【アラウコの叫び 】第2巻/16世紀の南米史

ヘロヘロデス

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潜入前夜

第53話「チョチョカ」

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-南マプチェの居住地-

ラウタロ「はぁはぁ、
ナウエルが奴らに連れ去られた。」
 
アウカマン「昔を思い出すな。」
 
フタウエ「案ずるな。
まだナウエルは生きておる。」
 
ラウタロ「なぜ、そんなに落ち着いていられるんだ?
今回はアリカントの時とは訳が違う!!」
 
フタウエ「これは運命じゃ。
ただナウエルはまだ死ぬ運命にはない。」

ラウタロ「アウカマン、あんたの子だろ?!」
 
アウカマン「実はこういう日が来る事をフタウエ様から事前に聞かされていた。
フタウエ様とて全てが見える訳ではないが、予言された事は今まで外れた事はない。」
 
ラウタロ「だからって・・」
 
アウカマン「ラウタロ、まずはどんな状況だったか説明してくれないか?」
 
ラウタロは皆に一部始終を話した。
 
アウカマン「そうか、射程に入ればナウエルすら躱す事が出来ない武器を所持しているのか、あちらは・・」
 
エルネイは遠くでその光景を明後日の方を向いて聞いていた。
 
 
リカラエン「落ち着いたか?

ラウタロ、とりあえず飯食べるぞ。」
 
ラウタロは母に連れられルカに入るとクリニャンク、グアコルダ、ツルクピチュン、リチュエンがいた。
 
厚手の鍋を中心に様々な料理が所狭しと置かれていた。
 
ラウタロ「・・今日は豪華だな。」
 
今回の祭事で様々な地域の食材が手に入ったからね。
 
リカラエン「早速食べるよ。
ほらお前の好きなチョチョカが丁度今出来上がった所だ。」

ラウタロ「やはりチョチョカは焼き立てが美味いな。
特に今日の出来は格別だな。
外のカリカリとした食感と、内部の水分を含んだ味わいの二重構造が際立っている。」
 
ツルクピチュン「このチョチョカは何層にも折りたたまれている。

一噛みすれば異なる食感が幾重にも広がり複雑な味を醸し出していますね。」
 
リカラエン「そうチョチョカは何層にもわたる味は、私達の歴史の歩みそのものを噛み締めている様なものさ。」
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