17 / 42
想定外
第48話「捕縛」
しおりを挟む
-アラウコ北北西-
「ヤナコナ、ちょっと寄れ。」
アルデレテはインカ兵を呼んだ。
インカ兵の名はニナというアイマラ語で火を意味する。
「おい、隠れているのは分かってる。
両手を上げて立ち上がれ!」
ニナはアルデレテの代わりに、草むらに向かってマプチェ語で話しかけてきた。
アルデレテはナウエルの隠れている草むらを指さしている。
ナウエル(しまった。気取られたか・・
ただ、この距離ならば退避も可能だ。)
アルデレテが手を挙げた。
その時、ナウエルの左方から爆発音がして、ナウエルの元に何か小さな物が飛んできた様だ。
ナウエル(これは・・逃げきれないかもしれない。
しかも、右方にも気配を感じる。
ただ、アイツらはラウタロの存在までは気づいていない様だ。)
ナウエルは、立ち上がりながら後ろ手でラウタロに動かない様に合図した。
ラウタロ(ナウエル・・)
ナウエルの左右からは杖の様な物をナウエルに向けている者達が構えている。
ナウエルはゆっくりと両手を上げると、地位のありそうな男が指示を出しナウエルを捕らえた。
ラウタロ(やつらの感知の距離が測れない、ナウエルの合図通りに動かない方がいいか。)
ナウエルは手に枷のような物を嵌められ連行されていった。
連中はその場を後にし、より北へ引き返していった。
ラウタロ(しまった。奴らの事を甘く見ていたか・・)
アルデレテ「俺はベルガラ親子達と共に先に帰っている。
カセレス、そいつを連れてお前らは徒歩で砦へ戻れ。」
「へい。」
カセレスという派手な帽子を被った者と、
数人のインカ兵を残し、アルデレテと幾人かの者は騎乗しその場を離れた。
連行されながら、ナウエルは考えた。
(厄介な奴がいなくなったか、残りは4人。
隙を見て逃げなくては。
体の自由が効かないとはいえ、タワティンスーユの奴らはいいとして、この男はどうなんだ。)
ナウエルは相手の歩き方や佇まいから、相手の身体能力を推測し始めた。
(タワティンスーユ兵でない奴は見た事のない武器をぶら下げている。おそらく斧と似たような使い道だろう。
さっきの杖のような物は所持していないようだ。)
「ヤナコナ、ちょっと寄れ。」
アルデレテはインカ兵を呼んだ。
インカ兵の名はニナというアイマラ語で火を意味する。
「おい、隠れているのは分かってる。
両手を上げて立ち上がれ!」
ニナはアルデレテの代わりに、草むらに向かってマプチェ語で話しかけてきた。
アルデレテはナウエルの隠れている草むらを指さしている。
ナウエル(しまった。気取られたか・・
ただ、この距離ならば退避も可能だ。)
アルデレテが手を挙げた。
その時、ナウエルの左方から爆発音がして、ナウエルの元に何か小さな物が飛んできた様だ。
ナウエル(これは・・逃げきれないかもしれない。
しかも、右方にも気配を感じる。
ただ、アイツらはラウタロの存在までは気づいていない様だ。)
ナウエルは、立ち上がりながら後ろ手でラウタロに動かない様に合図した。
ラウタロ(ナウエル・・)
ナウエルの左右からは杖の様な物をナウエルに向けている者達が構えている。
ナウエルはゆっくりと両手を上げると、地位のありそうな男が指示を出しナウエルを捕らえた。
ラウタロ(やつらの感知の距離が測れない、ナウエルの合図通りに動かない方がいいか。)
ナウエルは手に枷のような物を嵌められ連行されていった。
連中はその場を後にし、より北へ引き返していった。
ラウタロ(しまった。奴らの事を甘く見ていたか・・)
アルデレテ「俺はベルガラ親子達と共に先に帰っている。
カセレス、そいつを連れてお前らは徒歩で砦へ戻れ。」
「へい。」
カセレスという派手な帽子を被った者と、
数人のインカ兵を残し、アルデレテと幾人かの者は騎乗しその場を離れた。
連行されながら、ナウエルは考えた。
(厄介な奴がいなくなったか、残りは4人。
隙を見て逃げなくては。
体の自由が効かないとはいえ、タワティンスーユの奴らはいいとして、この男はどうなんだ。)
ナウエルは相手の歩き方や佇まいから、相手の身体能力を推測し始めた。
(タワティンスーユ兵でない奴は見た事のない武器をぶら下げている。おそらく斧と似たような使い道だろう。
さっきの杖のような物は所持していないようだ。)
30
あなたにおすすめの小説
【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
また動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎週月曜07:20投稿】
3巻からは戦争編になります。
戦物語に関心のある方は、ここから読み始めるのも良いかもしれません。
※1、2巻は序章的な物語、伝承、風土や生活等事を扱っています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
M性に目覚めた若かりしころの思い出
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、それをはじめて自覚した中学時代の体験になります。歳を重ねた者の、人生の回顧録のひとつとして、読んでいただけましたら幸いです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
M性に目覚めた若かりしころの思い出 その2
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、終活的に少しづつ綴らせていただいてます。
荒れていた地域での、高校時代の体験になります。このような、古き良き(?)時代があったことを、理解いただけましたらうれしいです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

