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レイノウェレンの戦い/後編
第6話「化け物と神」
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-戦の始まりの地-レイノウェレン
アルバラド「あとは突撃だ。」
おおおぉぉ!
アラバラド軍が雄叫びを上げた。
ピクンチュ兵「ミチマ様、新手の敵が突進してきます。」
ミチマ「あれが例のやつか。」
ピクンチュ兵団がアルバラドの騎馬部隊に次々と殲滅させられていく。
カスティニャダ「始まったか、よし一気に押し返せ。」
カスティニャダ兵「ハッ!」
ピクンチュ兵「ミチマ様!瞬く間に味方が・・」
ミチマ「浮き足立ってきたか。
ワシに続け!新手の群れはワシが一掃してやるわ!」
ロレンツォ「隙あり!」
ミチマがその場から離れようとした瞬間、すかさずロレンツォが責め立てる。
ミチマ「甘いわ。うるさい小鳥が。」
ミチマはロレンツォの攻撃を捌きつつ、徐々にその場から離れていく。
カスティニャダ「追うな、ロレンツォ。
俺たちは持ち場で敵を追い詰めるまでよ。」
-アルバラド軍右翼-
騎兵の一団が戦況眺めながら、話しだした。
騎兵A「ふん、いつも通り化け物を見るような目で俺らを見ておるわ。
今回も楽な戦だったぜ。未開の地での仕事は本当楽だな。」
騎兵B「ハッハ、だな。
本国では死にかけた事もあるが、俺らの甲冑にはあんな原始的な武器は通用せん。」
ヤナクナ「ギャー」
騎兵C「むっ、なんだあの黒くデカイ塊は?」
異変を感じた騎兵達であったが、時すでに遅く、彼らはミチマの間合いから逃れる事ができなかった。
騎兵Aは馬ごと一刀両断され、他の騎兵はミチマの突進により馬上から吹き飛ばされ地面に仰向けに倒された。
彼らは重い甲冑と、重なり合って仲間が倒れているせいでなかなか起き上がれないでいた。
騎兵B「まずいぞ、一旦体制を立て直せ。ええい、何をしておるヤナクナ!
我らを守れ!」
インカ兵たちは、彼らを救出に行く者もいれば、スペイン語を聞き間違えて明後日の方向へ身構えたり、聞き間違えたフリをして逃げ出す者もいた。
南のマプチェ兵「おお、ミチマ殿があの化け物を倒したぞ。
我らもミチマ殿に続くぞ!」
ミチマの武勇によりピクンチェ族、南のマプチェ連合軍の士気は盛り返し、その勢いはアルバラド軍、そしてヤナクナ達を怯ませた。
さらにミチマは、ケチュア語でインカ兵に叫んだ。
ミチマ「ヤナクナと呼ばれる者達よ!
貴様らが神と崇めている者の哀れな姿を見よ!
ここに臓物を撒き散らし無惨に転がってるのは、神でもなく我らと同じ只の人ぞ!」
ミチマ「こやつらに貴様らの命をくれてやる価値が、本当にあるのか?!」
ヤナクナ達は、騎兵の死体に目をやりながら、ざわつき出している。
-アルバラド本軍-
淡々とした冷ややかな声色でアルバラドは、配下に言った。
アルバラド「ふむ、向こうは肌色が悪そうだな。が、本陣がガラ空きよ。
奴らは守るということを知らないようだな。
兵法を知らぬ獣どもめ。」
アルバラド「あのデカイのには構うな。
そのまま奴らの本陣を叩くぞ。」
アルバラド本軍は真っ直ぐに敵本陣へ向かっていた。
アルバラド騎兵隊によりなすすべもなく無力化されていくピクンチェ兵達。
-ピクンチェ族本陣-
アルバラド騎兵「いとも簡単に落ちましたね。」
アルバラド「ああ、砦の防御が整ったら、あのデカイのを挟み撃ちにするぞ。」
アルバラド「あとは突撃だ。」
おおおぉぉ!
アラバラド軍が雄叫びを上げた。
ピクンチュ兵「ミチマ様、新手の敵が突進してきます。」
ミチマ「あれが例のやつか。」
ピクンチュ兵団がアルバラドの騎馬部隊に次々と殲滅させられていく。
カスティニャダ「始まったか、よし一気に押し返せ。」
カスティニャダ兵「ハッ!」
ピクンチュ兵「ミチマ様!瞬く間に味方が・・」
ミチマ「浮き足立ってきたか。
ワシに続け!新手の群れはワシが一掃してやるわ!」
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ミチマがその場から離れようとした瞬間、すかさずロレンツォが責め立てる。
ミチマ「甘いわ。うるさい小鳥が。」
ミチマはロレンツォの攻撃を捌きつつ、徐々にその場から離れていく。
カスティニャダ「追うな、ロレンツォ。
俺たちは持ち場で敵を追い詰めるまでよ。」
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ヤナクナ「ギャー」
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彼らは重い甲冑と、重なり合って仲間が倒れているせいでなかなか起き上がれないでいた。
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