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第五十三話 練習とチアリーダー服
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翌日、レナンジェスは運動会の練習に参加する。第一王妃命令でチアリーダー服姿だ。
(皆の者…私の太ももを見るのではない!)
男子の視線を感じながらもレナンジェスは練習をこなす。鉄壁の守りでパンチラを阻止しながら。
不意に俺様王子がレナンジェスと目が合う。俺様王子は直ぐに目を逸らしたがレナンジェスは何も感じなかった。
(あの感情は前世の記憶と関係があったのだろう)
レナンジェスは乙女ゲームをやりながら二次元の住人になりたいと考えた時があった。そして第一王子に甘い言葉を囁かれながら耳を妊娠させたいという欲求。それがあったから失恋と感じたのだ。
(考えてみれば都合の良い男であっただけだ)
そう考えると解放されたという気持ちになれた。むしろモブの本来の在り方に戻っただけなのだ。ちょっとしたことで発生したバグ。それだけの話だ。
それからもレナンジェスは余裕を持ちながら練習をこなす。鉄壁のパンチラガードも慣れれば楽なものだ。
『ウヴォー!パンチラが気になって練習に身が入らない!!』
モブ男子達が苦痛の声をあげる。女装レナンジェスフェロモンに侵されたのだろう。
(フフフ…私は無敵だ)
そう思いながらレナンジェスは悪い笑みを浮かべた。
翌日、第一王妃に呼び出されるレナンジェス。
「其方にはこれも着用してもらおう」
渡されたのは水色のニーソックスだ。
「何故これを?」
「絶対領域を見たいからだ!」
第一王妃は高らかに宣言する。
「え~と…」
「絶対領域と鉄壁のスカート。これ以上の興奮するものは無い!」
(あぁ、この人は俺様王子の母親だとよく解るよ)
そんな事を考えながらニーソックスを身に纏うレナンジェス。それには第一王妃が鼻血を垂らしながら妄想の世界に旅立っていた。
『おいおい…』
W王子はレナンジェスの姿を見ると思わず突っ込む。
「ママ…」
アリスはそう言いながらも絶対領域から目を離さない。
「それは…」
ミーアが困惑する。
「第一王妃様の要望です」
その言葉に男従者2人が顔面を蒼白させる。
「何故、ニーソックスですの?」
「絶対領域と鉄壁のスカートが理由で…」
「でしたら断れば…」
「出来ればですけどね」
「どうしたら断れますか?」
「ミーア様が第一王妃様の娘になれば」
その言葉にW王子の目付きが変わる。
『それだけは絶対にダメだ!』
「何故ですか?」
『あの王妃の事だ。「お前みたいな奴に娘はやらん!」と言うに決まっている』
「それは父親のセリフでは?」
『出会いからして逆転夫婦だろ!』
「確かに…」
『最悪な事態はアリウスとミーア嬢を結婚させる事だ!』
「それは無いかと…」
『あり得る!ミュージーとルーアを第二王妃、第三王妃にしてな』
その言葉でミーアの顔は強張る。
『兎に角、ミーア嬢を巻き込むな!』
「ハァ…」
レナンジェスはため息をつく。
「そんな事よりも…ミーア様と私もその服をですね」
アリスが不意に呟く。
「何故、私が…」
「ミーア様の絶対領域とパンチラを見る為ですわ」
「そんなの不潔です!」
「好きそうですけど?」
「そんな事は…」
「それにチャールズ殿下とカイザル殿下も見たいのでは?」
アリスは悪戯な笑みを浮かべて言う。そしてW王子の下半身を見てニヤリと笑った。
「見たいそうですよ」
その言葉にミーアは泣きそうになる。
『そんな事を言った覚えはない!』
「でも、体は正直ですわ」
『これは…違う!』
「そうでしょうか?それに目も血走っていましたわ」
『だからと言って…』
「目は口程に物を言うと言いますし」
『断じてない!』
そんなやり取りをするアリスとW王子。
「そんな事よりも…履かない方が良いと思うが」
不意に呟くライディースの言葉で皆は苦笑いを浮べた。
(皆の者…私の太ももを見るのではない!)
男子の視線を感じながらもレナンジェスは練習をこなす。鉄壁の守りでパンチラを阻止しながら。
不意に俺様王子がレナンジェスと目が合う。俺様王子は直ぐに目を逸らしたがレナンジェスは何も感じなかった。
(あの感情は前世の記憶と関係があったのだろう)
レナンジェスは乙女ゲームをやりながら二次元の住人になりたいと考えた時があった。そして第一王子に甘い言葉を囁かれながら耳を妊娠させたいという欲求。それがあったから失恋と感じたのだ。
(考えてみれば都合の良い男であっただけだ)
そう考えると解放されたという気持ちになれた。むしろモブの本来の在り方に戻っただけなのだ。ちょっとしたことで発生したバグ。それだけの話だ。
それからもレナンジェスは余裕を持ちながら練習をこなす。鉄壁のパンチラガードも慣れれば楽なものだ。
『ウヴォー!パンチラが気になって練習に身が入らない!!』
モブ男子達が苦痛の声をあげる。女装レナンジェスフェロモンに侵されたのだろう。
(フフフ…私は無敵だ)
そう思いながらレナンジェスは悪い笑みを浮かべた。
翌日、第一王妃に呼び出されるレナンジェス。
「其方にはこれも着用してもらおう」
渡されたのは水色のニーソックスだ。
「何故これを?」
「絶対領域を見たいからだ!」
第一王妃は高らかに宣言する。
「え~と…」
「絶対領域と鉄壁のスカート。これ以上の興奮するものは無い!」
(あぁ、この人は俺様王子の母親だとよく解るよ)
そんな事を考えながらニーソックスを身に纏うレナンジェス。それには第一王妃が鼻血を垂らしながら妄想の世界に旅立っていた。
『おいおい…』
W王子はレナンジェスの姿を見ると思わず突っ込む。
「ママ…」
アリスはそう言いながらも絶対領域から目を離さない。
「それは…」
ミーアが困惑する。
「第一王妃様の要望です」
その言葉に男従者2人が顔面を蒼白させる。
「何故、ニーソックスですの?」
「絶対領域と鉄壁のスカートが理由で…」
「でしたら断れば…」
「出来ればですけどね」
「どうしたら断れますか?」
「ミーア様が第一王妃様の娘になれば」
その言葉にW王子の目付きが変わる。
『それだけは絶対にダメだ!』
「何故ですか?」
『あの王妃の事だ。「お前みたいな奴に娘はやらん!」と言うに決まっている』
「それは父親のセリフでは?」
『出会いからして逆転夫婦だろ!』
「確かに…」
『最悪な事態はアリウスとミーア嬢を結婚させる事だ!』
「それは無いかと…」
『あり得る!ミュージーとルーアを第二王妃、第三王妃にしてな』
その言葉でミーアの顔は強張る。
『兎に角、ミーア嬢を巻き込むな!』
「ハァ…」
レナンジェスはため息をつく。
「そんな事よりも…ミーア様と私もその服をですね」
アリスが不意に呟く。
「何故、私が…」
「ミーア様の絶対領域とパンチラを見る為ですわ」
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「それにチャールズ殿下とカイザル殿下も見たいのでは?」
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