5 / 35
5
しおりを挟む
「エミリアさんに離縁されて、少しは反省の色が見えるのではと思っていましたが……よもや、エミリアさんを悪者にするなんて。どこまで腐っているのでしょう」
眉をひそめ、シンディーがスカートの裾を力任せに握る。なぜこうも一方的に責められるのか、アンガスは理解に苦しんだ。エミリアがなにを訴えたとしても、証拠なんてなにもない。ならば、こちらの言い分を少しは聞いてくれてもいいはずなのに、その隙がまるでない。
ぽん。
団長はシンディーの肩に手を置くと、任せろと言うように頷いてみせた。シンディーが無言でこくりと首を上下に動かすと、団長は口火を切った。
「貴様の妻──いや、もう元妻だったな。元妻のエミリア・ブルーノがこの屋敷に来たのは、今朝がはじめてではない。お前が遠征に赴いているあいだに、一度、私たちを訪ねてきた。どうしても、伝えなければならない大切なことがあると」
団長の言葉に、アンガスは身体を硬直させた。鼓動が早くなり、心臓の音が見る間にうるさくなっていく。
(……団長たちに伝えなければならない大切なこと……?)
シンディーに好意を寄せていることを、わざわざ伝えにきたのか。それとも、シンディーに、アンガスが求める妻像に近付けるように努力しろと命令したことを愚痴りにきたのか。
どちらにせよエミリアがとった行動は、アンガスにとって裏切り行為そのものだった。
ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。
脳内が、その台詞に占められた。
「──その話を信じる根拠がどこにあるですか?!」
顔を俯かせたまま、アンガスは叫んだ。伝えなければならない大切なことがなんなのか、他の者はなにもわからず、なぜそんなにアンガスが激高するのかも理解不能だった。だから注目されている三人以外は遠巻きに見ているだけで、誰も口を挟む者はいなかった。いや、挟めなかった。
「……やはりあなたには、覚えがあるようですね。エミリアさんが、わたくしたちに伝えたかったことが」
そこではじめて、アンガスは失言に気付いた。団長はあくまで、伝えなければならない大切なことがあると言っただけで、内容にはまだ触れていなかったのだ。
「……シンディーさんたちは知らないでしょうが、あいつは卑怯なところがありました。だからきっと、ろくなことを告げていない。そう考えたうえでの、発言です。エミリアをよく知るぼくだからこそ、あいつがなにを言ったのか、想像ができたんです」
あくまで冷静に。冷静に。
身体中を駆けめぐる怒りをおさえ、呪文のように唱える。
団長は「お前は真面目で、紳士的なやつだと思っていたよ」と頭を抱えた。
「……私も見る目がない。すっかり騙されていた。騙されるところだった」
「団長。あなたとぼくは、背中を預け合える仲間ではなかったのですか。どうしてそこまでエミリアを信じられるのですか!?」
「──そうですね。絆はきっと、あなた方の方が上だったのでしょう。だからこそエミリアさんは、わたくしたちに頼みにきたのです」
シンディーの凛とした声色が響いた。アンガスはゆっくりと「……なにを」と、団長からシンディーへと視線を移した。
──ときは、半月前にさかのぼる。
団長とシンディーが居間で寛いでいると、メイドが「アンガス様の奥様が旦那様と奥様に大切なお話があると屋敷を訪ねて来られましたが、いかがいたしましょう」とやってきた。
思わず、顔を見合わせる二人。アンガスが騎士団に入って一年。その妻であるエミリアと会話したのは数えるほど。
時計を見れば、午後七時過ぎ。
約束もなしに訪問するには、いささか遅い気もした。
「なんだろう……アンガスはいま、遠征中だが」
「けれど、たしか元貴族令嬢の方でしたし、非常識なことはしないと思います。なにかよほど、急ぎ、わたくしたちに伝えたいことがあるのではないでしょうか」
「……そうだな。うん。ここに通してくれ」
命じると、メイドは「はい」と腰を折り、すぐにエミリアを居間へと通した。許しを得たエミリアは、まず、深く謝罪した。
「約束もせず、突然の訪問、お許しください。夫と仲の良い、顔見知りの騎士の方にちょうどお会いできまして。失礼ながら、団長様のお仕事を終える時刻を、勝手にお聞きしました。申し訳ございません」
「それは、私が屋敷に帰っていると確信がもてたから、ここに来たということですか?」
「はい、その通りです」
「それほどまでに大切な話だと?」
「……わたしの考えすぎかもしれません。でも、万が一のことが起きてからでは遅いですから」
「万が一、とは。私たちになにか起こるということですか?」
エミリアは「……いえ、シンディーさんにです」と、迷いながらもはっきり告げた。
真剣な双眸に、シンディーは「お茶を出してさしあげて」と、控えていたメイドに命じ、エミリアに、正面の椅子をすすめた。
「どうぞ、お座りになってくださいな」
「あ、いえ。わたしはお二人にこうしてお話を聞いていただけるだけで充分ですので、これ以上の気遣いは」
「そんなわけにはまいりません。だってエミリアさんは、わたくしのためにこうしてわざわざお屋敷まで訪ねてきてくれたのでしょう?」
緊張しながらも優しく微笑みかけてくれるシンディーに、エミリアは思った。
──ああ、やはり。迷いながらも、ここに来てよかったと。
失礼します。と、席に着く。目の前のテーブルに置かれた紅茶入りのカップをじっと見詰め、一呼吸置いてから、口火を切った。
「わたしは、アンガスと離縁します」
二人が、え、と目を見開く。でも、伝えたいのは、そこじゃない。
「それはどうでもよいのです。問題は、アンガスがシンディーさんを愛してしまっていることなのです。想うだけならよいのですが、アンガスのものは……なんと言いますか」
耐えきれず、シンディーは「ま、待ってくださいっ」と声を上げた。
「アンガスさんは、あなたの夫ですよね?」
「はい」
「愛しているのはわたくしではなく、エミリアさんなのでは……?」
エミリアが「残念ながら」と薄く笑うと、団長は重苦しく、だから離縁を、と呟いた。それにエミリアは、それが直接の要因ではありませんがと、前置きしてから続けた。
「きっといま説明しても、信じてもらえないと思います。団長様の目にアンガスはきっと、人柄の良い人物に映っているでしょうから」
「? そう、ですね。真面目で、とてもいいやつだと……」
「だからこそ、お願いにまいりました。アンガスの本性を知ってもらわないことには、危険性も理解してもらえないでしょうから」
二人の頭には疑問符が浮かび、エミリアに対して少しだけ、不気味さすら感じていた。しかし、危険がシンディーに及ぶ可能性がある以上、話を聞かないという選択肢はなかった。
団長の「お願い、とは」という問いかけに、エミリアは──。
「遠征から戻るその日に、あなたを連れ出し、とある居酒屋に向かう。そのときの会話を、聞いてほしい。そしてあなたの本性を知ってほしいと」
あの日。エミリアが口にしたお願いをシンディーが述べる。
アンガスは、ひゅっと息をのんだ。
眉をひそめ、シンディーがスカートの裾を力任せに握る。なぜこうも一方的に責められるのか、アンガスは理解に苦しんだ。エミリアがなにを訴えたとしても、証拠なんてなにもない。ならば、こちらの言い分を少しは聞いてくれてもいいはずなのに、その隙がまるでない。
ぽん。
団長はシンディーの肩に手を置くと、任せろと言うように頷いてみせた。シンディーが無言でこくりと首を上下に動かすと、団長は口火を切った。
「貴様の妻──いや、もう元妻だったな。元妻のエミリア・ブルーノがこの屋敷に来たのは、今朝がはじめてではない。お前が遠征に赴いているあいだに、一度、私たちを訪ねてきた。どうしても、伝えなければならない大切なことがあると」
団長の言葉に、アンガスは身体を硬直させた。鼓動が早くなり、心臓の音が見る間にうるさくなっていく。
(……団長たちに伝えなければならない大切なこと……?)
シンディーに好意を寄せていることを、わざわざ伝えにきたのか。それとも、シンディーに、アンガスが求める妻像に近付けるように努力しろと命令したことを愚痴りにきたのか。
どちらにせよエミリアがとった行動は、アンガスにとって裏切り行為そのものだった。
ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。
脳内が、その台詞に占められた。
「──その話を信じる根拠がどこにあるですか?!」
顔を俯かせたまま、アンガスは叫んだ。伝えなければならない大切なことがなんなのか、他の者はなにもわからず、なぜそんなにアンガスが激高するのかも理解不能だった。だから注目されている三人以外は遠巻きに見ているだけで、誰も口を挟む者はいなかった。いや、挟めなかった。
「……やはりあなたには、覚えがあるようですね。エミリアさんが、わたくしたちに伝えたかったことが」
そこではじめて、アンガスは失言に気付いた。団長はあくまで、伝えなければならない大切なことがあると言っただけで、内容にはまだ触れていなかったのだ。
「……シンディーさんたちは知らないでしょうが、あいつは卑怯なところがありました。だからきっと、ろくなことを告げていない。そう考えたうえでの、発言です。エミリアをよく知るぼくだからこそ、あいつがなにを言ったのか、想像ができたんです」
あくまで冷静に。冷静に。
身体中を駆けめぐる怒りをおさえ、呪文のように唱える。
団長は「お前は真面目で、紳士的なやつだと思っていたよ」と頭を抱えた。
「……私も見る目がない。すっかり騙されていた。騙されるところだった」
「団長。あなたとぼくは、背中を預け合える仲間ではなかったのですか。どうしてそこまでエミリアを信じられるのですか!?」
「──そうですね。絆はきっと、あなた方の方が上だったのでしょう。だからこそエミリアさんは、わたくしたちに頼みにきたのです」
シンディーの凛とした声色が響いた。アンガスはゆっくりと「……なにを」と、団長からシンディーへと視線を移した。
──ときは、半月前にさかのぼる。
団長とシンディーが居間で寛いでいると、メイドが「アンガス様の奥様が旦那様と奥様に大切なお話があると屋敷を訪ねて来られましたが、いかがいたしましょう」とやってきた。
思わず、顔を見合わせる二人。アンガスが騎士団に入って一年。その妻であるエミリアと会話したのは数えるほど。
時計を見れば、午後七時過ぎ。
約束もなしに訪問するには、いささか遅い気もした。
「なんだろう……アンガスはいま、遠征中だが」
「けれど、たしか元貴族令嬢の方でしたし、非常識なことはしないと思います。なにかよほど、急ぎ、わたくしたちに伝えたいことがあるのではないでしょうか」
「……そうだな。うん。ここに通してくれ」
命じると、メイドは「はい」と腰を折り、すぐにエミリアを居間へと通した。許しを得たエミリアは、まず、深く謝罪した。
「約束もせず、突然の訪問、お許しください。夫と仲の良い、顔見知りの騎士の方にちょうどお会いできまして。失礼ながら、団長様のお仕事を終える時刻を、勝手にお聞きしました。申し訳ございません」
「それは、私が屋敷に帰っていると確信がもてたから、ここに来たということですか?」
「はい、その通りです」
「それほどまでに大切な話だと?」
「……わたしの考えすぎかもしれません。でも、万が一のことが起きてからでは遅いですから」
「万が一、とは。私たちになにか起こるということですか?」
エミリアは「……いえ、シンディーさんにです」と、迷いながらもはっきり告げた。
真剣な双眸に、シンディーは「お茶を出してさしあげて」と、控えていたメイドに命じ、エミリアに、正面の椅子をすすめた。
「どうぞ、お座りになってくださいな」
「あ、いえ。わたしはお二人にこうしてお話を聞いていただけるだけで充分ですので、これ以上の気遣いは」
「そんなわけにはまいりません。だってエミリアさんは、わたくしのためにこうしてわざわざお屋敷まで訪ねてきてくれたのでしょう?」
緊張しながらも優しく微笑みかけてくれるシンディーに、エミリアは思った。
──ああ、やはり。迷いながらも、ここに来てよかったと。
失礼します。と、席に着く。目の前のテーブルに置かれた紅茶入りのカップをじっと見詰め、一呼吸置いてから、口火を切った。
「わたしは、アンガスと離縁します」
二人が、え、と目を見開く。でも、伝えたいのは、そこじゃない。
「それはどうでもよいのです。問題は、アンガスがシンディーさんを愛してしまっていることなのです。想うだけならよいのですが、アンガスのものは……なんと言いますか」
耐えきれず、シンディーは「ま、待ってくださいっ」と声を上げた。
「アンガスさんは、あなたの夫ですよね?」
「はい」
「愛しているのはわたくしではなく、エミリアさんなのでは……?」
エミリアが「残念ながら」と薄く笑うと、団長は重苦しく、だから離縁を、と呟いた。それにエミリアは、それが直接の要因ではありませんがと、前置きしてから続けた。
「きっといま説明しても、信じてもらえないと思います。団長様の目にアンガスはきっと、人柄の良い人物に映っているでしょうから」
「? そう、ですね。真面目で、とてもいいやつだと……」
「だからこそ、お願いにまいりました。アンガスの本性を知ってもらわないことには、危険性も理解してもらえないでしょうから」
二人の頭には疑問符が浮かび、エミリアに対して少しだけ、不気味さすら感じていた。しかし、危険がシンディーに及ぶ可能性がある以上、話を聞かないという選択肢はなかった。
団長の「お願い、とは」という問いかけに、エミリアは──。
「遠征から戻るその日に、あなたを連れ出し、とある居酒屋に向かう。そのときの会話を、聞いてほしい。そしてあなたの本性を知ってほしいと」
あの日。エミリアが口にしたお願いをシンディーが述べる。
アンガスは、ひゅっと息をのんだ。
1,246
あなたにおすすめの小説
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
婚約破棄された公爵令嬢は本当はその王国にとってなくてはならない存在でしたけど、もう遅いです
神崎 ルナ
恋愛
ロザンナ・ブリオッシュ公爵令嬢は美形揃いの公爵家の中でも比較的地味な部類に入る。茶色の髪にこげ茶の瞳はおとなしめな外見に拍車をかけて見えた。そのせいか、婚約者のこのトレント王国の王太子クルクスル殿下には最初から塩対応されていた。
そんな折り、王太子に近付く女性がいるという。
アリサ・タンザイト子爵令嬢は、貴族令嬢とは思えないほどその親しみやすさで王太子の心を捕らえてしまったようなのだ。
仲がよさげな二人の様子を見たロザンナは少しばかり不安を感じたが。
(まさか、ね)
だが、その不安は的中し、ロザンナは王太子に婚約破棄を告げられてしまう。
――実は、婚約破棄され追放された地味な令嬢はとても重要な役目をになっていたのに。
(※誤字報告ありがとうございます)
婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣国へ行きますね
ルーシャオ
恋愛
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。
失意のメリッサは王立寄宿学校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決断。エミーと名前を変え、隣国アスタニア帝国に渡って書籍商になる。するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出会う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。
私を捨てて後悔したようですけど、もうあなたと関わりません
天宮有
恋愛
「クノレラの方が好きだから、俺との婚約を破棄して欲しい」
伯爵令嬢の私キャシーは、婚約者ラウド王子の発言が信じられなかった。
一目惚れしたと言われて私は強引に婚約が決まり、その後ラウド王子は男爵令嬢クノレラを好きになったようだ。
ラウド王子が嫌になったから、私に関わらないと約束させる。
その後ラウド王子は、私を捨てたことを後悔していた。
我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!
真理亜
恋愛
とある侯爵家で催された夜会、伯爵令嬢である私ことアンリエットは、婚約者である侯爵令息のギルバートと逸れてしまい、彼の姿を探して庭園の方に足を運んでいた。
そこで目撃してしまったのだ。
婚約者が幼馴染みの男爵令嬢キャロラインと愛し合っている場面を。しかもギルバートは私の家の乗っ取りを企んでいるらしい。
よろしい! おバカな二人に鉄槌を下しましょう!
長くなって来たので長編に変更しました。
【完結】「妹が欲しがるのだから与えるべきだ」と貴方は言うけれど……
小笠原 ゆか
恋愛
私の婚約者、アシュフォード侯爵家のエヴァンジェリンは、後妻の産んだ義妹ダルシニアを虐げている――そんな噂があった。次期王子妃として、ひいては次期王妃となるに相応しい振る舞いをするよう毎日叱責するが、エヴァンジェリンは聞き入れない。最後の手段として『婚約解消』を仄めかしても動じることなく彼女は私の下を去っていった。
この作品は『小説家になろう』でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる