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暗殺者
第63話「石化した森」
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-1543年 ペルー南部-
アルバラドが死に主を失ったカスティニャダ達は、ビルカスウアマンからクスコに向けて旅をしていた。
カスティニャダ「ここは・・
人目を忍んで来たのはいいものの
南に行き過ぎてしまった様だ。」
そこには幾つもの円錐形の10メートル近い岩々が永遠と続く
神秘的な光景が広がっていた。(※注1)
ロレンツォ「へぇーここが噂の。
まるで森が石化してしまった様ですね。」
カスティニャダ「ここから北西に向かえばアバンカイ、より西に向かえばクスコか・・
遠いな。」
エレロ「まあ、気長に行きましょう。
なかなかお目にかかれない景色も見れましたし。」
ロレンツォ「なぜ、貴方がそんなリーダーみたいな事を言うんですか?」
エレロ「まあまあ、
ここに立ち寄ったのはそんな悪いことでもないみたいですよ。」
エレロはそびえ立つ岩の一つに空いてる穴を指差した。
そこには食糧らしきものが収められていた。
カスティニャダは辺りを見渡すと、幾つもの似た様な岩を見つけた。
カスティニャダ「どうやらここは
原住民の天然の貯蔵庫といった所か。
旅の足しになりそうだ。」
ロレンツォ「えっ!?
僕たちがこれを食べるんですか!?」
カスティニャダ「もちろんヤナコナ用に決まっておるだろう。」
ロレンツォ「ほっ・・
びっくりしたぁ。」
カスティニャダはパンを手に取りながら言った。
「我らはもちろんこいつだ。」
カスティニャダ「ヤナコナ!
ここにある食糧を馬車に積み込め!」
ヤナコナ達は岩々に保管してある食糧を荷馬車へ積み込み出した。
カスティニャダ「こんなもんでいいだろう。
原住民に見つかる前にここからずらかるぞ。」
カスティニャダ一行はその場から離れ、さらに岩の森を進んだ。
カスティニャダ「ロレンツォ
お前はどう生きたいとかあるのか?」
ロレンツォ「生き物らしく生きたいですかね。」
カスティニャダ「それは
人類としてか?
それとも今を生きるものとしてか?」
ロレンツォ「はい?」
カスティニャダはパンを眺めながら呟いた。
「たまに思うことがある。
我らの真の主ってのは、コイツらじゃないかって。」
ロレンツォ「え?!
何ですか?!急に?!
さっきから変ですよ!
アルバラド様が亡くなっておかしくなったんですか?」
※注1
この壮大な岩石景観は、約400万年前のカルワラス火山とソタヤ火山の噴火、
そして雨風の影響で幾つもの円錐形の岩が出来たと推測されている。
また岩の内部には大きな空間が出来ているものもあり、現地の人々はそこに食糧を保管していたとも言われいる。
岩の形がスマーフの家に似ていることから「スマーフの村」、もしくは「アンデスのゴブリンの村」、現地では「死者の洞窟」とも呼ばれている。
ちなみにヨーロッパでもセルビアに似た様な景観があり、おどろおどろしい様から「悪魔の街」と呼ばれている地域がある。
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