転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸

文字の大きさ
29 / 88

第二十九話 ライブではなく音楽フェスになった件

しおりを挟む
王都の旧闘技場でリハーサルをするフルメンバー。ここは5万人集客できる場所だ。

普段は魔法合戦や喜劇の舞台として使われているがコンサートで使われるのは初めてだそうだ。

(それにしても…どんどん話の方向が変わったよなぁ)

初めは数曲ずつ演奏する予定だった。しかし貴族の要望で1人1時間舞台に立たなければならない。

休憩時間を入れても5時間はコンサートが行われる。

(ロックフェスや音楽フェスだ…既にコンサートではない…)

そして中盤はレナンジェスがソロで、最後にレナンジェス&俺様王子のツインヴォーカルライブだ。

途中でミュージーとルーアのアイドルコンサートや小悪魔2人のコンサートも挟む。それでも前日リハーサルと急遽演奏に加わった者達を含めれば大所帯だ。

「朕はアイドルやミュージシャンも増やそうと思う」

第一王子はそう言いながら楽しそうにしている。

(それにしても音楽が入った魔具の売り上げが凄すぎるのだが…)

売り出した魔具の売り上げただけでもミリオンセラー連発だ。特にレナンジェス&俺様王子のアルバムは500万枚突破している。一番売り上げの低いレナンジェスのロックでも200万枚の売り上げだが他の者と比べると敗北感を覚える。

更にチケットにプレミアがついて転売が行われている。問題が山積みのフェスであるのだ。


(次回から転売対策するとして今回は集中しなければ)

レナンジェスはそう考えながらリハーサルを行うのであった。



(何か…ブルックリンのステージが凄い事に…)

最初に舞台に上がったブルックリンはフルオーケストラの演奏で歌う。透き通る声に幼い美少年の姿に会場は熱狂する。

(恐ろしい子…彼も転生者じゃないかと疑いたくなるわ)

レナンジェスは舞台袖から彼のコンサートに見惚れる。

「弟が心配?」

不意に声を掛けてくる悪役令嬢ミーア。

「いえ、我が弟ながら末恐ろしいと思いまして」

「貴方の弟ですからね。驚きもしませんわ」

そう言いながら日焼け対策をバッチりしたミーアは準備に取り掛かる。

(この先はどうなる事やら)

そんな事を考えながらレナンジェスは水で喉を潤した。



ミュージーとルーアのアイドルライブの後にレナンジェスのライブが始まる。悪役令嬢ミーアが2人のパートのピアノ演奏したのには複雑な気分であったがそんな事を言っている場合ではない。

(行くか…)

レナンジェスとライディース、ジュドー、第一王子カイザル、リムル、チャールズが舞台に姿を現すと黄色い歓声が飛び交う。

『ライディースさま~』

『ジュドー様素敵!』

『カイザル様好きです!』

『チャールズ殿下~』

『L・O・V・E・リ・ム・ル』

『レナンジェス~』

(私だけ同性の声援が多いのは何故だ?女の子の声援も混じっているが…納得いかない)

そう思いながらアップテンポな歌から始まるライブ。数曲アップテンポの歌を歌うとバラード曲を挟む。すると観客の何人かが泣き出した。

(反応は良いね)

レナンジェスはそう思いながらライブを進める。

「ラスト行くぜ~!全員準備は良いか~!!」

マイクを持って叫ぶと観衆は熱狂する。そしてハードロックを歌うと舞台を後にした。



「良い感じじゃないか」

俺様王子が嬉しそうに近付いてくる。

「はい、何とか成功しました」

「従者の舞台が終わったら次は我等だな」

「そうですね」

「派手なパフォーマンスも付け加えたいが…」

「アンコールが来たらみんなで歌うとかは?」

「それも良い。他には?」

「観客に飛び跳ねさせて終わったら楽器を破壊するとか」

「凄いぞ!それを実行しよう!!」

「でも予備の楽器はありますか?」

「ライブの回数分の用意はさせた」

俺様王子はそう言うと控室に戻って行く。

(無事に終わりますように…)

レナンジェスはそう願いながら控室に向かった。



『ラスト行くぜ~』

俺様王子とレナンジェスはそう叫びアップテンポな歌を歌う。そしてアンコールが巻き起こると全員で舞台に上がり派手に立ち振る舞った。

そして歌が終わると楽器を破壊する。

『ヴォー』

観衆は大熱狂のうちに幕は閉じた。

「即興にしてはよく出来たな」

俺様王子はご満悦だ。

「だがよぉ、毎回楽器を壊したら赤字にならねぇかぁ?」

チャールズが怪訝な表情をする。

「毎回、内容を変えれば済むかと」

ライディースはそう言いながら幾つかの案を出す。

「それでは新曲発表もすれば良いと思います」

悪役令嬢ミーアも楽しそうだ。

(しかし…3日連続でその後は移動日とリハーサル…私の夏休みは何処!)

レナンジェスは1人心の中でシャウトしていた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
BL
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。 ボクの名前は、クリストファー。 突然だけど、ボクには前世の記憶がある。 ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て 「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」 と思い出したのだ。 あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。 そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの! そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ! しかも、モブ。 繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ! ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。 どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ! ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。 その理由の第一は、ビジュアル! 夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。 涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!! イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー! ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ! 当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。 ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた! そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。 でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。 ジルベスターは優しい人なんだって。 あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの! なのに誰もそれを理解しようとしなかった。 そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!! ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。 なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。 でも何をしてもジルベスターは断罪された。 ボクはこの世界で大声で叫ぶ。 ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ! ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ! 最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ! ⭐︎⭐︎⭐︎ ご拝読頂きありがとうございます! コメント、エール、いいねお待ちしております♡ 「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中! 連載続いておりますので、そちらもぜひ♡

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?

水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。 断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。 しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。 これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?

【完結】双子の兄が主人公で、困る

  *  ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……! ルティとトトの動画を作りました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 本編、両親にごあいさつ編、完結しました! おまけのお話を、時々更新しています。 本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。

くまだった
BL
 新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。  金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。 貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け ムーンさんで先行投稿してます。 感想頂けたら嬉しいです!

処理中です...