【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。

まりぃべる

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3. 第二王子の侍女

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 …抜擢っていうのかしら?それとも体の良い、左遷?

 第二王子付きの侍女は基本的に二人。

 一人目はノラ。
オスカー様が十三歳の頃から付いていると聞くけれど、もう一人はよく変わっている。
その度に他の部署から補充という形で変わるのだ。

 オスカー様は、気に入らない侍女だとすぐに辞めさせるらしい。
辞めさせられた子は、いつの間にか見なくなるからどうして担当が変わるのか聞けずじまいでとうとう私に話が回ってきてしまった。

 でも、せっかく任されたんだもの。しっかりやらなくちゃ。
そう思って、仕事をしていたここ一ヶ月。

 ノラは私より十歳ほど年上。年上だけれど、役職は一応同じ侍女のため、呼び捨てで呼ぶと決まっていた。


 そのノラが先ほどニヤニヤと笑っていた。
きっと、ノラのせいなのね!考えるとまたイライラとしてきたので、とりあえず気を落ち着けてから、侍女長の所へ行く事にした。
どうせ今すぐに行っても、侍女長もどこかで仕事をしている。今日は確か、仕事で必要な物の買い出しに行くと言っていたと思う。

 だから、少しだけ良いわよね?

 王族専用の棟から屋根のある廊下を通って王宮の本棟へと向かう途中には、庭園がある。
噴水があり、色とりどりの花がアーチ型の支柱に上手い具合に巻き付いて咲いている。
綺麗に草花や木も植わっていて、庭師がいろいろと世話をしているのを見たことがある。

 その奥にある、侍女見習いの時に一度、人が足りないからと駆り出された時に見つけた穴場へ行ってみようと思った。

 噴水の周りにはベンチもあるが、そこでは目に付きすぎる。その奥に、緑の葉がもこもこと生い茂った木が等間隔に並んで植えられている。

 その内の一つの木に、幹にもたれて座った。
何も敷かずに座るなんて淑女らしからぬ行為ではあるけれど、何となく領地にいた頃を思い出してそうしたのだ。

 首のあたりで紐で一つに縛った私の髪を心地よい風がくすぐっていく。

「あーあ。これからどうしよう。他の仕事、与えてもらえるかしら。」

 心地よい風とは裏腹に、私の心はどんよりと曇り空。
私は、一人呟いた。
クビって言われたから、もう領地へ帰らないと行けないのか。せっかくここまで頑張ってきたのに。悔しい。そう思うと悔しくて涙が溢れてきた。


「与えてやろうか?」

 ふいに、頭の上から声がした。
誰もいないと思っていたから、驚いて上を見上げると、男の人が太い木の幹にもたれて足を伸ばし、こちらを見下ろしていた。
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