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#87 楽しい?宴会の時間。その1
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銭湯で汗を流して身体を清め、さぁ、お楽しみの宴会である。
壱たちは和やかに他愛無い話などをしつつ、食堂に向かう。銭湯から食堂はあっと言う間だ。
ガイが先頭になって、ドアを開けた。
「こんばんは」
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃぁ~い」
「い、いらっしゃいませ!」
中からホール係3人娘?の声が聞こえる。ガイたちに続いて最後に壱が顔を覗かすと、近くにいたマユリが破顔した。
「い、イチさん、い、いらっしゃいませ!」
「こんばんは」
笑顔で返す。マユリはすぐに仕事に戻り、壱は厨房に顔を出す。
「じいちゃん、晩ご飯食べに来たよ。今日は決起集会とガイさんの代表就任のお祝い兼ねての宴会なんだ」
「そうかそうか。それは良かったのう。ゆっくりすると良いぞい」
「ありがとう。カリルとサントもありがとう」
「良いって事よ!」
カリルが元気に返事をし、サントは小さく頷いた。
ホールに戻り、ガイたちが既に着いているテーブルに掛ける。奥の壁際の席だ。サユリは当然の様にテーブルの上に。
ナイルが早速メニューを手にする。
「何にしようかなー、今日のパスタの具は何かなー」
夜のパスタは、トマトミートソースは具材固定なのだが、カレーソースとクリームソースは日替わりだ。豚肉だったり鶏肉だったり、野菜もその日に寄って変わる。
「オレ、ポトフ食べたいっすポトフ!」
ジェンが言うと、ガイが小さく頷く。
「ひとりひとつずつポトフを頼んで、後はパスタとか肉を幾つか頼んでみんなで分けるっていうのどうでしょう」
「それ! 宴会っぽいー。いろいろ食べられるしー」
ナイルが合点いったと人差し指を立てる。
「それで行こー。で、エールだねー」
「サユリさんの分も1皿頼んで大丈夫ですか?」
「大丈夫カピ」
ガイは頷き、近くにいたマーガレットを呼ぶ。
「はぁい」
しっかりと仕事をこなしながら、ちゃっかりとしなを作るマーガレットは天晴れだ。
ガイが要領良く注文をして行った。
「はぁい、お待ちくださいませ~」
マーガレットが注文を通す為に厨房に向かうと、後は待つだけである。
ガイが壱を見て、口を開いた。
「イチさんは異世界から来られたんですよね。もし差し支えなければ、お話聞きたいです」
「はい、それは勿論」
とは言え、壱の世界観はそう広いとは言えない。海外にも行った事が無い。大学を卒業して、すぐに実家の味噌蔵に入ったので、社会人経験もまともに無い。それを少しでも補う為のアルバイトではあったが。
後悔しても遅いが、もっと視野を広げておけば良かった。日本も海外も。壱が知らない世界は、異世界以外にも広く開かれていた。
壱はまず、実家の話をしてみる。
「うちの実家は、日本で良く使われる調味料の味噌というものを作る蔵なんです。そこにはいろいろな人がお客さまとして来られて。近くのお年寄りが多くて、店の片隅が井戸端会議状態になったりして、母が椅子を出したりしてましたね」
「何かほのぼのしますね」
ガイが楽しそうな笑顔を浮かべる。
そのタイミングで、エールとポトフが運ばれて来た。
「お待たせ!」
「お、お待たせ、しました!」
メリアンとマユリが両手いっぱいに運んで来る。それぞれサーブされ、まずは乾杯である。
「えっと、では、田んぼが巧く行きますようにと、ガイさんの代表就任祝いっすよ! ガイさん、乾杯の音頭お願いしますっす!」
「あ、はい。では、美味しい米が出来ます様に。乾杯!」
「かんぱーい!」
みんなは空中でジョッキを合わせた。
壱は早速口を着けた。勢い良く喉を鳴らしながら、エールを流し込んで行く。
「ぷはー! 旨ーい!」
壱がつい漏らすと、ガイたちも美味しそうに眼を細めていた。
「美味しいですね! やはり先に銭湯に行って正解でした」
ガイの台詞に壱は大きく頷く。こうして美味しいエールと食事、その後は歯さえ磨けば寝られるなんて、素晴らしい。
「そうですねー。お腹空いてましたけど、先に銭湯行って良かったですー」
ナイルも同意する。ジェンも何度も頷き、リオンも満足そうだ。
壱たちは和やかに他愛無い話などをしつつ、食堂に向かう。銭湯から食堂はあっと言う間だ。
ガイが先頭になって、ドアを開けた。
「こんばんは」
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃぁ~い」
「い、いらっしゃいませ!」
中からホール係3人娘?の声が聞こえる。ガイたちに続いて最後に壱が顔を覗かすと、近くにいたマユリが破顔した。
「い、イチさん、い、いらっしゃいませ!」
「こんばんは」
笑顔で返す。マユリはすぐに仕事に戻り、壱は厨房に顔を出す。
「じいちゃん、晩ご飯食べに来たよ。今日は決起集会とガイさんの代表就任のお祝い兼ねての宴会なんだ」
「そうかそうか。それは良かったのう。ゆっくりすると良いぞい」
「ありがとう。カリルとサントもありがとう」
「良いって事よ!」
カリルが元気に返事をし、サントは小さく頷いた。
ホールに戻り、ガイたちが既に着いているテーブルに掛ける。奥の壁際の席だ。サユリは当然の様にテーブルの上に。
ナイルが早速メニューを手にする。
「何にしようかなー、今日のパスタの具は何かなー」
夜のパスタは、トマトミートソースは具材固定なのだが、カレーソースとクリームソースは日替わりだ。豚肉だったり鶏肉だったり、野菜もその日に寄って変わる。
「オレ、ポトフ食べたいっすポトフ!」
ジェンが言うと、ガイが小さく頷く。
「ひとりひとつずつポトフを頼んで、後はパスタとか肉を幾つか頼んでみんなで分けるっていうのどうでしょう」
「それ! 宴会っぽいー。いろいろ食べられるしー」
ナイルが合点いったと人差し指を立てる。
「それで行こー。で、エールだねー」
「サユリさんの分も1皿頼んで大丈夫ですか?」
「大丈夫カピ」
ガイは頷き、近くにいたマーガレットを呼ぶ。
「はぁい」
しっかりと仕事をこなしながら、ちゃっかりとしなを作るマーガレットは天晴れだ。
ガイが要領良く注文をして行った。
「はぁい、お待ちくださいませ~」
マーガレットが注文を通す為に厨房に向かうと、後は待つだけである。
ガイが壱を見て、口を開いた。
「イチさんは異世界から来られたんですよね。もし差し支えなければ、お話聞きたいです」
「はい、それは勿論」
とは言え、壱の世界観はそう広いとは言えない。海外にも行った事が無い。大学を卒業して、すぐに実家の味噌蔵に入ったので、社会人経験もまともに無い。それを少しでも補う為のアルバイトではあったが。
後悔しても遅いが、もっと視野を広げておけば良かった。日本も海外も。壱が知らない世界は、異世界以外にも広く開かれていた。
壱はまず、実家の話をしてみる。
「うちの実家は、日本で良く使われる調味料の味噌というものを作る蔵なんです。そこにはいろいろな人がお客さまとして来られて。近くのお年寄りが多くて、店の片隅が井戸端会議状態になったりして、母が椅子を出したりしてましたね」
「何かほのぼのしますね」
ガイが楽しそうな笑顔を浮かべる。
そのタイミングで、エールとポトフが運ばれて来た。
「お待たせ!」
「お、お待たせ、しました!」
メリアンとマユリが両手いっぱいに運んで来る。それぞれサーブされ、まずは乾杯である。
「えっと、では、田んぼが巧く行きますようにと、ガイさんの代表就任祝いっすよ! ガイさん、乾杯の音頭お願いしますっす!」
「あ、はい。では、美味しい米が出来ます様に。乾杯!」
「かんぱーい!」
みんなは空中でジョッキを合わせた。
壱は早速口を着けた。勢い良く喉を鳴らしながら、エールを流し込んで行く。
「ぷはー! 旨ーい!」
壱がつい漏らすと、ガイたちも美味しそうに眼を細めていた。
「美味しいですね! やはり先に銭湯に行って正解でした」
ガイの台詞に壱は大きく頷く。こうして美味しいエールと食事、その後は歯さえ磨けば寝られるなんて、素晴らしい。
「そうですねー。お腹空いてましたけど、先に銭湯行って良かったですー」
ナイルも同意する。ジェンも何度も頷き、リオンも満足そうだ。
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