余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る

深渡 ケイ

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第8章

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 第8章

 最上階は、思っていたよりも静かだった。

 風が塔の外壁を撫で、裂けた窓枠から冷たい空気が流れ込む。遠く下層で誰かがうめく声、金属が床を引きずる音、仲間だった連中が麻痺から回復し始めた気配が、薄い膜越しに届く。だがここには、俺とレナしかいない。

 石化は首元まで来ていた。

 喉仏の下、鎖骨のあたりが硬く、冷たく、他人の皮膚みたいに感じる。呼吸をするたび、胸郭の内側から軋む音がする。四肢の感覚はもうほとんどない。腕は自分のものではなく、重い石柱を肩に括り付けられているようだ。脚は床に根を張った彫像のそれで、動かすという行為が「命令」と「祈り」の中間になっている。

 痛みだけが、まだ鮮烈だった。

 石化が進むほど痛覚が鈍ると思っていた。逆だ。感覚が消える場所の境界に、針で内側から裂かれるような激痛が走る。身体が「ここから先は生き物ではない」と告げてくる、その宣告の鋭さ。俺はそれを、顔に出さない。出した瞬間に、レナの剣が迷う。

 迷いは、彼女を殺す。

 だから俺は――最後まで悪役でいる。

「来たか、勇者」

 声は乾いていた。喉の奥が砂を噛むように痛む。けれど、嘲りの調子は崩さない。崩せない。

 レナは扉の前に立っていた。血と煤で汚れたマント、肩で荒く息をする胸、震える指先。聖剣の刃は白い光を宿し、彼女の怒りに呼応するように微かに唸っている。あの光は、いつ見ても眩しい。眩しすぎて、視界の欠けが目立たなくなるほどだ。

 彼女の瞳は、俺をまっすぐ射抜いていた。

 昔はその目に、疑いなんて影もなかった。俺が「行け」と言えば行き、「待て」と言えば待った。俺が帳簿を抱えて夜更けまで計算していると、温い茶を持ってきて「無理しないで」と笑った。あの笑顔の記憶は、今でも胸の奥を焼く。

 その目が今は、裁きの色をしている。

「……アルト」

 名前を呼ばれただけで、胸が軋んだ。石の核が、心臓の中心で脈打つ代わりに冷たい音を立てる。呼吸が一瞬遅れる。俺はそれを、笑いで誤魔化した。

「どうした? 泣きそうじゃないか。正義の味方が、悪党を前にして」

 挑発。いつもの手順。レナの怒りを保つための燃料。彼女の手を震えさせないための、毒。

 レナの眉が僅かに寄った。怒りだけではない。痛みがある。迷いがある。俺に対する、まだ消し切れていない情が。

 その情が、彼女を殺す。

 未来予知の呪いは、残酷なほど正確だった。俺が真実を語るたび、分岐は必ず「レナの死」へ収束する。どんな言葉を選んでも、どんな順序で説明しても、どんな場所で告げても――彼女は、俺の言葉に反応して動き、その動きが誰かの刃を呼び、誰かの策を引き金にし、最後には彼女の胸に赤い花を咲かせる。

 まるで世界そのものが、俺の告白を許さない。

 俺が黙れば、彼女は生きる。俺が死ねば、彼女は生きる。俺が悪役であれば、彼女は生きる。

 だから俺は、黙って死ぬ。

「あなたは……」

 レナが一歩踏み出す。床板が軋む。塔の最上階に敷かれた古い石は、俺の足元で冷たく光っている。動け、と命じても脚は重い。動け、と祈っても石は祈りを聞かない。

 それでも、俺は立っている。

 奇跡みたいなものだ。あるいは呪いの最後の意地。

「あなたは、何のために……」

 言葉が途切れる。レナの喉が震える。彼女は何かを聞きたい。真実を。理由を。俺がなぜ裏切ったのか。なぜ仲間を売ったのか。なぜ王国の腐敗に加担したのか。なぜ――彼女を傷つけるのか。

 聞かせてやりたい。

「お前のためだ」

 たったそれだけ言えば、どれだけ楽になるだろう。演技を捨てて、彼女の前で膝をついて、謝って、泣いて、許しを乞うて。

 だが、未来がそれを許さない。

 俺が「お前のためだ」と言った瞬間、彼女は剣を下ろす。怒りが揺らぐ。揺らいだ彼女は、塔を出た後に一度だけ振り返る。その一度が、彼女の背中を狙う矢の角度を変える。矢は外れない。外れないように世界が調整する。彼女は倒れる。俺は叫ぶ。叫んでも、石の喉では届かない。

 何度も見た。何度も繰り返した。何度も、俺のせいで彼女が死んだ。

 だから俺は、また嘘を吐く。

「何のため? 決まってるだろ」

 俺は肩をすくめるように見せた。実際には、肩はほとんど動かない。石の皮膚が軋み、激痛が走る。それでも顔は笑っている。笑えている。笑う筋肉だけが、まだ生きている。

「金と権力だ。俺は、そういう男だと――お前が一番よく知ってるはずだ」

 レナの目が歪む。怒りが燃え上がる。燃え上がってくれ。頼むから、燃え上がってくれ。俺を憎んでくれ。俺を斬る手を迷わせないでくれ。

「嘘……」

 小さな声。否定。まだ信じたい。まだ、あの日の俺を探している。

 その優しさが、俺の喉を締め付ける。

 俺は笑った。冷たい笑い。自分の心を切り刻むための笑い。

「嘘かどうか、確かめればいい。お前の剣でな」

 レナの聖剣が、光を強めた。白い光が床に影を落とし、俺の足元の影だけが歪む。石化のせいで体温が落ちているからか、俺の影は薄い。生きている者の影ではない。

 レナが構える。正中線をまっすぐに。無駄がない。以前よりずっと洗練されている。無駄な力みが消え、呼吸のリズムと剣の軌道が一致している。勇者という肩書きに、ようやく身体が追いついた。

 胸が、痛い。

 誇らしい。嬉しい。悔しい。寂しい。

 俺は彼女の成長を、一番近くで見たかった。隣で笑って、褒めて、時には叱って。彼女が剣を振るたびに、背中を支えたかった。

 でも俺は、ここで死ぬ。

 それが、彼女を生かす唯一の道だから。

「来いよ」

 俺は指先で、床に仕込んだ魔道具の起動石を弾いた。魔力ゼロでも起動できる、機械式の符号盤。計算済みの角度で、床から細い鎖が跳ねる。レナの足首を狙う拘束具。避けられる程度に遅く、しかし油断すれば絡む程度に速い。彼女の怒りを煽り、戦いの形を整えるための演出。

 レナは跳んだ。鎖が空を切る。着地の瞬間、彼女は剣を振り下ろして鎖を断ち切った。火花が散り、白い光が火花を飲み込む。

 強い。

 俺は、腹の底で笑った。嬉しくて。悲しくて。どうしようもなくて。

 次の仕掛け。天井から落ちる鉄杭。石化した俺の腕では投げられないから、滑車と重力で落とす。落下地点は彼女の肩より少し外側。避ければ良い。避けた先に、俺が立っている位置がある。誘導。最後の一撃のための位置取り。

 レナは避けた。予想通り。床を滑るように前へ出る。その足運びが美しい。昔は、踏み込みのたびに膝が内側に入っていたのに。今は軸がぶれない。

 俺の視界の端が、また欠けた。黒い穴が広がる。右側が見えない。世界が半分になる。レナの姿は、残った左の視界に収まっている。だから大丈夫だ。最後まで見届けられる。

「卑怯だ!」

 レナが叫ぶ。怒りの声。痛みの声。俺を断罪する声。

「褒め言葉だな」

 俺は答えた。息が苦しい。喉が固まり始めている。言葉が、石の隙間を通るように擦れる。

 レナが踏み込む。剣が来る。直線。速い。以前の彼女なら、力任せに斬り込んできた。今は違う。最短距離で、最小の動きで、最大の威力を叩き込む。

 俺は避けない。避けられない。避ける必要もない。

 彼女の剣が俺の脇腹を裂いた。熱いものが流れる感覚が、石の冷たさの中で異様に鮮明だった。血が落ちる音がする。俺の血はまだ赤い。まだ、生きている。

 それが、妙に滑稽だった。

「……っ!」

 レナの顔が歪む。斬った感触が、彼女に何かを伝えてしまったのだろう。俺が本当に、ただの悪党ではないこと。俺が、痛みを隠していること。俺が、想像以上に限界だということ。

 違う。気づくな。

 俺は笑った。笑って、吐き捨てるように言った。

「手加減するな。お前の正義は、その程度か?」

 言葉と同時に、胸の奥が焼ける。心臓の中心――石化の核が、脈打つ代わりに鈍い痛みを発する。そこだけが、石になりきらずに残っている。残っているから、呪いは俺を生かしている。残っているから、俺はまだ喋れる。残っているから、俺はまだ彼女を見ていられる。

 残っているから、彼女がそれを貫けば終わる。

 レナが歯を食いしばる。瞳に涙が滲む。怒りと悲しみが混ざり、彼女の呼吸が乱れる。乱れても、剣筋は乱れない。そこが、彼女の強さだ。

「……あなたは、私を……」

 言葉が震える。彼女は言いたいのだ。「信じていた」と。「助けたかった」と。「戻ってきてほしかった」と。

 言うな。言わせるな。俺は悪役だ。悪役に向ける言葉は、憎しみだけでいい。

「黙れ」

 俺は低く言った。冷徹に。突き放すように。自分の心を殺すように。

「お前が喋ると、俺が退屈する」

 嘘だ。お前の声は、俺の生きる理由だった。

 レナの顔が、怒りに染まる。染まってくれ。頼む。俺を斬れ。俺を終わらせろ。お前の未来を、俺の死で買わせてくれ。

 彼女が構え直す。

 聖剣の光が、部屋全体を白く染めた。塔の最上階に刻まれた古い紋章が浮かび上がる。王国の紋章。腐敗した権力の象徴。俺が帳簿で暴こうとした、汚泥の中心。

 不正帳簿の行方。あれはもう、ここにはない。俺の計画は、俺の死と同時に動き出す。塔の下で眠る仕掛けが、時刻通りに扉を開け、隠し金庫を晒し、王都の広場に証拠をばら撒く。俺が生きて説明する必要はない。説明すれば、レナが死ぬ。だから証拠だけが語ればいい。

 俺は、口を閉ざして死ぬ。

 それが、唯一の救済。

 レナが踏み込む。今度は、迷いがない。怒りが彼女を支え、正義が彼女を貫く。彼女の剣は一直線に俺の胸へ――心臓へ。

 俺は、動かない。

 動けないのではない。動かない。避ければ、また未来が歪む。避ければ、彼女は俺を追い、塔の外で待つ刺客の射線に入る。避ければ、彼女は生き残る代わりに心に傷を残し、別の形で死ぬ。未来は、俺の逃げ道を許さない。

 だから、ここで終わらせる。

 聖剣の切っ先が、胸の中心に触れた瞬間――冷たさが走った。石の核が、ようやく自分の終わりを理解したように震えた。

 次の瞬間、刃が貫いた。

 痛みは、想像していたより静かだった。熱い衝撃が胸に広がり、そこから世界が遠のいていく。石化の冷たさが、刃の熱と混ざり合い、奇妙な温度になる。血が喉に上がる。咳き込もうとしても、喉が固くてうまくいかない。

 レナの顔が、目の前にある。

 近い。こんなに近いのに、触れられない。触れてはいけない。

 彼女の手が震えている。剣を握る指が白い。唇が、何かを言おうとしている。謝罪か、罵倒か、祈りか。

 俺は、笑った。

 やっと、終わる。

 長かった。未来を見続ける地獄。言葉を飲み込む地獄。彼女に憎まれるために自分を汚す地獄。石になる恐怖。死ぬ恐怖。生き延びたいという醜い本能と、彼女を生かしたいという願いが、毎秒ぶつかり続ける拷問。

 それが、ようやく終わる。

 俺の視界はさらに欠け、白い光だけが残る。耳鳴りがする。塔の外の風の音が遠い。心臓の周りの石が、ひび割れる感覚がある。核が砕け、呪いがほどける。身体の感覚が、消えるのではなく、軽くなる。重い石の鎧が剥がれていくように。

 死は、こんなにも静かだったのか。

 レナが、震える声で言う。

「……どうして、笑うの……」

 その問いに、答えたい。

「お前が生きるからだ」

「お前が強くなったからだ」

「お前が、俺の愛した勇者だからだ」

 全部言いたい。全部言えば、楽になれる。けれど俺の口は、最後まで世界のルールに縛られている。真実を語れば、未来が変わり、彼女が死ぬ。

 だから、真実を言わない形で、真実だけを残す。

 俺はゆっくりと息を吸った。喉が石に侵食され、言葉が出るかどうかも怪しい。けれど、今なら。呪いがほどける今なら。最後の一言くらい、許される。

 演技ではない声で。

 俺は、彼女の目を見た。涙に濡れた瞳の奥に、昔と同じ純粋さがある。正義感がある。信じる力がある。俺が守りたかったものが、まだそこにある。

 だから、言った。

「……強くなったな、レナ」

 声は、驚くほど優しかった。自分でも驚いた。冷徹な仮面の下に隠し続けた俺の本音が、最後の最後で漏れた。

 レナの瞳が見開かれる。剣を握る手が止まる。彼女の中の何かが、崩れそうになる。

 崩れるな。憎め。裁け。俺を悪として終わらせろ。

 俺は、残った力で唇を歪めた。嘲笑の形に戻そうとした。けれど、うまくいかない。顔の筋肉が、石になっていく。仮面が固まっていく。

 レナが、震える声で叫ぶ。

「アルト……!」

 名を呼ばれる。胸が痛い。石の核が砕け散り、痛みが消え、代わりに虚しさが広がる。俺は手を伸ばそうとした。指は動かない。ただ、心だけが伸びる。

 会いたかった。

 会いたくなかった。

 守りたかった。

 傷つけたかったわけじゃない。

 それでも、こうするしかなかった。

 俺の視界が暗くなる。最後に見えたのは、レナの頬を伝う涙と、聖剣の白い光だった。光はまるで、夜明けみたいに優しい。

「……頂で勇者が討った」

 俺は、声にならない声でそう願った。

 彼女がそう宣言し、王国がそれを信じ、俺の死が物語として固定されれば、未来は動かない。彼女は生きる。証拠は広場に撒かれ、腐敗は暴かれる。俺の名は汚れたまま残る。だがそれでいい。汚名は、彼女の命より軽い。

 最後の息が、喉を抜ける。

 冷たさも痛みも恐怖も、遠ざかっていく。残るのは、胸の奥に沈んだ未練だけだ。彼女の笑顔をもう一度見たかった。茶の香りを嗅ぎたかった。何でもない会話をしたかった。

 報われない愛だと、最初から分かっていた。

 それでも、愛した。

 だから――これでいい。

 レナの剣が、俺の心臓を貫いたまま、光を放ち続けていた。白い光の中で、俺の意識は静かにほどけていった。
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