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タイヤ交換
しおりを挟むタイヤ交換の日がやってきた。
こう言った作業とか出来る人は相手が喜ぶから、プラスポイントになるはずだ。
出来ないことより出来ることが多かったり知ってることが多いと、これもまたプラスポイントになるだろう。
キッカケはどこにあるかわからない。
積み重ねが相手の気持ちを揺るがす。
デイサービスの迎えの前に鍵を受け取ることにした。
私「竹田さん、昼休みにタイヤ交換するので鍵を借りますよ」
竹田「これです。よろしくお願いします」
朝のうちに竹田さんから車のカギを渡してもらい、デイサービスの送迎に向かった。
昼休憩の時に一気にタイヤを変えてしまう。
休憩10分前に竹田さんの車を駐車場の広い所に移動させて、後部座席に乗っているタイヤ4本を車外に降ろした。
そして昼休憩になった。
塩焼きそばを急いで食べて、駐車場へ向かった。
ジャッキアップしてナットを緩めて、タイヤを外そうとしたら、センターハブが固着して全く取れなかった。
「え?こんなことあるの?!」とかなり焦った。
すぐ交換が終わると思ったのに、タイヤが外れないなんてありえない!
どうするか悩んだ挙句、車屋に務めている友達に電話して聞いてみた。
私「もしもし?!タイヤ交換してるんだけど、ナット外してタイヤを外そうとしたら、ハブが固着してて取れないんだけど、どうするだ?」
車屋の友達「一つのナットを残してタイヤを内側から外へ蹴るしかないよ」
私「わかった!やってみる」
途中で施設の介護職員のカンフーマスターがやってきた。
カンフーマスター「どうしたんですか!?」
私「タイヤが外れないんですよ、内側から蹴ってみてもらえますか?!」
カンフーマスターが内側から蹴ったらはずれた。
さすが、カンフーマスター。
焦ったけどはずすことができてよかった。
私「ありがとうございます!」
カンフーマスター「いえいえー、誰の車ですか?」
私「竹田さんの車なんすよ」
カンフーマスター「おー、竹田さん」
4本とも無事交換を終えて、タイヤに空気を入れようと自転車のポンプで一生懸命空気を注入している最中に竹田さんがやってきた。
さすがにもう時代は電動ポンプの時代だ。
来年からは電動ポンプを買う事にする。
竹田「ありがとうございまーす」
私「この車1リットルあたりどれぐらい走ることができるんですか?」
竹田「リッター9キロくらいです」
軽自動車でリッター9ってだいぶ悪いような気がする。
私「ターボで車体重量が重いからそれでかもしれませんね」
それか竹田さんのアクセル全快が原因か。
私「交換終了ですわ」
竹田「ありがとうございました」
事務所に戻ると竹田さんは紫色の封筒にお金を入れて渡してくれた。
開けることなくとりあえず、リュックにしまって仕事に戻った。
特に夕方まで話をすることなく、仕事に追われて1日を終えた。
家に帰ってから竹田さんのくれた封筒を開けると、お金に付箋が貼ってあった。
今日はありがとうございました。
また冬にも交換お願いします。
なんと先行予約だった。
そのころには私と竹田さんはどうなっているのか。
さらに驚いたことにビール633ミリリットル2本のビール券が3枚も入っていた!
えー!なんだこれは!と驚いて、すぐに写真を撮り竹田さんと、ともさんとの3人のグループLINEに画像を載せて「こ・これは?!」と載せた。
ともさん「これは?」
私「今日のタイヤ交換でもらいました。恐縮でお礼を言いたくて、書き込みました。笑」
グットってやったLINEスタンプをともさんは送ってくれていた。
竹田「へっへっへー」と送って来た。
かわいい。
早速私は、スーパーにビールをもらいに行った。
私「この券使いたいんですけど」
店員さん「ビールだけではなく、ほかのお酒にも交換出来ますよ」
私「そうなんですか」
どれにしようか悩んだいたら、時間ばっかり過ぎたので、結局交換せずに家に帰った。
とりあえず、竹田さんたちとのグループLINEには迷って交換できませんでしたと書いておいた。
さらにInstagramに写真を載せて、ビール券をもらってスーパーに行ったけど他のお酒にも交換が可能らしいので悩んだ末、諦めたと載せた。
時間が経つとLINEの返事が来た。
竹田「毎日子供を寝かしつけたら一人で晩酌しています」
私「そおなんですか!」
竹田「晩酌のために働いています」
酒好きって事だ。
さらに、Instagramにコメントをくれて返事を書きさらにコメントをくれたので、驚いた。
いい1日だったなぁ。
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