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暗殺者
第62話「間者の帰還」
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-コパカバナ-
緑の布を羽織る者がチカたちの今へ現れた。
「チャンカノただいま戻りました。」
オトナ「戻ったか。
して、タワティンスーユの様子はどうであった?」
チャンカノ「マンコ様は宗教儀式に見せかけてクスコを脱出し、ビルカバンバを拠点としました。」
チカ「臆病なマンコにしては、よくやっておる。」
チャンカノ「一方で、
それを機にアルマグロが後ろ盾となり、
クスコではパウリュ様が帝位に就きました。」
オトナ「現在タワティンスーユは二分しておるという事か・・」
チャンカノ「ただ私の見立てでは、
マンコ様はそう長くはありませぬ。
おそらく、サイリ様が後を継ぐかどうかという所です。」
オトナ「なるほどな。
してアルマグロの勢力はどうなっておる?」
チャンカノ「それがまた複雑でして、
既にアルマグロの勢力は無力化し、
パウリュ様は最終的には新たな勢力の庇護下にあります。」
オトナ「新たな勢力・・」
チャンカノ「アルマグロ、そしてピサロよりも上位に位置する組織がこの地に本腰を入れてやってきた模様です。
その為、今までこの地で幅をきかせてきた者たちは立場が危うくなっている様です。」
チカ「ハハハ、なるほどのぅ。
道理で好き放題やってた者たちが慌てふためいてる訳じゃな。」
オトナ「チカ様、
これは油断なりませぬぞ。
このような事態を想定して、
バルディビアなる者がチカ様を抜擢したという事でもあります。」
チカ「分かっておる。
ところで、ピサロはどうなっておるのじゃ?」
チャンカノ「暗殺されました。」
チカ「ほう。
悪党らしい最後じゃのう。」
チャンカノ「実は当時アルマグロ陣営に属しておりまして、
私も成り行きでピサロの暗殺計画に加わる事になっておりました。」
オトナ「足はついてないのであろうな?」
チャンカノ「はい、抜かりはありませぬ。」
チカ「しかし、良く暗殺が成功したのぅ。」
チャンカノ「それが暗殺部隊に恐ろしく手練の者が混じっておりまして、ピサロを仕留めてしまいました。
速さであれば私をも凌ぎます。」
オトナ「なんと!それ程の者がおるのか・・」
チャンカノ「しかも年端もいかない少年でして、信じ難い光景でした。」
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それを機にアルマグロが後ろ盾となり、
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