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本編
40話 結婚式
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クライトン王国王都。
革命が起きてから、一年ほどが経過した。
ガタガタだった王国の財政はなんとか持ち直し、内政や外交もうまく行き始めている。
そんな王都は、今はお祭り騒ぎの状態となっていた。
いつもよりも人々は活発に行動をして、屋台などもたくさん出ている。
「シルヴィア、時間がかかってすまないな」
「良いのですわレオン様」
私とレオン国王は、王宮のテラスから王都を見下ろしていた。
商人たちがたくさん集まり、それぞれの店を開いている。
「さて、そろそろ会場へと行こうか」
「ええ」
私たちは、目的の建物へと向かった。
◇
王都にある王族が所有する建物。
王宮からも近く、貴族たちの式典などによく使われる場所でもある。
「レオン国王陛下、シルヴィア王妃殿下。この度はおめでとうございます。」
アルバート・リスター侯爵が頭を下げて、祝辞の挨拶を述べてきた。
「リスター卿には助けられたな」
「伯父様、ありがとうございますわ」
「では、私はこれで失礼させていただきます。後ほどまた話しをしましょう」
伯父様はそれだけ言うと、私たちの前から居なくなった。
「レオン国王陛下、シルヴィア王妃殿下——」
その後も、私たちへの挨拶は続いて行った。
目の前には、長蛇の列が出来ていて終わりが見えません。
「であるからして——」
「ありがとう」
「ありがとうございますわ」
王家に近しい貴族、そうでない貴族もたくさん来ている。
国境警備などで忙しい人をのぞいて、王国中の貴族が来ているかもしれません。
「次はアーヴァイン公爵家」
「なにっ!?」
「お父様!?」
側に控えている兵士の発言で、私たちは驚いた。
アーヴァイン公爵家は、お父様と私とセレナしかいません。
どう考えても、挨拶に来られる人はいないはずです。
そう考えていると、落ち着いた雰囲気をまとった女性と色黒に日焼けをしたさわやかな男性がやって来る。
「お姉様、レオン国王陛下。この度のご結婚、おめでとうございますわ」
「......セ、セレナ?」
「ふふ、どうしたのですかお姉様」
私は、驚きのあまりポカンと口を開けてしまう。
こんなセレナは見たことがありませんでした。
そして、セレナの横に立っている男性を見る。
「セレナ、婚約者が変わりましたの?」
「シルヴィア王妃殿下、そしてレオン。この度の結婚おめでとう。おまえたちには、色々と迷惑をかけてしまったな」
「へ?」
「ん?」
私とレオン国王は、互いに見つめ合う。
私はあることに気が付いた。
「んん?」
レオン国王と、日焼けをしているさわやかの男性を交互に見る。
そっくりな見た目をしていて、違うのは鍛えられた肉体に日焼けくらいです。
「何を言っているのですかお姉様。私の婚約者はケヴィン様しかおりませんわよ?」
「あに......うえ、なのか?」
「ひどいじゃないかレオン。いくら私が、とんでもないことをしてしまったとは言え、他人のふりをするなんて」
「い、いや......だってどう見ても......」
以前までの王太子だった頃のケヴィン様は、豊満なボディにギラついた俺様系の人物だったはずです。
こんな、さわやかイケメンでは決してありませんでした。
「シルヴィア王妃殿下、私のしたことは決して許されるべきことではないだろう。だからこそ、許しをこうつもりはない。今後の行動をもってして、我が謝罪の誠意を見せることを誓おう」
「え、ええ......期待しておりますわ」
私たちが混乱していると、ケヴィン様は真剣なまなざしで言って来る。
「では、失礼させてもらう」
「お姉様、またお会いしましょう」
そう言うと、セレナとケヴィン様の二人は列を外れてどこかへと歩いて行く。
「レオン様、私なんだかこわいですわ」
「俺もだよシルヴィア。リスター卿は一体どんな手を......あれは本当に兄上なのか? 暗殺されて影武者だと言われた方が、まだ信じられるぞ」
そんなやり取りをしながら、貴族たちの相手をして行きました。
あれだけ長かった行列もなくなり、私たちは壇上へと上がる。
「皆、今日は私とシルヴィアの結婚式に来てくれて、祝ってくれてありがとう。では食事を楽しんでくれ」
レオン国王は、挨拶を終えると一斉に拍手が起こる。
少し経つと、私たちは席へと戻り、他の貴族たちはおのおの食事を楽しみ始めた。
「シルヴィア、今更だがこれからとよろしくたのむ」
「こちらこそよろしくお願いしますわ」
私たちは、二人で会話を楽しみながら食事を食べ始める。
色々とあって、国王と王妃となってからの結婚式にはなったが、それでも立派な式を開けて良かったです。
「ん? そんなに見つめてどうしたんだ」
「ううん、なんでもないですわ」
私は、レオン国王の顔を見ながら笑ってそう答える。
これからの生活とレオン国王と一緒なら、どんな困難にも立ち向かって行けると思います。
バタンっと大きな音が聞こえた。
どうやらサラが転んだみたいです。
「全く、何をやっているんだサラは」
「お怪我はないですかサラ」
「ぐす......痛いです」
訂正ですわ。
私たちであれば、これからもどんな困難に立ち向かえるに違いありません。
こっちに向かって来ている、サラとセバスチャン、クライヴたちを見ながらそう思いました——。
革命が起きてから、一年ほどが経過した。
ガタガタだった王国の財政はなんとか持ち直し、内政や外交もうまく行き始めている。
そんな王都は、今はお祭り騒ぎの状態となっていた。
いつもよりも人々は活発に行動をして、屋台などもたくさん出ている。
「シルヴィア、時間がかかってすまないな」
「良いのですわレオン様」
私とレオン国王は、王宮のテラスから王都を見下ろしていた。
商人たちがたくさん集まり、それぞれの店を開いている。
「さて、そろそろ会場へと行こうか」
「ええ」
私たちは、目的の建物へと向かった。
◇
王都にある王族が所有する建物。
王宮からも近く、貴族たちの式典などによく使われる場所でもある。
「レオン国王陛下、シルヴィア王妃殿下。この度はおめでとうございます。」
アルバート・リスター侯爵が頭を下げて、祝辞の挨拶を述べてきた。
「リスター卿には助けられたな」
「伯父様、ありがとうございますわ」
「では、私はこれで失礼させていただきます。後ほどまた話しをしましょう」
伯父様はそれだけ言うと、私たちの前から居なくなった。
「レオン国王陛下、シルヴィア王妃殿下——」
その後も、私たちへの挨拶は続いて行った。
目の前には、長蛇の列が出来ていて終わりが見えません。
「であるからして——」
「ありがとう」
「ありがとうございますわ」
王家に近しい貴族、そうでない貴族もたくさん来ている。
国境警備などで忙しい人をのぞいて、王国中の貴族が来ているかもしれません。
「次はアーヴァイン公爵家」
「なにっ!?」
「お父様!?」
側に控えている兵士の発言で、私たちは驚いた。
アーヴァイン公爵家は、お父様と私とセレナしかいません。
どう考えても、挨拶に来られる人はいないはずです。
そう考えていると、落ち着いた雰囲気をまとった女性と色黒に日焼けをしたさわやかな男性がやって来る。
「お姉様、レオン国王陛下。この度のご結婚、おめでとうございますわ」
「......セ、セレナ?」
「ふふ、どうしたのですかお姉様」
私は、驚きのあまりポカンと口を開けてしまう。
こんなセレナは見たことがありませんでした。
そして、セレナの横に立っている男性を見る。
「セレナ、婚約者が変わりましたの?」
「シルヴィア王妃殿下、そしてレオン。この度の結婚おめでとう。おまえたちには、色々と迷惑をかけてしまったな」
「へ?」
「ん?」
私とレオン国王は、互いに見つめ合う。
私はあることに気が付いた。
「んん?」
レオン国王と、日焼けをしているさわやかの男性を交互に見る。
そっくりな見た目をしていて、違うのは鍛えられた肉体に日焼けくらいです。
「何を言っているのですかお姉様。私の婚約者はケヴィン様しかおりませんわよ?」
「あに......うえ、なのか?」
「ひどいじゃないかレオン。いくら私が、とんでもないことをしてしまったとは言え、他人のふりをするなんて」
「い、いや......だってどう見ても......」
以前までの王太子だった頃のケヴィン様は、豊満なボディにギラついた俺様系の人物だったはずです。
こんな、さわやかイケメンでは決してありませんでした。
「シルヴィア王妃殿下、私のしたことは決して許されるべきことではないだろう。だからこそ、許しをこうつもりはない。今後の行動をもってして、我が謝罪の誠意を見せることを誓おう」
「え、ええ......期待しておりますわ」
私たちが混乱していると、ケヴィン様は真剣なまなざしで言って来る。
「では、失礼させてもらう」
「お姉様、またお会いしましょう」
そう言うと、セレナとケヴィン様の二人は列を外れてどこかへと歩いて行く。
「レオン様、私なんだかこわいですわ」
「俺もだよシルヴィア。リスター卿は一体どんな手を......あれは本当に兄上なのか? 暗殺されて影武者だと言われた方が、まだ信じられるぞ」
そんなやり取りをしながら、貴族たちの相手をして行きました。
あれだけ長かった行列もなくなり、私たちは壇上へと上がる。
「皆、今日は私とシルヴィアの結婚式に来てくれて、祝ってくれてありがとう。では食事を楽しんでくれ」
レオン国王は、挨拶を終えると一斉に拍手が起こる。
少し経つと、私たちは席へと戻り、他の貴族たちはおのおの食事を楽しみ始めた。
「シルヴィア、今更だがこれからとよろしくたのむ」
「こちらこそよろしくお願いしますわ」
私たちは、二人で会話を楽しみながら食事を食べ始める。
色々とあって、国王と王妃となってからの結婚式にはなったが、それでも立派な式を開けて良かったです。
「ん? そんなに見つめてどうしたんだ」
「ううん、なんでもないですわ」
私は、レオン国王の顔を見ながら笑ってそう答える。
これからの生活とレオン国王と一緒なら、どんな困難にも立ち向かって行けると思います。
バタンっと大きな音が聞こえた。
どうやらサラが転んだみたいです。
「全く、何をやっているんだサラは」
「お怪我はないですかサラ」
「ぐす......痛いです」
訂正ですわ。
私たちであれば、これからもどんな困難に立ち向かえるに違いありません。
こっちに向かって来ている、サラとセバスチャン、クライヴたちを見ながらそう思いました——。
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