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板金屋とのバトル
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この週は、竹田さんは歯医者へ行くそうだ。
定期健診みたいなことらしい。
施設のグループの病院にも歯科はあるのだが、腕の良し悪しはあるのかもしれない。
私は歯医者なんて、歯が痛くなった程度で行くくらいで、定期健診なんてしていない。
行ってみようかなぁ。
弁当作りの方だが、私はダシ巻き卵をつくれるようになった。
クックパッドをその都度見て、その日その日で料理をしている。
ただその場合、何も見ずに料理は出来ない。
習得したとは言えないわけだ。
私は日ごろから弁当を作るために料理を覚えて、少しずつ腕前を上げていた。
とんかつが作れるようになりたいと思ったら、必要材料を調べてスーパーへ。
ヒレ肉ブロックを買って、ヒレカツを作ってみる。
手順を頭に覚え込ませて、何も見なくても出来るようになるまで繰り返す。
3回くらい作れば慣れる。
いつか、竹田さんと一緒に暮らせたら、その本領を発揮する時が来る。
弁当を持って出勤。
朝の通勤で板金屋と竹田さんは、ほぼ同じルートを通って職場へやってくる。
通勤時の電話。
竹田「板金屋さんっぽい車が前を走ってるよ。わたしめっちゃあおってるけど(笑)」
私「職場で竹田さんに煽られましたーって言って来ると思うよ」
竹田「もうすぐ、施設に到着です。あれ?」
板金屋かと思われた車両は施設の前を、通過したらしい。
竹田「板金屋さんのとは違う、ほかの人の同じ車だったみたい」
私「うわぁー、竹田さん悪党~」
竹田「ごめんなさーい」
板金屋ドッキリ大作戦の時にする、話のネタがまた増えた。
長袖時期になってるので、竹田さんはディズニーで買った名前入りブレスレットをつけて仕事に来ている。
私はまだ半そでで仕事なので、付けてはいないのだが、そういうことをされるとうれしく感じる。
夕方に帰る時に、竹田さんが私に弁当箱を渡して自分の車に乗ろうとしたときに、板金屋がタイミングよく帰るために車に乗るところに鉢合わせてしまった。
竹田さんは何食わぬ顔で乗ったが、板金屋の視線を感じていたらしい。
車に乗って電話をかけると、「見られたかも?!」って言ってきた。
竹田さんとは電話で何か言われたときの対策を、考えながら帰っていた。
いい方法がすぐに思い浮かばず、どうする?どうする?で困惑していた。
私「明日、板金屋に何か言われた時になんて言おうかなぁ」
竹田「まさか、見られたかもしれないなんて~」
私「なかなか鋭いところを突いてくるんだよ」
竹田「例えば よっしー課長から何かをもらった→ナオ君が忘れて帰った→私がLINEした(忘れ物してますよ~)→ナオ君がまだ駐車場にいた→私が車まで持っていった みたいな感じはどお?(笑)」
私「天才だね、じゃあそれで!」
竹田「何か言われたら教えて」
私「オーケー。とりあえず今のところは何も言ってきてないから、今夜どうなるかだね」
翌日、板金屋に会っても、その件に関して一切聞かれることはなく、何も言われることはなかった。
どうやら気づいてなかったらしい。
竹田さんにLINEした。
私「どうやら気づいてないっぽい」
竹田「今後はもっと周りを見ないとね」
私「ドッキリ大作戦まで、絶対バレないようにしないと」
板金屋は私と竹田さんが付き合うことに期待していて、ちょくちょく昼休憩のときに聞いてくる。
板金屋「最近竹田さんとどうなんですかー?」
私「話すことすら無いですよー」
板金屋「飲み会の後とかも?」
私「そおですねぇー。そういえばこないだホームセンターで竹田さんが子供と若い彼氏と歩いてるのを見た」
板金屋「え?!そうなんですか?!どんな人だったんですか?」
私「角刈りが伸びた感じで背は俺より低かったかな?若かったぞ」
板金屋「え~、もしかしてそれって波多野さんなんじゃ?笑」
私「え!なんのことだ(笑)」
板金屋「僕をだますために架空の彼氏がいて、竹田さんと一緒に買い物行ってたのは波多野さんなんじゃないかなーと。笑」
私「何をおめでたいこといってるんだ」
板金屋「そういえば、最近竹田さん朝、誰かと電話してるみたいなんですよー」
私「ほお誰と電話しているんだ?」
板金屋「たぶん彼氏だと思いますよ。楽しそうに車から電話しながら降りてきたり、車内で話したりしてるんですよー」
私「保育園に電話してるとかじゃないのか?」
板金屋「そんな毎日保育園に電話しますー?」
私「じゃあ彼氏なのかもなあ~」
板金屋「僕の予想だと波多野さんなんじゃないかなーって思うんですよー」
私「なんでそうなるんだ。笑」
板金屋「だってそうに決まってるじゃないですかーお似合いだし。笑」
私「俺はデイサービス車両の準備してるから、そんな暇あるわけないだろう」
板金屋「ですよねえ~」
デイサービス車両を準備しているときに、電話で話しているのは私で間違いないのだ。
さすが板金屋、よく見ている。
定期健診みたいなことらしい。
施設のグループの病院にも歯科はあるのだが、腕の良し悪しはあるのかもしれない。
私は歯医者なんて、歯が痛くなった程度で行くくらいで、定期健診なんてしていない。
行ってみようかなぁ。
弁当作りの方だが、私はダシ巻き卵をつくれるようになった。
クックパッドをその都度見て、その日その日で料理をしている。
ただその場合、何も見ずに料理は出来ない。
習得したとは言えないわけだ。
私は日ごろから弁当を作るために料理を覚えて、少しずつ腕前を上げていた。
とんかつが作れるようになりたいと思ったら、必要材料を調べてスーパーへ。
ヒレ肉ブロックを買って、ヒレカツを作ってみる。
手順を頭に覚え込ませて、何も見なくても出来るようになるまで繰り返す。
3回くらい作れば慣れる。
いつか、竹田さんと一緒に暮らせたら、その本領を発揮する時が来る。
弁当を持って出勤。
朝の通勤で板金屋と竹田さんは、ほぼ同じルートを通って職場へやってくる。
通勤時の電話。
竹田「板金屋さんっぽい車が前を走ってるよ。わたしめっちゃあおってるけど(笑)」
私「職場で竹田さんに煽られましたーって言って来ると思うよ」
竹田「もうすぐ、施設に到着です。あれ?」
板金屋かと思われた車両は施設の前を、通過したらしい。
竹田「板金屋さんのとは違う、ほかの人の同じ車だったみたい」
私「うわぁー、竹田さん悪党~」
竹田「ごめんなさーい」
板金屋ドッキリ大作戦の時にする、話のネタがまた増えた。
長袖時期になってるので、竹田さんはディズニーで買った名前入りブレスレットをつけて仕事に来ている。
私はまだ半そでで仕事なので、付けてはいないのだが、そういうことをされるとうれしく感じる。
夕方に帰る時に、竹田さんが私に弁当箱を渡して自分の車に乗ろうとしたときに、板金屋がタイミングよく帰るために車に乗るところに鉢合わせてしまった。
竹田さんは何食わぬ顔で乗ったが、板金屋の視線を感じていたらしい。
車に乗って電話をかけると、「見られたかも?!」って言ってきた。
竹田さんとは電話で何か言われたときの対策を、考えながら帰っていた。
いい方法がすぐに思い浮かばず、どうする?どうする?で困惑していた。
私「明日、板金屋に何か言われた時になんて言おうかなぁ」
竹田「まさか、見られたかもしれないなんて~」
私「なかなか鋭いところを突いてくるんだよ」
竹田「例えば よっしー課長から何かをもらった→ナオ君が忘れて帰った→私がLINEした(忘れ物してますよ~)→ナオ君がまだ駐車場にいた→私が車まで持っていった みたいな感じはどお?(笑)」
私「天才だね、じゃあそれで!」
竹田「何か言われたら教えて」
私「オーケー。とりあえず今のところは何も言ってきてないから、今夜どうなるかだね」
翌日、板金屋に会っても、その件に関して一切聞かれることはなく、何も言われることはなかった。
どうやら気づいてなかったらしい。
竹田さんにLINEした。
私「どうやら気づいてないっぽい」
竹田「今後はもっと周りを見ないとね」
私「ドッキリ大作戦まで、絶対バレないようにしないと」
板金屋は私と竹田さんが付き合うことに期待していて、ちょくちょく昼休憩のときに聞いてくる。
板金屋「最近竹田さんとどうなんですかー?」
私「話すことすら無いですよー」
板金屋「飲み会の後とかも?」
私「そおですねぇー。そういえばこないだホームセンターで竹田さんが子供と若い彼氏と歩いてるのを見た」
板金屋「え?!そうなんですか?!どんな人だったんですか?」
私「角刈りが伸びた感じで背は俺より低かったかな?若かったぞ」
板金屋「え~、もしかしてそれって波多野さんなんじゃ?笑」
私「え!なんのことだ(笑)」
板金屋「僕をだますために架空の彼氏がいて、竹田さんと一緒に買い物行ってたのは波多野さんなんじゃないかなーと。笑」
私「何をおめでたいこといってるんだ」
板金屋「そういえば、最近竹田さん朝、誰かと電話してるみたいなんですよー」
私「ほお誰と電話しているんだ?」
板金屋「たぶん彼氏だと思いますよ。楽しそうに車から電話しながら降りてきたり、車内で話したりしてるんですよー」
私「保育園に電話してるとかじゃないのか?」
板金屋「そんな毎日保育園に電話しますー?」
私「じゃあ彼氏なのかもなあ~」
板金屋「僕の予想だと波多野さんなんじゃないかなーって思うんですよー」
私「なんでそうなるんだ。笑」
板金屋「だってそうに決まってるじゃないですかーお似合いだし。笑」
私「俺はデイサービス車両の準備してるから、そんな暇あるわけないだろう」
板金屋「ですよねえ~」
デイサービス車両を準備しているときに、電話で話しているのは私で間違いないのだ。
さすが板金屋、よく見ている。
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