なくなっちゃったから…ルクレツィアちゃんと仲良く出来たらなって。
ルクレツィアちゃん、緊張してるわよね?私もそうだったもの。でもね、ここは王宮だけど家よ?寛ぐ場所なの。だから難しいかもしれないけれど、そんなに固くならなくていいから、ね?」
ルクレツィアはびっくりしたが、労うような言葉を掛けられ、王妃様も元は貴族で嫁いで来たんだった、と学んだ事を思い出しニッコリと微笑みを返した。
「天気もいいし、あっちでしましょ!」
そう王妃に言われ、建物の裏側にある庭の四阿に連れてこられたルクレツィアは、この庭も素敵だと思った。
手前に咲いている大きな花を見てルクレツィアは口を開いた。
「素敵ですね。ダリア、ですか?」
「そうなの!アポリナーレがね、指示したらしいのよ。」
嬉々として言う王妃に、そういえば国王の名前はアポリナーレだったと思い出し、そちらを見遣ると首を掻いて照れながら笑った。
「ハハハ。ロザリアの美しさには負けるけれどね、こう、凛としたダリアの咲く様がロザリアに似ていると思ってね。」
「もう!アポリナーレったら!」
そんな風にお互い照れながらも嬉しそうに話す国王陛下と王妃殿下の姿を見て、なんだか自分の両親みたいに仲がいいのだと感じていつの間にか緊張も解れてきたルクレツィアは、そういえばと頭に浮かんだ事を口に出した。
「いつだったかリッカルダが…あ、リッカルダ様が言ってました。」
「あら、いいのよ?公の場ではないから呼び方はいつも通りで。
何かしら?」
「はい、分かりました。
えっと、国王陛下は、庭で咲いている花を王妃殿下に贈られていたと。
もしかしたら、ここの庭ですか?」
「まぁ!あの子、そんな事ルクレツィアちゃんに言っていたのね。
そうよ。ダリアの花や、奥にはキンモクセイ、ラナンキュラスって言う花も咲いているわ。あと、デルフィニウムもあっちに咲いているの。それも頂いたわねぇ。」
「花言葉、もあるのですよね?」
「フフフ…らしいわね。
あ!花言葉といえば。ダリアの花を贈られた時は嬉しかったけれどびっくりもしたのよ?ダリアってね、華麗とか優美とかの花言葉と、裏切りって言う花言葉もあるのよ。」
ルクレツィアを見ていたロザリアはチラリとアポリナーレの方を見ながら言うので、アポリナーレは慌てて言葉を繋いだ。
「あの時は悪かった!」
「あと…ピンクや黄色のデルフィニウムもだったかしら?移り気っていう花言葉。どういう意味!?って。」
私を疑っているのかしら?って問い詰めたのよ、と笑ったロザリアに、アポリナーレも眉を下げ、苦笑しながら弁解するように繋ぐ。
「花言葉には、良い言葉しかないと思っていたんだがね。それ以来、花言葉をメッセージカードと添えて渡すようにしたんだよ。」
そう言って笑い合う二人を見て、ルクレツィアはもう一度、素敵ですねと呟いた。
「へぇー、そんな事があったんだ。知らなかったよ。」
それを聞いていたエルヴェツィオは、初めて知ったと目を見開きながら言う。
「あなたはもう少し周りに目を向けた方がいいのではなくて?オリーヴィアもリッカルダも知っている事よ。
それより…ルクレツィアちゃん、お願いがあるのだけれど。」
再びルクレツィアへと視線を向けたロザリアは、諭すように言葉を告げる。
「え?なんでしょう…?」
改まって言われ、ルクレツィアは姿勢を正すと、エルヴェツィオはそれに苦言を呈す。
「ちょっと、母上?」
「あら、無理難題じゃないわよ?
こういう場では、呼び方、変えてくれると嬉しいわ。」
「あ…はい。えっと…」
「何度も呼び方を変えるのなんて面倒でしょう?
だから今日から義父、義母って呼んでくれると嬉しいわ!」
「そうだなぁ。結婚は一年後ではあるが、アポリナーレよりも義父、と呼ばれる方がより家族になったように感じるなぁ。
出来れば、呼んでくれると私も嬉しい。」
ロザリアの言葉に、アポリナーレもうんうんと頷きながら言うものだから、ルクレツィアは、確かに無理難題ではないけれどある意味難しいと思いながらもその言葉に優しい気配りを感じて応える。
「は、はい…善処します。」
「うふふ。ありがとう、呼んでくれるのを楽しみにしてるわね!
あぁそうそう、リッカルダがいろいろと教えてたっていうし、王太子教育もそんなにしなくてもいいかもしれないから、その時は一緒にお茶でもしていろんな話を聞かせてくれると嬉しいわ。」
「母上…嫌がらせはしないで下さいよ。」
「あらエルヴェツィオったら酷いわ!嫌がらせなんてしないわよ!」
そう言って、頬を膨らますロザリアはとても可愛く見え、ちょっと強引ではあるが優しく気遣いをしてくれる義母とうまくやっていけるといいなと思ったルクレツィアだった。
173
あなたにおすすめの小説
前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします
柚木ゆず
恋愛
※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。
我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。
けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。
「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」
そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
お姉様。ずっと隠していたことをお伝えしますね ~私は不幸ではなく幸せですよ~
柚木ゆず
恋愛
今日は私が、ラファオール伯爵家に嫁ぐ日。ついにハーオット子爵邸を出られる時が訪れましたので、これまで隠していたことをお伝えします。
お姉様たちは私を苦しめるために、私が苦手にしていたクロード様と政略結婚をさせましたよね?
ですがそれは大きな間違いで、私はずっとクロード様のことが――
【完結】没落寸前の貧乏令嬢、お飾りの妻が欲しかったらしい旦那様と白い結婚をしましたら
Rohdea
恋愛
婚期を逃し、没落寸前の貧乏男爵令嬢のアリスは、
ある日、父親から結婚相手を紹介される。
そのお相手は、この国の王女殿下の護衛騎士だったギルバート。
彼は最近、とある事情で王女の護衛騎士を辞めて実家の爵位を継いでいた。
そんな彼が何故、借金の肩代わりをしてまで私と結婚を……?
と思ったら、
どうやら、彼は“お飾りの妻”を求めていたらしい。
(なるほど……そういう事だったのね)
彼の事情を理解した(つもり)のアリスは、その結婚を受け入れる事にした。
そうして始まった二人の“白い結婚”生活……これは思っていたよりうまくいっている?
と、思ったものの、
何故かギルバートの元、主人でもあり、
彼の想い人である(はずの)王女殿下が妙な動きをし始めて……
絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので
ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。
しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。
異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。
異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。
公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。
『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。
更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。
だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。
ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。
モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて――
奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。
異世界、魔法のある世界です。
色々ゆるゆるです。
姉と妹の常識のなさは父親譲りのようですが、似てない私は養子先で運命の人と再会できました
珠宮さくら
恋愛
スヴェーア国の子爵家の次女として生まれたシーラ・ヘイデンスタムは、母親の姉と同じ髪色をしていたことで、母親に何かと昔のことや隣国のことを話して聞かせてくれていた。
そんな最愛の母親の死後、シーラは父親に疎まれ、姉と妹から散々な目に合わされることになり、婚約者にすら誤解されて婚約を破棄することになって、居場所がなくなったシーラを助けてくれたのは、伯母のエルヴィーラだった。
同じ髪色をしている伯母夫妻の養子となってからのシーラは、姉と妹以上に実の父親がどんなに非常識だったかを知ることになるとは思いもしなかった。
【完結】偽者扱いされた令嬢は、元婚約者たちがどうなろうと知ったことではない
風見ゆうみ
恋愛
クックルー伯爵家の長女ファリミナは、家族とはうまくいっていないものの、婚約者であり、若き侯爵のメイフとはうまくいっていると思っていた。
メイフとの結婚が近づいてきたある日、彼がファリミナの前に一人の女性を連れてきた。メイフに寄り添う可憐な女性は、こう名乗った。
「わたくし、クックルー伯爵家の長女、ファリミナと申します」
この女性は平民だが、メイフの命の恩人だった。メイフは自分との結婚を望む彼女のためにファリミナの身分を与えるという暴挙に出たのだ。
家族や友人たちは買収されており、本当のファリミナを偽者だと訴える。
メイフが用意したボロ家に追いやられたファリミナだったが、メイフの世話にはならず、平民のファリとして新しい生活を送ることに決める。
ファリとして新しい生活の基盤を整えた頃、元家族はファリミナがいたことにより、自分たちの生活が楽だったことを知る。そして、メイフは自分が馬鹿だったと後悔し始め、自分を愛しているはずのファリミナに会いに行くのだが――。
幸せじゃないのは聖女が祈りを怠けたせい? でしたら、本当に怠けてみますね
柚木ゆず
恋愛
『最近俺達に不幸が多いのは、お前が祈りを怠けているからだ』
王太子レオンとその家族によって理不尽に疑われ、沢山の暴言を吐かれた上で監視をつけられてしまった聖女エリーナ。そんなエリーナとレオン達の人生は、この出来事を切っ掛けに一変することになるのでした――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる