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第3話 ミルヒブライ
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あの事件から半月も経たぬ内に、正式にマリエル妃の国葬が告示された。マリエル妃とはルディカ王女の母だ。
──長らく辺境にて静養していたが息を引き取った
宣言より前から国葬の準備を手掛けるようになり、辺境から運ばれたという遺体の様子が書類として上がってきたが……偽造と悟った。日付は最近の墨色で、封蝋の層も二重。用紙には以前に押された印章の痕が薄く残っていた。
私は言い知れぬ胸のざわつきを覚えた。
エルミア王室では、国葬まで安置室に遺体を置き、親族の対面が許されているが、ここで議論になった。
「王女にご遺体を見せるべきではない」
私はその議論によって初めてマリエル妃が6年前もの昔にとっくに亡くなっていたことを知る。そして、王女は母がどう亡くなったのかも知らぬまま過ごしてきたという事も。
医官の報告によると、遺体は「右手断、胸背に穿孔六。争いの形跡あり」とのこと。それを物語っているのは…暗殺だった。それも常軌を逸した。
当時、即座に箝口令を敷かれたのは当然のことであり、現場から遺体が出なかった王女の捜索がなされなかったのは、この王族にあるまじき卑劣な惨状を秘する必要があったから、ということになる。
つまり、王女は…国の都合で幼くして捨てられたのだ。それではなぜ今さら、さも大事そうに扱うのか。私はこの事実を知り憤りと薄ら寒さを感じた。
とは言え、国葬は本人も大きく希望していたことだ。後見となっているR王子と政敵から支持者に回った将軍が「本人の意思に委ねるべき」と強く意見し、この意見を陛下が採用された。
重い気持ちを抱え仕事に没頭していると、門が閉まる時間になっていた。大きな橋を渡り、香料店や書店が並ぶ通りを選ぶ。夜は人影がまばらだが、あの日以来早道の裏通りは使っていない。
しかし、今宵もどこかで誰かを…とどうしても考えてしまい、あの日見た花火のような光を探しながら下宿先に着いた。
何もなかった。きっと何もないのだ。そう言い聞かせながら部屋に入ると、暖炉に火が灯っていた。ふわりと甘く優しい香りが漂う。
「おかえり!」
「ル……」
言葉が出ない。明るく迎えてくれた王女。なぜここに…どうやって?何のために?!
王女は椅子を揺らし針金のような物を持って遊んでいる。武器…には見えないが、あの素早い動きで来られれば…いやいや、そもそもなぜ。
「生存確認しに来たよ。死んでたら寝覚め悪いし」
「お陰様で生きておりますし、職も失っておりません」
そこまで言うと暖炉からジュウッと音が鳴った。王女は慌てて鍋つかみを手に駆け寄る。
あまりに家庭的な光景と身に纏っている謎の黒装束はちぐはぐだが、食欲をそそる香りに腹が鳴った。王女は小さな鍋を持ちながらクスクスと笑う。
「はい、ミルヒブライ。蜂蜜とバター、ナツメグもひとつまみ入れてるから暖まるよ」
年代物の卓に乗せられた、手の込んだ軽食。ワインで硬いパンとチーズを流し込む日々に突如現れた温かさ。
「ぼーっとしてると冷めちゃう。早く座って」
王女が部屋にいて暖炉で食事を作って、親しげに自分に椅子を勧める。訳が分からなくなりぼんやりしながら勧められるまま椅子に着き、柔らかくなったパンをミルクごとすくって口に入れる。
「あつっ!うまい…」
「そりゃ熱いよ。ゆっくり食べて」
暖炉脇の棚からコーヒーを用意していたらしく、湯気の立つカップがそっと置かれる。王女もすぐ近くに座り、ゆったりと飲んでいる。
王女のミルヒブライの味を私は一生忘れることはないだろう。
故郷から王都へ来て以来、久しぶりに味わった家庭の優しさだった。それは、この方自身の優しさに思えた。
「つい最近までカフェでお客さんに出してたの。常連さんが後ろ盾になってくれるなんて、人生どうなるか分からないね」
「………。」
それは恐らく王女が住んでいたタルンシュタットを治めるあの侯爵だろう。今食べているミルヒブライは上流階級の軽食で、下宿生活の私が時折贅沢として食べる物とは違う。
「君のご両親は存命?」
急に話題が変わった。王女の境遇を考えると答えづらかったが、王族と庶民では違うと自分に言い聞かせる。
「はい、父は北部で領主代理を務めています。母からはよく手紙が届いて、8つ年の離れた妹に手を焼いている様子です」
「8つかぁ。僕と兄様みたいだね」
「そ、そんな!殿下と姫様と比べ物には…」
「変わらない、一緒だ。そう思いたいけど、そうじゃないのも良く知ってる」
そうだ、この人は私とは全く違う雲の上の…。だが、カフェで働いていたと懐かしみ、温かい食事を用意してくれた。王女の言う「生存確認」とやらなら宰相府にいくらでも確認できただろう。
この方は本当に王宮に戻りたかったのだろうか。そんな考えが頭を過ぎる。何かをしに来ている。そうとしか思えなかった。
「ルディカ王女殿下にお尋ね申し上げ…」
「いや、そこ普通に喋って」
「え、でも…」
「僕の喋り方、庶民向けだから。偉く扱って欲しい時は、ちゃんとそれなりの態度になるし」
「は、はあ…では、なぜ王宮に戻られたのですか?」
コトリ。王女は手に持っていたカップを卓に置く。
「仕えてくれる皆の生活のため」
意外な言葉に呆気に取られていると、ふふっと笑う。
「動機なんて些細なものだよ。僕は10歳で母から臣下を受け継いだ。忠誠を誓ってくれる彼らを守りたい、とその時に強く思った。だから、身を隠しながら共に庶民の中で生きてきた。でも、簡単じゃなくてね。手を汚して稼いでいる内に、僕は母を殺した人間と同じになっていた。そして、そんな生活に付き合ってくれていた臣下にも犠牲者が出てしまった」
両手を見つめる王女は今、本音で過去を語っている。これは知ってはいけない最大の秘密なのかもしれないが、私には幼い少女が懸命に生きてきた証に思えた。
「君には失望ばかりさせてしまうけれど、王族に戻ることに何の大義もなかったし、正直今さら何をすれば良いのか分からなかった。でも…小さい頃に、ずっと僕とお母様を支えてくれていた兄様が必要としてくれていた。離宮で暮らしていた僕らの生活は貧しかった。兄様がいなければ僕らは王族としての体面すら保てなかった。必要としてくれるなら、応えたい。そして、皆にも安全な生活と相応しい地位を与えたい……って泣かないでよ!」
優しい声音で語られる壮絶な話に、涙が溢れて止まらなくなった。真摯に国に仕えることを志してきた自分は本当に何も知らなかったのだ。
王女は半ば呆れながら私の背を優しく撫でる。格別の扱いを受けているのに、礼を言うことすらできない。
──シャンと鳴らせば 霞立ち
背をさする王女は澄んだ声で歌いかける。
── シャンシャン鳴らせば 大地生まれる
聞いた事のない歌い方。だが、胸に響く。
── 大地に精霊 舞い降りて
心が鎮まり歌声に包まれる。
── ネベルム ネベルム 我らの地…
子守唄のように囁き語られた歌にいつしか涙は止まり、創世のネベルムの霧を感じる神聖ささえ感じた。
「ハンカチどうぞ」
歌の続きのような美しい声。私は手渡されたそれを思わず恭しく受け取る。その様子がおかしかったのか、王女は明るく笑った。私もそれに釣られる。
「さて、食事も終わったことだし、そろそろ戻るね」
「あの!」
帰ると言うのになぜか窓に向かう王女に私は急ぎ声を掛ける。
「なぜ、来て下さったのですか?」
生存確認とは思えなかった。それならこんなに温かさと優しさを残すなんて…。
王女はニッと笑顔を向け、いたずらっぽい顔になる。
「王女の気まぐれ!」
再び唖然とする私の前で、王女は窓を開けると飛び降りた。急ぎ窓に駆け寄り下を見ると、軽やかに庇を蹴り、闇に消えた。
静かに窓を閉めた私は、王女のハンカチを手に取る。エルミアでは見掛けない模様。それが王女の母マリエル妃の故郷の伝統刺繍であることを私は国葬で知ることになる。
──長らく辺境にて静養していたが息を引き取った
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私は言い知れぬ胸のざわつきを覚えた。
エルミア王室では、国葬まで安置室に遺体を置き、親族の対面が許されているが、ここで議論になった。
「王女にご遺体を見せるべきではない」
私はその議論によって初めてマリエル妃が6年前もの昔にとっくに亡くなっていたことを知る。そして、王女は母がどう亡くなったのかも知らぬまま過ごしてきたという事も。
医官の報告によると、遺体は「右手断、胸背に穿孔六。争いの形跡あり」とのこと。それを物語っているのは…暗殺だった。それも常軌を逸した。
当時、即座に箝口令を敷かれたのは当然のことであり、現場から遺体が出なかった王女の捜索がなされなかったのは、この王族にあるまじき卑劣な惨状を秘する必要があったから、ということになる。
つまり、王女は…国の都合で幼くして捨てられたのだ。それではなぜ今さら、さも大事そうに扱うのか。私はこの事実を知り憤りと薄ら寒さを感じた。
とは言え、国葬は本人も大きく希望していたことだ。後見となっているR王子と政敵から支持者に回った将軍が「本人の意思に委ねるべき」と強く意見し、この意見を陛下が採用された。
重い気持ちを抱え仕事に没頭していると、門が閉まる時間になっていた。大きな橋を渡り、香料店や書店が並ぶ通りを選ぶ。夜は人影がまばらだが、あの日以来早道の裏通りは使っていない。
しかし、今宵もどこかで誰かを…とどうしても考えてしまい、あの日見た花火のような光を探しながら下宿先に着いた。
何もなかった。きっと何もないのだ。そう言い聞かせながら部屋に入ると、暖炉に火が灯っていた。ふわりと甘く優しい香りが漂う。
「おかえり!」
「ル……」
言葉が出ない。明るく迎えてくれた王女。なぜここに…どうやって?何のために?!
王女は椅子を揺らし針金のような物を持って遊んでいる。武器…には見えないが、あの素早い動きで来られれば…いやいや、そもそもなぜ。
「生存確認しに来たよ。死んでたら寝覚め悪いし」
「お陰様で生きておりますし、職も失っておりません」
そこまで言うと暖炉からジュウッと音が鳴った。王女は慌てて鍋つかみを手に駆け寄る。
あまりに家庭的な光景と身に纏っている謎の黒装束はちぐはぐだが、食欲をそそる香りに腹が鳴った。王女は小さな鍋を持ちながらクスクスと笑う。
「はい、ミルヒブライ。蜂蜜とバター、ナツメグもひとつまみ入れてるから暖まるよ」
年代物の卓に乗せられた、手の込んだ軽食。ワインで硬いパンとチーズを流し込む日々に突如現れた温かさ。
「ぼーっとしてると冷めちゃう。早く座って」
王女が部屋にいて暖炉で食事を作って、親しげに自分に椅子を勧める。訳が分からなくなりぼんやりしながら勧められるまま椅子に着き、柔らかくなったパンをミルクごとすくって口に入れる。
「あつっ!うまい…」
「そりゃ熱いよ。ゆっくり食べて」
暖炉脇の棚からコーヒーを用意していたらしく、湯気の立つカップがそっと置かれる。王女もすぐ近くに座り、ゆったりと飲んでいる。
王女のミルヒブライの味を私は一生忘れることはないだろう。
故郷から王都へ来て以来、久しぶりに味わった家庭の優しさだった。それは、この方自身の優しさに思えた。
「つい最近までカフェでお客さんに出してたの。常連さんが後ろ盾になってくれるなんて、人生どうなるか分からないね」
「………。」
それは恐らく王女が住んでいたタルンシュタットを治めるあの侯爵だろう。今食べているミルヒブライは上流階級の軽食で、下宿生活の私が時折贅沢として食べる物とは違う。
「君のご両親は存命?」
急に話題が変わった。王女の境遇を考えると答えづらかったが、王族と庶民では違うと自分に言い聞かせる。
「はい、父は北部で領主代理を務めています。母からはよく手紙が届いて、8つ年の離れた妹に手を焼いている様子です」
「8つかぁ。僕と兄様みたいだね」
「そ、そんな!殿下と姫様と比べ物には…」
「変わらない、一緒だ。そう思いたいけど、そうじゃないのも良く知ってる」
そうだ、この人は私とは全く違う雲の上の…。だが、カフェで働いていたと懐かしみ、温かい食事を用意してくれた。王女の言う「生存確認」とやらなら宰相府にいくらでも確認できただろう。
この方は本当に王宮に戻りたかったのだろうか。そんな考えが頭を過ぎる。何かをしに来ている。そうとしか思えなかった。
「ルディカ王女殿下にお尋ね申し上げ…」
「いや、そこ普通に喋って」
「え、でも…」
「僕の喋り方、庶民向けだから。偉く扱って欲しい時は、ちゃんとそれなりの態度になるし」
「は、はあ…では、なぜ王宮に戻られたのですか?」
コトリ。王女は手に持っていたカップを卓に置く。
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意外な言葉に呆気に取られていると、ふふっと笑う。
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両手を見つめる王女は今、本音で過去を語っている。これは知ってはいけない最大の秘密なのかもしれないが、私には幼い少女が懸命に生きてきた証に思えた。
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聞いた事のない歌い方。だが、胸に響く。
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心が鎮まり歌声に包まれる。
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子守唄のように囁き語られた歌にいつしか涙は止まり、創世のネベルムの霧を感じる神聖ささえ感じた。
「ハンカチどうぞ」
歌の続きのような美しい声。私は手渡されたそれを思わず恭しく受け取る。その様子がおかしかったのか、王女は明るく笑った。私もそれに釣られる。
「さて、食事も終わったことだし、そろそろ戻るね」
「あの!」
帰ると言うのになぜか窓に向かう王女に私は急ぎ声を掛ける。
「なぜ、来て下さったのですか?」
生存確認とは思えなかった。それならこんなに温かさと優しさを残すなんて…。
王女はニッと笑顔を向け、いたずらっぽい顔になる。
「王女の気まぐれ!」
再び唖然とする私の前で、王女は窓を開けると飛び降りた。急ぎ窓に駆け寄り下を見ると、軽やかに庇を蹴り、闇に消えた。
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