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本編
35話 断罪
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王宮。
国王陛下とお父様たちは、兵士たちが地下牢へと連れて行きました。
この場所には、私とレオン王子殿下、そして護衛の兵士たちがいます。
「さて、今後の対応をどうしようか」
レオン王子殿下は、イスへと腰掛けながら言う。
「私は、お父様たちの命までは取りたくありませんわ」
いくら国王陛下とはいえ、国庫の使い込みにとんでもない増税をしたのです。
何事もなく許されて良いはずはありません。
ですが私は、出来ることなら命だけはなんとかしたいと思います。
出来る限り、罪が軽くなるのであればそうしたいです。
「それは分かっているよシルヴィア。いくらあんなのとは言え、父や兄なことには変わりはないのだからね」
レオン王子殿下は、大きくため息をついた。
私も、ひどいことをされていたとは言えお父様もセレナも家族なことには違いありません。
「レオン様、その......」
「それはダメだよシルヴィア」
私の発言にレオン王子殿下は、首を振った。
出来ることなら、何事もなく終えられるのが一番です。
そんな私の気持ちを知ってか、それを否定した。
「いくらシルヴィアや俺が許した所で、民衆はそうではないだろう」
レオン王子殿下は、そう言うと窓の外を見る。
その視線の先には、王宮を取り囲むようにいる民衆たちが大勢います。
「ここで無罪放免なんか言ってしまえば、怒りの矛先は俺やシルヴィアに向かうかもしれない。そんなことはあってはならない」
レオン王子殿下は、私のことをまっすぐな瞳で見ながら言いました。
私たちは、国王陛下たちに対してどのような処分を下せば良いのか困っていた。
コンコンコン
部屋の扉が叩かれる。
「悪いが今は取り込み中だ。後に——」
言葉の途中で、部屋の扉が開かれる。
「すまないが入らせてもらうよ」
「リスター卿」
「伯父様!」
部屋に入って来たのは、伯父様だった。
私たちのことをかばい保護をしてくれたリスター侯爵。
王都に連れて来てくれた後は、別行動をしていました。
「シルヴィア、それにレオン王子殿下。民衆はそろそろ限界のようですよ。ご決断を......」
「っ......」
レオン王子殿下は、伯父様の言葉に苦しそうな表情をした。
そして、決意を固めたのか言う。
「王宮前にて、国王たちの処分を言い渡す。彼らを地下牢から連れ出しておいてくれ」
「はっ!」
「それと、王宮前の準備も頼む......」
「分かりました。ですが、よろしいのですか?」
「ああ......」
レオン王子殿下は、兵士たちに指示を出して行く。
兵士たちは、指示を受けて部屋から出て行った。
「シルヴィア、一緒に来てくれるか?」
差し出して来た手は、震えていた。
私はその手を受け取り、答える。
「もちろんですわレオン様」
◇
王宮前。
簡易的な舞台のようなものが置かれ、国王陛下たちへの処分を言い渡す場の準備がされている。
この場には、ギロチンなども置かれています。
そこに、国王陛下たち四人が連れてこられました。
頭に被せられていた布が外され、舞台へとあげられる。
「レオンっ! 何なのだこれは!」
国王陛下は言う。
「おいレオン! 今なら頭を下げるだけで許してやるぞ! おいっ、聞いてるのか」
王太子は言う。
「シルヴィア、今すぐ縄を解きなさい」
お父様は怒鳴る。
「痛い、痛いですわお姉様! お助けになってください!」
セレナは泣き叫ぶ。
民衆たちは、そんな様子を見てざわざわとし始める。
そんな様子を見て、私は心が痛くなりました。
レオン王子殿下と私、伯父様が舞台へと上がる。
「これより、クライトン王国国王と王太子、アーヴァイン公爵とその公爵令嬢へと処分を言い渡す」
レオン王子殿下が話し始めると、ギロチンが運ばれて来た。
「なんなのだあれは!」
「レオン貴様っ!」
「なぜ私まで」
「ひ、ひぃっ......」
ギロチンを見た反応は、それぞれ違いました。
「俺は、処分を迷っていた。殺そうとさえ思ったが、命だけは助けることにした。誰か文句のある人がいるのなら、言って欲しい」
レオン王子殿下の言葉に、文句を言う人はいなく、民衆は黙って聞いていた。
「それなら早く縄を解け! この馬鹿者が!」
兵士の一人が国王陛下の口を塞がせた。
「国王は、他国へと出すわけにも行かないだろうな。クライトン王国内で監視付きで幽閉とする」
「んーんー」
国王陛下は、塞がれた口で何かを話そうとしていた。
「アーヴァイン公爵も同様の処罰とする」
「......」
お父様は、下を向いて何を言うこともせずに無言でした。
あんなお父様は見たことありません。
「王太子と公爵令嬢はどうしたものか......」
レオン王子殿下が悩んでいると、伯父様が一歩前へと出る。
「それでしたら、私が責任を持って教育をするというのはどうでしょうか」
「リスター卿が?」
「ええ、このままですとアーヴァイン公爵家は取り潰しとなるでしょう。ですが、私が責任を持って二人に教育をして公爵家を継がせるのが良いかと......」
伯父様の提案に、民衆たちはざわざわとし始める。
「君たちのは言いたいことも分かるが、私のことを信用してほしい。二人を、必ず真っ当な性格の持ち主にしてみせようじゃないか」
伯父様は、民衆に向かって言う。
その発言を聞いて、多少は文句を言っているが大きな反対は無いようでした。
「では、二人はリスター卿に任せるとしよう。......だが、公爵家を継がせるかどうかは後で判断するものとしよう」
「ええ、それで良いかと思います」
こうして、二人の処分も決まった。
「レオン、覚えていろよ!」
「伯父様! 私ですわ、セレナです! お助けになってください」
「では、罪人たちを連れて行け」
「はっ!」
国王陛下とお父様は、どこかへと連れて行かれ王太子とセレナはこの場に残った。
「では、私はこれから忙しくなるので領地へと戻らせてもらおう」
伯父様は、そう言うと二人の方へと向かって言った。
「君たちは私の領へと来てもらおう」
「リスター卿、早く馬車を用意しろ」
「伯父様っ! 縄を解いてください」
二人は、わーわーと叫び始める。
「今の君たち二人は貴族としての身分はない と思ってくれ。それに馬車は私の乗る一台しかないんだ」
伯父様は、兵士たちの方に視線を向ける。
「分かりました。では、我々は歩いて領へと戻りましょう」
「なっ! まさか歩かせるつもりか、リスター侯爵領までどれほど離れていると思っているんだ!」
「伯父様! 私はセレナですよ......」
セレナは、伯父様に訴えかけると無視され続けていた。
「では、これにて終了とする。革命は成功に終わった!」
レオン王子殿下の言葉に、おおっーと民衆たちは声をあげる。
私たちは舞台から降りて、王宮へと入った。
こうして、国王陛下たちへの処分は言い渡されたのでした——。
国王陛下とお父様たちは、兵士たちが地下牢へと連れて行きました。
この場所には、私とレオン王子殿下、そして護衛の兵士たちがいます。
「さて、今後の対応をどうしようか」
レオン王子殿下は、イスへと腰掛けながら言う。
「私は、お父様たちの命までは取りたくありませんわ」
いくら国王陛下とはいえ、国庫の使い込みにとんでもない増税をしたのです。
何事もなく許されて良いはずはありません。
ですが私は、出来ることなら命だけはなんとかしたいと思います。
出来る限り、罪が軽くなるのであればそうしたいです。
「それは分かっているよシルヴィア。いくらあんなのとは言え、父や兄なことには変わりはないのだからね」
レオン王子殿下は、大きくため息をついた。
私も、ひどいことをされていたとは言えお父様もセレナも家族なことには違いありません。
「レオン様、その......」
「それはダメだよシルヴィア」
私の発言にレオン王子殿下は、首を振った。
出来ることなら、何事もなく終えられるのが一番です。
そんな私の気持ちを知ってか、それを否定した。
「いくらシルヴィアや俺が許した所で、民衆はそうではないだろう」
レオン王子殿下は、そう言うと窓の外を見る。
その視線の先には、王宮を取り囲むようにいる民衆たちが大勢います。
「ここで無罪放免なんか言ってしまえば、怒りの矛先は俺やシルヴィアに向かうかもしれない。そんなことはあってはならない」
レオン王子殿下は、私のことをまっすぐな瞳で見ながら言いました。
私たちは、国王陛下たちに対してどのような処分を下せば良いのか困っていた。
コンコンコン
部屋の扉が叩かれる。
「悪いが今は取り込み中だ。後に——」
言葉の途中で、部屋の扉が開かれる。
「すまないが入らせてもらうよ」
「リスター卿」
「伯父様!」
部屋に入って来たのは、伯父様だった。
私たちのことをかばい保護をしてくれたリスター侯爵。
王都に連れて来てくれた後は、別行動をしていました。
「シルヴィア、それにレオン王子殿下。民衆はそろそろ限界のようですよ。ご決断を......」
「っ......」
レオン王子殿下は、伯父様の言葉に苦しそうな表情をした。
そして、決意を固めたのか言う。
「王宮前にて、国王たちの処分を言い渡す。彼らを地下牢から連れ出しておいてくれ」
「はっ!」
「それと、王宮前の準備も頼む......」
「分かりました。ですが、よろしいのですか?」
「ああ......」
レオン王子殿下は、兵士たちに指示を出して行く。
兵士たちは、指示を受けて部屋から出て行った。
「シルヴィア、一緒に来てくれるか?」
差し出して来た手は、震えていた。
私はその手を受け取り、答える。
「もちろんですわレオン様」
◇
王宮前。
簡易的な舞台のようなものが置かれ、国王陛下たちへの処分を言い渡す場の準備がされている。
この場には、ギロチンなども置かれています。
そこに、国王陛下たち四人が連れてこられました。
頭に被せられていた布が外され、舞台へとあげられる。
「レオンっ! 何なのだこれは!」
国王陛下は言う。
「おいレオン! 今なら頭を下げるだけで許してやるぞ! おいっ、聞いてるのか」
王太子は言う。
「シルヴィア、今すぐ縄を解きなさい」
お父様は怒鳴る。
「痛い、痛いですわお姉様! お助けになってください!」
セレナは泣き叫ぶ。
民衆たちは、そんな様子を見てざわざわとし始める。
そんな様子を見て、私は心が痛くなりました。
レオン王子殿下と私、伯父様が舞台へと上がる。
「これより、クライトン王国国王と王太子、アーヴァイン公爵とその公爵令嬢へと処分を言い渡す」
レオン王子殿下が話し始めると、ギロチンが運ばれて来た。
「なんなのだあれは!」
「レオン貴様っ!」
「なぜ私まで」
「ひ、ひぃっ......」
ギロチンを見た反応は、それぞれ違いました。
「俺は、処分を迷っていた。殺そうとさえ思ったが、命だけは助けることにした。誰か文句のある人がいるのなら、言って欲しい」
レオン王子殿下の言葉に、文句を言う人はいなく、民衆は黙って聞いていた。
「それなら早く縄を解け! この馬鹿者が!」
兵士の一人が国王陛下の口を塞がせた。
「国王は、他国へと出すわけにも行かないだろうな。クライトン王国内で監視付きで幽閉とする」
「んーんー」
国王陛下は、塞がれた口で何かを話そうとしていた。
「アーヴァイン公爵も同様の処罰とする」
「......」
お父様は、下を向いて何を言うこともせずに無言でした。
あんなお父様は見たことありません。
「王太子と公爵令嬢はどうしたものか......」
レオン王子殿下が悩んでいると、伯父様が一歩前へと出る。
「それでしたら、私が責任を持って教育をするというのはどうでしょうか」
「リスター卿が?」
「ええ、このままですとアーヴァイン公爵家は取り潰しとなるでしょう。ですが、私が責任を持って二人に教育をして公爵家を継がせるのが良いかと......」
伯父様の提案に、民衆たちはざわざわとし始める。
「君たちのは言いたいことも分かるが、私のことを信用してほしい。二人を、必ず真っ当な性格の持ち主にしてみせようじゃないか」
伯父様は、民衆に向かって言う。
その発言を聞いて、多少は文句を言っているが大きな反対は無いようでした。
「では、二人はリスター卿に任せるとしよう。......だが、公爵家を継がせるかどうかは後で判断するものとしよう」
「ええ、それで良いかと思います」
こうして、二人の処分も決まった。
「レオン、覚えていろよ!」
「伯父様! 私ですわ、セレナです! お助けになってください」
「では、罪人たちを連れて行け」
「はっ!」
国王陛下とお父様は、どこかへと連れて行かれ王太子とセレナはこの場に残った。
「では、私はこれから忙しくなるので領地へと戻らせてもらおう」
伯父様は、そう言うと二人の方へと向かって言った。
「君たちは私の領へと来てもらおう」
「リスター卿、早く馬車を用意しろ」
「伯父様っ! 縄を解いてください」
二人は、わーわーと叫び始める。
「今の君たち二人は貴族としての身分はない と思ってくれ。それに馬車は私の乗る一台しかないんだ」
伯父様は、兵士たちの方に視線を向ける。
「分かりました。では、我々は歩いて領へと戻りましょう」
「なっ! まさか歩かせるつもりか、リスター侯爵領までどれほど離れていると思っているんだ!」
「伯父様! 私はセレナですよ......」
セレナは、伯父様に訴えかけると無視され続けていた。
「では、これにて終了とする。革命は成功に終わった!」
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