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巨人
第29話「些細な事」
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グアコルダが下がるのと同時に、エラの張った仮面の者に突進するラウタロ。
ラウタロ(やはりな。理由は分からないが、アイツは何もしない。)
ラウタロが人質に取った者は棒立ちでその場を眺めている。
エラの張った仮面の者は大きな分銅のついた縄に手をかけたが、
ラウタロが間合いを詰め刃物で縄を切断した。
そのまま腕を取り相手を倒し込み、身動きを取れなくした。
ナウエルとレンゴは、何合もお互いの得物を合わせ、攻防を繰り返している。
しかしレンゴの攻撃は加速していき、ナウエルは防戦一方となっていった。
レンゴの攻撃を捌ききるナウエルだったが、
突如レンゴは棍棒の持ち方を変えて変則的な攻撃を繰り出した。
ナウエルは意表を突かれ仰け反り、後退りした。
レンゴ「なめられたもんだな。
殺意無くして、我と渡りあえるとでも思ったのか?」
ナウエルは微笑みを浮かべながら、両手を広げた。
激昂するレンゴはさらに激しくナウエルに棍棒を打ち込んでいく。
ラウタロは相手の抵抗を上手くいなしながら、制圧状態をキープしている。
(ナウエルが防戦一方になるなんて・・
仮にナウエルが本気になったとしても、この相手は分からない。)
グアコルダは心配そうにナウエルを見守る。
その時、大きな手が彼女の頭に置かれた。
ドゴッ!ドン!ドス!
大きな影はのっぺりとした仮面の者に立ちはだかったが、
振りかざした手を下げた。
レンゴは目を開けると、眩しい太陽の日差しが飛び込んできた。
レンゴ(?!アイツらを含めてみなが倒れておる・・
あやつは!?・・無事の様だな・・)
「こらこら、
同胞同士で殺気立ってどうする?」
大らかな声が聞こえる。
「コイツらはお前らがここを出立するまで預かっておく。」
大きな影が仮面の者達の武器を抱えていた。
ナウエル「えっ?」
エルネイ「お前らの分もだ。」
ラウタロ達の武器も回収する大きな影。
「この件はこれで終わりだ。
文句があるなら、俺に言いに来い。
俺はエルネイってもんだ、じゃあな。」
エルネイは悠然とした雰囲気でその場を後にした。
レンゴ(何者?
我としたことが、赤子のように転がされて武器まで取られたと言うのか・・)
老人の仮面の者が、のっぺりとした仮面の者に声をかける。
「若、集会まで時間がありません。
レンゴ殿、この件はひとまず留保とし、お役目を果たしに行きましょう。」
レンゴは呆然としたまま一言発した。
「・・ああ。」
仮面の一行は、その場を後にした。
ナウエルはグアコルダに話しかけた。
「お前のにぃちゃんは、相変わらずだなぁ。
あいつらも呆気にとられてたな笑」
グアコルダ「お兄ちゃんが関わるといつもああなっちゃうね。」
ラウタロ「ああ、エルネイが関わると、
何もかもが些細な事に感じてしまう。」
⚫️相関図
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