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第八話 芸術とゲイ術
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(何故こうなった…)
レナンジェスは俺様王子から解放された後、悪役令嬢のミーアの部屋に連行された。
「お嬢様、この男は?」
イケメン護衛2人がミーアに尋ねる。
「ちょっと用事があるのよ」
ミーアは欲情した視線をレナンジェスに向ける。
「ミーア嬢、私は何をすればよろしいですか?」
「従者を呼びなさい」
(…この令嬢は私のネックレスに下げている笛を吹けばヒューイとドゥーイが来るのを知っているのか…そう言えば彼女のメイドは暗器使いで間者だったな)
レナンジェスは仕方なく笛を吹く。すると開いていた窓からヒューイとドゥーイが飛び込んでくる。しかも武装して。
『ご主人様、大丈夫ですか?』
「私は大丈夫だ」
すると2人の従者はレナンジェスを守る布陣をとる。
「警戒しないで。用事があるのは貴方達よ」
『何をお望みで?』
「そうねぇ、とりあえずアーンをして欲しいわね」
その言葉にヒューイとドゥーイは武装を解除するとミーアを挟むように腰を掛ける。そしてテーブルの上のクッキーに手を伸ばした。
『ミーア姉さま、アーン』
ミーアは嬉しそうにクッキーを口に運ぶ。
「それだけが目的ではありませんよね?」
「流石はレナンジェス殿ね。勿論、今回の目的は先ほどの光景を世の女性に広める為よ」
「第二王子の権威を失墜させるためですか?」
「そうではないわ。あの光景は芸術を超えたゲイ術よ!是非とも貴方の領で作られる“マンガ本”の題材にして欲しいの」
(何を言っているの?腐っちゃったの?腐女子に目覚めちゃったの?)
レナンジェスは唖然とする。
「絵はセロ公爵家のメイドにお願いするわ。貴方にはモデルになって欲しいの。男の娘メイドと主人のイケない関係的な」
「ミーア嬢、2人は子供ですよ?それだったら貴女の護衛2人でも良いのでは?」
「あら、私の護衛に打ち負かされた従者がゲイ術的にされる内容かしら?」
『それはありません。僕たちは2人に負けた事がありませんから』
ミーアの言葉にニコリと笑いながら答えるヒューイとドゥーイ。従者2人は悔しそうな表情になる。
「そうなの?でも、2人はレナンジェス殿とエッチしたいと思わないの?」
『ご主人様を襲えという事ですか?』
「まあ、それも素敵ね」
「2人とも止めてくれ。そう言う事を言っていると2人を全裸にして股間に薔薇を活けるぞ!」
レナンジェスは思わず口走る。
「レナンジェス殿…貴方は天才ですの!」
ミーアは目を輝かせる。
(やってしまった…仕方がない)
レナンジェスはミーアに紙とペンを借りると幾つかのゲイ術的ストーリーとラフ画を描く。
「…レナンジェス殿、貴男は天才ではありませんわ!これは神の領域ですわ!!」
ミーアの護衛はラフ画とストーリーを見て「頭大丈夫か?」と言う視線をレナンジェスに向ける。
しかし暗器使いのメイドは目を輝かせている。そして部屋に居る男と俺様王子のデッサン画を素早く描いた。
「殿方同士の恋愛、禁断の肉体関係、幼い従者にアー的に襲われる主人、主人の要望で薔薇を活けられ月に見られて恥ずかしがる幼い従者…どれも完璧ですわ!」
「そうですか。では早速、商用に制作しないといけませんね」
「勿論ですわ!」
その後、レナンジェスとミーアは具体的な打ち合わせをしてその日は終わった。
2週間後、遂にこの世界初のBL本が出版される。同時に百合本、少女漫画系の恋愛本を数種類発行した。
更に3日後、レナンジェスは悪役令嬢の部屋で頭を抱える。
「何てことだ…発売と同時に完売ですと!更に重版も決定とは…」
「素晴らしいですわ!特に恋愛物は続編が決定していますし。やはり貴男は神ですわ!」
「これでは寝る時間が減ります。特に女性に寝不足はお肌の敵ですよ?」
「大丈夫ですわ。この計画に我が領の画家志望、作家志望を集結させましたから」
「そうですか…」
はしゃぐミーアを見てレナンジェスは苦笑いを浮べる。その時だった。
「ミーア嬢、ここにレナンジェスは来ているか?」
やって来たのは俺様王子だ。
「何でしょう?」
「お前が発行したマンガなるものについて抗議に来た!」
「と言いますと?」
「何故、騎士の活躍する冒険活劇や各国の戦記物が無いのだ!」
「それは…人手が足りなくてですね…」
「ダメだ。紳士が楽しめるマンガも直ぐに作れ!」
「…解りました。ただし条件があります」
「なんだ?」
「私の従者のアーンは今後禁止にします」
「な、なんだと!俺様の憩いの一時を奪おうと言うのか?」
俺様王子はレナンジェスの言葉で失意に満ちた表情を浮かべる。
「それは困る。それ以外の条件ではダメか?」
俺様王子は懇願する眼差しでレナンジェスを見つめる。
「それはミーア嬢に聞いてください」
そう言いながらミーアを見るレナンジェス。
「解りました。我が領の画家と作家にそれらも作らせましょう。ただしこちらも条件があります」
「なんだ?」
「婚約破棄を急いでください!」
「…善処しよう」
そう言うと部屋から出ていく俺様王子。
「良いのですか?」
「良いのです。それに…婚約破棄されれば貴男を狙えますし。そうしたらあの男爵家の令嬢たちとは結婚できませんわね」
「お戯れを…」
「そう思いますか?天才と名高いレナンジェス殿と2人の男の娘従者が我が領に来るだけでも王族以上の力になりますわよ?」
その言葉に固まるレナンジェス。このままではハーレム王にはなれなくなる。
「良いではありませんか。男色ハーレムは許しますわよ」
そう言いながら欲望に塗れた眼差しを向けるミーアであった。
レナンジェスは俺様王子から解放された後、悪役令嬢のミーアの部屋に連行された。
「お嬢様、この男は?」
イケメン護衛2人がミーアに尋ねる。
「ちょっと用事があるのよ」
ミーアは欲情した視線をレナンジェスに向ける。
「ミーア嬢、私は何をすればよろしいですか?」
「従者を呼びなさい」
(…この令嬢は私のネックレスに下げている笛を吹けばヒューイとドゥーイが来るのを知っているのか…そう言えば彼女のメイドは暗器使いで間者だったな)
レナンジェスは仕方なく笛を吹く。すると開いていた窓からヒューイとドゥーイが飛び込んでくる。しかも武装して。
『ご主人様、大丈夫ですか?』
「私は大丈夫だ」
すると2人の従者はレナンジェスを守る布陣をとる。
「警戒しないで。用事があるのは貴方達よ」
『何をお望みで?』
「そうねぇ、とりあえずアーンをして欲しいわね」
その言葉にヒューイとドゥーイは武装を解除するとミーアを挟むように腰を掛ける。そしてテーブルの上のクッキーに手を伸ばした。
『ミーア姉さま、アーン』
ミーアは嬉しそうにクッキーを口に運ぶ。
「それだけが目的ではありませんよね?」
「流石はレナンジェス殿ね。勿論、今回の目的は先ほどの光景を世の女性に広める為よ」
「第二王子の権威を失墜させるためですか?」
「そうではないわ。あの光景は芸術を超えたゲイ術よ!是非とも貴方の領で作られる“マンガ本”の題材にして欲しいの」
(何を言っているの?腐っちゃったの?腐女子に目覚めちゃったの?)
レナンジェスは唖然とする。
「絵はセロ公爵家のメイドにお願いするわ。貴方にはモデルになって欲しいの。男の娘メイドと主人のイケない関係的な」
「ミーア嬢、2人は子供ですよ?それだったら貴女の護衛2人でも良いのでは?」
「あら、私の護衛に打ち負かされた従者がゲイ術的にされる内容かしら?」
『それはありません。僕たちは2人に負けた事がありませんから』
ミーアの言葉にニコリと笑いながら答えるヒューイとドゥーイ。従者2人は悔しそうな表情になる。
「そうなの?でも、2人はレナンジェス殿とエッチしたいと思わないの?」
『ご主人様を襲えという事ですか?』
「まあ、それも素敵ね」
「2人とも止めてくれ。そう言う事を言っていると2人を全裸にして股間に薔薇を活けるぞ!」
レナンジェスは思わず口走る。
「レナンジェス殿…貴方は天才ですの!」
ミーアは目を輝かせる。
(やってしまった…仕方がない)
レナンジェスはミーアに紙とペンを借りると幾つかのゲイ術的ストーリーとラフ画を描く。
「…レナンジェス殿、貴男は天才ではありませんわ!これは神の領域ですわ!!」
ミーアの護衛はラフ画とストーリーを見て「頭大丈夫か?」と言う視線をレナンジェスに向ける。
しかし暗器使いのメイドは目を輝かせている。そして部屋に居る男と俺様王子のデッサン画を素早く描いた。
「殿方同士の恋愛、禁断の肉体関係、幼い従者にアー的に襲われる主人、主人の要望で薔薇を活けられ月に見られて恥ずかしがる幼い従者…どれも完璧ですわ!」
「そうですか。では早速、商用に制作しないといけませんね」
「勿論ですわ!」
その後、レナンジェスとミーアは具体的な打ち合わせをしてその日は終わった。
2週間後、遂にこの世界初のBL本が出版される。同時に百合本、少女漫画系の恋愛本を数種類発行した。
更に3日後、レナンジェスは悪役令嬢の部屋で頭を抱える。
「何てことだ…発売と同時に完売ですと!更に重版も決定とは…」
「素晴らしいですわ!特に恋愛物は続編が決定していますし。やはり貴男は神ですわ!」
「これでは寝る時間が減ります。特に女性に寝不足はお肌の敵ですよ?」
「大丈夫ですわ。この計画に我が領の画家志望、作家志望を集結させましたから」
「そうですか…」
はしゃぐミーアを見てレナンジェスは苦笑いを浮べる。その時だった。
「ミーア嬢、ここにレナンジェスは来ているか?」
やって来たのは俺様王子だ。
「何でしょう?」
「お前が発行したマンガなるものについて抗議に来た!」
「と言いますと?」
「何故、騎士の活躍する冒険活劇や各国の戦記物が無いのだ!」
「それは…人手が足りなくてですね…」
「ダメだ。紳士が楽しめるマンガも直ぐに作れ!」
「…解りました。ただし条件があります」
「なんだ?」
「私の従者のアーンは今後禁止にします」
「な、なんだと!俺様の憩いの一時を奪おうと言うのか?」
俺様王子はレナンジェスの言葉で失意に満ちた表情を浮かべる。
「それは困る。それ以外の条件ではダメか?」
俺様王子は懇願する眼差しでレナンジェスを見つめる。
「それはミーア嬢に聞いてください」
そう言いながらミーアを見るレナンジェス。
「解りました。我が領の画家と作家にそれらも作らせましょう。ただしこちらも条件があります」
「なんだ?」
「婚約破棄を急いでください!」
「…善処しよう」
そう言うと部屋から出ていく俺様王子。
「良いのですか?」
「良いのです。それに…婚約破棄されれば貴男を狙えますし。そうしたらあの男爵家の令嬢たちとは結婚できませんわね」
「お戯れを…」
「そう思いますか?天才と名高いレナンジェス殿と2人の男の娘従者が我が領に来るだけでも王族以上の力になりますわよ?」
その言葉に固まるレナンジェス。このままではハーレム王にはなれなくなる。
「良いではありませんか。男色ハーレムは許しますわよ」
そう言いながら欲望に塗れた眼差しを向けるミーアであった。
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