83 / 94
第三章:ウィリアム邸でのひだまり家族 編
22:ユリウスの看病
しおりを挟む
朝、リュカはハワードと共に、いつもと同じようにユリウスたちの寝室前まで歩いている途中である。
「リュカ様、今日は恐らく……」
ハワードはユリウスが風邪であると事前に伝えていたが、それでもリュカはここへ来ることを選んだ。
寝室の扉のすぐ前には、リュカが訪れるということをユアンより伝え聞いていたノアが既に立っている。
その姿を目撃したとき、リュカはノアの元へと駆け寄った。
「父さま、風邪なの?」
「はい、ですので今日はユリウス様とお部屋で一緒に食事を取る予定です。申し訳ありません、リュカ様」
リュカは、その言葉にしゅんとなる。
そして一歩近づき、上目遣いでノアを見つめた。
「……じゃあ、ぎゅっとして」
それはリュカらしい要望であり、ノアは少ししゃがんで優しく語りかけるような声で伝える。
「リュカ様、申し訳ありません。ユリウス様と長く一緒におりましたので、そうすると風邪をうつしてしまうかもしれません」
そう告げても、リュカは小さく首を横に振った。
「……ノア」
小さな手が、ノアに向かって伸ばされる。
これを拒むことなど出来る筈がない。
ちらりとハワードを見ると視線を合わせて頷いた。
「リュカ様の体調は、私が責任をもって管理します」
その一言に背中を押され、ノアは跪いてリュカをそっと抱きしめる。
小さな身体からは、ほんのりとした体温が服越しに伝わった。
「寂しい思いをさせて、申し訳ありません」
「うん……」
「明日は、一緒に食べまししょうね」
「約束だからね」
「はい、勿論です。約束です」
その言葉に、ようやく安堵した素振りを見せる。
「父さまは、大丈夫?」
「軽い風邪とのことですので、きっと明日には元気になられますよ」
リュカはそれを聞いて、こくりと頷く。
「……父さまに、お大事にって伝えといて」
「はい、ユリウス様に必ずお伝えします」
「うん」
もう一度そっと抱きしめた後、身体を離す。
「じゃあね、ノア」
小さな足音が遠ざかっていくのを見送りながら、ノアは静かに寝室へと戻る。
部屋に戻るとユリウスは薄く目を開け、かすかに熱を帯びた顔でノアのことを見つめていた。
「……戻ったか」
「はい、ユリウス様、汗を拭きますね」
「あぁ、頼む。手間をかけさせてすまないな」
上質な麻布を冷水が入った銀製の器に浸し、丁寧に絞って額へとのせる。
そして、顔や首筋の汗を優しく拭いた後に先程のことを伝えた。
「リュカ様も心配しておられましたよ、お大事にと言っておられました」
「……そうか、その対応までさせてすまないな」
二人は穏やかに微笑みを交わす。
昼過ぎ、ユアンが食事を載せた銀のトレーを運んでくると、ノアは受け取ったものをサイドテーブルへと優しく置く。
二つの木製の椀には、澄んだ鶏のスープと柔らかなパン粥が温かさを保ったまま盛られている。
隣には、蜂蜜を溶かしたぬるま湯が添えられていた。
「ユリウス様、起き上がれますか?」
ユリウスは上体をゆっくりと起こし、少し身体を引き寄せるようにしてベッドの背にもたれかかる。
体調はまだ万全ではないものの、その様子は安定していた。
「……良い香りがするな」
木製のスプーンを手にしたノアは、湯気が立つスープをすくってユリウスの口元へと運ぶ。
スプーンが触れそうになるほどに近づくと、少しだけ照れたように唇を開いた。
「それでは、煎じ薬の準備をしますね」
癒し草を煎じた薬湯を飲み終えた後、ユリウスは再びベッドへと横になる。
「恋人に看病をされるというのは、良いものだな」
自身の食事も終えたノアは椅子に戻って腰掛け、麻布を水で湿らせて優しく絞る。
それを折りたたんでいると、不意にユリウスが口を開いた。
「リュカが最近、ハインリヒ伯爵へと手紙を書いているだろう?」
「えぇ、そうですね。余り、良い返事は貰えていないようですが……」
「私はずっと、ハインリヒ伯爵に不当に理不尽な怒りをぶつけられていると思っていた」
淡々と語られたその言葉には、過去に対する後悔の色がある。
「けれど私は結局、彼女に対しての本当の心がなかった。亡くなった後にも泣くことさえ出来なかった。心の底から、彼女を愛するということがないままだった」
遠い記憶に向けられた視線は虚ろだった。
「ハインリヒ伯爵とは、出来れば和解したい」
ユリウスはそう呟き、視線を天井に向ける。
それには個人的な思いだけでなく、ある思惑もあった。
ハインリヒ伯爵は南部に特に強く影響力を持ち、それだけではなく、国外の人間との交流も盛んに行っている外交にも強い人物である。
今後のことを考えると、味方にしておきたかった。
ノアはしばらく黙って耳を傾けていたが、ふと目を伏せて小さく呟くように答える。
「ユリウス様がもし、本当の愛を見つけていたのなら、俺に声を掛けようとすることもなかったでしょうね」
「……けれど、そうはならなかった」
酒場の息子と、名門伯爵家の当主。
交わるはずのなかった二人が、こうして同じ時間を過ごしていること自体が、奇跡のようなものだった。
「今はゆっくり休んでくださいね、ユリウス様」
ノアはそう言って、手にした布をもう一度水で湿らせる。
やさしく絞ってから、そっとユリウスの額へと載せた。
「……冷たさが、丁度良い」
ユリウスは目を閉じ、その心地よさに身を委ねる。
沈黙の中、窓の外では小鳥がさえずり木々が穏やかな風に揺れていた。
穏やかな時間が、二人の間で流れていく。
翌朝、薄曇りの空に朝陽が差し始めた頃。
静かな室内に入ってきたのは、白衣の医師だった。
顧問医であるフロイドは手慣れた様子でユリウスの体温や脈を確認し、簡単な問診を終えると穏やかな笑みを浮かべておもむろに頷く。
「熱も下がっていますね。もう、大丈夫でしょう」
そう言い残して、フロイドは部屋を後にした。
「ノア、膝を貸してくれないか」
「膝、ですか?」
「あぁ、それを枕代わりにしたい」
ベッド上に乗ったノアが足を崩しながら座ると、ユリウスはその膝にそっと頭を預ける。
「俺の膝は、かたいでしょう?」
プラチナブロンドの髪を撫でながら、くすりと笑う。
「この膝は、問題なく心地良い」
そうして暫く時間が過ぎると、その静けさは突然のドア越しに伝わるノック音によって破られた。
部屋の扉をユアンが開けると、勢いよく入ってきたのはハワードを伴ったリュカである。
小さな足音がとたとたと近づき、ベッド上で恋人に甘えている父の姿を目撃する。
「父さま、ノアのこと返して」
リュカの頬はぷくっと膨れてわずかに赤くなっている。
一目でご機嫌斜めだと分かる姿だ。
父であるユリウスは少しだけ口元を引き締め、神妙な顔を作って言った。
「父は、まだ具合が悪い」
「嘘つき」
そう言っただけではリュカの怒りは収まらず、小さな手でユリウスの服の袖をぎゅっと引っ張る。
「ユアンから元気になったって聞いたからね」
その言葉に、ユリウスが真面目な顔を崩さずに言う。
「リュカ、まず、ノアは父のものだ」
「……むむ、むむむむ」
小さな口元は必死に抗議をしようと、言葉にならない音を繰り返す。
「リュカ様、もう暫くしたら一緒に行きましょうね」
「……うん」
傍に来たリュカの髪を、ノアは優しく撫でる。
「父さま、そろそろどいて」
ユアンは、ユリウスたちのやり取りを見つめながら小さなため息をつく。
「……父さまの、甘えん坊」
「リュカ、恋人と仲が良いということは大事なことだ」
ユリウスがそう告げたあと、リュカは何かを訴えてくるような視線をノアへと向ける。
そのまっすぐな瞳に、どう返すべきか分からず思わず視線を落としてしまう。
「リュカ様、もう少しだけ待っていてくださいね」
微笑もうとしたその顔には、ほんのわずかに気恥ずかしさが滲んでいた。
そんな家族の朝に、カーテンの隙間から差し込む陽光が優しく降り注いだ。
「リュカ様、今日は恐らく……」
ハワードはユリウスが風邪であると事前に伝えていたが、それでもリュカはここへ来ることを選んだ。
寝室の扉のすぐ前には、リュカが訪れるということをユアンより伝え聞いていたノアが既に立っている。
その姿を目撃したとき、リュカはノアの元へと駆け寄った。
「父さま、風邪なの?」
「はい、ですので今日はユリウス様とお部屋で一緒に食事を取る予定です。申し訳ありません、リュカ様」
リュカは、その言葉にしゅんとなる。
そして一歩近づき、上目遣いでノアを見つめた。
「……じゃあ、ぎゅっとして」
それはリュカらしい要望であり、ノアは少ししゃがんで優しく語りかけるような声で伝える。
「リュカ様、申し訳ありません。ユリウス様と長く一緒におりましたので、そうすると風邪をうつしてしまうかもしれません」
そう告げても、リュカは小さく首を横に振った。
「……ノア」
小さな手が、ノアに向かって伸ばされる。
これを拒むことなど出来る筈がない。
ちらりとハワードを見ると視線を合わせて頷いた。
「リュカ様の体調は、私が責任をもって管理します」
その一言に背中を押され、ノアは跪いてリュカをそっと抱きしめる。
小さな身体からは、ほんのりとした体温が服越しに伝わった。
「寂しい思いをさせて、申し訳ありません」
「うん……」
「明日は、一緒に食べまししょうね」
「約束だからね」
「はい、勿論です。約束です」
その言葉に、ようやく安堵した素振りを見せる。
「父さまは、大丈夫?」
「軽い風邪とのことですので、きっと明日には元気になられますよ」
リュカはそれを聞いて、こくりと頷く。
「……父さまに、お大事にって伝えといて」
「はい、ユリウス様に必ずお伝えします」
「うん」
もう一度そっと抱きしめた後、身体を離す。
「じゃあね、ノア」
小さな足音が遠ざかっていくのを見送りながら、ノアは静かに寝室へと戻る。
部屋に戻るとユリウスは薄く目を開け、かすかに熱を帯びた顔でノアのことを見つめていた。
「……戻ったか」
「はい、ユリウス様、汗を拭きますね」
「あぁ、頼む。手間をかけさせてすまないな」
上質な麻布を冷水が入った銀製の器に浸し、丁寧に絞って額へとのせる。
そして、顔や首筋の汗を優しく拭いた後に先程のことを伝えた。
「リュカ様も心配しておられましたよ、お大事にと言っておられました」
「……そうか、その対応までさせてすまないな」
二人は穏やかに微笑みを交わす。
昼過ぎ、ユアンが食事を載せた銀のトレーを運んでくると、ノアは受け取ったものをサイドテーブルへと優しく置く。
二つの木製の椀には、澄んだ鶏のスープと柔らかなパン粥が温かさを保ったまま盛られている。
隣には、蜂蜜を溶かしたぬるま湯が添えられていた。
「ユリウス様、起き上がれますか?」
ユリウスは上体をゆっくりと起こし、少し身体を引き寄せるようにしてベッドの背にもたれかかる。
体調はまだ万全ではないものの、その様子は安定していた。
「……良い香りがするな」
木製のスプーンを手にしたノアは、湯気が立つスープをすくってユリウスの口元へと運ぶ。
スプーンが触れそうになるほどに近づくと、少しだけ照れたように唇を開いた。
「それでは、煎じ薬の準備をしますね」
癒し草を煎じた薬湯を飲み終えた後、ユリウスは再びベッドへと横になる。
「恋人に看病をされるというのは、良いものだな」
自身の食事も終えたノアは椅子に戻って腰掛け、麻布を水で湿らせて優しく絞る。
それを折りたたんでいると、不意にユリウスが口を開いた。
「リュカが最近、ハインリヒ伯爵へと手紙を書いているだろう?」
「えぇ、そうですね。余り、良い返事は貰えていないようですが……」
「私はずっと、ハインリヒ伯爵に不当に理不尽な怒りをぶつけられていると思っていた」
淡々と語られたその言葉には、過去に対する後悔の色がある。
「けれど私は結局、彼女に対しての本当の心がなかった。亡くなった後にも泣くことさえ出来なかった。心の底から、彼女を愛するということがないままだった」
遠い記憶に向けられた視線は虚ろだった。
「ハインリヒ伯爵とは、出来れば和解したい」
ユリウスはそう呟き、視線を天井に向ける。
それには個人的な思いだけでなく、ある思惑もあった。
ハインリヒ伯爵は南部に特に強く影響力を持ち、それだけではなく、国外の人間との交流も盛んに行っている外交にも強い人物である。
今後のことを考えると、味方にしておきたかった。
ノアはしばらく黙って耳を傾けていたが、ふと目を伏せて小さく呟くように答える。
「ユリウス様がもし、本当の愛を見つけていたのなら、俺に声を掛けようとすることもなかったでしょうね」
「……けれど、そうはならなかった」
酒場の息子と、名門伯爵家の当主。
交わるはずのなかった二人が、こうして同じ時間を過ごしていること自体が、奇跡のようなものだった。
「今はゆっくり休んでくださいね、ユリウス様」
ノアはそう言って、手にした布をもう一度水で湿らせる。
やさしく絞ってから、そっとユリウスの額へと載せた。
「……冷たさが、丁度良い」
ユリウスは目を閉じ、その心地よさに身を委ねる。
沈黙の中、窓の外では小鳥がさえずり木々が穏やかな風に揺れていた。
穏やかな時間が、二人の間で流れていく。
翌朝、薄曇りの空に朝陽が差し始めた頃。
静かな室内に入ってきたのは、白衣の医師だった。
顧問医であるフロイドは手慣れた様子でユリウスの体温や脈を確認し、簡単な問診を終えると穏やかな笑みを浮かべておもむろに頷く。
「熱も下がっていますね。もう、大丈夫でしょう」
そう言い残して、フロイドは部屋を後にした。
「ノア、膝を貸してくれないか」
「膝、ですか?」
「あぁ、それを枕代わりにしたい」
ベッド上に乗ったノアが足を崩しながら座ると、ユリウスはその膝にそっと頭を預ける。
「俺の膝は、かたいでしょう?」
プラチナブロンドの髪を撫でながら、くすりと笑う。
「この膝は、問題なく心地良い」
そうして暫く時間が過ぎると、その静けさは突然のドア越しに伝わるノック音によって破られた。
部屋の扉をユアンが開けると、勢いよく入ってきたのはハワードを伴ったリュカである。
小さな足音がとたとたと近づき、ベッド上で恋人に甘えている父の姿を目撃する。
「父さま、ノアのこと返して」
リュカの頬はぷくっと膨れてわずかに赤くなっている。
一目でご機嫌斜めだと分かる姿だ。
父であるユリウスは少しだけ口元を引き締め、神妙な顔を作って言った。
「父は、まだ具合が悪い」
「嘘つき」
そう言っただけではリュカの怒りは収まらず、小さな手でユリウスの服の袖をぎゅっと引っ張る。
「ユアンから元気になったって聞いたからね」
その言葉に、ユリウスが真面目な顔を崩さずに言う。
「リュカ、まず、ノアは父のものだ」
「……むむ、むむむむ」
小さな口元は必死に抗議をしようと、言葉にならない音を繰り返す。
「リュカ様、もう暫くしたら一緒に行きましょうね」
「……うん」
傍に来たリュカの髪を、ノアは優しく撫でる。
「父さま、そろそろどいて」
ユアンは、ユリウスたちのやり取りを見つめながら小さなため息をつく。
「……父さまの、甘えん坊」
「リュカ、恋人と仲が良いということは大事なことだ」
ユリウスがそう告げたあと、リュカは何かを訴えてくるような視線をノアへと向ける。
そのまっすぐな瞳に、どう返すべきか分からず思わず視線を落としてしまう。
「リュカ様、もう少しだけ待っていてくださいね」
微笑もうとしたその顔には、ほんのわずかに気恥ずかしさが滲んでいた。
そんな家族の朝に、カーテンの隙間から差し込む陽光が優しく降り注いだ。
21
あなたにおすすめの小説
狼領主は俺を抱いて眠りたい
明樹
BL
王都から遠く離れた辺境の地に、狼様と呼ばれる城主がいた。狼のように鋭い目つきの怖い顔で、他人が近寄ろう者なら威嚇する怖い人なのだそうだ。実際、街に買い物に来る城に仕える騎士や使用人達が「とても厳しく怖い方だ」とよく話している。そんな城主といろんな場所で出会い、ついには、なぜか城へ連れていかれる主人公のリオ。リオは一人で旅をしているのだが、それには複雑な理由があるようで…。
素敵な表紙は前作に引き続き、えか様に描いて頂いております。
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
2026/01/09 加筆修正終了
ぼくが風になるまえに――
まめ
BL
「フロル、君との婚約を解消したいっ! 俺が真に愛する人は、たったひとりなんだっ!」
学園祭の夜、愛する婚約者ダレンに、突然別れを告げられた少年フロル。
――ああ、来るべき時が来た。講堂での婚約解消宣言!異世界テンプレ来ちゃったよ。
精霊の血をひく一族に生まれ、やがては故郷の風と消える宿命を抱えたフロルの前世は、ラノベ好きのおとなしい青年だった。
「ダレンが急に変わったのは、魅了魔法ってやつのせいじゃないかな?」
異世界チートはできないけど、好きだった人の目を覚ますくらいはできたらいいな。
切なさと希望が交錯する、ただフロルがかわいそかわいいだけのお話。ハピエンです。
ダレン×フロル
どうぞよろしくお願いいたします。
ただの雑兵が、年上武士に溺愛された結果。
みどりのおおかみ
BL
「強情だな」
忠頼はぽつりと呟く。
「ならば、体に証を残す。どうしても嫌なら、自分の力で、逃げてみろ」
滅茶苦茶なことを言われているはずなのに、俺はぼんやりした頭で、全然別のことを思っていた。
――俺は、この声が、嫌いじゃねえ。
*******
雑兵の弥次郎は、なぜか急に、有力武士である、忠頼の寝所に呼ばれる。嫌々寝所に行く弥次郎だったが、なぜか忠頼は弥次郎を抱こうとはしなくて――。
やんちゃ系雑兵・弥次郎17歳と、不愛想&無口だがハイスぺ武士の忠頼28歳。
身分差を越えて、二人は惹かれ合う。
けれど二人は、どうしても避けられない、戦乱の濁流の中に、追い込まれていく。
※南北朝時代の話をベースにした、和風世界が舞台です。
※pixivに、作品のキャライラストを置いています。宜しければそちらもご覧ください。
https://www.pixiv.net/users/4499660
【キャラクター紹介】
●弥次郎
「戦場では武士も雑兵も、命の価値は皆平等なんじゃ、なかったのかよ? なんで命令一つで、寝所に連れてこられなきゃならねえんだ! 他人に思うようにされるくらいなら、死ぬほうがましだ!」
・十八歳。
・忠頼と共に、南波軍の雑兵として、既存権力に反旗を翻す。
・吊り目。髪も目も焦げ茶に近い。目鼻立ちははっきりしている。
・細身だが、すばしこい。槍を武器にしている。
・はねっかえりだが、本質は割と素直。
●忠頼
忠頼は、俺の耳元に、そっと唇を寄せる。
「お前がいなくなったら、どこまででも、捜しに行く」
地獄へでもな、と囁く声に、俺の全身が、ぞくりと震えた。
・二十八歳。
・父や祖父の代から、南波とは村ぐるみで深いかかわりがあったため、南波とともに戦うことを承諾。
・弓の名手。才能より、弛まぬ鍛錬によるところが大きい。
・感情の起伏が少なく、あまり笑わない。
・派手な顔立ちではないが、端正な配置の塩顔。
●南波
・弥次郎たちの頭。帝を戴き、帝を排除しようとする武士を退けさせ、帝の地位と安全を守ることを目指す。策士で、かつ人格者。
●源太
・医療兵として南波軍に従軍。弥次郎が、一番信頼する友。
●五郎兵衛
・雑兵。弥次郎の仲間。体が大きく、力も強い。
●孝太郎
・雑兵。弥次郎の仲間。頭がいい。
●庄吉
・雑兵。弥次郎の仲間。色白で、小さい。物腰が柔らかい。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる