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第五十八話 社会科見学の攻防戦-1
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ゲームイベントの社会科見学旅行は好感度の高いキャラに甘いセリフをいっぱい言って貰える「耳が妊娠する」ものである。
しかしレナンジェスは怯えていた。最近では女子よりも男子の好感度が高いのだ。故にモブ貴族やライディースに“アー”的な事をされかねない。特にライディースはM系肉食男子だ。
「私の貞操の危機だ」
レナンジェスは怯えながら旅行準備をする。その後、いつも通りの悪役令嬢の部屋での作業だ。
「レナンジェスよぉ、校外学習に真剣を持って行こうとするなよぉ」
「それは…解って行っていますよね?」
チャールズは明らかに面白がっている。
「大丈夫ですわ。拘束具の準備もしてありますし」
リムルとネイは嬉しそうだ。
「我も鉄壁のスカートの準備は出来ている。首輪と鎖の準備も」
ライディースが頬を赤く染めて言う。
「朕は悲しいぞ。朕だけ面白そうなイベントに参加できないとは…」
学年が違うカイザルはそう言いながら悔しがる。
「ここでミーア嬢との距離も縮めてくるぜぇ」
チャールズはカイザルにドヤ顔で言う。
「そんなの不潔です」
ミーアは相変わらず恥ずかしがる。2人の押しの強さに困惑しているのだろう。
『ここで既成事実を…』
リムルとネイが涎を垂らしながらレナンジェスを欲望の眼差しで見つめる。
「勘弁してください。私はハックマン家の嫡男ですので」
「弟に継がせろよぉ」
チャールズは面白がって言う。
「ブルックリンは婿養子に行く予定ですので…」
「じゃあ、妹に婿養子だなぁ。帝国貴族の次男や三男を斡旋するぜぇ」
「お戯れを…」
面白がるチャールズにレナンジェスは苦笑いしながら答えた。
翌日、馬車の行列が王都近郊の湖へ向かう。遊園地だ。
(最近では動物ふれあい広場も作ったが…売上が上がる割に維持費がかかるわね。それに…リア充を爆発したくなるし!)
何しろカップルのモブ貴族や俺様王子とミュージー&ルーアがイチャイチャしているのだ。
チャールズもミーアを誘いふれあい広場に行くがアリスに邪魔されている。
『レナンジェス、一緒にアトラクションに行こう』
モブ男子達が顔を赤らめながら誘ってくる。その中にライディースもちゃっかり混ざっているのが危機感を煽る。
「…はい」
貴族の位に逆らえずレナンジェスはモブ男子達とアトラクションで遊ぶ。その間、ボディータッチが多いのは気のせいだろうか?特にお尻を狙われる。
「あの…お戯れは…」
『良いではないか』
モブ男子達の瞳は既に野獣である。
(このままでは貞操の危機だ)
レナンジェスはそう思いながら魔の手から逃れようとする。
『そこにトイレがあるな』
モブ男子達は股間にテントを張りながらレナンジェスに迫りくる。その時だった。
「ママも一緒にまわろう」
アリスがやってくるとレナンジェスの手を取りその場から連れ出す。ライディース以外はその場から動けない。
「助かりました」
レナンジェスはアリスにそう言うが彼女は聞いていない。それどころか貸衣装屋へ直行している。
「アリス様?」
「ママ、着替えてきて!」
アリスの言葉でレナンジェスは仕方なく女装をした。
「レナンジェス…我は履いていないぞ」
何故か一緒に女装したライディースが耳元で囁いてくる。
「ママ、クレープ食べよ」
アリスはライディースからレナンジェスを奪い取るとミーアも連れてクレープ屋に並ぶ。すると周りの女子の冷淡な視線がレナンジェスとライディースに降り注ぐ。
『HPが削られるわ…』
『絶対領域にガータベルトですって!何という破壊力!!』
『わ、わたしは…百合に目覚めそう』
モブ女子軍団が大騒ぎだ。しかしチャールズとミーアの前では特に行動を起こさない。
「美味しいね、ママ」
アリスは口にクリームをつけながら言う。
「仕方ないわねぇ」
レナンジェスオカンモードになったレナンジェスはアリスの口をハンカチで拭いながら微笑む。
それを見たチャールズは口元にソースを付ける。
「チャールズ殿下…」
ミーアが仕方なさそうにハンカチを出すとそれを拭う。
「余としたことが…すまねぇなぁ」
チャールズは頬を赤く染めながら言う。
「ミーア姉さまの一口」
良い雰囲気になりかけている2人にアリスが介入する。そしてミーアのクレープを一口食べた。
「お姉さまもアーン」
アリスはそう言うとクレープに入っているアイスクリームをミーアの口元へ持って行く。
「え?…」
途惑いながらもミーアがそれを口にするとアリスは満面の笑みを浮かべた。
しかしレナンジェスは怯えていた。最近では女子よりも男子の好感度が高いのだ。故にモブ貴族やライディースに“アー”的な事をされかねない。特にライディースはM系肉食男子だ。
「私の貞操の危機だ」
レナンジェスは怯えながら旅行準備をする。その後、いつも通りの悪役令嬢の部屋での作業だ。
「レナンジェスよぉ、校外学習に真剣を持って行こうとするなよぉ」
「それは…解って行っていますよね?」
チャールズは明らかに面白がっている。
「大丈夫ですわ。拘束具の準備もしてありますし」
リムルとネイは嬉しそうだ。
「我も鉄壁のスカートの準備は出来ている。首輪と鎖の準備も」
ライディースが頬を赤く染めて言う。
「朕は悲しいぞ。朕だけ面白そうなイベントに参加できないとは…」
学年が違うカイザルはそう言いながら悔しがる。
「ここでミーア嬢との距離も縮めてくるぜぇ」
チャールズはカイザルにドヤ顔で言う。
「そんなの不潔です」
ミーアは相変わらず恥ずかしがる。2人の押しの強さに困惑しているのだろう。
『ここで既成事実を…』
リムルとネイが涎を垂らしながらレナンジェスを欲望の眼差しで見つめる。
「勘弁してください。私はハックマン家の嫡男ですので」
「弟に継がせろよぉ」
チャールズは面白がって言う。
「ブルックリンは婿養子に行く予定ですので…」
「じゃあ、妹に婿養子だなぁ。帝国貴族の次男や三男を斡旋するぜぇ」
「お戯れを…」
面白がるチャールズにレナンジェスは苦笑いしながら答えた。
翌日、馬車の行列が王都近郊の湖へ向かう。遊園地だ。
(最近では動物ふれあい広場も作ったが…売上が上がる割に維持費がかかるわね。それに…リア充を爆発したくなるし!)
何しろカップルのモブ貴族や俺様王子とミュージー&ルーアがイチャイチャしているのだ。
チャールズもミーアを誘いふれあい広場に行くがアリスに邪魔されている。
『レナンジェス、一緒にアトラクションに行こう』
モブ男子達が顔を赤らめながら誘ってくる。その中にライディースもちゃっかり混ざっているのが危機感を煽る。
「…はい」
貴族の位に逆らえずレナンジェスはモブ男子達とアトラクションで遊ぶ。その間、ボディータッチが多いのは気のせいだろうか?特にお尻を狙われる。
「あの…お戯れは…」
『良いではないか』
モブ男子達の瞳は既に野獣である。
(このままでは貞操の危機だ)
レナンジェスはそう思いながら魔の手から逃れようとする。
『そこにトイレがあるな』
モブ男子達は股間にテントを張りながらレナンジェスに迫りくる。その時だった。
「ママも一緒にまわろう」
アリスがやってくるとレナンジェスの手を取りその場から連れ出す。ライディース以外はその場から動けない。
「助かりました」
レナンジェスはアリスにそう言うが彼女は聞いていない。それどころか貸衣装屋へ直行している。
「アリス様?」
「ママ、着替えてきて!」
アリスの言葉でレナンジェスは仕方なく女装をした。
「レナンジェス…我は履いていないぞ」
何故か一緒に女装したライディースが耳元で囁いてくる。
「ママ、クレープ食べよ」
アリスはライディースからレナンジェスを奪い取るとミーアも連れてクレープ屋に並ぶ。すると周りの女子の冷淡な視線がレナンジェスとライディースに降り注ぐ。
『HPが削られるわ…』
『絶対領域にガータベルトですって!何という破壊力!!』
『わ、わたしは…百合に目覚めそう』
モブ女子軍団が大騒ぎだ。しかしチャールズとミーアの前では特に行動を起こさない。
「美味しいね、ママ」
アリスは口にクリームをつけながら言う。
「仕方ないわねぇ」
レナンジェスオカンモードになったレナンジェスはアリスの口をハンカチで拭いながら微笑む。
それを見たチャールズは口元にソースを付ける。
「チャールズ殿下…」
ミーアが仕方なさそうにハンカチを出すとそれを拭う。
「余としたことが…すまねぇなぁ」
チャールズは頬を赤く染めながら言う。
「ミーア姉さまの一口」
良い雰囲気になりかけている2人にアリスが介入する。そしてミーアのクレープを一口食べた。
「お姉さまもアーン」
アリスはそう言うとクレープに入っているアイスクリームをミーアの口元へ持って行く。
「え?…」
途惑いながらもミーアがそれを口にするとアリスは満面の笑みを浮かべた。
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