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巨人
第28話「顔合わせ」
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-南のアラウコ 土手付近-
ラウタロは、グアコルダの元に駆け寄った。
ラウタロは眼前に身構えている3人に目をやった。
全身に棘の様なマントを羽織る虎の様な目つきをしていた。
男の名はレンゴという。
そして2人の仮面の者が身構えている。
ラウタロは目線を落とすと、そこにはナウエル、そして2人の仮面の者が地面に倒れていた。
ラウタロ(あのナウエルが・・)
「次は貴様か?」
詰め寄ろうとしてくるレンゴ。
ラウタロは他の2人を観察し始めた。
中央に位置するのっぺりとした仮面の者は、レンゴとエラが張った仮面の者に守られる様に佇んでいる。
ラウタロ(こいつが中心人物か?)
その刹那ナウエルが起き上がり、レンゴが首の向きを変えた。
「そこまでだ。」
ラウタロが冷静な口調で場を停止させた。
一瞬の隙を見逃さず、ラウタロは気配なく中央の者に近寄り、刃を突きつけていた。
(こいつは躊躇なく刺す者の目だ。)
レンゴはラウタロが脅しで言っているのではない事を感じた。
ラウタロ「なぜ襲ってきた?」
「此奴らは、彼の者の警護をしただけだ。」
レンゴはのっぺりとした仮面の者に顎を向けた。
ラウタロ「あんたら豊穣なる民だよな」
レンゴ「如何にも。
こやつらの地では不用意に要人の前に立つことは死を意味する。」
ラウタロ「ここは南の地だ、そんな道理は通用しない。
それとも、そちらの長は火種作りにあんたらを寄越したのか?」
レンゴ「さあな?」
ラウタロ(今俺が確保したこいつからだけ、まるで殺気を感じなかった・・)
膠着状態が続く中、ナウエルが口を開いた。
「さて、さっきの続きといこうか。」
レンゴ「ふん、その身体で我と戦うと?」
「一対一なら大丈夫じゃないかな。」
ナウエルはまるで友人に話すかの様な雰囲気でレンゴに言った。
レンゴ「一度地に臥した者が、よくほざくわ。」
丸腰のナウエルにレンゴの棍棒が振り下ろされる。
ブン
ナウエルは攻撃を躱わすが、レンゴの懐には入る事ができなかった。
空を切ったレンゴの一撃は大地を叩き、地面が破裂し土煙が上がった。
「えっ?これは?!」
レンゴが叩いた地面の中からピリャンのセンコンが顔を出した。
「なんでこんな所にこれが?」
ナウエルはすかさずセンコンを拾い上げた。
ナウエル「どうやら、この大地は僕に味方をしている様だな。」
「ぬかせ!」
ブンっとレンゴは棍棒を一振りした。
ナウエルがセンコンを振り回すと、レンゴは躱わしもせず片手で受けとめようとした。
レンゴの腕が攻撃で揺らいだ。
「ほう。」
ラウタロは、倒れている2人の様子を確認し、小声でグアコルダに言った。
「グアコルダ、ここから少し後ろに下がってろ。」
ラウタロは、グアコルダの元に駆け寄った。
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