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交流
第71話「顔合わせ」
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モンロイ「彼はペドロ・デ・ミランダ、私と苦楽を共にした友であり、頼りになる男です。」
小綺麗な衣服を身に纏う男は、上品に会釈をした。
モンロイ「こちらはフワン・バウティスタ・パステネ殿、私たちの船長をしております。
コロンブスやマゼランなんかよりも信頼できる航海者です。
しかも彼らと違い、我が国出身の航海者です。」
パステネ「ハハ、モンロイ殿、大袈裟な。
私はただ皆様を目的地へ安全にお運びするだけですよ。」
カスティニャダ「我が国の誇りですな。」
モンロイ「そして、この方はガスパル・オレンセ殿。」
ブロンドの髪と髭、青い目、偉丈夫な出立の男が口を開いた。
「よろしく頼む。」
ロレンツォ「ガスパル・オレンセ・・もしやあのピサロ様の親衛隊、漆黒の四騎士筆頭のガスパル殿ですか?!」
ガスパル「ハハ、ワシの事を知っておられるか。」
カスティニャダ「モンロイ殿の周りには名の通った方々が大勢いますな。」
モンロイ「いえいえ、私の周りではなくて、カストロ様やバルディビア様の求心力で皆様が集いました。」
カスティニャダ「私も末席に加えて頂き、痛み入ります。」
カスティニャダ達は、武芸や情勢の話、南方の遠征の話などをして、彼らと大いに盛り上がった。
ロレンツォ「これって、うまくいったんですかね?」
カスティニャダ「さあな、あやつらはピサロの流れを汲む者。
ただ、何処に行ったって因縁めいたものはつきものだ。
ところで、エレロは何処へ行った?」
ロレンツォ「早速あそこで、やってますよ・・」
エレロ「また、やられましたぁ。
ついてないな、次は全額注ぎ込みます!」
「豪快な方ですな!
しかし、容赦しませんよ。」
エレロ「ご心配なく、必ず勝ちますから!」
-1545年7月 南のマプチェの地-
ラウタロが消息を経ってはや一年、南の地では大雪を迎えていた。
ツルクピチュン「雪が凄いね。
この季節は冷えるなぁ。」
ツルクピチュンは、焚き木を移動し始めた。
リチュエン「ツルクピチュン様、よして下さい。俺がするんで。」
祭事は中止となったが、ツルクピチュンはマレアンデとの戦いで認められ、つい先日戦士に選出された。
さらに使役者を持つ権利まで与えられ、リチュエンを選んだ。
リチュエン「共同の住居から貴方のとこに移った身としては、主に働かせる訳にはいかないです。」
ツルクピチュン「そうか、じゃある程度は頼むよ。
ただ、よそよそしい物言いはよしてくれ。
今まで通りでお願いするよ。」
リチュエン「分かったよ。」
ツルクピチュン「みんなどうしてるかなぁ。
ラウタロ、ナウエル、あの日を最後に遠くへ行ってしまった・・
近くにいる友人は君とグアコルダだけだ。」
リチュエン「・・・」
ツルクピチュン「仲良くやっていこう。」
リチュエン「ありがとう、ツルクピチュン。」
⚫️相関図
小綺麗な衣服を身に纏う男は、上品に会釈をした。
モンロイ「こちらはフワン・バウティスタ・パステネ殿、私たちの船長をしております。
コロンブスやマゼランなんかよりも信頼できる航海者です。
しかも彼らと違い、我が国出身の航海者です。」
パステネ「ハハ、モンロイ殿、大袈裟な。
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モンロイ「いえいえ、私の周りではなくて、カストロ様やバルディビア様の求心力で皆様が集いました。」
カスティニャダ「私も末席に加えて頂き、痛み入ります。」
カスティニャダ達は、武芸や情勢の話、南方の遠征の話などをして、彼らと大いに盛り上がった。
ロレンツォ「これって、うまくいったんですかね?」
カスティニャダ「さあな、あやつらはピサロの流れを汲む者。
ただ、何処に行ったって因縁めいたものはつきものだ。
ところで、エレロは何処へ行った?」
ロレンツォ「早速あそこで、やってますよ・・」
エレロ「また、やられましたぁ。
ついてないな、次は全額注ぎ込みます!」
「豪快な方ですな!
しかし、容赦しませんよ。」
エレロ「ご心配なく、必ず勝ちますから!」
-1545年7月 南のマプチェの地-
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ツルクピチュン「雪が凄いね。
この季節は冷えるなぁ。」
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さらに使役者を持つ権利まで与えられ、リチュエンを選んだ。
リチュエン「共同の住居から貴方のとこに移った身としては、主に働かせる訳にはいかないです。」
ツルクピチュン「そうか、じゃある程度は頼むよ。
ただ、よそよそしい物言いはよしてくれ。
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