【完結】続・転生したら悪役令嬢になったようですが、肝心のストーリーが分かりません!! ~聖女がやって来た!~

Rohdea

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つまり、私は押し倒されている!!

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  窓の外を注視していたセイラ様が声を上げた。

「あ、ビーブル殿下が馬車に乗り込みましたよ。ちゃんと帰るみたいです」

  その声を受けて私も窓の外に目を向ける。 
  ビーグル(違う)を乗せた馬車がちょうど出発する所だった。

「……」

  がっくりと肩を落とし青白い顔をしたまま力無くトボトボと部屋を出て行ったポンコツ王子は、どうやらごねずにちゃんと帰路に着くらしい。

  (何だか最後は本当に犬みたいだったわ。しょぼくれた犬!)

  そんな事を考えながら外を見ていたら急に視界が暗くなる。

  (え?)

「駄目だよ、キャロライン。あんまりアレを見るとキャロラインの清らかな目が汚れてしまうから」
「シュナイダー様?」

  どうやら、シュナイダー様が私の目を覆って目隠ししているみたい。
  妄想セクハラ王子の事を見ないで欲しいと言う。

「キャロラインには僕だけを見ていて欲しいからね、……特に男は駄目」
「ふふふ、シュナイダー様はヤキモチ焼きですね?」
「そうだよ、キャロラインが可愛すぎて僕は毎日心配なんだ」

  そう笑いながら私の目から手を離すと、シュナイダー様は後ろからギュッと抱きしめてくれた。

「大袈裟ですよ」
「大袈裟なものか!  こんなにも可愛らしいキャロラインに心奪われているのは、きっとアレだけじゃないはずだからね」
「シュナイダー様……」

  全くシュナイダー様ったら、おかしな心配しちゃって!
  そんな気持ちを抱いていたら、

「そういう事だから……さて、行こうか。キャロライン」
「え?」

  何処に?  
  私がポカンとしている間にシュナイダー様は、あっという間に私を抱き上げた。
  そう。いわゆるお姫様抱っこ。

「え?  シュナイダー様??」
「しっかり捕まっててね?  キャロライン」
「えぇ?  いえ、そうではなく……」

  どこに行くというの??  さっぱり分からないわ。

「色々、後始末すべき事はあるけれど、何よりも先ず今はキャロラインの消毒が先決だから」
「消毒……」

  おかしいわね。消毒はさっき終わった気がするのだけど??
  ものすごーく恥ずかしかったわ……

「シュナイダー様、シュナイダー様。先程、消毒はしましたよ、ね??」
「ははは、本当に可愛いなぁ、キャロライン。まさか、あれだけで消毒が終わるとでも?」
「??」
「そういうわけで、僕達はこれで失礼するよ。あぁ、エディ。お前は聖女と二人でこれからの事をゆっくり話すといい」
 
  その言葉を受けて、セイラ様とエディ様が顔を見合わせる。
  そして、互いに顔を赤くして照れ照れしていた。
  そんな様子を見た私は興奮が隠せない。

  (きゃーー!  な、な、なんて、初々しいの!!)

  そんな初々しい恋の始まりを見る事が出来た私は、大変嬉しくほっこりした気持ちでいたのだけど───



「えぇと?  シュナイダー……様?」
「何かな?  キャロライン」
「この体勢は何でしょう?」
「……」

  シュナイダー様が無言のままにっこり笑う。
  何故、無言なの……

  お姫様抱っこをされた私は、そのままシュナイダー様によって彼の部屋へと運ばれたわ。
  そして、シュナイダー様は例の寝心地抜群のふっかふかのベッドの上に私を横にしたの。「あれ?」と思う間もなく、シュナイダー様がすかさず私の上に覆い被さってきて……今に至る。

  つまり、私は押し倒されている!!

「だから消毒だよ、キャロライン」

  甘く囁くような声でそんな事を口にしたシュナイダー様の顔がどんどん近付いてくる。
  そして、そのままチュッと唇にキスをされた。

「!!」

  ベッドの上で覆い被さられながらのキスのせいで、ボンッと私の顔が真っ赤になる。

  (シュナイダー様ぁ!?  まさか、まさか、このまま不埒な事をしようとしていないわよねぇぇ!?)

  ───ねぇねぇ、知ってます?  私はまだ18歳になっていないのよー!?

  チュッと音を立てて唇を離したシュナイダー様が言う。

「キャロライン……君が今、顔を赤くして何を考えているのかは分かるよ。そんなキャロラインが可愛い。可愛いすぎる。だからもう無理」
「む、無理?  無理って何ですか…………あっ」

  抵抗?  も虚しくシュナイダー様は再び唇を重ねてくる。

「……んっ!  シュナ……」
「し、黙って……」
「あ……」

  チュッチュと、何度も何度も繰り返す様にキスを受けていると私の頭の中もだんだん蕩けてしまう。
  いつだったか、自分の事をチョロラインに改名すべきかと悩んだ事もあったけれど、今、まさに私はそのチョロラインとなっていた。

「!!」

  やがてシュナイダー様の唇が私の首筋へと移動する。
  そして、チュッと吸い付くようなキスを──……

「あっ……」

  (これって、まさかまさか!!  噂に聞く……キスマークってやつでは……!?)

  なんて事なの。これではますます大人の世界ーーー!!

「シュ、シュナイダー様ぁぁ……」
「……!  キャロライン……君って子は」
「!?」

  涙目で訴えたのに、全然効かない。
  むしろ、再び唇にキスが降ってくる。それもますます激しくなった気がする!!

「好きだよ、キャロライン。僕の……キャロライン」
「んっ……あ、シュナイダー様……」


  シュナイダー様の甘い言葉と刺激的な行動は収まりそうにない。



  一方、
  私がめくるめく大人の世界へ足を踏み入れそうになっていた頃──……



「今頃、キャロライン様とシュナイダー殿下はラブラブな時間を過ごしているでしょうか?」
「……おそらく。殿下のあれはキャロライン様を私室に連れ込んで襲う気満々の顔でした。今頃、キャロライン様を全力で堪能しているのではないでしょうか」
「きゃー!  何ですかそれ、見たいです!!」
「……いや、おそらく激甘ですよ……??  そんな事より、セイラ様……その」
「え?  あ……エディ、様……」


  もう一組のカップルもどうやらラブラブだったらしい。

  
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