33 / 42
「紡がれる出逢い」
第164話「気丈な未亡人」
しおりを挟む
➖数年前クスコ バルディビア別荘➖
バルディビアはラス・サリナスの戦いの後、
一時ではあるが穏やかな暮らしを送っていた時期がある。
アルデレテ「バルディビア様、
遂に内戦のかたがつきましたね。」
バルディビア「ああ、ひとまずはゆっくりできるな。」
バルディビア達が会話している時、
隣の区画で先住民達を仕切ってる女の姿が見えた。
バルディビア「あの者は、ワシの隣人の様だが
毎度随分的確に指示をしておる。」
アルデレテ「あの者は、
夫を追いこちらの大陸に渡ってきた者です。」
バルディビア「夫らしい者は見かけた事がないが・・」
アルデレテ「ラス・サリナスで夫は戦死した様で、
子もおらず、
残されたのはエンコミエンダだけの様です。」
バルディビア「それは不憫であるのぅ。
ただあれだけの美貌だ、男どもはほっとかぬであろう。」
アルデレテ「あまり社交的でなく、言い寄る男は居ない様です。
それにあの美しさ、並の男では近寄り難いでしょう。」
バルディビア「なるほどのぅ。
夫を追い新大陸に来たといったな・・
他を寄せ付けないのかも知れぬが、何とも情熱的ではないか。」
-あくる日-
「お前がこいつの主か?
女の分際でエンコミエンダを持ってるなんて
生意気な。」
イネス「なんだお前は?
何か様か?」
「なんだお前は、だと?!
俺はウーゴ・フェルナンデス・ペレス様だ。
お前んとこの奴隷が俺との土地に入ってきて
ウチの庭を汚した。
この責任どう取ってくれるんだ?」
タンボ「イネス様申し訳ございません。
まさかこの旦那様の敷地だと思ってはなくて。」
ウーゴ「アンタの身体で責任を取ってくれたっていいんだぜ?
そうすれば全て丸く収まる。」
イネス「ふん。
貧相な敷地で道と変わりない様な所だったんだろ。」
ウーゴ「なんだと?」
チャッ!
イネスは剣を抜いた。
ウーゴ「な、なんだやる気か?」
イネス「要は私に因縁をつけようとしておるのであろう。
敷地にウチの者が踏入ったくらいで、なんだと言うのだ?」
ウーゴ「貴様!
俺様にはあるお方がついてるんだ。
こんな事してタダで済むと思っているのか?」
イネス「女、女と蔑む割には腰抜けの様だな。
要は私の事が気に入らぬのであろう、
さあ剣を抜け。」
ウーゴ「この野郎、やってやろうじゃねーか。」
「何事ですかな?」
その時、1人の男が喧騒を聞きつけ割って入ってきた。
ウーゴ「な、何だてめえは?」
「ワシはこの方の隣でエンコミエンダを営んでる者だ。」
バルディビアはラス・サリナスの戦いの後、
一時ではあるが穏やかな暮らしを送っていた時期がある。
アルデレテ「バルディビア様、
遂に内戦のかたがつきましたね。」
バルディビア「ああ、ひとまずはゆっくりできるな。」
バルディビア達が会話している時、
隣の区画で先住民達を仕切ってる女の姿が見えた。
バルディビア「あの者は、ワシの隣人の様だが
毎度随分的確に指示をしておる。」
アルデレテ「あの者は、
夫を追いこちらの大陸に渡ってきた者です。」
バルディビア「夫らしい者は見かけた事がないが・・」
アルデレテ「ラス・サリナスで夫は戦死した様で、
子もおらず、
残されたのはエンコミエンダだけの様です。」
バルディビア「それは不憫であるのぅ。
ただあれだけの美貌だ、男どもはほっとかぬであろう。」
アルデレテ「あまり社交的でなく、言い寄る男は居ない様です。
それにあの美しさ、並の男では近寄り難いでしょう。」
バルディビア「なるほどのぅ。
夫を追い新大陸に来たといったな・・
他を寄せ付けないのかも知れぬが、何とも情熱的ではないか。」
-あくる日-
「お前がこいつの主か?
女の分際でエンコミエンダを持ってるなんて
生意気な。」
イネス「なんだお前は?
何か様か?」
「なんだお前は、だと?!
俺はウーゴ・フェルナンデス・ペレス様だ。
お前んとこの奴隷が俺との土地に入ってきて
ウチの庭を汚した。
この責任どう取ってくれるんだ?」
タンボ「イネス様申し訳ございません。
まさかこの旦那様の敷地だと思ってはなくて。」
ウーゴ「アンタの身体で責任を取ってくれたっていいんだぜ?
そうすれば全て丸く収まる。」
イネス「ふん。
貧相な敷地で道と変わりない様な所だったんだろ。」
ウーゴ「なんだと?」
チャッ!
イネスは剣を抜いた。
ウーゴ「な、なんだやる気か?」
イネス「要は私に因縁をつけようとしておるのであろう。
敷地にウチの者が踏入ったくらいで、なんだと言うのだ?」
ウーゴ「貴様!
俺様にはあるお方がついてるんだ。
こんな事してタダで済むと思っているのか?」
イネス「女、女と蔑む割には腰抜けの様だな。
要は私の事が気に入らぬのであろう、
さあ剣を抜け。」
ウーゴ「この野郎、やってやろうじゃねーか。」
「何事ですかな?」
その時、1人の男が喧騒を聞きつけ割って入ってきた。
ウーゴ「な、何だてめえは?」
「ワシはこの方の隣でエンコミエンダを営んでる者だ。」
10
あなたにおすすめの小説
【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
また動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎週月曜07:20投稿】
3巻からは戦争編になります。
戦物語に関心のある方は、ここから読み始めるのも良いかもしれません。
※1、2巻は序章的な物語、伝承、風土や生活等事を扱っています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第2巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
M性に目覚めた若かりしころの思い出
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、それをはじめて自覚した中学時代の体験になります。歳を重ねた者の、人生の回顧録のひとつとして、読んでいただけましたら幸いです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


