ぼくらは前世の記憶にダイブして、世界の歴史を書き換える 〜サイコ・ダイバーズ 〜

多比良栄一

文字の大きさ
503 / 935
ダイブ6 切り裂きジャックの巻 〜 コナン・ドイル編 〜

第27話 娼婦がヤってるところを見たからって、なに?

しおりを挟む
「あ、いや、マリア。きみたちは見ないほうが……」

「どういうことだよ?。赤毛のおんなはいたんだろ?」
 だが、スピロは事態をすぐさま看破していた。
「ネル様はお仕事の最中だった、ということなのですね?」
「お仕事……?。お姉さま、こんな夜中になんの仕事なんだい?」
 ゾーイが屈託のない様子でスピロに尋ねた。
「殿方の相手をしていたのですよ。ここはそういう街なのですから」
「殿方……の……って」
 エヴァがそこまで言ってことばを呑込んだが、ピーターはそんな様子などおかまいなしに、ただ事実を端的に事実だけを伝えた。
「ネルはわかくてキレイだから人気の娼婦なんだ。もうすこし時間がかかるかもね」
「ピーター、きみはあんなところ見て、なんとも思わないのかい?」
「あんなとこって?」
「あ、いや、だから……」
「あぁ、娼婦がヤってるところかい」
 ピーターが説明するのも面倒くさいと言わんばかりの口調で言った。
「あんなのはとっくに見慣れたよ。ふつうの光景さ。だって、この街じゃあ、5歳にもなれば、おとなの男と女がなにをするのかを知っちゃうからね」
「5歳……」
 エヴァはかろうじて、ことばを音にした。ほかの面々は黙ったままだ。
「それにそんなのは若い男女が集まれば、あたりまえにやることだろ?。この街じゃあ、すこし大きくなって路上ですこし稼げるようになると、安宿をみんなで借りて共同生活をするのさ。十歳にもならない子供から十五歳くらいまでの男の子や女の子が一緒に暮らすんだ。ひどいときには1つのベッドに10人くらいの男女が押し込まれて、一晩寝るんだ。男も女もまぜこぜでね。まぁ、そうなればなにが起きるか、わかるだろ?」
 エヴァがごくりとの喉をならしてから、おずおずと尋ねた。
「な、なにが起きるんですの?」
「わかるだろ……」

「人間が考えられる行為、すべてが起きるのさ」

 全員なにも言えなかったが、ピーターはまったく意に介することもなく続けた。
「ぼくも9歳でおとなになったしね……」
「9歳……で……」
 セイはおもわず反応した。
「それがそんなに驚くことなのかい?、セイ。ぼくらはほかを知らないから、そんなものだと思ってたんだけど……」
「いや、ふ、ふつう……じゃない……だろ」
 あのマリアの悪態でさえ、しどろもどろになっていた。

「あぁ、そうかもね。むかしある主教様が、アフリカのズールーってとこで、その話をしたら『どんな部族の酋長だって、そんなひどいことは許さない』って叱られたってさ……」


「ひどいよね。裸で生活してる連中にそう言われたンだぜ。それって、歴史上最悪ってことになるんじゃないの?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...