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#181 壱とサユリの小さな宴 その1
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サユリがいないラスト1日を恙無く終え、寝支度を整えて部屋に戻ると、サユリは壱のベッドの上で健やかな寝息を立てていた。
その穏やかな表情に壱は癒される。ベッドに掛けてその背中をそっと撫でてやると、サユリは微かに身動ぎをする。おっと、起こしてしまってはいけない。壱は慌てて手を離した。
しかしそれも虚しく、サユリの眼はゆっくりと開かれた。
「ふぁあ、良く寝たカピ」
のんびりと言いながら、大きな欠伸をひとつ。
「サユリご免、起こしちゃった」
壱が申し訳無さげに言うと、サユリはそこで壱の存在を認識した様子で、首をふるふると振って微睡みから醒める。
「壱カピか。む、もしかしてもう今日は終わりカピか?」
壱がパジャマを着ていたからだろう。サユリは首を動かして、カーテンが引かれていない窓の外に視線を移す。
「む……夜の営業から出ようと思っていたカピが、すっかりと寝入ってしまったのだカピな」
「それだけ疲れていたって事だよ。俺が起こさなかったら朝まで寝れてたかも。ご免」
「いや、壱が起きている時間に眼が覚めて良かったカピ。中途半端に誰も起きていない時間に起きても仕方が無いカピ。さて、すっかりと眼も冴えてしまったカピ……」
サユリは考え込む様に眼を閉じ天を仰ぐ。そして口を開いた。
「壱、我は白ワインが飲みたいカピ」
「お酒?」
「飲んだらまた眠れると思うのだカピ。やる事も無いのに1晩起きているのも苦痛だカピ」
「そりゃあそうか。じゃあ白ワインと、チーズでも用意しようか」
「腹も空いているカピな」
「じゃあ味噌ディップとか作って、チーズと野菜に付けて食べられる様にしようか」
「それは良いカピな。直ぐに用意するカピよ」
この尊大な態度が何ともサユリらしい。壱は小さく笑みを浮かべると立ち上がった。
「じゃあ用意して来るから待っててね」
そうしてキッチンに向かう。
まずは食材を用意しなくてはと、厨房に降りる。
冷蔵庫と棚を見て、下処理がしやすく味噌に合うきゅうり、人参、きゃべつを取り出す。そして卵とレモンも。
チーズは、この村では数種作られていて、サラダ用に何種類かを冷蔵庫にストックしてある。
それらの中からクリームチーズとモッツァレラチーズ、カマンベールと、癖の少ないものをセレクトした。
2階のキッチンに戻り、準備開始。
まずはマヨネーズ作り。卵をボウルに割り、泡立て器で良く解したところに、オリーブオイルを少量ずつ垂らし、しっかりと撹拌して行く。
クリーム色に乳化したところにレモン汁を絞り、またしっかりと混ぜて行く。そうしてマヨネーズが出来上がる。
そのマヨネーズと同量の味噌を混ぜて、味噌ディップの出来上がりである。
アクセントににんにくの擦り下ろしなども入れたいところだが、今は少しでも早く支度を終えたいし、明日の事もあるので控えておこう。
次に野菜の準備。きゃべつは一口大に千切り、きゅうりと人参も食べやすい様に一口大に。
チーズもそれぞれ一口大にした。
素材を皿に盛り、味噌ディップを小鉢に入れてスプーンを添える。余ったマヨネーズにはたっぷりの黒胡椒を引いて混ぜ、こちらも小鉢に。スプーンも添えて。これでつまみの出来上がりである。
手早く器具類の洗い物をして。
白ワインはボトルごと持って行こう。壱にはワイングラス、サユリにはサラダボウルを。大きめの取り皿を2枚と、壱が使うフォーク。
それらを全てトレイの乗せると、部屋に戻った。
その穏やかな表情に壱は癒される。ベッドに掛けてその背中をそっと撫でてやると、サユリは微かに身動ぎをする。おっと、起こしてしまってはいけない。壱は慌てて手を離した。
しかしそれも虚しく、サユリの眼はゆっくりと開かれた。
「ふぁあ、良く寝たカピ」
のんびりと言いながら、大きな欠伸をひとつ。
「サユリご免、起こしちゃった」
壱が申し訳無さげに言うと、サユリはそこで壱の存在を認識した様子で、首をふるふると振って微睡みから醒める。
「壱カピか。む、もしかしてもう今日は終わりカピか?」
壱がパジャマを着ていたからだろう。サユリは首を動かして、カーテンが引かれていない窓の外に視線を移す。
「む……夜の営業から出ようと思っていたカピが、すっかりと寝入ってしまったのだカピな」
「それだけ疲れていたって事だよ。俺が起こさなかったら朝まで寝れてたかも。ご免」
「いや、壱が起きている時間に眼が覚めて良かったカピ。中途半端に誰も起きていない時間に起きても仕方が無いカピ。さて、すっかりと眼も冴えてしまったカピ……」
サユリは考え込む様に眼を閉じ天を仰ぐ。そして口を開いた。
「壱、我は白ワインが飲みたいカピ」
「お酒?」
「飲んだらまた眠れると思うのだカピ。やる事も無いのに1晩起きているのも苦痛だカピ」
「そりゃあそうか。じゃあ白ワインと、チーズでも用意しようか」
「腹も空いているカピな」
「じゃあ味噌ディップとか作って、チーズと野菜に付けて食べられる様にしようか」
「それは良いカピな。直ぐに用意するカピよ」
この尊大な態度が何ともサユリらしい。壱は小さく笑みを浮かべると立ち上がった。
「じゃあ用意して来るから待っててね」
そうしてキッチンに向かう。
まずは食材を用意しなくてはと、厨房に降りる。
冷蔵庫と棚を見て、下処理がしやすく味噌に合うきゅうり、人参、きゃべつを取り出す。そして卵とレモンも。
チーズは、この村では数種作られていて、サラダ用に何種類かを冷蔵庫にストックしてある。
それらの中からクリームチーズとモッツァレラチーズ、カマンベールと、癖の少ないものをセレクトした。
2階のキッチンに戻り、準備開始。
まずはマヨネーズ作り。卵をボウルに割り、泡立て器で良く解したところに、オリーブオイルを少量ずつ垂らし、しっかりと撹拌して行く。
クリーム色に乳化したところにレモン汁を絞り、またしっかりと混ぜて行く。そうしてマヨネーズが出来上がる。
そのマヨネーズと同量の味噌を混ぜて、味噌ディップの出来上がりである。
アクセントににんにくの擦り下ろしなども入れたいところだが、今は少しでも早く支度を終えたいし、明日の事もあるので控えておこう。
次に野菜の準備。きゃべつは一口大に千切り、きゅうりと人参も食べやすい様に一口大に。
チーズもそれぞれ一口大にした。
素材を皿に盛り、味噌ディップを小鉢に入れてスプーンを添える。余ったマヨネーズにはたっぷりの黒胡椒を引いて混ぜ、こちらも小鉢に。スプーンも添えて。これでつまみの出来上がりである。
手早く器具類の洗い物をして。
白ワインはボトルごと持って行こう。壱にはワイングラス、サユリにはサラダボウルを。大きめの取り皿を2枚と、壱が使うフォーク。
それらを全てトレイの乗せると、部屋に戻った。
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