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群青騎士団入団編
27.媚薬
しおりを挟むマインラートがエリーアス様に迫り寄り、ぐっと胸倉をつかむ。粗野な振る舞いだが、彼がするとどこか品があった。穏やかなマインラートには似合わないはずなのに、どこか服従させられる色がある。私が感じたことは、エリーアス様も感じたのだろう、瞬間的には抵抗を見せたが、すぐさまその強い眼差しをマインラートに向けることを、目を閉じることで拒否した。
それからどこか諦めたように、マインラートがいれた紅茶に視線を向け、目を見開いた。
「ちょ……待ちなさい!」
どこか慌てた様子のエリーアス様に、マインラートもこちらを見た。今まさに、エリーアス様にと彼が注いで、恐ろしく真っ赤に染まった紅茶を飲む私を。かぱっと一気に流し込む。大丈夫、毒なら問題ない。ぐっと2人に親指を突き出すと、なぜか2人揃って顔を青くした。
「つ、通常の5倍は入っていたのに……」
「は……クンツ、君はいったい何をしているんだ!ぺっしなさい、ぺっ!」
呆然としたマインラートのつぶやきに、さらに顔を青ざめたエリーアス様が、ふらつきながら近づいてきて、私の顎を強く掴む。痛さに思わず口を開くと、エリーアス様の男性的でありながら、節があまり目立たない指が2本、遠慮なく喉に押し込まれた。
あっ、エリーアス様。そんなこと、したら……っ。
「っ~~~!!喉を指で犯されて、気持ちよくなってないで、さっさと吐きなさい!」
吐かせたいのは重々に承知していたが、そんな無遠慮にぐぽぐぽ指を差し込まれたら、気持ちよくなってしまう。イチモツやユストゥスの舌と違って、気道が完全に塞がれないのもいい。
ひゅーっと喉を鳴らしながら、私は背筋を震わせた。気持ちよくてエリーアス様の腕を掴んで、のどのおくの、わたしが、きもちいいところを、指で擦ってもらう。エリーアス様の頬が引くついた。
「君ね……!」
「水分を取らせましょう。薄めれば多少、違います」
水差しに水を入れてきたマインラートの言葉に、エリーアス様の指が引き抜かれてしまう。それを残念に思う間もなく、水差しのを口元に押し付けられた。薄く開いた唇を割られ、喉に水を流し込まれる。ごきゅごきゅ飲み干すと、再度水をなみなみと注がれた水差しを傾けられた。
合計で三回程それを繰り返され、私の腹が水分でたぷたぷになってしまった。
「媚薬といったが、そんなに飲んで、クンツに影響はないのですか!」
「エリーに、そんな体調が悪くなるものを、私が!飲ませようとするわけないでしょう!少し素直になって、性感帯が敏感になる程度です!」
「それは適量を服用した場合でしょう?!クンツは、さっき自分で飲んだ分もあります!通常の6倍以上は、どんな症状が出るのですか、わが君!」
「そこまで知らないよ!エリーにだって、そんなに飲ませるつもりはなかったし!」
「な……あなたがお入れになったのでしょう?!」
「僕の騎士が、子熊にばかり構うから、手が滑っただけだ!」
ぎゃあぎゃあと主従で揃ってうるさい。くらりとふらつく頭を手で押さえ、テーブルに手をつく。身体をめぐる血液がゴーッと耳鳴りのように聞こえてくるようだった。胸もドキドキして、うるさい。ふと、ユストゥスを思い出した。あの、先ほどまで私の中に入っていた。太く長いモノ。あれが欲しい。でもここにはそれがない。……致し方ない。
いまだに怒鳴りあっている2人に近づいて、私はマインラートの胴を掴むと、ベッドにぽーんと投げた。力の制御はまだ利く。よかった。
愕然とした様子のエリーアス様に私はにっこりと微笑みかけ、ベッドに上がる。投げられて目を白黒させていたマインラートは、伸し掛かる私に目を止めると、びくっと震えた。怯えが見て取れる。なぜそうも怖がるかわからないが、私はマインラートにも微笑みかけた。
「ヒッ」
彼が身に着けていた、奴隷服のボトムスに手をかけて、一気に引き下ろす。ちゃりっとポケットから音がしたので引き出してみれば、いくつかの鍵の束だった。……ふむ。いらないなこれは。
ボトムスと下着とまとめて床に投げ捨て、縮こまった、平静時でも大きいマインラートの性器を手に取る。彼のおちんぽはマインラートの見た目と違って、成長させれば彼自身のへそまで先端がつくほど大きくなる。それを私はぱくんと咥えた。
手淫も口淫も、まったくもって得意ではないし、あなでしゃぶったほうがいいのだろうが、私は身体の中で、ほかにもおちんぽを刺激するのに、良い場所を持っている。唾液を溜めて、なるべく歯を立てないように、口の中でじゅぶじゅぶと、マインラートの性器をなぶり始めた。ときおり喉奥まで突っ込んで、きゅうっと先端を締め付ける。マインラートに前髪を掴まれて引っ張られるが、その程度で私は止まらない。
エリーアス様もよろよろと近づいてきて、私の肩を掴むが、普段より力が篭っていない。無視しても問題ないレベルだ。
「く……っこの、エリー!これをどうにかしてくれ!」
「ク、クンツ?やめなさい。少し話し合おう」
はなし?それはおちんぽを勃てたあとでも、できることだ。エリーアス様の制止を聞き流して、私はマインラートの性器を口でなぶった。んっ、おいしくなってきたぁ……。
喉奥で先端を締め付けて、抜き差しを繰り返し、手の中でやんわりと陰嚢を揉みこむ。直接的な刺激に、息をつめたマインラートが腰を揺らめかせ始めた。見上げれば悔しそうに私を見下ろしている。ふふふ……楽しくなってきた。
「『止めなさい』!」
「!」
エリーアス様の魔力を伴った音声に、私の身体が、ぐぐぐっと動きが鈍くなる。だが、エリーアス様の調子もよろしくないのか、完全に私の動きを止めるに至らない。満足いくまで舐めれなかったことは心残りだが、半分以上は勃起している。これならたぶん、中折れすることはないだろう。
じゅぶっと汁をすすりながら引き抜くと、泥の中で歩いているような、倦怠感を感じながら四つん這いで這って、起き上がりかけたマインラートの背後に回り、腕を掴んで再度引き倒す。太ももの下に手を押し込み体重をかけて、動けないように抑え込んだ。
「なっなにがしたいんだ、こいつは!」
マインラートは足をばたつかせるが、上半身を私に抑え込まれて、抜け出せそうにない。
さあどうぞ、エリーアス様。おいしいおちんぽ、準備できました!
そう意図を込めてエリーアス様を見やると、エリーアス様は驚愕の面持ちで、私を見やった。え、いいの?と言わんばかりの表情だ。大丈夫だエリーアス様。はやく召し上がってください。
「……わが君、クンツは、私のために、おちんぽを用意してくれた、みたいです」
私が言いたいことを十分に理解して、エリーアス様がそう恐る恐る告げた。少しも違わず、喋らない私の気持ちを代弁してくれるエリーアス様に、嬉しくなってしまう。私にユストゥスのような尾があれば、ぶんぶんと激しく振られていただろう。
エリーアス様は、ねっとりとマインラートの身体を見やって、熱い吐息を漏らした。私が投げ捨てた衣服の中から、鍵の束を取り出す。
「私も、あなたが欲しくなりました。昨日からいただいておりませんし、どうか私に情けを恵んでください」
「いや、待て。エリー。エリーアス、お前……」
青ざめたマインラートの牽制は、何の役にも立たなかった。エリーアス様は白シャツにスラックスというラフでありながら、品位を損なわない服装をしていたが、かちゃかちゃとベルトを外し、下着ごとスラックスを引き下ろす。
私はそれをとろんと蕩けた瞳で見守った。下着の下は素肌ではなく、さらに何かを身に着けていた。エリーアス様は鍵の一つを使い、腰に巻き付いていたベルトを外す。太ももやふくらはぎには、赤い線が走っていた。先ほどディー先輩にもあった、縄の痕だ。陰茎は、何かの金属で覆われていて、その姿を見ることはできない。
「んっ、っぁ、ああっ……」
下着を下げるのと同じ動作でエリーアス様は、ソレを後孔から引き抜いて見せた。ぶるぶると震える、太く長く黒い、性器を模した、物体が、エリーアス様からのおまんこからぬぷぅ……っと抜け出てくる。どれだけ長い間入れてあったのか、ほかほかと湯気が立つ。それをごとんと床に投げ捨てた。
ぎし……と音を立てて、エリーアス様がベッドに上がってくる。
「わが君。見てください。私は、間違いなく、すべてがあなたのモノです」
エリーアス様は足を開くと、垂れ下がった陰嚢をすくい上げ、長時間の蹂躙で、さすがにぽってりと熱を持ったアナルを、マインラートに見せつけた。それにマインラートは鼻で笑う。
「白々しいことを。エリー、あなたはいくら身体を凌辱されていても堕ちないことを、僕は知っている。その研ぎ澄まされた牙は折れない。……僕のものにはならない」
ぎりっと悔しそうに歯を食いしばるマインラートに、エリーアス様が跨った。
「いいえ。あなたのものです。わが君。わが剣は、あのときに誓ったまま、あなた様に捧げられている」
「っ……」
顔を逸らしたマインラートに苦笑し、エリーアス様は私が育てたおちんぽを、ゆっくりとその体内に飲み込んだ。
「それ、より、カインザート、さま……ちかごろ、なにか、されているようですが、っん……あまり、おいたは、なされません、よう……」
「お前の中では、いつまで僕は、子供なんだ」
「もうし、あっわけ……ありませ……っ」
はっはっ、と呼吸を乱して、エリーアス様は腰を上下に揺らめかせる。私の目は、おいしそうにおまんこに舐め回されている、陰茎にくぎ付けだった。ああ、私も食べたい。……ユストゥス。どうして、あいつは、ここにいないんだ。
どうしても奥がむずむずして我慢ができない。マインラートを拘束するために、体重をかけていた身体を動かして退くと、2人の性交を眺めながら、私はベルトを外して、股の間に手を差し入れた。ぴんと勃ったペニスは眼中になく、目的はその奥にある。
ちゅぷっと指を差し込めば、魔肛はたやすく私の指を受け入れた。すぐに引き抜いて舐めしゃぶる。……すこし、ユストゥスのあじが、する気がする。また指を差し入れて、ぐちゅぐちゅとかき回した。私が退いたおかげで自由になったマインラートは、エリーアス様の腰を掴んで、がつがつと突き上げている。
「あっ、あんっ!きもち、ぃっ!わが君、ああっおしたい、お慕いして、おりますっ」
「嘘しか、言わない口は、バルタザールに、封じてもらえばいいのにっ」
マインラートがエリーアス様の口に指をねじ込んで、舌を引きずり出して爪を立てた。それにエリーアス様は目を細めて上半身を倒す。身体を密着させながら、きれいな顔にきれいな顔が、重なった。きす、きす……いいなぁ……。
私は指を3本おまんこに咥えさせながら、口寂しく自分の唇を、もう片方の手の指で、ふにふにと揉む。そのあとの口づけが落ちてこないことを、悲しく思った。
「っイく、っイキ、ますっ!ぉまんこ、っで、イッちゃ……っ!」
はふはふと呼吸を乱して何度も口づけしながら、エリーアス様はマインラートを求めた。眉間にしわを寄せたマインラートは、浅ましく淫らに乱れてみせるエリーアス様を切なそうに見つめて、後頭部に手を回すとかき乱すように、強く抱き締めながら突き上げた。
「んんんっ!!」
びくびくとエリーアス様が震える。そのままぐったりとマインラートにもたれ掛かった。マインラートはエリーアス様を押しのけると、一度剛直を引き抜いて、ベッドにうつ伏せに押し倒した。ぬるぬると私が育てたより大きく太さのあるおちんぽをエリーアス様の尻に押し付けると、再度ぐぷぷ、と差し入れる。そしてエリーアス様の髪を掴んだ。
「しおらしい振りをして、僕よりあの子熊の方が好きなくせにっ」
「ぁぁああっ!っだめっ!あんっ!」
ベッドにエリーアス様の頭を押し付けながら、マインラートは腰を振るう。バチュ!バチュ!と濡れた濁音がぶつかり合う音が響く。
「ぃいち、ばんはっ!あなた、っです!」
「黙れ!」
「ひぃああっ!なか、なかっ入ってるぅ……っ!いっ!」
がぶりとエリーアス様のうなじに噛みついて、マインラートはぺったりとくっつけた腰をゆすった。ベッドに押し付けられて腹がつぶれて、その状態でごりごりと最奥を凶器で擦られるのだ。とても……気持ちいいに違いない。
マインラートは腰を震わせて、エリーアス様の中に精を放った。執着心を示すようにその麗しい身体に抱き着いて、呼吸を整え始める。精を受け入れたエリーアス様は、身体をよじってゆっくりとマインラートの頭を撫でた。
「わが君。わがきみ……」
身体をかがめて愛おしそうに、何度も頬や額に口づけを落とした。それをマインラートは鬱陶しそうに払う。どこか不貞腐れている表情は、マインラートの表情らしくないものだった。ゆっくりと引き抜くと、マインラートは前髪を書き上げ、胡坐をかいて肩を竦める。
「それで、エリーはどうしたいの」
マインラートは軽く目を伏せて、どこか敗北を認めるような口調でそう漏らした。そんなマインラートに、身体を起こしたエリーアス様は膝立ちで抱き締めながら、そっと髪に口づけを落とした。
「ふふふ……。私の全てはあなたのモノですカインザート様。それにプラスしてペットを飼うぐらいは、良いでしょう。あなたのモノが増えるだけです」
「狼と子熊を飼うの?」
「狼はすでにあなたの子飼いでしょう。獅子も躾ましたね。私は子熊だけで十分です。ですがお伝えした通り、現王宮と事を構えるような無茶は、なさいませんよう」
「……どこまで知っているんだエリー」
「あなたの事であれば、なんでも」
首に腕を回してうっとりと顔を寄せるエリーアス様に、マインラートはため息をついた。エリーアス様の腰に手を回して、2人はしっとりと口づけを交わす。
「何も知らないくせに。口だけは達者ですねエリーアス。……私のエリー」
「おや、そうかな。それでマインラート。アレは僕にくれるために持ってきたのだろう、食べていいかい?」
「あげませんよ。あなたの雄を挫くために、ユストゥスから借りてきたのに、全てが狂った。それもこれもクンツくんのせいですがね」
エリーアス様とマインラートは、そこで私に視線を向けた。そのころには、私は前後不覚になって、ただただあなを、ぐずぐずに蕩けたおまんこを指でかき回していた。半分も勃っていないペニスは、つうっと透明な粘液を滴らせて、指でかき回す際の揺れに合わせて揺れている。
「入れたいなあ……」
ぺろりと舌なめずりをしたエリーアス様は、四つん這いで近づいてくると、私の頬を撫でた。その動作に私はぼんやりと顔を上げる。
「ああ、トンでるね。これならわざわざ魔法で忘却させなくても、ここでのことは忘れてそうだ。……ねえマインラート。僕がクンツに入れるから、その僕に入れるのはどう?君の望み通り、僕の雄を雌に変えられるよ」
「ただあなたが複数人で、姦淫したいだけでしょう。……まあ、トンでるなら、クンツくんには、それほどトラウマにもならないですかね」
少し悩んだそぶりを見せたマインラートだったが、エリーアス様は、そんな彼を気にせず、鍵の束から先ほどとは違うカギを手に取り、自分の股間についた、貞操帯の鍵を外した。
「ン……」
ペニスについていた細かい部品を外して、ずるりと陰茎の先端の溝に差し入れていた、細い棒を引き抜く。凌辱された尿道は真っ赤になって、くぱくぱと中の肉を覗かせた。萎えていたモノは、みるみるうちに力を取り戻して反り返る。
「根本は外さないのですか」
エリーアス様の背後から抱き着いたマインラートが、ペニスと陰嚢の付け根の付け根にあるリングを、そっとなぞる。
「んっ……そこ取ったら、中に出してしまうからね。さあクンツ、チンカス舐めて。地下に来てから洗ってないから、匂うかもだけど」
ぺちぺちとエリーアス様のおちんぽで、頬を叩かれた。わかった舐める。ツンとする刺激臭に顔をしかめながら、私はぴちゃぴちゃと舐めて清めていった。ある程度きれいになったところで、肩をトンと押される。それだけで私はあお向けに倒れた。
膝で引っかかっていた服をはぎ取られ、腰の後ろにはクッションが押し込まれて高さを調整された。んん?足の間にエリーアス様が膝立ちで立った。ぼけっと見上げたまま、私は口を動かすが、音は何も出なかった。
「うん?……まあいっか」
エリーアス様は、私の口に指を差し入れて舌を引きずり出すと、消音魔法の魔法印を、器用に壊さないまま引き剥がした。そしてそれをぺいっと天井に投げつける。天井には、もう一つ別の魔法印が張り付いていた。
「静かでよかったのに。クンツくんの咆哮、可愛いんですけど、耳元で吠えられるからうるさいんですよね」
「ああ、奴隷には不評だよね。ユストゥスは熊っぽくて喜んでるみたいだけど。それで……どうしたのクンツ、喋っていいよ」
「あろ、あろ、えいーあすさま、こじゅくり、ひうの?」
舌ったらずどころではない。全然ろれつが回らなかった。頭が上げれられず、ぼふんと頭をついて天井を見上げる。
「そうだよ。これから子作りしようねえ」
エリーアス様はつんつんと私の後孔を、切っ先でつつく。私はゆっくりと頭を振った。どこか現実感がないが、一応否定しないと。
「ひんじゃう……」
「大丈夫。中に出さないから、死なないよ。そうだ、クンツ。中に出されたくなかったら、『赤ちゃんほしいから、中に出して、孕ませて』って言ってみて」
「??」
その相反する言葉に、ただでさえ薬で知能が低くなった私の頭では、理解できなかった。「……えげつないことを」とエリーアス様の後ろで、マインラートがつぶやいている。
「らしたら、らめ」
「うん。出されたくないんだよね?おまんこの中で、びゅーびゅーざぁめん吐き出されたくなかったら、自分で広げて、言って?」
「……こりぇも、ゆすとーすには、ないひょ?」
「そう今回も内緒。話したら、あの狼は、他所にやってしまうよ」
……。ユストゥスは私の狼だが、エリーアス様は私からユストゥスを、取り上げてしまうつもりだ。それは阻止しなければいけない。あの狼が外に出されたら、可哀想だ。私が守ってやらないと。大丈夫。黙ることは得意だ。……ベッカーには話してしまったが、彼のことは信用している。あの人はきっと、私を裏切らない。
こくんと頷くと、私は自分で自分の足を抱えて、エリーアス様に差し出した。
「えいーあすさま、あかひゃん、くらはい。なかにらして、はらませて、くらはい」
怖さに涙が浮かぶ。肌が総毛立つ。身体がぶるぶる震えるのが止まらない。ひくひくと横隔膜がひきつる。そんな私にエリーアス様は覆いかぶさると、ずっぷりと挿入してきた。
ぽろっと涙が溢れる。私の頬をエリーアス様は優しくなでて、涙を舌で舐めとって口づけを落とした。その瞳はギラギラとしていて、私はひっく、と喉を震わす。エリーアス様には、悪魔の尾と角が生えててもおかしくなさそうだった。
「ほら、足は持たなくていいから、抱き着いて、君から欲しがってるみたいに」
「ぅうー……えいーあすさまっ」
ぎゅうっとその背に手を回して抱き着く。ぐちゅっとおちんぽに絡みつく媚肉は、魔力を受けて、熱くなってきた。ぐうっとエリーアス様が腰をスライドさせて、奥まで入ってくる。
「ひっ、あっ、あっ!」
こつっと結腸のドアを叩かれただけで、私は硬直した。途端、しゅわっと私の萎えた陰茎から黄色の液体が漏れ出す。さっき水を飲みすぎたせいで、止まらない……っ。
「あー……漏らしちゃったか。堪んないなあ。かぁーわいいっ。ん、おしっこは、魔力あんまり篭らないんだね。僕もクンツに出したくなったら、おしっこ入れちゃおっかな」
「ひぃっあっあかひゃん、いああっ」
溢れ出す黄色の体液をエリーアス様は軽く舐めとり、笑いながら突き上げ始めた。その圧迫感に膀胱を刺激されて、ぷしゅっぷしゅっと小水が飛ぶ。怖いのに、気持ちよくて、頭が混乱していく。
「あ、悪趣味ですよエリー……」
ドン引きしているマインラートに、エリーアス様は艶やかに笑う。それから自分の尻に手をかけて、くにっとマインラートに向けて、あなを広げて見せた。
「マインラート。僕にいーっぱい種付けして、孕ませて?」
「っ……人の気も知らないで……!」
「ひああっ!」
ぎりっと奥歯を噛んだマインラートは、エリーアス様のアナルに、一気に自分の陰茎を押し込んだ。その衝撃で私も揺さぶられて悲鳴を上げる。マインラートがエリーアス様の髪を掴んで引き上げた。
抱き着けと言われたが、腕に力が入らなくてついていけない。腰をうねらせるエリーアス様はマインラートと視線を交差させると、そのまま舌を絡ませあって口づけを交わした。そのままマインラートは突き上げてくるし、エリーアス様も合わせて腰を揺らすから堪らない。
数分と持たずに、私の意識は闇に沈んだ。
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