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博士の正常な有情
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山口課長に促され、思いのほか早く床につくことになったが、全く眠れる気がしない。
もともとアルコールを摂取すると寝付きにくくなることが多かったが、今日は特に酷い気がする。まあ、明日の事を考えれば、無理もないか。それでも、一睡もしないわけにはいかない。
もしも俺がミスをすれば、一条さんは二度とこちらへ戻ってこられなくなるのだから。
明日の事を考えると、意識はますますハッキリとしてきた。これでは、到底眠れそうにない。だが、幸いなことに発作は起きていないようで、開いた目の先には常夜灯のついた和風の照明器具が揺れているだけだった。
……不眠症には逆効果だとは分かっているが、タバコでも吸って気分転換をするとしようか。
眠っている助川と手賀沼を起こさないように注意しながら布団から起き上がり、枕元に置いたタバコとライターを手にして部屋を出た。山口課長から、タバコを吸うときは縁側の雨戸を勝手に開けていい、と言われているから、お言葉に甘えることにしよう。
部屋を出て廊下を進み、縁側まで辿り着いた。雨戸を開けると、空には月齢七の月が浮かんでいる。そういえば、幼い頃から満月よりも、この半円を描く月の方が好きだった。
一条さんとこの月の美しさについて話をする。
そんな日をいつか迎えられるよう、手を尽くしたつもりだった。
一条さんのことをもっと知りたかったし、俺のことをもっと知って欲しかった。
タバコを咥えて火を点けながら感傷的なことを考えていると、背後からパタパタという足音が聞こえた。振り返ると、カタツムリの刺繍が施されたジャージを着た吉田の姿が目に入った。
「あ、すみません。お邪魔してしまいましたね」
「……いや、大丈夫だよ。眠れなかったのか?」
煙を吐き出してから尋ねると、吉田は小さく頷いた。
「はい。なんだか私まで緊張してしまって」
そして、苦笑を浮かべて、頬を掻きながらそう言った。まあ、騒動が起こりやすい会社ではあるが、ここまでの騒動は初めてだから緊張もするか。
「……一本、吸うか?」
携帯灰皿に灰を落としながら尋ねると、吉田は肩を震わせた。
「あ、えーと、私が喫煙者だったと、ご存知だったんですか?」
「まあな。吉田の周囲に、わずかに一酸化炭素が漂ってたことがあったから」
俺が答えると、吉田は脱力した表情を浮かべてため息を吐いた。
「なんだか、葉河瀨部長が言うと、冗談に聞こえませんね……」
「あら、私は冗談なんて言っていなくてよ」
茶化してみると、吉田は脱力した表情のまま、乾いた笑みを浮かべた。
「そうですか……ともかく、遠慮いたします。辞めてから一年以上経ちますし、喫煙したことがバレたら日神課長がものすごく動揺しそうですから」
「ああ、たしかに。そのうえ、俺が勧めたことがバレたら、作戦名ブラックダイヤモンドの標的にされかねないか」
夏ごろに起きたイザコザを治めた作戦名を口にすると、吉田の首筋に鳥肌が立つのが見えた。話に聞いただけでも恐ろしかったが、吉田はその場に居合わせたそうだから、軽くトラウマになっていそうだ……
「そうですよ。さすがに大事な日に、そんなイザコザを起こしてはいられませんから」
気の毒に思っていると、吉田は苦笑し、鳥肌のたった首筋に手を当てながらそう言った。
「……それもそうだな」
「そうですよ」
煙を吐きながら相槌を打つと、吉田も頷いた。
それから、しばらくの間俺はタバコを吸い続け、吉田は無言で月を眺めていた。
「……葉河瀨部長、今回の件、まことに申し訳ございませんでした」
短くなったタバコ携帯灰皿でもみ消していると、不意に吉田が謝罪の言葉を口にした。
「……いきなりどうした?」
次のタバコを一口吸ってから問いかけると、吉田は目を伏せて口をつぐんだ。まあ、心当たりがないわけではないが、本人の口から聞かせてもらうことにしようか。
「その……日曜日にお会いしたときから、一条さんが月見野部長に思いを寄せていたことに気づきました」
「……まあ、余程鈍感な性格をしていないかぎり、普通は気づくよな」
「……はい。それと、月曜日の事故で、一条さんの月見野部長への思いが呪いの発端になっていることにも、なんとなく気がつきました」
「……そうか」
「それで、放っておいたら取り返しのつかないことになりそうな気がして……なんとか止めないと、と思ったんです。それには、月見野部長が適任だと思ったんですが……」
「……まあ、月見野さんは一条さんからの思いに気づいてなかったから、きっと僕よりも適任者がいるよ、とか言い出す可能性が高かっただろうな」
「はい……だから、そうならないために、一条さんが月見野部長に好意を寄せていることを説明して、説得してくださるようにお願いしたんですが……」
「……そしたら、月見野産が一条さんを説得しにいった翌日、俺が病院送りになるわ、一条さんが鬼になるわ、面白楽しいことになったわけだ」
「いえ、楽しくはないですよ……私のせいで事態が最悪の方向に動いてしまったんですから……」
吉田はそこで言葉を止めると、伏せていた目をさらに俺から反らした。それに、腕が震えるくらい、手を握りしめている。まあ、月見野さんに一条さんの思いを伝えたのが吉田だということは、察しがついていた。だが……
「……別に、吉田が悪意をもって、月見野さんに一条さんの思いを伝えた、なんて思ってるわけないだろ」
煙を吐き出しながら、坊主頭をポンポンと撫でると、吉田は肩を震わせた。
「でも、私が余計なことをしてしまったから……」
「それを言うなら、俺が一条さんと出会ってからすぐに想いを成就させるように動いていれば、こんなことになっていなかったかもしれないだろ?」
正直なところ、一条さんに警戒心を抱かせずに近づき俺に依存させる方法は、彼女のことを意識し始めたときにいくつか思い着いていた。だが、結局どの方法にも、手をつけなかった。その方法をとれば、本人が気がつかなくとも、間違い無く一条さんを傷つけることになるから。たとえ、一条さんの側に居られるのだとしても、彼女が幸せでなければ意味はない。
「……一条さんの呪いというのは彼女自身もずっと苦しめていたように見えたし、今回の件でその呪いから解放できるかもしれないなら、良い機会じゃないか」
言い聞かせるような言葉が、煙と共に口からこぼれた。すると、吉田は手に込めた力を若干緩めた。
「そう、なのかも、しれないですが……」
「……うふふ、吉田ったら、まるで日神みたいな言い回しをするのね?。たしかに方向性が似ているって前々から思ってたけど、面倒くさい人間のフォローは日神の分だけで手一杯なのだわよ?」
茶化してみると、吉田は脱力した表情でため息を吐いた。どうやら、少し立ち直ってくれたようだ。
「いきなりわけの分からないキャラクターに、ならないでくださいよ。それに、日神課長と方向性が似てるとか言わないでください」
「あら?日神に対して反抗期なのかしら?」
繰り返し茶化すと、吉田は不服そうな表情をこちらに向けた。
「そうじゃないですよ。ただ、私は日神課長のように、ものすごく他人を思いやることができませんから」
「それなら、自責の念にかられるのはここまでにしておけ。ものすごく他人を思いやる日神が知ったら、また苦悩するくらい心配するから」
再び坊主頭をポンポンと撫でながら告げると、吉田は穏やかに笑った。
「……そうですね。ありがとうございます」
「いえいえ」
相槌を打ちながらタバコをもみ消していると、吉田は目を閉じて伸びをした。
「お邪魔してしまい失礼いたしました。私は、そろそろ失礼いたしますね」
そして、そう言いながら深々と頭を下げた。
「ああ。おやすみ」
「はい、おやすみなさい……あ」
吉田は再び頭を軽く下げたあと、何かに気がついたように声を漏らして顔を上げた。
「どうした?」
「あの、その……一条さんが無事に戻ってきたら……」
吉田はそこで言葉を止めると、深く息を吸い込んだ。そして……
「全国でんでん虫を愛でる会に勧誘してもよろしいでしょうか!?」
……なんとも、今までの雰囲気をぶち壊してくれる質問を口にした。
まあ、たしかに、一条さんを助け出したら、俺はもう彼女の人生に口を出すこともできなくなる。できなくなる、けれども……
「却下だ。コンテナ一杯のカタツムリを前にして、一条さんがショックで倒れたらどうするんだ」
「大丈夫ですよ!最初は怖がっていたとしても、きっと、触れ合っているうちに可愛らしさが伝わりますから!」
「最初は怖がるかもしれない、という自覚があるなら自嘲してくれ」
「うー……分かりました……」
俺の言葉に、吉田は不服そうに唇を尖らせて答えた。
……ひとまず、俺が直接かかわらなくても、一条さんを危険から守れるような仕組みを設計しなくてはいけないな。
もともとアルコールを摂取すると寝付きにくくなることが多かったが、今日は特に酷い気がする。まあ、明日の事を考えれば、無理もないか。それでも、一睡もしないわけにはいかない。
もしも俺がミスをすれば、一条さんは二度とこちらへ戻ってこられなくなるのだから。
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「あ、すみません。お邪魔してしまいましたね」
「……いや、大丈夫だよ。眠れなかったのか?」
煙を吐き出してから尋ねると、吉田は小さく頷いた。
「はい。なんだか私まで緊張してしまって」
そして、苦笑を浮かべて、頬を掻きながらそう言った。まあ、騒動が起こりやすい会社ではあるが、ここまでの騒動は初めてだから緊張もするか。
「……一本、吸うか?」
携帯灰皿に灰を落としながら尋ねると、吉田は肩を震わせた。
「あ、えーと、私が喫煙者だったと、ご存知だったんですか?」
「まあな。吉田の周囲に、わずかに一酸化炭素が漂ってたことがあったから」
俺が答えると、吉田は脱力した表情を浮かべてため息を吐いた。
「なんだか、葉河瀨部長が言うと、冗談に聞こえませんね……」
「あら、私は冗談なんて言っていなくてよ」
茶化してみると、吉田は脱力した表情のまま、乾いた笑みを浮かべた。
「そうですか……ともかく、遠慮いたします。辞めてから一年以上経ちますし、喫煙したことがバレたら日神課長がものすごく動揺しそうですから」
「ああ、たしかに。そのうえ、俺が勧めたことがバレたら、作戦名ブラックダイヤモンドの標的にされかねないか」
夏ごろに起きたイザコザを治めた作戦名を口にすると、吉田の首筋に鳥肌が立つのが見えた。話に聞いただけでも恐ろしかったが、吉田はその場に居合わせたそうだから、軽くトラウマになっていそうだ……
「そうですよ。さすがに大事な日に、そんなイザコザを起こしてはいられませんから」
気の毒に思っていると、吉田は苦笑し、鳥肌のたった首筋に手を当てながらそう言った。
「……それもそうだな」
「そうですよ」
煙を吐きながら相槌を打つと、吉田も頷いた。
それから、しばらくの間俺はタバコを吸い続け、吉田は無言で月を眺めていた。
「……葉河瀨部長、今回の件、まことに申し訳ございませんでした」
短くなったタバコ携帯灰皿でもみ消していると、不意に吉田が謝罪の言葉を口にした。
「……いきなりどうした?」
次のタバコを一口吸ってから問いかけると、吉田は目を伏せて口をつぐんだ。まあ、心当たりがないわけではないが、本人の口から聞かせてもらうことにしようか。
「その……日曜日にお会いしたときから、一条さんが月見野部長に思いを寄せていたことに気づきました」
「……まあ、余程鈍感な性格をしていないかぎり、普通は気づくよな」
「……はい。それと、月曜日の事故で、一条さんの月見野部長への思いが呪いの発端になっていることにも、なんとなく気がつきました」
「……そうか」
「それで、放っておいたら取り返しのつかないことになりそうな気がして……なんとか止めないと、と思ったんです。それには、月見野部長が適任だと思ったんですが……」
「……まあ、月見野さんは一条さんからの思いに気づいてなかったから、きっと僕よりも適任者がいるよ、とか言い出す可能性が高かっただろうな」
「はい……だから、そうならないために、一条さんが月見野部長に好意を寄せていることを説明して、説得してくださるようにお願いしたんですが……」
「……そしたら、月見野産が一条さんを説得しにいった翌日、俺が病院送りになるわ、一条さんが鬼になるわ、面白楽しいことになったわけだ」
「いえ、楽しくはないですよ……私のせいで事態が最悪の方向に動いてしまったんですから……」
吉田はそこで言葉を止めると、伏せていた目をさらに俺から反らした。それに、腕が震えるくらい、手を握りしめている。まあ、月見野さんに一条さんの思いを伝えたのが吉田だということは、察しがついていた。だが……
「……別に、吉田が悪意をもって、月見野さんに一条さんの思いを伝えた、なんて思ってるわけないだろ」
煙を吐き出しながら、坊主頭をポンポンと撫でると、吉田は肩を震わせた。
「でも、私が余計なことをしてしまったから……」
「それを言うなら、俺が一条さんと出会ってからすぐに想いを成就させるように動いていれば、こんなことになっていなかったかもしれないだろ?」
正直なところ、一条さんに警戒心を抱かせずに近づき俺に依存させる方法は、彼女のことを意識し始めたときにいくつか思い着いていた。だが、結局どの方法にも、手をつけなかった。その方法をとれば、本人が気がつかなくとも、間違い無く一条さんを傷つけることになるから。たとえ、一条さんの側に居られるのだとしても、彼女が幸せでなければ意味はない。
「……一条さんの呪いというのは彼女自身もずっと苦しめていたように見えたし、今回の件でその呪いから解放できるかもしれないなら、良い機会じゃないか」
言い聞かせるような言葉が、煙と共に口からこぼれた。すると、吉田は手に込めた力を若干緩めた。
「そう、なのかも、しれないですが……」
「……うふふ、吉田ったら、まるで日神みたいな言い回しをするのね?。たしかに方向性が似ているって前々から思ってたけど、面倒くさい人間のフォローは日神の分だけで手一杯なのだわよ?」
茶化してみると、吉田は脱力した表情でため息を吐いた。どうやら、少し立ち直ってくれたようだ。
「いきなりわけの分からないキャラクターに、ならないでくださいよ。それに、日神課長と方向性が似てるとか言わないでください」
「あら?日神に対して反抗期なのかしら?」
繰り返し茶化すと、吉田は不服そうな表情をこちらに向けた。
「そうじゃないですよ。ただ、私は日神課長のように、ものすごく他人を思いやることができませんから」
「それなら、自責の念にかられるのはここまでにしておけ。ものすごく他人を思いやる日神が知ったら、また苦悩するくらい心配するから」
再び坊主頭をポンポンと撫でながら告げると、吉田は穏やかに笑った。
「……そうですね。ありがとうございます」
「いえいえ」
相槌を打ちながらタバコをもみ消していると、吉田は目を閉じて伸びをした。
「お邪魔してしまい失礼いたしました。私は、そろそろ失礼いたしますね」
そして、そう言いながら深々と頭を下げた。
「ああ。おやすみ」
「はい、おやすみなさい……あ」
吉田は再び頭を軽く下げたあと、何かに気がついたように声を漏らして顔を上げた。
「どうした?」
「あの、その……一条さんが無事に戻ってきたら……」
吉田はそこで言葉を止めると、深く息を吸い込んだ。そして……
「全国でんでん虫を愛でる会に勧誘してもよろしいでしょうか!?」
……なんとも、今までの雰囲気をぶち壊してくれる質問を口にした。
まあ、たしかに、一条さんを助け出したら、俺はもう彼女の人生に口を出すこともできなくなる。できなくなる、けれども……
「却下だ。コンテナ一杯のカタツムリを前にして、一条さんがショックで倒れたらどうするんだ」
「大丈夫ですよ!最初は怖がっていたとしても、きっと、触れ合っているうちに可愛らしさが伝わりますから!」
「最初は怖がるかもしれない、という自覚があるなら自嘲してくれ」
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