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ウアリナの戦い
第125話「無形の天使たち」
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ベニート「なんだこやつらの戦い方は?
まるで次の動きが読めぬ・・
これでは標的への標準を絞るのが難しい・・」
ガブリエルとパントーハの阿吽の呼吸の連携は
無邪気な天使たちが思うがままに飛び回る様に
カオスの中に美しささえ見出していた。
ガブリエルとパントーハの無形の包囲網は、
次第にベニートの騎兵隊や銃兵隊を追い詰めていった。
ウジョア(ほう。温室育ちの小僧の戦は、戦場で磨かれた流動的で掴みどころのないものとはな。北の島々の征服に携わって来ただけはあるというわけか。)
ついにガブリエル達はベニート軍を壊滅させ、メルカド達の主力騎兵隊と合流する事になった。
その傍らカルバハル軍は、迅速にゴンサロ達を庇う様にして既に体制を立て直していた。
カルバハル「ヒョッほう!
あのお坊ちゃんなかなか面白いモノを身につけておるわ。
されど、あやつらの事はもはやワシの頭の中に溶け込んだわ。
お坊ちゃんにエルシッド、まだまだ何か意外性があるのであろうか?」
「進めぇい!!」
メルカド達は相手の歩兵隊に対して突撃を試みた。
カルバハル「歩兵を下げよ、槍兵前へ。」
パントーハ「やつら、素早く兵種を入れ替えて来たぞ。」
敵兵の変化に怯む事なく、ガブリエルとパントーハは果敢に突進していた。
シュルシュルッ
2人の突きを一つの槍で同時にいなすものがいた。
ガブリエル「何という、リーチ・・」
そこには槍兵を率い、ベナルカサルやジロンと渡り合った長身の青年ニドスが無機質な眼差しで
ギリシア彫刻の様に佇んでいた。
パントーハ「気を取られるな!!
来るぞ!」
ドンドンドン!
ガブリエルはパントーハの言葉に我に返り
咄嗟に身を屈めて銃弾を躱した。
ぐあー
パントーハ「まずい・・なんという手際の良さと連携・・
しかも、こちらの兵が少ない様だが・・」
ガブリエル「?!
ウジョア殿達はどこへいったのだ?」
ガブリエル達と一緒に突撃した筈のウジョアの部隊は
そこにはいなかった。
雌雄を決する大事な場面での突撃にも関わらず、
勢いは削がれていた。
槍兵により騎馬兵たちが怯んだ所に、トドメを刺す様に銃弾が撃ち込まれ、そこに歩兵が雪崩れ込む。
かと思えばまた歩兵が下がり、誘い込まれたセンテノ軍は再び同じパターンで餌食になっていった。
たちまち兵数が減り、350人もの兵があっけなく死傷した。
「お迎えに参りましたぞ、世間知らずの小鳥様!
貴方の心がワシの鳥籠で寂しがっておられます。」
ガブリエルは聞き覚えのある声に青ざめた。
突如ガブリエルの前に、
見たことのない衣服を身に纏う
肌の黒い者たちを引き連れ
カルバハルが現れた。
まるで次の動きが読めぬ・・
これでは標的への標準を絞るのが難しい・・」
ガブリエルとパントーハの阿吽の呼吸の連携は
無邪気な天使たちが思うがままに飛び回る様に
カオスの中に美しささえ見出していた。
ガブリエルとパントーハの無形の包囲網は、
次第にベニートの騎兵隊や銃兵隊を追い詰めていった。
ウジョア(ほう。温室育ちの小僧の戦は、戦場で磨かれた流動的で掴みどころのないものとはな。北の島々の征服に携わって来ただけはあるというわけか。)
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カルバハル「ヒョッほう!
あのお坊ちゃんなかなか面白いモノを身につけておるわ。
されど、あやつらの事はもはやワシの頭の中に溶け込んだわ。
お坊ちゃんにエルシッド、まだまだ何か意外性があるのであろうか?」
「進めぇい!!」
メルカド達は相手の歩兵隊に対して突撃を試みた。
カルバハル「歩兵を下げよ、槍兵前へ。」
パントーハ「やつら、素早く兵種を入れ替えて来たぞ。」
敵兵の変化に怯む事なく、ガブリエルとパントーハは果敢に突進していた。
シュルシュルッ
2人の突きを一つの槍で同時にいなすものがいた。
ガブリエル「何という、リーチ・・」
そこには槍兵を率い、ベナルカサルやジロンと渡り合った長身の青年ニドスが無機質な眼差しで
ギリシア彫刻の様に佇んでいた。
パントーハ「気を取られるな!!
来るぞ!」
ドンドンドン!
ガブリエルはパントーハの言葉に我に返り
咄嗟に身を屈めて銃弾を躱した。
ぐあー
パントーハ「まずい・・なんという手際の良さと連携・・
しかも、こちらの兵が少ない様だが・・」
ガブリエル「?!
ウジョア殿達はどこへいったのだ?」
ガブリエル達と一緒に突撃した筈のウジョアの部隊は
そこにはいなかった。
雌雄を決する大事な場面での突撃にも関わらず、
勢いは削がれていた。
槍兵により騎馬兵たちが怯んだ所に、トドメを刺す様に銃弾が撃ち込まれ、そこに歩兵が雪崩れ込む。
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カルバハルが現れた。
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