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第三章 第三節 進撃の魔法少女
第469話 認めない!。認めない!。認めない!
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認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。
認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。
アスカはあらゆる感情を爆発させそうになった。なにかのコントロール弁が壊れてしまって、いくつもの感情が暴走しそうになるのがわかる。
デミリアンのパイロットとして訓練を受けていなければ、おそらく、泣いて、怒って、悲しんで、自暴自棄になって八つ当たり(それが誰でも、なにかでも)して、自分の運命を嘆いて、ヤマトのことをとことん詰って、自分を徹底的に卑下したあげくに、己の姿を見つめながら、蔑んだ笑いをむけているにちがいない。
だが、それらの湧き出てくる感情を、抑えに抑えて嘔吐く寸前で消化したあげくに、口元にまとわりついた感情の欠片を拭いきってから残滓を吐き出した。
「だから、なに!」
アスカの口からでたのはそれだけだった。
------------------------------------------------------------
「お久しぶりね。タケル」
エンマ・アイと名乗る女が、いや魔法少女が、親しげに挨拶してきたのを聞いたとき、アスカは総毛立ちそうになった。
その名前を知っていたからだ。
自分たちが着任する二年ほど前に在籍していたパイロットの名——。
でも魔法少女はなぜその女の姿を借りているのだろうか……。
いや、だが、そんなのはどうでもいい。
問題は、ヤマトが、あのヤマトタケルが、一瞬涙をあふれさせそうな表情を見せたことだ。そのとき、たしかに眉間をハの字に歪めていたし、涙袋がもりあがってみえたし、口元はすこしふるえているように見えた。
泣きそう——?。
なぜそう思ったか、自分でもわからなかった。
だけど、ヤマトは涙を流すことはなかった。口元をぎゅっと真一文字にひきしめると、エンマ・アイに訊いた。
「きみは何者だ?」
「ん、もう……。タケル、それ本気で言ってる?。あたしよ、あたし、エンマ・アイ!」
「魔法少女を操ってるのはきみか?」
「なあに、今のは無視っていうわけぇ。タケル、冷たぁ~い」
「ほうら。ヤマト・タケルはきみのことなんてとっくに忘れたんだよ」
キーヘーが横から口を挟んできた。
「キーヘーは余計なこと言わないの」
アイの叱責にキーヘーの口が『バッテン』に変化し、そのまま黙りこんだ。
「魔法少女は何人いる?」
ヤマトはすぐさま別の質問をくりだした。ヤマトにはエンマ・アイが誘いかけている和気あいあいとした語らいなどは端から眼中にないようだ。すこしだけ安心した。
「何人?。どうせキミは把握しているでしょうに」
「ああ、そうだね。把握している。二万人いるって」
「二万人?。またぁ~。ブラフをかけようったって、そうはいかないわよ、タケル。だってキミ、嘘つくとき必ず相手の目を凝視するもの」
アスカはぎくりとした。急に不安になる。
タケルにそんな癖はあっただろうか?。それとも自分が気づいていないだけ——?。
でももしそれがエンマ・アイが言うように本当ならば、自分はいろんなところでタケルに嘘をつかれていたってことになる。
「そんな適当なことを言ってごまかそうとしてるってことは、ぼくの言っている数字が当たってるってことだね」
エンマ・アイが黙りこんだ——。
認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。認めない!。
アスカはあらゆる感情を爆発させそうになった。なにかのコントロール弁が壊れてしまって、いくつもの感情が暴走しそうになるのがわかる。
デミリアンのパイロットとして訓練を受けていなければ、おそらく、泣いて、怒って、悲しんで、自暴自棄になって八つ当たり(それが誰でも、なにかでも)して、自分の運命を嘆いて、ヤマトのことをとことん詰って、自分を徹底的に卑下したあげくに、己の姿を見つめながら、蔑んだ笑いをむけているにちがいない。
だが、それらの湧き出てくる感情を、抑えに抑えて嘔吐く寸前で消化したあげくに、口元にまとわりついた感情の欠片を拭いきってから残滓を吐き出した。
「だから、なに!」
アスカの口からでたのはそれだけだった。
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「お久しぶりね。タケル」
エンマ・アイと名乗る女が、いや魔法少女が、親しげに挨拶してきたのを聞いたとき、アスカは総毛立ちそうになった。
その名前を知っていたからだ。
自分たちが着任する二年ほど前に在籍していたパイロットの名——。
でも魔法少女はなぜその女の姿を借りているのだろうか……。
いや、だが、そんなのはどうでもいい。
問題は、ヤマトが、あのヤマトタケルが、一瞬涙をあふれさせそうな表情を見せたことだ。そのとき、たしかに眉間をハの字に歪めていたし、涙袋がもりあがってみえたし、口元はすこしふるえているように見えた。
泣きそう——?。
なぜそう思ったか、自分でもわからなかった。
だけど、ヤマトは涙を流すことはなかった。口元をぎゅっと真一文字にひきしめると、エンマ・アイに訊いた。
「きみは何者だ?」
「ん、もう……。タケル、それ本気で言ってる?。あたしよ、あたし、エンマ・アイ!」
「魔法少女を操ってるのはきみか?」
「なあに、今のは無視っていうわけぇ。タケル、冷たぁ~い」
「ほうら。ヤマト・タケルはきみのことなんてとっくに忘れたんだよ」
キーヘーが横から口を挟んできた。
「キーヘーは余計なこと言わないの」
アイの叱責にキーヘーの口が『バッテン』に変化し、そのまま黙りこんだ。
「魔法少女は何人いる?」
ヤマトはすぐさま別の質問をくりだした。ヤマトにはエンマ・アイが誘いかけている和気あいあいとした語らいなどは端から眼中にないようだ。すこしだけ安心した。
「何人?。どうせキミは把握しているでしょうに」
「ああ、そうだね。把握している。二万人いるって」
「二万人?。またぁ~。ブラフをかけようったって、そうはいかないわよ、タケル。だってキミ、嘘つくとき必ず相手の目を凝視するもの」
アスカはぎくりとした。急に不安になる。
タケルにそんな癖はあっただろうか?。それとも自分が気づいていないだけ——?。
でももしそれがエンマ・アイが言うように本当ならば、自分はいろんなところでタケルに嘘をつかれていたってことになる。
「そんな適当なことを言ってごまかそうとしてるってことは、ぼくの言っている数字が当たってるってことだね」
エンマ・アイが黙りこんだ——。
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