【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。

まりぃべる

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1. 失職

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「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」

 と、このバーネット国の第二王子であるオスカー様に言われました。
金色で短く切りそろえられた髪に、それなりに整った顔で、聞きたくもない言葉を苛立ちながら発したの。

 私は、何も悪い事していないのに…。

 むしろ、一緒にオスカー様について侍女の仕事をしていたノラが、私に罪をなすりつけたような気がするの。

 だって、今、オスカー様の後ろでニヤニヤと笑っているのよ。
一緒に働いていて、それなりにそつなく仕事していたノラは悪い事はしないはずと、私の気のせいだと思っていたけれど違ったのね。

 確かに、兆候はあったわ。

 私が仕事に入ると、いつも先にノラが部屋にいた。
終わった時は、『掃除道具、片付けといてくれる?私、頼まれ事をしてから上がるわ。先に終わってていいわよ。』とよく言われ、オスカー様がノラに仕事をよく頼んでいた。

 そして、今。

 オスカー様から言われた言葉。

「最近、オレの宝飾品が無くなるんだ。ステイシー、知らないか?」

 身に覚えもないし、そういえば私、最近はベッドメイキングと窓やテーブルなどの拭き掃除などを担当していたわ。
衣装部屋はノラが担当して整頓していたはず。
量も多いから、私も手伝うと言ったんだけど、『大丈夫、その代わりベッドや他はお願い出来るかしら』と言われたら、そうしていたのだけれど。

「ノラが、お前がポケットに入れたのを見たと言っているんだ。」

「そんな!」

「そんな盗人だったとはな!気が抜けない奴が傍に居て欲しくない。クビだクビ!今すぐ出て行け!」

 バタン

 部屋の扉を閉められ、私は反論する間もなく追い出された。

 まぁ、第二王子であるオスカー様に反論なんてしていいのかも分からないけれど。

 って、これからどうすればいいの!?
王宮の仕事がしたくて、辺境からはるばるやってきて、やっと仕事にも慣れて侍女にもなれたのに。

 このまま実家に帰らないといけないのかしら…。
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